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第21話 大魔王コサカ
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南極大陸からボウ国の上空に転移した大魔王コサカは不敵な笑みを浮かべる。
「フハハハハッ! 無事転移する事が出来たという事は、勇者マコトのいう誠意とやらは誠だった様だな! これがボウ国、南極大陸に次ぐワシの支配する国か! どれ……」
大魔王コサカはそう呟くと、黒い霧でボウ国を覆っていく。
「これで誰も我が国から逃げ出す事はできぬ。まずはストレス発散といこう……。たしか勇者マコトに牙を剥いた王族やその関係者はぶち殺しても構わないんだったなぁ……」
そう不穏な事を呟くと、大魔王コサカは王族やその関係者達を引き寄せる魔法を行使する。
「この国の王族と勇者マコトに敵意を抱く者を引きよせよ。アトラクト!」
すると、黒い霧に覆われた国中から、光の玉に包まれた人間達が大魔王コサカの元に引き寄せられる。
「な、何だこれは!」
「私を放せ! 私を誰だと思っているんだ!」
「ま、まさか……魔王!」
「魔王だって! 勇者マコトと相打ちとなったのではなかったのか!」
自分勝手に囀る人間達に視線を向けると、大魔王コサカは笑い出す。
「フハハハハッ! ワシは大魔王コサカ! お前達の生殺与奪権利を握る者よ! 今からお前達にはワシのストレス発散の為、見せしめとなって貰うぞ!」
「ふ、ふざけるな! そんな事が許されると思っているのか!」
「そうよ! 私を誰だと思っているの! この国の王女よ!」
「大魔王だと……。何故そんな奴がボウ国に……。終わりだ……。この国はもう終わりだ……」
大魔王コサカは最後にそう口にした奴に視線を向けると、嗜虐的な笑みを浮かべる。
「ほう、貴様。現実が良く見えている。その他の有象無象と違い中々見所があるではないか! 貴様らは全員見せしめに殺す予定ではあったが気が変わった。お前だけは助けてやろう」
「ほ、本当ですかッ!」
「ああ、正し助けるのは命だけだがな……」
大魔王コサカはその人間の頭を掴むと、その人間に魔力を注ぎこみ、存在を作り替えていく。
「ぐ、ぎゃぁぁっぁぁぁぁぁ!」
「そう囀るな……。貴様は運がいい」
魔力を注ぎ終わると、それは身体から翼を生やし魔人へと生まれ変わる。
「新たな魔族の誕生だ。貴様に命じる。ボウ国にいる塵芥共をこの地より追い出せ。ああ、勇者マコトとの約束だ。そいつらに傷はつけるなよ。……まあ万が一、反抗的な輩が居たら格の違いを分からせてやれ……」
「ハイ。カシコマリマシタ、ダイマオウサマ」
「よろしい! では行け!」
そう呟くと、新たに魔族と化した元人間が、元同士を国外に追いやるべく行動に移す。
「さて、後は貴様らだけだ。今のワシは気分がいい。心の底からワシの事を崇拝し、命乞いをすれば気が変わるかも知れんぞ」
大魔王コサカがせせら嗤うと、アトラクトの魔法で引き寄せた人間の内、一人が命乞いをする。
「だ、大魔王コサカ様! ど、どうか御慈悲を……。今より私は回心致します!」
大魔王コサカは笑いながら命乞いをする人間の首を刎ねる。
「という醜さか……。所詮は口だけ……。貴様らも心の底では、この場さえ乗り切ればなんとかなると、そう思っているのだろう?」
「い、いえ! そんな事は思っておりません!」
「貴様は私の言う事を否定するのか?」
大魔王コサカは言い訳ばかりを繰り返す男の顔を掴む為、男の頭に手を伸ばす。
すると大魔王コサカに向かって矢が飛んできた。
「ほう。このワシに逆らうつもりか」
大魔王コサカが矢の飛んできた方向に視線を向けると、先程迄弱如を言っていた男の気力が蘇る。
「た、助かった! くははははっ! 大魔王コサカ! 3万から成る我が部隊を持ってすればお主など……」
「フハハハハッ! くだらん。3万もの蟻が集まろうと蟻は蟻。このワシに勝てると思うてかぁ!」
大魔王コサカは3万の軍勢に狙いをつけると、呪詛を呟き、3万の軍勢に呪いの言葉をかけていく。
「これでよし……。聞けっ! 貴様らにいま呪いをかけた。貴様らにかけた呪いは二つ……。ワシの事を攻撃する事ができなくなる呪い。そして、いまここにいる王族やその関係者が憎くて憎くて仕方がなくなる呪いだ。」
「な、なんだって!」
「ほうら……。良く見て見ろ! ワシをこの国に呼び寄せたのはこやつ等が勇者マコトの逆鱗に触れたからだ。憎くて憎くて仕方があるまい。こやつ等がハジマリノ王国に戦争を仕掛けようとしたり、補償を求めようとしなければこんな事にはならなかったのになぁ。いや、貴様らの願いは魔石を採る事だったか? ならばワシがここに来た事は貴様らにとって僥倖! 良かったではないか!」
「くっ! 大魔王コサカァァァァ! ぐあっ!」
大魔王コサカの魔法に捕われた男が悔しげな表情を浮かべていると、王族やその関係者に向かって矢が飛んでくる。
「良かったなぁ。貴様らの為に集まってくれた3万からなる部隊とやらが、お前達に向けて矢を放ってくれているぞ。感無量だな、3万からなる部隊に矢を射られる経験等、中々経験できる事ではない。さあ、貴様ら王族やその関係者はここにいるぞ? 矢を射れい!」
