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堕天―屈強男は洗脳強制淫行で頑な乙女に愛されたい―

堕天 ―屈強男は洗脳強制性行で頑な乙女に愛されたい―

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「止めて」

 制止も虚しくゼパルはライラの口を捕え、乱暴に口づけをする。舌が口内を暴くように動き回り、酸素が奪われ頭に霞がかる。

「躰は嬉しそうだけどな」

 首筋を撫でられ、躰が震える。恥辱で体が熱くなり、頭に血が上る。

「昨夜もお前がどんな事をして俺を悦ばせたか全部言ってやろうか?」

「……やめろ」

 彼女の口調が凄むようにキツくなる。

「強情だな。躰はもうとっくに堕ちているのに。早く俺を愛せよ」

 そういいながら指で背筋をなぞると、それだけで躰が仰け反る。

「お前は俺の躰を欲しがってる。あとは心も欲してくれなきゃ。躰目当てなんて、俺が可哀想だろ?」

 ゼパルはわざとらしく哀れっぽい顔をして頬ずりする。

「お前に、こんなことしたくないんだ」

「黙れ。お前のことなんて……」

 ゼパルの瞳が一瞬赤くなる。ライラの体から力が抜ける。ゼパルがライラを拘束していた縄を外すと、解放された女はすぐさま男の厚い胸板に抱きつき、その顔の輪郭にキスをした。

「ほら、もう本能は俺が欲しくてたまらないのにな」

 ねだるライラに口づけしてやると、女は嬉しそうに躰を擦り付けてくる。もっと欲しいと言うように舌に吸い付きながら、下半身を撫でている。その背中を大きな手の指先で優しく撫でてやると吐息を上げた。

「どこを触っても感じるようになってるのに……」

 ライラはゼパルのズボンに手をかけるが、男がそれを止める。

「順番があるだろ?」

 ライラは媚びるように太い首筋に舌を這わせながらシャツのボタンを1つ1つ外した。そして、男の躰に小さな舌を這わす。

「ほら、見せろ」

 女は服を脱ぐと脚を開き、男から自分の躰の隅々が見えるようにした。

「毎晩ねだるから。真っ赤になってしまっている……。痛そうだな」

 ゼパルはそういいながら擦れて赤みを帯びた胸の頂を弾き、秘部を撫でる。女は甘い声を出して身をくねらせる。

「痛いのも気持ち良いか」

 ゼパルは呆れたようにいったが、顔の笑みは隠せていない。

「でも、駄目だ」

 男が順番に手をかざすと、赤らんだ皮膚は元通りの桃色に変わった。そして眉を下げた女を見て、肩に思いっきり噛みついた。女は吐息を漏らす。

「そんなに痛くして欲しかったのか。代わりに沢山俺のものである印を残してやるからな」

 歯型が残る皮膚を舐め吸い付くと、女は嬉しそうに躰を震わせた。




 ライラはゼパルに馬乗りになり、快楽を得られるように自ら一心不乱に腰を動かしている。痣と歯型だらけの躰全体で飛び跳ねながら恍惚の表情を浮かべ、精気のない目で男を見下している。
 ゼパルの両手を持ち自分胸に寄せ、揉んでほしいと無言で伝える。男は笑みを浮かべながらその願いを叶えてやる。優しく胸全体を揉み、指の間に頂を挟み刺激する。ライラは悦び、首を仰け反らせながらも、決して腰の動きをとめることはない。
 ゼパルは胸を強く鷲掴みにすると、ライラを乱暴に引き寄せた。その口に貪るような口づけをしながら、女の腰を下から突いた。女はその度にくぐもった声を漏らす。膣内は収縮しうねるような動きで男の太い肉棒から精気を絞り取ろうとしている。
 生意気な躰を固定し奥を突き刺す。あまりの激しさに口を離し、呼吸を求めるライラの頭をもう一度自分の唇につける。女は快感に震えながら懸命に舌で応える。
 口づけをしたまま上半身を起こし女を抱きかかえ、また腰を打ち付ける。ライラが何度か達して力が抜けた頃に口を開放すると焦点が合わない瞳で口から涎を垂らしている。
 
