時空にかける願いの橋

 愛のパラドクスをテーマに描く、とある夫婦の物語。

前編「マリッジリングの罠」
 翔と亜樹夫婦のマリッジリングには、不思議な機能がついているという。その機能を巡って交錯する二人の愛情。果たしてその行く末は――

後編「パラレル世界にかかる虹」
 波塩博士には、忘れられない女性がいる。一目見た時から惹かれていた。
 まだ学生だった若き日の彼が、その女性――亜樹を初めてデートに誘ったのは、ある年の七夕のことだった。

 本作は、『ショートショート集Ⅲ』に収録した「マリッジリングの罠」の改稿版を前編とし、後編に「パラレル世界にかかる虹」を加えた、もうひとつの物語です。
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