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第四章 正直者の帰還
第四話 トロール
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リュウデン教授が目を覚ましたのは、どうやら洞窟の中らしかった。見上げる天井は高く、つららのような鍾乳石が垂れ下がっているのが焚火の明かりでかろうじて見える。
焚火
何が起きたのか、瞬時に思い出した。一気に血の気が引いた。
焚火の周りには、トロールが三体。大きな鍋を囲んで座っている。調査隊を襲ったと思われるひときわ体の大きなトロール(生々しい血の跡を体に残している)が、鍋の中身をかき混ぜていた。
「まだ生きているなら、そのままがぶりといきたいもんだけどな」と一体が言えば、鍋をかき混ぜているトロールがたしなめるような調子で言う。
「あんな皺皺の年寄りと痩せっぽちの子供じゃ、スープの出汁ぐらいにしかならないよ」
「自分はイキのいいのを食べたくせに。狡いや母さん」
「狩りをサボるような怠け者が一番のご馳走にありつこうなんて図々しい話さ。おこぼれに与れるだけありがたいと思いな」
母親であるらしいトロールは、小さな包みを取り上げて、中身をざらざら鍋の中に入れた。リュウデン教授は、それが調査隊メンバーが運んでいた食料袋のジャガイモであることを確認した。
「さてと。あの痩せた人間どもを入れようかね」
教授は咄嗟に逃げようと考えた。しかし、体に力を入れた途端、激痛が走った。どうやら、あちこちの骨が折れているらしかった。恐らく、トロールの武骨な手で掴まれ運ばれる時に折れたのだろう。固い洞窟の床に横たわったまま、指一本動かすことができなかったが、悲鳴が口から漏れるのだけは歯をくいしばって堪えた。
「オレがやるよ」
鍋を囲む三体から離れて洞窟の壁にもたれて座っていたトロールが立ち上がり、老教授の元にやって来た。トロールにしては体が小さかったが、それでも優に彼の二倍はある。トロールは教授の体の下に腕を回して持ち上げた。教授が苦痛の呻き声を漏らすと、そのトロールは、顔を歪め、小声で「ごめん」と呟くと、老教授の頭をつまんでねじった。首の骨の折れる音が洞窟内に響いた。
「なんだよ。殺したのか。ぐらぐら煮立った鍋に放り込んでやる時に泣き叫ぶのが面白いのに」
「言っただろう、兄さん。苦痛を長引かせた獲物はおいしくないんだ。できれば後ろから、自分が死んだと気付かせないように仕留めた獲物の方が、断然肉が柔らかくて甘いんだよ」と小さいトロールは言い、首が妙な角度にねじれた老人の亡骸を鍋の中に放り込んだ。
「妙なことを言うねえ、この子は」と母親トロールが溜息をつく。
「そんな選り好みばかりしてるから、お前はいつまでたっても小さいままなんだよ。少しは兄さんたちを見習いな」
鍋を囲んでいる二人の兄が意地の悪い笑い声を立てる。
「だったら、母さん。あの子供をもらってもいいかい」
「子供?」母トロールは老人がさっきまで横たわっていた隣でぐったりしている子供に目をやった。
「あんなちっぽけな子供、どうするんだい? 食べるところなんて殆どないよ」
「もう少し生かして、太らせてから食べてやろうかと思って」
「なんだって?」
「木の実や兎なんかを食べさせて太らせるのさ。肉を倍ぐらいに増やせたらしめたもんだ。人間が家畜を飼うみたいなもんさ。オレ、そういう実験をしてるんだ、最近」
「おかしな子だねえ」
母トロールは溜息をついた。
「いいよ、好きなようにおし。だけど、せっかく捕まえた獲物をむざむざ逃がすんじゃないよ」
「大丈夫。ちゃんと逃げられないように囲っておくから」
小さいトロールは素早く人間の子供のところへ移動すると、彼の体を優しく抱き上げた。
「ちょっと待てよ。狡いよ。母さんはいつもあいつに甘い」
兄トロールが不満を述べた。
「そうだよ。あいつばっかり狡い」もう一人の兄も不満顔だ。
「オレは、その鍋はいらないから、兄さんと母さんで食べればいいよ」末っ子トロールは言った。
「まあ。せっかくお前の好きなジャガイモをたくさん入れたのに」
母親は不満顔だが、末っ子トロールを止めなかった。しかし、兄トロールの一体が彼に追いつき、獲物をひったくった。
「やめて! 乱暴に扱わないで」
「ちょっとだけ、よこせ」そういうと、末っ子トロールの倍ほども体の大きな兄トロールは、獲物の腕を一本ひきちぎって口に入れた。獲物の口から絶叫がほとばしった。
「何するの!」