「さて、どうなってるかな」

 ゼパルの瞳がまた一瞬赤くなると、ライラの目に生気が戻り、瞬きを繰り返した。

「……なに?」

 状況が読み込めないライラはゼパルの腕の中で身動ぎするが下半身に走る快感に顔を歪める。

「おはよう。自分に何が入ってるか、わかるか?」

「……あ」

 ライラは絶望の表情を浮かべる。

「また、そんな顔して。自分が欲しがったくせに」

 ライラの細い腰を掴みゆっくりと自分を抜き差しする。躰に走る快感に思わず漏れる声。

「ほら、膣内が俺の形になってる。特別気持ちいいだろ?逝きたいとねだれば逝かせてやるぞ?」

「……やめろ」

 男はため息をつくと女を解放した。

「お前が、自ら入れたんだぞ?毎晩毎晩、求めてくるのはお前の方だ」

 ライラはゼパルの上から飛び退いたが足に力が入らず、ベッドから落ちて尻もちを突いただけだった。

「……こんなの。わたしの、意志じゃ」

 逃げることも出来ず、涙声を出す。

「まだ、駄目だったか」

 再度、男の瞳が赤色に瞬く。ライラは虚ろな目に戻り、足元にすり寄ると男のモノを取り愛おしむように舐め始める。ゼパルはその頭を撫でながら快楽に耽るライラの顔を眺めていた。






 ある日からゼパルは部屋を訪ねて来なくなった。もしかしたら、他の玩具を見つけたのかも知れない。
 ライラとしては好都合で疲労している躰を癒し、体力を取り戻した。脱出も試みたが唯一の望みである入口の扉はびくともしなかった。
 ライラは男がいない日々を過ごす中で違和感を感じたが何か分からず無視をした。しかし、それは彼女の躰の奥でどんどんと膨れ上がっていった。

 ついに毎晩執拗につけられ、躰に刻まれていた愛着の印も全て無くなり、元通りの躰に戻った頃、ゼパルが地下の部屋を訪れた。

「元気だったか?来れなくて悪かったな」

 男はいつも通りの調子で手土産の食べ物や書物をテーブルに置いた。部屋の隅に立ち様子を伺うライラに手招きする。

「お詫びに何かやる。欲しいものはあるか?」

 ライラはゼパルに近づくとうつむき、か細い声を出す。

「……抱いてくれ」

 堕ちた。男はほくそ笑む。

「あぁ。優しく抱いてやるよ。こっちにおいで」

 ゼパルがベッドの縁に座り腕を広げるとライラは大人しくその広い胸の中にすっぽりと収まった。
 
「ごめんな。淋しかったんだな」

 ライラの頭に頬を寄せ、撫でてやる。それだけで、小さな躰がピクリと反応する。

「これからは、お前が欲しがるなら毎晩でも抱いてやるからな。素直に言うんだぞ?」

 ゼパルはライラの顎を上げさせると、唇が触れるだけのキスをした。何度か唇を合わせ、深い口づけに変わったが、そのあまりの優しさにライラは戸惑う。

「激しいほうがよかったか?」

 女は無言で首を振る。男は微笑み、彼女の首筋に唇を伝わせる。たまに軽く吸い付きながら背中を撫でている。自分の意志とは関係なく、僅かな刺激にも躰は勝手に悦び、男を歓迎するように反応する。

「何も考えるな。ここには俺たちしかいない」

 男が胸に強く吸い付くと痺れるような快感に声が上がる。それからゆっくりと服を脱がされると、全身を時間を掛けてほぐされる。殺したいほど憎い相手に慈しむように愛撫され、混乱してくる。
 長い間満たされなかった躰がこれ以上を期待して、どうしようもないほど疼く。

「欲しいか?」

 ライラが腰を浮かしているのを見て、入れていた指を抜き口に含む。彼女は頷くことが出来ずにゼパルをただ見上げていた。
 ゼパルは女と目を合わせたまま、自分の肉棒を割れ目に擦りつける。早く入れて欲しいと腰が動く。ゼパルは角度を変えて腰を沈み込ませた。ゆっくりと躰が男を受け入れていく。頭の芯が痺れる。
 全てが収まるとゼパルは覆いかぶさるようにキスをしてから抱きしめる。

