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敵の箱入り娘を恥辱してやろうと思ったのに……

敵の箱入り娘を恥辱してやろうと思ったのに…

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 月の無い夜。暗闇に紛れて屋敷に近づく影があった。影はかぎ針のような道具を使って、窓の鍵を開けると室内に侵入した。そして音もなく廊下を進み、ある扉を開け忍び込む。
 きらびやかな装飾の家具が並ぶ部屋の中にある寝台からは、わずかな寝息が聞こえてくる。近づくと可憐な乙女の寝姿があった。
 さすが、あの男が自慢して回るだけある。まだ幼さは残るが綺麗な顔立ちで数年先が楽しみだ。さぞかし、家柄がよく将来有望な男に嫁いでいくのだろう。
 その将来も今日奪われるのだが。忍び込んだ男、ダンはほくそ笑む。
 何もも知らずに安らかに眠る娘に同情すら覚えた。あんな男を父親に持たなければこんな目に遭わずに済んだのにな。

 ナイフを片手に構え、娘に覆い被さり手を押さえつける。異変に気づいた娘が起きた。

「だ、誰ですか……」

 知らない男が目の前にいることに、さぞかし驚いただろう。怯えた顔をして身動ぎをする。たしか、エリザという名前だったか。恐ろしくて声も出せない様子だった。

「抵抗するな。男に襲われたという噂が立てば、困るのはお前だぞ?嫁の貰い手もなくなるだろうしな。暴れなければ2人だけの秘密にしてやる」

 嘘だがな。噂を流して社交界に顔向け出来ないようにしてやる。そんな考えも知らずにエリザは何度も頷いた。その顎を掴んで顔を近づける。
 如何にも儚げな令嬢。涙を浮かべた顔はこの世の穢れを一切知らないように無垢だ。あの男は自分が大切にしている可愛い娘が賊に傷物にされようものなら、さぞかし怒り狂うだろう。

 ダンは下半身を露出させると、エリザの目の前に突き出す。エリザは目を泳がせた。

「ほら、咥えろよ。満足させたら助かるかも知れないぞ?」

 ダンはナイフをちらつかせ、脅し文句を言いながら、エリザの口元に陰茎を押し当てた。
 エリザは逆らうことが出来ず、恐る恐る小さな口に咥える。小さな口は蕩けるような柔らかさだ。
 どうしたらいいかわからず、エリザは咥えたまま困惑した顔をしている。

「舌を動かして舐めろ。歯を立てるなよ」

 ダンの言葉に従い、エリザが舌を這わせ始めた。ゆっくり裏筋を擦るようにして、くびれを確かめるように舌を動かす。柔らかい舌が熱い。初めてにしては的確に気持ちいい所を愛撫されて驚いた。

「……先の方を舐めてみろ」

 指示に従い、亀頭を入念に舐め、先端の穴に出し入れするようにされて快感が高まる。上手い。思わず腰が動く。それに気づいたのかエリザは頭を動かして口から出し入れする。この純真無垢な乙女に淫らなことをさせているという背徳感が快感を高める。思わず射精しそうになった。

「……も、もうやめろ」

 初めてモノを咥えた処女に逝かされるのはプライドが許さなかった。それにしても上手過ぎる。本当に初めてなのかも伺わしい。
 遊びなれたダンの躰は、そこら辺の娼婦でもこんなに早く絶頂感を感じることはない。
 
「ご満足いただけませんでしたか?」

 エリザに上目遣いで言われて、肯定も否定も出来ずに言葉に詰まる。気持ちよかったと認めるようで、経験があるのか?とは聞けなかった。

「……全然駄目だ。服を脱げ」

 エリザはうなだれながらもゆっくりと寝衣脱ぐ。白く張りのある肌が晒され、彼女は恥ずかしそうに手で隠した。
 その手を払い除け、胸を揉む。エリザは身震いをして拒否反応を示したが、それを無視して揉みしだく。片手がナイフで埋まっているのでもう片方の胸は舌を這わす。
 胸の中心が硬さを持ってきたので、唇で挟んで舌で優しく撫でつける。しばらく胸に刺激を与え続けると、エリザの口から吐息が漏れてきた。
 股に手を伸ばすと、そこはもう十分に潤んでいる。試しに穴に指を入れてみると、きついが1本は受け入れた。指を抜き差ししながら親指で割れ目を撫でつける。
 エリザは目をきつく瞑り震えていた。が、その吐息には時折、声が混ざるようになる。
 エリザの柔らかい肉はしばらく慣らすと指を2本咥え込むようになった。そして、愛液が止めど無く溢れてくる。もう少し慣らしてやりたいところだが、そんな時間はない。
 ダンはナイフを手放し、エリザの秘部に自分を何度も押しつけ、その度に徐々に深めていく。意外と早く先端が入るようになったので、そのままゆっくりと全体を沈める。
 腰のあたりに鳥肌が立つ。油断した。エリザの膣内は今まで抱いた数多の女体の誰とも違う。あまりの快感に入れるだけで童貞のように果ててしまった。自分でも何が起こったのか理解できない。
 幸いエリザには分からないようだったが、ダンはあまりの恥ずかしさに顔に血が登った。
 躰の相性がいいのか?それとも相当の名器の持ち主なのか。あるいは、その両方か。