小さい末っ子トロールは兄の手からびくびくと体を痙攣させる獲物をひったくると、洞窟から走り去った。
「ああ、だめだ、だめだ……」小さいトロールは、誰も後を追いかけてきていないことを確認してから、柔らかな草の上に人間の子供の体を横たえた。腕を千切られた肩のところを無骨で大きな手で覆っているが、溢れ出る血は止まる気配がない。
「君だけは助けられると思ったのに」小さいトロールはおろおろした声で言う。
キは、自分の身に何が起きたのか理解できないでいた。調査隊のキャンプ地がトロールに襲われ、リュウデン教授に連れられてどうにか逃げようとしたが、トロールが目の前に迫ってきた。そこで意識が途切れた。
だが目が覚めた時には、左腕に激痛が走った。肩のところが不快に濡れている感触に目をやると、腕がなくなっていた。
そして今、醜いトロールに森の中を連れまわされ、草むらの上に横たわっている。体の力がどんどん抜けていく。もう考えることもままならない。
ぽつり、ぽつりとキの顔に水が垂れてきた。醜いトロールが泣いている。いい気味だと笑ってやろうとしたが、できなかった。
「こんなはずじゃなかった。ごめんね。今楽にしてあげるから」
トロールの大きな手がキの頭を掴んだと思うと、ごきりと首の骨の折れる音がして、あとは何もわからなくなった。
「こんなはずじゃ、なかったんだ」
小さいトロールは涙を流し続けた。
小さいトロールは、まだ温かい子供の体をばらばらにして、狼の谷に投げ込んだ。こうしておけば、明日の朝までには骨になっているはずだし、万一兄たちに見つかったとしても、途中で子供の血の匂いを嗅ぎつけた狼の群に襲われ、子供を奪われてしまったと言えばいい。
小さいトロールは、またはらはらと涙を流した。
彼には、彼のことをトロちゃんと呼ぶ人間の友があった。トロールは互いを個別の名前で認識することがないから、彼にはその名前しかない。
トロちゃんは人間を食べたことがない。人間の友達には見栄を張って追剥のような悪党だけは捕まえて食べると言ってあったが、実は兎すら食べない菜食主義のトロールだった。物心ついた時から、なぜか彼はヒトの肉を食べることができなかった。兄に馬鹿にされ、母から叱られても、無理だった。当初は食べていた獣の肉も、段々嫌になって食べるのをよしてしまい、木の実や草で飢えを満たすようになった。この頃は、人間の真似をしてこっそり野菜畑を作ったりもしている。
幸いこの昼なお暗き森に分け入る人間は少なかったし、森を移動する人間は用心深く夜間の移動は控えるのが常だったから、人間が捕獲されることは稀だった。だから彼は、仲間がヒトを捕まえて来ても、都度どうにか理由をつけて、一緒に食べるのを避けてきた。そして、可能であれば、憐れな獲物を逃がしてやっていた。
だが、そんなチャンスは、人間を捕獲する機会よりもさらに稀であった。トロールは雑食で食い意地が張っているから、捕まえた獲物は皆食べてしまう。しかし、今日はうまくいくと思ったのに――
昔、初めて出会った頃の人間の友を彷彿とさせる子供。助けてやれると思ったのに。飼育して太らせているふりをして、怪我を治し、親元へ返してやれると思ったのに。
呆然と森を彷徨っていると、いつの間にか崖に出ていた。ここは、花を摘もうとして足を滑らせ、危うく死にかけた場所だ。崖の途中にひっかかり、上ることも下りることもできず、そのまま朝を迎えて石になるところを、ヒトの子が森から蔦をとってきて助けてくれた。
あの時、死んでいればよかった。
それは、親切な友の前では決して口にできない言葉だったが、トロちゃんはそう思うことが度々あった。彼には、どうにも、トロールとしての暮らしが性に合わないのだ。
トロちゃんは崖っぷちに立って下を覗いた。
遥か下の谷底に糸のように細い川が流れているのが見える。この高さから落ちれば、トロールといえども助からないだろう。
そんな痛い思いをするのは嫌だなあ、とトロちゃんは思う。トロールはごつごつとした岩のような皮膚を持ち感覚が鈍いとはいえ、痛みを感じないわけではない。
ぼんやり崖っぷちに座り込んでいると、いつの間にか闇が薄くなっていることに気付いた。
ああ、そうか。別にここから飛び降りなくてもいいんじゃないか、とトロちゃんは思う。
トロールの最大の弱点は、日光だ。だから昼間は日の差さない洞窟で眠っている。陽の光に当たると、トロールは石になって死んでしまうという。
そういえば自分は、太陽というものを見たことがなかった。まあ、当然だけど。トロちゃんはうっすらとほほ笑んだ。
