形成された花

岡本羅太

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4本の薔薇

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11.4本の薔薇 (現在)

 アイドル人生最後の日の朝は意外にも普通の朝だった。スマホのアラーム音で目覚め、一番最初に目に飛び込むのはホテルのシーツの白で。冷蔵庫のミネラルウォーターで喉の渇きを潤し、バスルームでシャワーを浴びる。五年間で何度も迎えた朝だった。
 私の卒業公演はツアーの最終日の今日、八月二十五日の東京ドーム公演三日目に行われる。会場には五万人の観客が、さらに全国の映画館でライブビューイング中継がされる。
 開場三十分前。最終確認をメンバーとし終え、センターステージでチハルがマイクを使いスタッフさん達に挨拶をした。それに続いて他のメンバーも声を揃えて挨拶をする。
 さあ、本番までの準備にうつろうかと振り返ると、すでにメンバー達が泣いていた。自然と輪になって肩を組み、言葉を掛けずに励まし合った。

 メイク直しにメイクルームへ行く。いつも通り自分でメイクをしようと、ポーチを開けようとする手が震えていた。いつもと違う雰囲気に柄にもなく緊張しているのだ。
 気を取り直してポーチを掴み、開けようとしたその時、すぐ横に大きなメイクバックが置かれた。振り返ると雑誌撮影の時にお世話になっていたあのメイクさんが立っていた。
「どうして?」
「西條Pに頼んでね。最後の晴れ舞台、私もお手伝いしたいって」
 あの時とは違い、売れっ子のメイクさんになった彼女がわざわざ私のために来てくれたことに感激し、思わず腰に抱きついた。
「ほら、本番まで時間ないでしょ。ライブだってメイクで足引っ張れない。はい、前向く」
 四ヶ月ぶりの彼女のメイクは相変わらず無駄な動きがなく、まるで魔法のように、みるみるうちに華やかになっていく。
「緊張してる?」
「わかる?」
「当たり前でしょ。どれだけあなたの顔を見てきたと思ってるのよ」
 鏡越しにつっこんだ時の笑みはそのままに、目だけが少し真剣になる。
「メイクアップアーティストになってしばらくしてから気づいたことだけどね。私が施すメイクはあくまでおまけでしかないの。一番大切なのはその人の表情。それに勝るメイクはないわ。だからヒトミ。あなたの最高のメイクを落としちゃダメよ。大丈夫。あなたのやってきた事の総決算でしょ?悪い結果になるわけないわ」
 初めは雑談さえまともにしなかったあのメイクさんが私を気遣い、緊張を解いてくれた。
「じゃあ、客席で見守ってるから。メイク、泣いても取れないようにしてるから安心して」
 そう言って去っていくメイクさんを見送りつつ、メイクルームをあとにする。
 控え室に戻り、スマホを開くとメッセージが二件入っていた。
 一つ目は母親から。
「お父さんと二人で今、席につきました。会場を改めて見ていると瞳を応援している人の多さにビックリします。そして、そんな娘を私たち親は誇りに思います。最後まで悔いのないよう。アイドルをやりきってね」
 もう一つはレイコから。
「観客席から、最後まで見守ってる」
 最高の両親と最強のファンからのメッセージに背中を押されフィッティングルームへ移動する。
 今日初めの衣装は始まった時と同じ、ネイビーのブレザーに金のボタン。チェックのスカートに白いワイシャツ。初舞台で着た「この道を」のスタンダード衣装だ。
 ブレザーに袖を通す瞬間、この衣装を着た時の思い出が蘇った。自分たちのファンが1人もいないステージもあった。雨の中踊ったこともあった。三十八度の熱の中立ったのはCD発売イベントのステージだ。その全てが大切な思い出となって私の頭の中のタンスにしまってある。
「いよいよね」
 着替え終わってフィッティングルームを出ると西條さんが立っていた。
「五年間。ありがとうございました」
 腕を組み、微笑みながら赤い目で一言。
「あなたに会えてよかった」
 
