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「失礼しまーす。あの先生すみません、今他に生徒いますか?」
「いえ、今日は誰も居ないですよ。どうしました?」
「あのですね…今日ちょっと失敗した子が居まして…でも俺クラスの方見に公園に行かないといけなくて…」
「ああ良いですよ。体調が悪いとかではないんですね?」
「あ、はい。ありがとうございます。ほら矢場、入りなさい。」
後はよろしくお願いします、そう言ったのち、担任はそそくさと出ていった。
「矢場お前か。何、漏らしたの」
「うるせえ…」
「目赤すぎ。泣いたんだろ」
「黙れよお前っ‼︎んひゃぁっ、」
ニタニタしながらこちらに来て、俺の失敗したソコを撫で上げられた。
「ほんとだ濡れてんじゃん。恥ずかしいなぁ?こんな歳にもなってお漏らしとか」
「っひゃっ、」
「いっつもいっつも授業サボって数少ないベッドを埋めてるヤンキー君も、おしっこ我慢筋はユルユルなんでちゅね~」
何でうちの学校の保険医は男なのだろう。黒縁メガネで、もっさりした頭の癖に、背は高くて、長い白衣も短く見える。こいつも気が弱ければいいものの、俺がサボろうと保健室に行ってベッドに入ろうとしたら、授業に戻れだの何だの、ぐちぐちと文句を言ってくる。先客がいれば静かだが、俺だけの時は、出て行くまで喋ることを止めない。それもクソみたいな痴話。美人だったら、せめて女だったら良いのだが、野郎の話はどうでもいい。
「うるっせえなっ‼︎死ね死ね死ね‼︎」
「お前のボキャブラリー貧しすぎるだろ」
「ぐぅ…帰る‼︎」
「良いのか?このまま帰って。ズボンは黒いからあまり分かんねえけど、親御さんいるんじゃねえの?」
あいも変わらず良いオモチャを見つけたみたいな顔で、俺の顔を濡れタオルで拭き始める。
「んぐっ、やめろって‼︎」
「素行不良の息子が帰ってきたら、絶対に問い詰めるよなぁ?そんな時ズボンがシッコ臭かったら?バレちゃうの、恥ずかしいよなぁ~」
痛いところを突かれた。言い返す言葉もなく、完全に奴の土俵。
「被服室行ったら予備の制服もあるし、洗濯もしてやる。どうする?ケンくん?」
「…チッ…」
「舌打ちで誠意は伝わらないなぁ」
「オネガイ、シマス…」
「まあ良いだろ。あと…」
突然グッと押される下腹部。訳がわからない。
「、にすんだよっ‼︎」
「おしっこまだあったら今のうちにトイレ行っとけよ」
「ねえし‼︎子供扱いすんな‼︎」
「相変わらず血の気が多い。じゃあ行ってくるからその間にこれで拭いとけ」
奴が出て行って途端に部屋が静かになって、落ち着かない。手渡されたタオル。少し湿っていて、温かい。いつのまにこんな事してたのだろう。
ぐしょぐしょの気持ち悪い布を剥ぐ。むわりと広がる臭い。冷えた肌にタオルを当てると、温かい。
(くそっ、あいつがあんなことするから…)
下腹をそっとさすると、キュンとチンコが疼く。ムズムズとして、落ち着かない。思い返せば、あそこでは途中で止めようと必死だった。出し切れなかったものがあっても不思議じゃない。スウスウしてるから尚更だ。何となく、何ともない太ももをさすってしまう。
(さっさと帰ってこいや…)
睨めっこしている時計の針は、まだ5つ分しか進んでない。何度身震いしただろうか。さっきよりも溜まるのが早い気がする。チンコを丸出しにした下半身のまま、屈伸をしたり、つまんだり。下腹を抱えるような形で、太ももをもぞもぞさせる。こんなに帰ってくるのが遅いなら、強がったりせずにトイレに行っておけばよかった。保健室の近くのトイレは教室がないから、普通の生徒はあまり来ないのに。
もじっ…もじっ…
(しっこ…)
10分経っても奴は戻ってこない。さっきとは比べ物にならないくらい、お腹が張って、苦しい。いつ来るのだろう、先が見えないとどんどん我慢が出来なくなる。もう、今ささっと行ってしまおう。
せっかく綺麗に拭いた足に、冷え切ったおしっこパンツと、おしっこズボンを通して、ぐしょぐしょの靴を履く。
うずずずず…
冷たいものが体を纏い、膀胱が縮もう縮もうと忙しい。
(といれといれといれといれぇっ)
出てしまわないように、腰を屈めて。あと少しでおしっこ出来る、そんな時だった。
ガラガラガラ…
勝手に開いた扉には、待ち焦がれた、でも今は来て欲しくない奴が立っていた。
