転界 小人族

古代 こしろ

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イチ: ここなんだよ

灯斗: 洞窟かな、かくされてそう。

ニ: もうひとりのおねえちゃんは

素瑳河(そさが): えっと

イチ: ヤーヤ、フロウたちがくるよ。ここをさがしにきたんだ、はやくはいろう

灯斗:きゃああ

素瑳河: 灯斗、どうし・・・

イチ: みんな

ニ: なあでオトシアナがあるんだよう

小人族フロウ: そこにはおタカラなんてなかった。だからヤーヤたちがくるとおもって、ワナをはっておいた。かかったのは、ヤーヤとあのヒトたちだったけど

イチ: ずるい



翠石: 平気か

灯斗: 他のみんなは

翠石: どうやら分かれているらしい

灯斗: そうなんだ。捜しに行かなきゃ。で、お宝もみつかるかも

翠石: (軽・・・)


素瑳河: けっこう落ちたみたいだ。他の人たちも見当たらないし、動いていれば外に出られるかも。付き合ってくれるよね、リウ牙

従獣リウ牙: わかってる


水無瀬: だいぶ落ちたみたいだな

ヤーヤ: むぅ、フロウのしわざだ。すでにここにきてワナをしかけてたんだ、ひどいよ

水無瀬: 早く出口をみつけよう。仲間も向かってるはず

ヤーヤ: うん

水無瀬: それにフロウたちが探してない所もあるかもしれない

ヤーヤ: そうかなぁ

水無瀬: そっちは行き止まりみたいだ

ヤーヤ: このタカラさがしわね、フロウたちがいいだしたの。かったほうがいうこときかなくちゃならないんだ。

水無瀬: どんなこと

ヤーヤ: しらないよ。そんなこと。きっとよくないこと。フロウはイジワルだもん。


灯斗: くねくねと迷路みたい

翠石: 上なら出られるな。外で待たないか。おそらくここは地下迷宮だ。合流するのは難しいだろう

灯斗: でもあんあ高い上、登れそうもないよ

翠石: 広さはあるな、少し離れてみてくれないか

灯斗: ? このへん?

  翠石はみどりの竜に姿を変えた

翠石: のって

灯斗: えっと・・・じゃあ

翠石: つかまって


小人族: うわ、リュウだ

イチ: ミドリいろのリュウ。トウトがいるよ

フロウ: なんだ(遠い所から見えた)

灯斗: 出られたぁ

翠石: (人型に戻って) 他の者は出てこないか

イチ: スイセキはリュウだったの

灯斗: あたしも知らなかったよ

翠石: 竜玉の力で人化してるんだ


素瑳河: また行き止まり、リウ牙、壊して

リウ牙: まるで迷路だな

素瑳河: 壁を壊してでもまっすぐ進めば、なんとかなる

リウ牙: 大丈夫だろうか



ヤーヤ: どこだろ。まるでメイロだよ

水無瀬: 心配しなくても、出口があるはずだ

ヤーヤ: ねえミナセこのさきイッポンミチみたい、いってみよ

水無瀬: 壁面が平らだな、地面はでこぼこなのに

ヤーヤ: だいぶきたね、なにもナイのかな

水無瀬: 奥になにか見える

ヤーヤ: タカラバコだ。ボクでももてるよ、なかみる

水無瀬: 種・・・? まあ、これが宝かもしれない

ヤーヤ: うん、これでフロウをみかえせる。ミナセこっちあげる

水無瀬: なんだろうな、小さい粒?

ヤーヤ: わかんないけど、タカラバコにはいってたからカチがあるよ、きっと。
     タカラさがしのおれい

水無瀬: ありがとう。この壁のさきが通れそうだ


フロウ: まだ、ここにいるんだ

イチ: あ、フロウ

灯斗: まだ出られないのかな、そさがも水無瀬も

ニイ: ヤーヤももどってない。だれかといっしょだといいんだけど


リウ牙: 外にでたようだな

素瑳河: いたいた

灯斗: そさが、どうやって出て来たの

イチ: ヤーヤは?

素瑳河: 水無瀬も出てない。2人とも会わなかったよ

ニイ: もうヤーヤになにかあったらフロウたちのせいだからね

フロウ: なんで、そんなにふかくないのに

灯斗: えっけっこう深かったよ

素瑳河: 迷路になってたね

イチ: フロウはいつもヤーヤのこと、いじめるんだから

ニイ: ヤーヤのこと好きなのに

灯斗: え、そうなの

フロウ: ちが、すきなんかじゃないよ

素瑳河: ちょっと顔が赤くなった


ヤーヤ: みんな

イチ: ヤーヤ

ニイ: もどれたんだね

水無瀬: なぁ素瑳河。リウ牙の力で壁壊してまっすぐ進んだろ

素瑳河: なんでわかったの

水無瀬: 壁壊れたと思うところで水びたしになってた


ヤーヤ: これ。おタカラみつけた。ボクのかちだからね。もうボクのこといじめ
    ないでよね

フロウ: しかたない、わかった


ヤーヤ: ミナセたち、もういくの

水無瀬: ああ。これからは仲良くするんだよ、それじゃあ

ヤーヤ: ミナセがいうなら。げんきでね

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