「俺は必ず戻って来るから、待ってて」
別れ際の、人間の友の言葉が甦ってきた。
ごめん、シロ。
谷の向こうの山から朝陽が徐々に輝きを増し、トロちゃんの頬を伝う涙が、石になって固まった。
焚火
何が起きたのか、瞬時に思い出した。一気に血の気が引いた。
焚火の周りには、トロールが三体。大きな鍋を囲んで座っている。調査隊を襲ったと思われるひときわ体の大きなトロール(生々しい血の跡を体に残している)が、鍋の中身をかき混ぜていた。
「まだ生きているなら、そのままがぶりといきたいもんだけどな」と一体が言えば、鍋をかき混ぜているトロールがたしなめるような調子で言う。
「あんな皺皺の年寄りと痩せっぽちの子供じゃ、スープの出汁ぐらいにしかならないよ」
「自分はイキのいいのを食べたくせに。狡いや母さん」
「狩りをサボるような怠け者が一番のご馳走にありつこうなんて図々しい話さ。おこぼれに与れるだけありがたいと思いな」
母親であるらしいトロールは、小さな包みを取り上げて、中身をざらざら鍋の中に入れた。リュウデン教授は、それが調査隊メンバーが運んでいた食料袋のジャガイモであることを確認した。
「さてと。あの痩せた人間どもを入れようかね」
教授は咄嗟に逃げようと考えた。しかし、体に力を入れた途端、激痛が走った。どうやら、あちこちの骨が折れているらしかった。恐らく、トロールの武骨な手で掴まれ運ばれる時に折れたのだろう。固い洞窟の床に横たわったまま、指一本動かすことができなかったが、悲鳴が口から漏れるのだけは歯をくいしばって堪えた。
「オレがやるよ」
鍋を囲む三体から離れて洞窟の壁にもたれて座っていたトロールが立ち上がり、老教授の元にやって来た。トロールにしては体が小さかったが、それでも優に彼の二倍はある。トロールは教授の体の下に腕を回して持ち上げた。教授が苦痛の呻き声を漏らすと、そのトロールは、顔を歪め、小声で「ごめん」と呟くと、老教授の頭をつまんでねじった。首の骨の折れる音が洞窟内に響いた。
「なんだよ。殺したのか。ぐらぐら煮立った鍋に放り込んでやる時に泣き叫ぶのが面白いのに」
「言っただろう、兄さん。苦痛を長引かせた獲物はおいしくないんだ。できれば後ろから、自分が死んだと気付かせないように仕留めた獲物の方が、断然肉が柔らかくて甘いんだよ」と小さいトロールは言い、首が妙な角度にねじれた老人の亡骸を鍋の中に放り込んだ。
「妙なことを言うねえ、この子は」と母親トロールが溜息をつく。
「そんな選り好みばかりしてるから、お前はいつまでたっても小さいままなんだよ。少しは兄さんたちを見習いな」
鍋を囲んでいる二人の兄が意地の悪い笑い声を立てる。
「だったら、母さん。あの子供をもらってもいいかい」
「子供?」母トロールは老人がさっきまで横たわっていた隣でぐったりしている子供に目をやった。
「あんなちっぽけな子供、どうするんだい? 食べるところなんて殆どないよ」
「もう少し生かして、太らせてから食べてやろうかと思って」
「なんだって?」
「木の実や兎なんかを食べさせて太らせるのさ。肉を倍ぐらいに増やせたらしめたもんだ。人間が家畜を飼うみたいなもんさ。オレ、そういう実験をしてるんだ、最近」
「おかしな子だねえ」
母トロールは溜息をついた。
「いいよ、好きなようにおし。だけど、せっかく捕まえた獲物をむざむざ逃がすんじゃないよ」
「大丈夫。ちゃんと逃げられないように囲っておくから」
小さいトロールは素早く人間の子供のところへ移動すると、彼の体を優しく抱き上げた。
「ちょっと待てよ。狡いよ。母さんはいつもあいつに甘い」
兄トロールが不満を述べた。
「そうだよ。あいつばっかり狡い」もう一人の兄も不満顔だ。
「オレは、その鍋はいらないから、兄さんと母さんで食べればいいよ」末っ子トロールは言った。
「まあ。せっかくお前の好きなジャガイモをたくさん入れたのに」
母親は不満顔だが、末っ子トロールを止めなかった。しかし、兄トロールの一体が彼に追いつき、獲物をひったくった。
「やめて! 乱暴に扱わないで」
「ちょっとだけ、よこせ」そういうと、末っ子トロールの倍ほども体の大きな兄トロールは、獲物の腕を一本ひきちぎって口に入れた。獲物の口から絶叫がほとばしった。
「何するの!」
小さい末っ子トロールは兄の手からびくびくと体を痙攣させる獲物をひったくると、洞窟から走り去った。
「ああ、だめだ、だめだ……」小さいトロールは、誰も後を追いかけてきていないことを確認してから、柔らかな草の上に人間の子供の体を横たえた。腕を千切られた肩のところを無骨で大きな手で覆っているが、溢れ出る血は止まる気配がない。