「いえ、今日は誰も居ないですよ。どうしました?」
「あのですね…今日ちょっと失敗した子が居まして…でも俺クラスの方見に公園に行かないといけなくて…」
「ああ良いですよ。体調が悪いとかではないんですね?」
「あ、はい。ありがとうございます。ほら矢場、入りなさい。」
後はよろしくお願いします、そう言ったのち、担任はそそくさと出ていった。
「矢場お前か。何、漏らしたの」
「うるせえ…」
「目赤すぎ。泣いたんだろ」
「黙れよお前っ‼︎んひゃぁっ、」
ニタニタしながらこちらに来て、俺の失敗したソコを撫で上げられた。
「ほんとだ濡れてんじゃん。恥ずかしいなぁ?こんな歳にもなってお漏らしとか」
「っひゃっ、」
「いっつもいっつも授業サボって数少ないベッドを埋めてるヤンキー君も、おしっこ我慢筋はユルユルなんでちゅね~」
何でうちの学校の保険医は男なのだろう。黒縁メガネで、もっさりした頭の癖に、背は高くて、長い白衣も短く見える。こいつも気が弱ければいいものの、俺がサボろうと保健室に行ってベッドに入ろうとしたら、授業に戻れだの何だの、ぐちぐちと文句を言ってくる。先客がいれば静かだが、俺だけの時は、出て行くまで喋ることを止めない。それもクソみたいな痴話。美人だったら、せめて女だったら良いのだが、野郎の話はどうでもいい。
「うるっせえなっ‼︎死ね死ね死ね‼︎」
「お前のボキャブラリー貧しすぎるだろ」
「ぐぅ…帰る‼︎」
「良いのか?このまま帰って。ズボンは黒いからあまり分かんねえけど、親御さんいるんじゃねえの?」
あいも変わらず良いオモチャを見つけたみたいな顔で、俺の顔を濡れタオルで拭き始める。
「んぐっ、やめろって‼︎」
「素行不良の息子が帰ってきたら、絶対に問い詰めるよなぁ?そんな時ズボンがシッコ臭かったら?バレちゃうの、恥ずかしいよなぁ~」
痛いところを突かれた。言い返す言葉もなく、完全に奴の土俵。
「被服室行ったら予備の制服もあるし、洗濯もしてやる。どうする?ケンくん?」
「…チッ…」
「舌打ちで誠意は伝わらないなぁ」
「オネガイ、シマス…」
「まあ良いだろ。あと…」
突然グッと押される下腹部。訳がわからない。
「、にすんだよっ‼︎」
「おしっこまだあったら今のうちにトイレ行っとけよ」
「ねえし‼︎子供扱いすんな‼︎」
「相変わらず血の気が多い。じゃあ行ってくるからその間にこれで拭いとけ」
奴が出て行って途端に部屋が静かになって、落ち着かない。手渡されたタオル。少し湿っていて、温かい。いつのまにこんな事してたのだろう。
ぐしょぐしょの気持ち悪い布を剥ぐ。むわりと広がる臭い。冷えた肌にタオルを当てると、温かい。
(くそっ、あいつがあんなことするから…)
下腹をそっとさすると、キュンとチンコが疼く。ムズムズとして、落ち着かない。思い返せば、あそこでは途中で止めようと必死だった。出し切れなかったものがあっても不思議じゃない。スウスウしてるから尚更だ。何となく、何ともない太ももをさすってしまう。
(さっさと帰ってこいや…)
睨めっこしている時計の針は、まだ5つ分しか進んでない。何度身震いしただろうか。さっきよりも溜まるのが早い気がする。チンコを丸出しにした下半身のまま、屈伸をしたり、つまんだり。下腹を抱えるような形で、太ももをもぞもぞさせる。こんなに帰ってくるのが遅いなら、強がったりせずにトイレに行っておけばよかった。保健室の近くのトイレは教室がないから、普通の生徒はあまり来ないのに。
もじっ…もじっ…
(しっこ…)
10分経っても奴は戻ってこない。さっきとは比べ物にならないくらい、お腹が張って、苦しい。いつ来るのだろう、先が見えないとどんどん我慢が出来なくなる。もう、今ささっと行ってしまおう。
せっかく綺麗に拭いた足に、冷え切ったおしっこパンツと、おしっこズボンを通して、ぐしょぐしょの靴を履く。
うずずずず…
冷たいものが体を纏い、膀胱が縮もう縮もうと忙しい。
(といれといれといれといれぇっ)
出てしまわないように、腰を屈めて。あと少しでおしっこ出来る、そんな時だった。
ガラガラガラ…
勝手に開いた扉には、待ち焦がれた、でも今は来て欲しくない奴が立っていた。
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