「あぁ、やっと。手に入れた」

 男は振り絞るような切ない声で囁く。ライラの顔や首、至る所にキスをする。満足するとようやく、ゆっくりと腰を動かし始める。

「愛してる……」

 何度も耳元で愛をつぶやきながら抜き差しされ、女は頭が真っ白になり甘い声を上げるしかなかった。ゼパルはそんなライラの額に口づけをしながら穴の奥に自分を押しつける。
 強い刺激に声が出ず、生理的な涙が溢れ出る。

「ずっと一緒に、いような、いいだろ?」

 わけも分からず頷くとゼパルのモノが中で膨張し、腰の動きが早まる。増す圧迫感に膣壁が刺激され快感が増す。全身が痙攣し電撃が受けたように跳ねた。男の口からも呻き声が漏れた。
 モノが抜かれると、割れ目に何かが伝う。何度も達した躰は疲労感でだるかった。それでも中心の熱は冷めない。

「足りないだろ?」

 ゼパルがせせ笑うように言うが、怒りさえ湧いてこない。とにかく疼きをどうにかして欲しくて、あぐらをかく男の前に自ら尻を突き出して懇願する。
 尻が優しく撫でられてから秘部を広げられる。自分の穴から先程、男に注がれたものが垂れ出ているのを感じる。
 指が差し込まれ、声が出る。中を掻き出すようにされるとすぐに絶頂してしまう。続けてほしくて震えながら体勢を保つ。指が増え同時に陰核も刺激される。そして、尻の割れ目を柔らかく湿った感触で撫でられる。

「いつか、ここも気持ちよくしてやるからな」

 蕾を舌でなぞられる。背中に快感が走り秘部が強く締まる。

「待ち切れないみたいだな。でもまた今度な」

 力が抜けた腰を持ち上げられ逝ったばかりの秘部に舌を這わされ、強く吸われる。すぐに、また電撃が走る。膣内に舌を入れられ中を揺さぶるようにされると勝手に腰が動かしてしまう。執拗に与えられる刺激が終わり、腰がくだけて倒れ込む。

「わかってる。もっと、違うのが欲しいんだよな」

 そう言われると膣内の入口に欲しかったものが押し当てられた。

「これ、欲しいか?」

「ほ、ほしい」

 素直に応えると、すぐに腹の奥まで圧迫感と快感が走る。覆いかぶさる大きな躰に押しつぶされ、打ち込むように出し入れされる。暴力的な快感に何度も意識が飛びかける。躰の中が熱いもので溢れ、水音がどんどん大きくなる。

「わかるか?俺も、ずっと、逝ってんの」

 ゼパルも切羽詰まったような声を出し、肩に噛みついてくる。
 ゼパルの肉棒が体内で何度も脈動し、その度に吐精されているのを感じる。その液がかき混ぜられ、押し出し溢れ出てくる。
 全身が甘くしびれ、声も出せなくなり絶えず達し続けるようになった頃、男の動きも止まり、脱力した体でのしかかられる。
 その乱れた息が耳にかかり、躰に伝わる鼓動や筋肉の動きを感じるだけでも自分の中心が反応する。

「幸せ」
 
 男は呟き、目の前のうなじにキスをする。

「……俺がいなくなったら、こんな体で生きていけるのか?」

 ライラは目を見張る。ゼパルが来ない1ヶ月の間に装飾品を研ぎ出し刃物を作っていたのだ。そして、油断させて殺すつもりだった。それはベッドの脇のすぐ取れる場所に隠してある。

「今なら、幸せにしてくれたお礼に殺されてやってもいいけど」

 ゼパルは押し潰していたライラの上から脇に転がり、上向きになる。そして彼女の方を見る。ライラは戸惑いながら刃物を取り出す。体の震えが伝わって刃物も大きく揺らいでいる。
 ライラの怯えたような目とゼパルの彼女を慈しむ目が長い事見つめ合っていた。
 ライラの手から刃物が滑り落ちた。彼女は呆然と落ちた刃物を見ている。
 男は起き上がると女を包み込む様に抱きしめ、なだめるように撫でる。

「よしよし、いい子だ」

 落ちた刃物を床に投げ捨て、ライラを押し倒した。

「ここにいれば、俺がなんでも叶えてやるからな」

 手で顔を包み口づけると、少し間を置いてライラが首に手を回し、舌の動きに応えてきた。
 ゼパルは満足げな顔をして、女の火照りを鎮めるため、男の形を覚えてしまった躰の中に自分を押し込んだ。






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