 薄暗い舞台下を移動する。少し開けたところに出るとメンバーが待っていた。
「よし、全員揃ったね」
 円陣の輪に加わると隣にいるチハルが指揮をとる。
「今日はここにいるお客さんの他にも全国にライブ中継されています。その全てのファンの皆さんに満足してもらえるように全力でパフォーマンスをしましょう」
「はい」
「そして、今日はヒトミの最後の舞台です。ヒト、何か一言」
 全員の力強い目線が私を捉える。
「いつも通り。完璧なライブにしましょう」
「はい」
「よっしゃーいくぞー!」
「「4/Rose!!」」

 会場が暗転すると観客が一斉に声を上げる。OVERTUREが流れると散っていた声が一点に集まり、コールとなって私の心臓を直接震わせる。
 舞台が会場のど真ん中に競り上がる。
 OVERTURE明けの一曲目はデビューシングル「この道を」

「電車に揺られながら考えてる 突き通せるか? 踏ん張れるか? 途中下車するチャンスは沢山ある 入ってくる風は 頬の水を撫でた 何かを失っても 私はこの道を選ぶ それが(これが) 私の輝ける道だから」

 これ以上はないデビューシングルだと今でも思う。あの時の私達の不安も希望も、心情をそのまま歌詞にされている。
 激しいターンの途中でナナと目が合う。
 上野奈々。4/Roseの中では貴重な天然系の彼女は、一時期そのことに対する周りの意見に悩まされた。しかし今はしっかりと個性として受け入れ、自信を持って活動している。
 二曲目は2ndシングル「放たれた風船」

「今 僕たちは自由と束縛の中を 駆け回って 見つける 自分だけの道筋」

 ステージの隅に用意されている風船を持ってパフォーマンスをするのだが、屈まないと取れない低いところにある風船をリリカが取ってくれる。
 桜木梨々加。何に対しても不器用で、でも何に対しても一生懸命で、だからこそ周りは助けてあげたくなる。その可愛げこそがザ ・アイドルの彼女の特権だ。
 曲が終わると共に一斉にメンバーの手から風船が放たれる。
 三曲目は3rdシングル「トュルーエンド」
 会場はファンシーなイメージから一変。レーザー光線が入り乱れる荒々しい雰囲気に。

「ああ 君と僕との関係が 他の誰かに不幸を与えたとしても きっと僕は求め続けてしまうよ 他の結末なんか気にしない これが僕らのトュルーエンド」

 盛り上がる会場を背に、センターステージからメインステージへ走っていく。
 メンバー達の後ろ姿の中に一際目を引く、長身のショートカットが。
 福山真奈美。クールでカッコいいマナミは結成当時から独自の道を歩んでいた。同性にも好まれるそのカリスマ性は間違いなく唯一無二だ。
 序盤からシングル曲三連発で幕を開けた私の卒業コンサート。一列に並びMCが始まる。
「皆さんこんばんわ。4/Roseです‼︎」
 チハルの挨拶に会場が応える。
「いやー東京ドーム三日目最終日。皆さん盛り上がってますかー!?」
 これもまた割れんばかりの歓声が飛び交った。
「すごい熱気ですね。最後まで是非盛り上がってください。そして今回のライブ、今年のツアーの最終日でもあるのですが、皆さんもご存知の通り、4/Roseのメンバーである古屋瞳の卒業コンサートでもあります」
「はい。古屋瞳です。えー、卒業ということで、今日のライブ全力で楽しみたいと思います。よろしくお願いします!」
「ということで、せっかくだからね。ヒトとの思い出を話そうと思うんだけど、リリカ、何かある?」
「私は、「Snowな関係」の時に、どうしても振り付けが難しいくて、居残り練習してたの。そしたら他の仕事が終わってからきたヒトと合流してさ。教えてもらったの。そのあとにご飯も連れてってもらってすごい嬉しかった」
「よかったねー。ヒトはダンス覚えるのも早いけど、人に教えるのも上手いんだよね。じゃあ次はシホ。ヒトとの思い出は?」
「私、今思いついてさ。思い出じゃなくて五年越しの疑問なんだけどいい?」
「なになに?」
「デビュー前のレッスンの時、本当に初期の頃なんだけどさ。お昼休憩の時にプロテイン飲んでなかった?」
「それ言わなくていいから!」
 里中志保。持ち前の明るさとトーク力はグループ内にとどまらず、今やバラエティ界の注目の的だ。この観客の前でこんなアドリブを入れてくるのも、さすがとしか言いようがない。
 ひとしきり盛り上がったMCの後のライブも4/Rose独自の世界観が増していく。
 「Replay」「3ドルの似顔絵」と激しくもクールなカップリング曲が続く。そして六曲目「美術室の銃撃戦」
 この曲、以前は私がワイヤーで吊るされ、会場を飛び回る演出が印象的だったが、腰を壊してからは別のメンバーに割り振れられている。
 今日のライブではミオが飛んでいる。スパンコールが会場のあらゆる光を反射して。
 堀内美央。現役美大生の彼女は、空き時間でふざけて描いた落書きでさえ命を吹き込む。二年前の誕生日にもらった私の似顔絵は今でも部屋に飾ってある。そのセンスは今後のアイドル活動でも活かされることだろう。
 ライブはスイレンの「非常階段」から始まるユニット曲のブロックへ。
 私は四曲分の休憩だ。着替えて椅子に座り、モニターを見るとちょうど私が大好きな決めポーズ。シホが地面を蹴って暗転した。
 続いてギターを持って出てきたのはユイだ。ソロデビュー曲の「向日葵」を歌う。
 小野寺由衣。この繊細で綺麗なビブラートはいつでも私を魅了してくれた。最近では歌番組でも4/Roseとは別に小野寺由衣として出演することも多い。
 そのあとライブはユウナ、スズカ、ナナからなるユニットの「プードル」。チハルとリリカの二人組ユニットの「双子座」の曲が披露され、私は再びステージに戻るためにスタンバイをする。
 十一曲目は4thシングル「目に見えない関係」
 白いワンピースにバラの刺繍があしらわれた上品な衣装で登場する。

