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第二章 レッキス編

愛別離苦と感慨悲慟

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「おい、もうお前一人だぞ。最期くらい反省の意思を見せたらどうだ? 罪の告白をすれば、彼の世に行ったときに神様が恩情をかけてくれるかもしれないぞ?」

「か、神様?」

 虚ろな目で呟く男に向かい、俺は「ああ」と答えて頷く。

「俺は神の友達でな。言っちまえば使徒みたいなもんだ。だからこんなに強いんだよ。神域がどんな場所かも知ってるし、死んだ後どうなるかも知ってるぞ」

「ど、どうなるんだ?」

「こっちにいる間に犯した罪の重さで変わるな。罪が重けりゃ魔物にされてダンジョンに繋がれる。延々と探索者に殺され続ける運命が待ってるな」

「そ、そんな……」

「どうせ死ぬのは同じだぞ。生きていられる間に、少しでも罪を軽くする道を選んだ方が良いと思うけどな。何をしたか話して、ウェドラディアに謝罪しろよ」

 男はしばらく呆然としていたがゆっくりと立ち上がり、ふらふらとウェドラディアに向かって歩き出した。どうやら覚悟を決めたようだ。

「なぁ、お前らは何をしたんだ?」

 男の背に訊ねる。すると男が「ふへへ」と肩を震わせて笑った。

「馬鹿馬鹿しい。ただ魔物のガキを滅多打ちにして殺しただけだろうがよ。なにが神の使徒だ。魔物にされるだ。デタラメほざいてんじゃねぇよガキが! 魔物を殺して何が悪い! 謝罪なんかする訳ねぇだろうが! こんな街ぶっ潰してやらぁ!」

 男がぶつぶつと早口でそう言ってウェドラディアに向かって駆け出す。

 ゾッとした。判断を誤ったと気づいて男を追う。

 が、男はストレージから何かを取り出し、ウェドラディアに向かって投げた。

 あれは──。

 GS社製の手榴弾、いや魔術式音響閃光弾だ。
 形状が正十二面体で独特だから見覚えがある。

 対魔物用だ。閃光をまともに見れば失明する。
 鼓膜もまずい。三半規管までやられる。

 ウェドラディアが反応し身構える。

 俺は男の背に飛びかかり、どうにか取り押さえて顔を伏せる。

 キンッ──と高音の凄まじい爆発音。

 耳を肩に押し寄せ塞いだが、完全には防げなかった。耳鳴りがする。

「キュアアアアア!」

 ウェドラディアが一斉に鳴き声を上げ暴れ出す。
 そしてすぐに同士討ちを始めた。目と耳をやられた所為で明らかに混乱している。
 周辺にある住居や車が破壊され、こちらにも何体か向かってくる。

「ははははは! ざまぁみろ! クソガキ! お前も道連れだ!」

 くぐもっていたが、どうにか聞き取れた。
 まるで反省していない。そんなものを促すこと自体が間違いだった。
 さっさとこいつも投げていれば良かったんだ。

 くそっ。油断した。

 こいつに制裁を食らわせないと、ウェドラディアは引かない。
 混乱している間に死なせたら、多分わかってもらえない。

 不本意だが、ウェドラディアが正気を取り戻すまで男を守るしかない。

 心の底から遺憾だ。こんなに抵抗のある救助なんてあるのかよ……!

「だあああもうっ! くそがよおおっ!」

 俺は男の着ている革鎧の襟裏を掴み、危険のない方に向かって投げた。
 そして突進してくるウェドラディアを避け、男の落下した場所に駆ける。

 男は地面に体を打ちつけ気を失っていた。
 抱えたいところだが、また騙される可能性があるので引きずって移動する。

 まさか浮浪孤児時代と同じことをする羽目になるとは思わなかった。
 男を住居の狭間にある隘路に引きずりこみ、とにかく奥へ進んで身を潜める。

 ドゴオオオオン!

 ちっ。

 急な衝突音に舌打ちが出る。
 付近の住居にウェドラディアが体当たりしたようだ。
 薄暗がりの中にパラパラと細かな破片が降ってくる。

 身を隠したは良いが、まったく安全じゃない。もっと離れないとまずい。

 どうにかウェドラディアが正気に戻ってくれさえすれば──。

 そう思ったとき、聞き覚えのある声がした。

「ウェドラディア! ヤメル!」
「お願い! 暴れないで!」

 拡声器を通しているが間違いない。ミーナとハオランの声だ。

「ミンナ、コマル! オウチ、カエロウ!」
「悪い人は捕まえるから! 連れて行くから!」

 声が震えている。なのに必死で……。

「イッパイ、カナシイ! コワイ! ウワアアアン!」
「ああ、ミーナ、泣かないでよぉ。うぅ、イスカ兄ちゃああん」
「イスカアアア! ウワアアアン! コワイヨオオ!」

 ミーナとハオランが泣いている。

 俺を呼んで──。

 ギリッと歯軋りが鳴る。

 待ってろ……!
 兄ちゃんがなんとかしてやるからな……!

 俺は男を放置して車道に戻る。
 そこではまだウェドラディアが暴れ狂っていた。

 ストレージから出したグローブを装備しながらウェドラディアに駆け寄る。
 武器は使わない。殺すような一撃にもしない。

 意識を刈り取る……!