「ど、どうだ?誰かも分からない男に処女を奪われる気持ちは?」

 精一杯の虚栄を張る。とにかくエリザを失意のどん底に落とせれば目的は果たされるのだ。エリザは顔を両手で覆い隠していて、表情を窺い知ることが出来ない。きっと、涙を流しているのだろう。
 その手をどかし顔の横に押さえつけるとエリザの真っ赤な顔が現れた。熱に浮かされた眼差し、快楽の色に染まってうっとりとした表情。期待していた恐怖や拒絶は全く感じられない。
 この娘は処女喪失の衝撃よりも快感の方が上回っているようだ。
 ダンは驚きつつもエリザの恍惚の表情を見て下半身がまた強張る。腰を振るとエリザが小さく甘い声を上げた。膣内が別の生き物の様にうねりダンにキツく絡みつく。その快感にダンも声が漏れる。

「どうだ?娼婦のように、喘いで、淫乱だな」

 煽る声も吐息が混じり上ずってしまって格好がつかない。同衾しても中々果てれず女を抱き潰すことも、ままある自分がこんな小娘相手に腰も満足に振れないとは。すぐにでも絶頂してしまいそうだ。
 腰を出し入れするのを諦めて腰をさらに突き刺し、できるだけ棒を奥に押し付ける。膣内が収縮して肉棒全体が絞り上げられるようだ。先端に奥が優しく擦れ、腰が引ける。
 絶頂感が高まり、もう我慢出来そうにない。どうせ逝ってしまうならと腰を激しく振る。膣内が吸い付き、複雑にうねる。今までとは比べ物にならない快感に視界に星が飛ぶと、同時に白濁液が噴き出る。
 ダンはエリザから自分を抜き、肩で息をしながら、目をしばたかせることしかできない。
 最中はエリザの様子を見る余裕がなかったことに気が付き顔を上げると、彼女もまたダンを伺いみていた。

「……もっとして欲しいと行ったら、はしたない女だとお思いでしょうか?」

 ダンは絶句したが、そう言われて、もう無理だなんて言えなかった。女一人満足させられないなんて……。
しかし、萎えた自分を奮い立たせようにも、彼女に咥えさせてたら、きっとすぐに逝ってしまう。どうしようかと考えているとエリザが自ら男根を手に取り口に含んだ。
 拙いながらも、吸い付き舌裏で先を刺激する。モノが膨らんだは良いものの、強く吸われながら出し入れされると、止める間もなく果ててしまった。
 またもや柔らかくなった男根にエリザは困ったように眉を下げる。

「まぁ、申し訳ありません。私、上手に出来なくて……。もう一度……」

「も、う……」

 止める間もなく口に含んで強く吸われる。そのまま舌で責められるのだが、どこをどう舐められてるのかもわからない。
 とにかく、気持ち良すぎて頭が真っ白になり躰が激しく痙攣した。そして、背中を仰け反らせて透明の飛沫を飛ばした。

「だ、大丈夫ですか?震えてらっしゃいます。体調が悪いですか?」

 信じられない。人生で初めて潮吹いた。処女に躰をいいようにされて、それだけでも恥ずべき事なのに。
 しかし、この腰が砕けるような快感を知ってしまったら……。

「……今日はもう、帰る」

 ダンは声を振り絞り、ナイフを手に、なんとか立ち上がった。足が震えた。

「やはり体調が?」

 彼女は父親と違って心優しい令嬢なのだろう。自分を犯した犯罪者にすら、気を使うなんて普通じゃない。

「……お前、処女じゃ無くなったからといって誰にでも躰を開いたら駄目だぞ。……気が向いたら、また犯しにきてやる」

 性に目覚めたエリザは男の躰を求めるようになるかも知れない。それは、恐ろしいことのように感じた。

「はい。お待ちしております」

 憎たらしいほど可憐な顔を紅く染めてエリザがはにかむ。
 おかしい。世間知らずのお嬢様を恥辱して、父娘共々失意のどん底に落としてやろうと思ったのに、まさか自分のほうが骨抜きにされてしまうとは。
 エリザの躰をもて遊ぶには自分は完全に力不足だった。何度、挑んでもきっと彼女の躰を辱めるどころか返り討ちにあってしまうだろう。

 エリザから顔を背けた。腰が立たず、足が震えるのをなんとか我慢して部屋を出た。
 きっと自分はこの夜を忘れることが出来ない。エリザの躰を知ってしまったことを後悔した。
どうであれ、当初の目標は達成したんだ。そう自分に言い聞かせ、ダンはなんとか屋敷を脱出した。




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