大魔王コサカが軍隊に向かってそう叫ぶと、大量の矢が王族やその関係者に降り注いだ。
「フハハハハッ! 無事転移する事が出来たという事は、勇者マコトのいう誠意とやらは誠だった様だな! これがボウ国、南極大陸に次ぐワシの支配する国か! どれ……」
大魔王コサカはそう呟くと、黒い霧でボウ国を覆っていく。
「これで誰も我が国から逃げ出す事はできぬ。まずはストレス発散といこう……。たしか勇者マコトに牙を剥いた王族やその関係者はぶち殺しても構わないんだったなぁ……」
そう不穏な事を呟くと、大魔王コサカは王族やその関係者達を引き寄せる魔法を行使する。
「この国の王族と勇者マコトに敵意を抱く者を引きよせよ。アトラクト!」
すると、黒い霧に覆われた国中から、光の玉に包まれた人間達が大魔王コサカの元に引き寄せられる。
「な、何だこれは!」
「私を放せ! 私を誰だと思っているんだ!」
「ま、まさか……魔王!」
「魔王だって! 勇者マコトと相打ちとなったのではなかったのか!」
自分勝手に囀る人間達に視線を向けると、大魔王コサカは笑い出す。
「フハハハハッ! ワシは大魔王コサカ! お前達の生殺与奪権利を握る者よ! 今からお前達にはワシのストレス発散の為、見せしめとなって貰うぞ!」
「ふ、ふざけるな! そんな事が許されると思っているのか!」
「そうよ! 私を誰だと思っているの! この国の王女よ!」
「大魔王だと……。何故そんな奴がボウ国に……。終わりだ……。この国はもう終わりだ……」
大魔王コサカは最後にそう口にした奴に視線を向けると、嗜虐的な笑みを浮かべる。
「ほう、貴様。現実が良く見えている。その他の有象無象と違い中々見所があるではないか! 貴様らは全員見せしめに殺す予定ではあったが気が変わった。お前だけは助けてやろう」
「ほ、本当ですかッ!」
「ああ、正し助けるのは命だけだがな……」
大魔王コサカはその人間の頭を掴むと、その人間に魔力を注ぎこみ、存在を作り替えていく。
「ぐ、ぎゃぁぁっぁぁぁぁぁ!」
「そう囀るな……。貴様は運がいい」
魔力を注ぎ終わると、それは身体から翼を生やし魔人へと生まれ変わる。
「新たな魔族の誕生だ。貴様に命じる。ボウ国にいる塵芥共をこの地より追い出せ。ああ、勇者マコトとの約束だ。そいつらに傷はつけるなよ。……まあ万が一、反抗的な輩が居たら格の違いを分からせてやれ……」
「ハイ。カシコマリマシタ、ダイマオウサマ」
「よろしい! では行け!」
そう呟くと、新たに魔族と化した元人間が、元同士を国外に追いやるべく行動に移す。
「さて、後は貴様らだけだ。今のワシは気分がいい。心の底からワシの事を崇拝し、命乞いをすれば気が変わるかも知れんぞ」
大魔王コサカがせせら嗤うと、アトラクトの魔法で引き寄せた人間の内、一人が命乞いをする。
「だ、大魔王コサカ様! ど、どうか御慈悲を……。今より私は回心致します!」
大魔王コサカは笑いながら命乞いをする人間の首を刎ねる。
「という醜さか……。所詮は口だけ……。貴様らも心の底では、この場さえ乗り切ればなんとかなると、そう思っているのだろう?」
「い、いえ! そんな事は思っておりません!」
「貴様は私の言う事を否定するのか?」
大魔王コサカは言い訳ばかりを繰り返す男の顔を掴む為、男の頭に手を伸ばす。
すると大魔王コサカに向かって矢が飛んできた。
「ほう。このワシに逆らうつもりか」
大魔王コサカが矢の飛んできた方向に視線を向けると、先程迄弱如を言っていた男の気力が蘇る。
「た、助かった! くははははっ! 大魔王コサカ! 3万から成る我が部隊を持ってすればお主など……」
「フハハハハッ! くだらん。3万もの蟻が集まろうと蟻は蟻。このワシに勝てると思うてかぁ!」
大魔王コサカは3万の軍勢に狙いをつけると、呪詛を呟き、3万の軍勢に呪いの言葉をかけていく。
「これでよし……。聞けっ! 貴様らにいま呪いをかけた。貴様らにかけた呪いは二つ……。ワシの事を攻撃する事ができなくなる呪い。そして、いまここにいる王族やその関係者が憎くて憎くて仕方がなくなる呪いだ。」
「な、なんだって!」
「ほうら……。良く見て見ろ! ワシをこの国に呼び寄せたのはこやつ等が勇者マコトの逆鱗に触れたからだ。憎くて憎くて仕方があるまい。こやつ等がハジマリノ王国に戦争を仕掛けようとしたり、補償を求めようとしなければこんな事にはならなかったのになぁ。いや、貴様らの願いは魔石を採る事だったか? ならばワシがここに来た事は貴様らにとって僥倖! 良かったではないか!」
「くっ! 大魔王コサカァァァァ! ぐあっ!」
大魔王コサカの魔法に捕われた男が悔しげな表情を浮かべていると、王族やその関係者に向かって矢が飛んでくる。
「良かったなぁ。貴様らの為に集まってくれた3万からなる部隊とやらが、お前達に向けて矢を放ってくれているぞ。感無量だな、3万からなる部隊に矢を射られる経験等、中々経験できる事ではない。さあ、貴様ら王族やその関係者はここにいるぞ? 矢を射れい!」
大魔王コサカが軍隊に向かってそう叫ぶと、大量の矢が王族やその関係者に降り注いだ。
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