「君だけは助けられると思ったのに」小さいトロールはおろおろした声で言う。
キは、自分の身に何が起きたのか理解できないでいた。調査隊のキャンプ地がトロールに襲われ、リュウデン教授に連れられてどうにか逃げようとしたが、トロールが目の前に迫ってきた。そこで意識が途切れた。
だが目が覚めた時には、左腕に激痛が走った。肩のところが不快に濡れている感触に目をやると、腕がなくなっていた。
そして今、醜いトロールに森の中を連れまわされ、草むらの上に横たわっている。体の力がどんどん抜けていく。もう考えることもままならない。
ぽつり、ぽつりとキの顔に水が垂れてきた。醜いトロールが泣いている。いい気味だと笑ってやろうとしたが、できなかった。
「こんなはずじゃなかった。ごめんね。今楽にしてあげるから」
トロールの大きな手がキの頭を掴んだと思うと、ごきりと首の骨の折れる音がして、あとは何もわからなくなった。
「こんなはずじゃ、なかったんだ」
小さいトロールは涙を流し続けた。
小さいトロールは、まだ温かい子供の体をばらばらにして、狼の谷に投げ込んだ。こうしておけば、明日の朝までには骨になっているはずだし、万一兄たちに見つかったとしても、途中で子供の血の匂いを嗅ぎつけた狼の群に襲われ、子供を奪われてしまったと言えばいい。
小さいトロールは、またはらはらと涙を流した。
彼には、彼のことをトロちゃんと呼ぶ人間の友があった。トロールは互いを個別の名前で認識することがないから、彼にはその名前しかない。
トロちゃんは人間を食べたことがない。人間の友達には見栄を張って追剥のような悪党だけは捕まえて食べると言ってあったが、実は兎すら食べない菜食主義のトロールだった。物心ついた時から、なぜか彼はヒトの肉を食べることができなかった。兄に馬鹿にされ、母から叱られても、無理だった。当初は食べていた獣の肉も、段々嫌になって食べるのをよしてしまい、木の実や草で飢えを満たすようになった。この頃は、人間の真似をしてこっそり野菜畑を作ったりもしている。
幸いこの昼なお暗き森に分け入る人間は少なかったし、森を移動する人間は用心深く夜間の移動は控えるのが常だったから、人間が捕獲されることは稀だった。だから彼は、仲間がヒトを捕まえて来ても、都度どうにか理由をつけて、一緒に食べるのを避けてきた。そして、可能であれば、憐れな獲物を逃がしてやっていた。
だが、そんなチャンスは、人間を捕獲する機会よりもさらに稀であった。トロールは雑食で食い意地が張っているから、捕まえた獲物は皆食べてしまう。しかし、今日はうまくいくと思ったのに――
昔、初めて出会った頃の人間の友を彷彿とさせる子供。助けてやれると思ったのに。飼育して太らせているふりをして、怪我を治し、親元へ返してやれると思ったのに。
呆然と森を彷徨っていると、いつの間にか崖に出ていた。ここは、花を摘もうとして足を滑らせ、危うく死にかけた場所だ。崖の途中にひっかかり、上ることも下りることもできず、そのまま朝を迎えて石になるところを、ヒトの子が森から蔦をとってきて助けてくれた。
あの時、死んでいればよかった。
それは、親切な友の前では決して口にできない言葉だったが、トロちゃんはそう思うことが度々あった。彼には、どうにも、トロールとしての暮らしが性に合わないのだ。
トロちゃんは崖っぷちに立って下を覗いた。
遥か下の谷底に糸のように細い川が流れているのが見える。この高さから落ちれば、トロールといえども助からないだろう。
そんな痛い思いをするのは嫌だなあ、とトロちゃんは思う。トロールはごつごつとした岩のような皮膚を持ち感覚が鈍いとはいえ、痛みを感じないわけではない。
ぼんやり崖っぷちに座り込んでいると、いつの間にか闇が薄くなっていることに気付いた。
ああ、そうか。別にここから飛び降りなくてもいいんじゃないか、とトロちゃんは思う。
トロールの最大の弱点は、日光だ。だから昼間は日の差さない洞窟で眠っている。陽の光に当たると、トロールは石になって死んでしまうという。
そういえば自分は、太陽というものを見たことがなかった。まあ、当然だけど。トロちゃんはうっすらとほほ笑んだ。
「俺は必ず戻って来るから、待ってて」
別れ際の、人間の友の言葉が甦ってきた。
ごめん、シロ。
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