「無意識のその仕草で 分ってしまう手に取るように でも伝わらない私の思いは まるで見えない透明な糸 この思いに気が付くまで ひたむきな愛を与え続ける 目に見えない関係」

 この曲は私にとって大きな成長のきっかけだった。それはアイドルとしてではなく、人間としての成長だった。
 十二曲目は5thシングル「届かないサスバトン」
 舞台に立ちたかったが叶わなかった照明さんの複雑な心境を歌ったこの曲は、歌詞をそのままドラマ仕立てに撮ったミュージックビデオが話題を呼んだ。今日はそれと同じ世界軸でパフォーマンスする。舞台全体を使ったドラマだ。その中で、表現力を爆発させるメンバーが。
 山下優奈。彼女は小さい頃に劇団を観劇した影響で舞台に興味を持っていた。今では切れ間がないくらい引っ張りだこの舞台女優だ。培った声量での煽りは会場のボルテージを一気に上げる。
 私の活動を振り返るVTRが流れている合間に早着替えをする。ショートパンツにラメが散りばめられたロングテールの衣装。十三曲目の「Don't worry」の衣装だ。

「ぶれない心が自分を励ます 他人の心配が余計な重りになる ほうっておいて Don't worry」

 モニターには1stツアーの時のパフォーマンスが映し出されている。そう、最後に彼女と一緒に踊るために。
 長谷川玲子。彼女は私の戦友でありライバル。私を強くする人であり、弱いところを知っている人だ。今も客席で見守ってくれている。
 十四曲目に6thシングルの「オフラインバカンス」ハワイでミュージックビデオを撮影した4/Roseの夏の定番曲だ。
 そして十五曲目は7thシングル「斜め前の席」
 レイコが卒業した時の曲であり、紅碧歌合戦の初出場曲だ。

「ねぇ どうして話してくれなかったか 今の私にはわからないけど いつか そんなことも 笑って話せる日が来ること私は願っているよ 斜め前の君へ」

 十六曲目からは三曲ユニット曲が続く。その間に衣装チェンジし、椅子に座る。
 今日だけはと、普段少し痛んでも飲まなかった痛み止めを飲んだからか腰は一切痛まなかった。
 レトロなドレスを基調とした衣装を着て、再び私が登場したのは、十九曲目8thシングル「スチーム・パンク」
 社交ダンスをアレンジしたようなメンバーとの絡みも多い。
 続いて二十曲目は9thシングル「羽のない天使」一年前に発売されたこの曲で、私はアイドルを退く決意をして。今日まで続ける運命を選んだ。