 これをすることで、事態は悪くなるかもしれない。だがもう限界だ。

 泣いているのはミーナとハオランだけじゃない。

 この街で暮らす者すべてが恐れと嘆きの中にいる。大勢が泣いている。

 これ以上、被害の拡大は許す訳にいかない。

 止める。正気に戻るまで眠ってもらう。

 意を決し、手近な位置にいるウェドラディアの横から一直線に飛び掛かる。

 狙いは頭の側面。腰を捻り腕を引く。

 ドガッ──。

 拳を打ち込んだウェドラディアの首が曲がり横倒しになる。
 即座に【分析アナリシス】で確認。
 死んでない。だが動く気配はない。上手く気絶させることができたようだ。

 よし、まずは一体目。

 二体目に向かう。狙いをつけて飛び掛かる。
 が、不意に真横で気配がした。

 十字路だった。

 目の前ばかりに気を取られ、気配を感じるのを疎かにしていた。

 死角から体の側面にウェドラディアの頭が迫る。
 俺はもう足が地から離れている。避けられない。

 くっ! 【闘気防御】!

 身を縮め、防御姿勢を取る。

 視界の端で青い炎が揺らめく。

 ドガアッ──。

「うぐっ!」

 捨て身の突進だ。まったく反動を考えていない。
 俺は脇腹に衝撃を受けて吹っとばされた。住居の壁に衝突してめり込む。

 痛みは軽い。だがウェドラディアの突進が止まってない。追い打ちが迫る。

 もう目の前だ。このままじゃ圧し潰される。

 壁から体を抜く暇はない。ここで防御するしかない……!

 そう思って防御を堅めた瞬間──ドゴォッという激しい打撃音。目前に迫っていたウェドラディアが、別のウェドラディアに横から突き飛ばされた。

「キュルルルル」
「お前……」

 俺を救ったウェドラディアは、最初に視線を合わせた一番大きな個体だった。
 真っ直ぐな瞳が俺を映す。正気だと訴えているように感じる。

「どうして……」

 疑問を独り言として呟く。
 だがそれに答えるように、ウェドラディアはすっと横に顔を向けた。

 その方向からは、ミーナとハオランの泣き声が聞こえていた。

 悲しくてたまらない。もうやめてほしいという願いの声が。

 そうか……。お前、ミーナとハオランの……。

 音響閃光弾が爆発した後、確かにこいつも混乱していた。怒りに震えていた。

 なのに、どの個体より早く気を鎮めて。
 応えてくれたんだ。二人の気持ちに。

「ありがとう。ごめんな」
「キュルルル」

 ウェドラディアが俺の体に顔を擦りつけ、優しく壁から抜いてくれた。

 わかっている、と言いたげに。
 諦めたような悲しい瞳で。

 ああ、もうお前は……。
 そうだな……終わらせよう……。

 俺は隘路へと駆け戻り、男の前に立つ。

「フェリルアトス。こいつに見合う末路を頼むぞ……」

 遣り場のない怒りが込み上げる。
 こいつのしたことは、街に暗い影を落とした。

 そしてもう、覆すことはできない。

 まだ気絶している男を担ぎ、隘路から出る。
 すぐ側の車道で、ウェドラディアが待っていた。

「こいつを渡す。それで帰ってくれるか?」

 捧げるように目の前に置くと、ウェドラディアはゆっくり男を咥えて門に向かい歩き出した。すると他のウェドラディアも、正気に戻ったものが暴れる仲間に攻撃を加えて落ち着かせ、次々に門へと向かい街から出て行った。

 俺はまだ聞こえる泣き声の方へと進み、拡声器の付いた車を見つけた。

 車は俺の側で止まり、扉が開いたかと思うとミーナとハオランが飛び出してきた。

「ウワアアアン! イスカアアア!」
「イスカ兄ちゃああん!」

 二人は俺に飛びつきしがみついた。
 それを受け止めて慰めていると、ソニアが苦笑して車から出てきた。

「お疲れ様、貴方」
「疲れてはないよ。でも、ありがとう」
「いえ……」
 
 ソニアは何も言わなかった。だが俺と同じ気持ちだったのだと思う。
 何も終わってなどいないという暗い気持ちが顔に出ていた。

 発端は、ウェドラディアの子をあいつらが殺したことだ。
 でもウェドラディアは怒りに任せて街を襲った。
 そこに住む者すべてに敵意を向け、無関係な者を多く殺した。

 遺恨を残してしまった。

「ウェドラディアは──」

 言葉を止めるように、ソニアがかぶりを振る。
 諦めを感じさせる、悲しい顔をしていた。

「ごめん」
「いいのよ」

 翌日、家族とレッキス族を連れてウェドラディアの保護区域に行くと、もう既にウェドラディアは姿を消していた。人の報復があると予期したのだろう。

 湿地の縁にミーナと仲良くしていた小さなウェドラディアの亡骸が置かれていた。

 その傷だらけの体の上には、湿地に咲く白い花が手向けられていた。
 
「ウワアアアン! ウェドラディアア!」

 ミーナの泣き声が、長く森に響いていた。
 
 
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