「さあ 引き寄せろよ 自分の運命を 斜め下に伸ばしたその掌で 与えられた運命なんて 壊してしまえよ 斜め上にふったその掌で もう羽はいらない」

 その決意と運命を尊重し、メンバーをまとめ上げて、包み込み、私の夢を応援してくれたのは頼りになるキャプテン。
 郷原千春。優しさ溢れる包容力に何度救われただろう。私が卒業のことを打ち明け、メンバーには腰のことを知られたくないと言った時、初めて本気で怒られた。どうしてまたひとりで抱え込むんだ、と。
 二十一曲目は10thシングルの「Un Cinderella」
 童話のシンデレラを自信のないヒロインに重ねて歌う。この歌では、センターの私が小物のティアラをつけて踊る。
 そしてライブはついに11stシングル「飾られた過去」で本編ラストを迎えた。
 
 アンコールはヒトミコールとなって会場を揺らせた。私のアイドルとしてのステージもあと一曲を残すのみとなった。赤、白、緑、そして青。四種類のバラの色をイメージしたドレスを着てメインステージに一人で出てゆく。スポットライトに照らされながら前へ出る。
「今日まで、素敵な思い出をありがとうございます」
 まずは深くお礼をする。
「まだ、卒業の実感がありません。来週あたりからまた新曲の振り入れをしたり、ラジオに出るために放送局に向かったりするんじゃないかと思ってしまいます。
 私は本当に頑固な人で、何も成し遂げたこともないのに威張り腐って。本当に未完成な人間でした。でもそんな私がオーディションに受かって、アイドルとしての五年間の歩みが始まりました。その五年間で周りの人が、ファンの方が、メンバーが、スタッフさんが、いろんな状況を与えてくれて、いろんな事を教えてくれて、私を形成してくれました。
 そのことは、どんなに感謝してもしきれません。これからの人生にどんな困難が待っていたとしても、この五年間を武器に戦っていけると思います。
 そしてこうして皆さんの前で感謝することができて本当に嬉しいです。ありがとうございました。
 それでは、アイドル古屋瞳の最後の曲です。4/Roseで「四本の薔薇」」
 メンバー全員が薔薇の花を持ってステージに上がってくる。

「夜明けのアッサムは 眠気を吸い取り 眼に写る光を逃さない手助けをする 
 諦めた方がいい? 武器はまだあるか? 弱気な考えは厚い雲のようだ 
 思わず窓から飛び出して 走り出す 
 四本の薔薇のように 潔く 自分の夢を突き通したい
 四本の薔薇のように 美しく 透き通った夢を持ち続けたい」

 一人一人が私に、涙で濡れた薔薇を渡してくれる。衣装と同じように色とりどりの薔薇で手元が華やかになる。
 最後に真っ赤な薔薇を渡してくれたのは、高校生らしく口を歪ませながら泣いているスズカだった。でも、今ではこんな顔を見せるのは私の前だけだ。
 長野鈴香。結成当時は中学一年生だったスズカ。あの頃はまさか私の夢をこの子に託すとは思わなかった。
 しかし、この一年で成長したスズカの顔はしっかりと新センターの面持ちだ。
 ガッシリとハグをする。一年前に自宅で抱き合った時はこんなに頼りがいがあっただろうか?
「ヒト、ありがとう」
「スズ、がんばって」
 アイドルでなくなるまであと数歩。ゆっくりと振り向く。会場には薔薇の花びらが舞い、そこにいる全員が私を見ていた。
 
 女性アイドルとはあまりにも残酷だ。どれだけ好きでも。どれだけ努力しても。時間制限はすぐにきてしまう。しかし明確なゴールが設けられているわけではなく、そのゴールは自分で決めなくてはならない。長い人生の中でその一瞬の輝きの長さを決めるのは自分という残酷さ。

 最後にお辞儀をして、四歩歩くと私はアイドルでは無くなっていた。
 会場の歓声は今の私ではなく、アイドル古屋瞳に向けられたもの。

 これからの人生でこの五年間ほど熱中できるものに出会えるかわからない。戻りたいと思わない保証もない。悔やむ選択をしたこともあった。それでも、自分の選択が間違ったとは思いたくない。だってどれも選んだのは紛れもなく、完璧なアイドルの私なのだから。

(完)
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