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レニーアと愉快な仲間達

第一話 娘は父の真似をしたかった

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 終焉竜との戦いの余波も落ち着き、世に神々の声が再び届くようになって数年。
 私ことドランは二十歳をいくつか越えて、ベルン男爵領の発展に邁進する日々を送っている。その間に新たな交友関係の構築や婚姻やらと実に多くの出来事があったが、ほぼ幸福な出来事ばかりだったと断言してもいい。
 不思議なくらいに充実している日々を送っている私であったが、この日、私の下に舞い込んできた相談はちょっと珍しいものであった。

 領内に新たな都市や村落の建設を進め、王国の各地との交通網の構築に子育てと目まぐるしい日々の中だが、彼女──我が子の一人にして長子たるレニーアからの相談を断るという選択肢はなかった。
 既にレニーアもガロア魔法学院を卒業して実家に戻り、領主である両親の下で文官兼武官として精力的に働いている。もちろんと言うべきかイリナも一緒だ。

 最高神に匹敵する神造魔獣の魂を持つ彼女だが、人間として振舞う上で適切な力加減を覚えていて、現在は極めて優秀な官僚として領内では上々の評価を得ていると聞く。
 レニーアが生まれ持つ残虐性を披露する荒事が発生していない事も、彼女が過剰に恐れられずにいる幸運な理由の一つだろう。
 そして本題のレニーアの相談だが、それはこのようなものだった。



 ベルン村、いや、もう村とは呼べないからベルンと表現するべきか。ベルンにある領主の屋敷、更にその中の客間にて私はレニーアと向き合っていた。部屋の中には私と彼女の二人だけだ。
 レニーアの事情を知っているセリナやクリスといった面々は、それぞれの仕事などに追われているのと相談相手は私で十分という判断から、この場には居ない。

 私が二十代に突入したようにレニーアもまた人間としての年齢は二十歳を越えているが、その容姿は魔法学院時代とほとんど変わっておらず、相変わらず小さくてお伽噺の中の妖精のように愛らしい。
 窓から差し込む太陽の光を浴びて輝く黒髪の美しさも、この上なく絶妙な配置をされた目鼻一つ一つの部位の非の打ちどころのない形状も劣化という概念とは無縁だ。
 白を基調として、青や赤をアクセントにした魔法学院の制服を彷彿とさせる服をまとった体や黒いタイツに包まれた細い脚は、ガラス細工のように繊細な印象を受ける。

 私に対して変わらぬ敬意を向けてくれている彼女は、背骨に鉄の棒でも通したようにまっすぐに伸ばして、緩く握った拳を膝の上に置いて極めて真剣な顔つきになっている。
 事前に相談があると手紙で知らされていたが、相談内容については直接会ってからとなっていた。
 レニーアが私に相談するような事となると、さてなにがあるだろうか。
 イリナとの関係は魔法学院時代から更に前向きに発展しているというし、ご両親との関係も良くなりこそすれ悪くなりはしないだろう。

「お忙しい中、貴重なお時間を賜り恐悦至極、歓喜の念に堪えません」

 そしてレニーアの私に対する恐縮しきりな言動は変わらなかった。こればかりは何年経っても矯正は上手く行かなかった。これまでは特に周囲から問題視されたことはなかったが、これからもそうであるとありがたいのだけれど。

「君の為なら時間などいくらでも作るとも。それで私に直接伝えたい相談内容とはいったいなんなのかな?」

 単純な力押しで解決できる簡単な内容ではないだろう。この三次元の世界で彼女に敵う者は私くらいだし、人間的な行いの範疇での悩みと推測している。
 よもや恋愛相談? いや、それは、うーん。されても適切な答えが出来るか分からんが、そっち方面の質問が来たら困るな……うん。
 所詮、古神竜などと呼ばれてもこの程度よ、ふっ。これからレニーアに限らず、こういう場面が増えるんだろうなあ。やだ、憂鬱。私の内心がせわしなく変動しているのを知らないレニーアは、訥々と語り出す。

「はあ、お恥ずかしい限りではございますが、私が今の両親の下で働き始めてからそれなりの月日が経過いたしました。常人の範疇には収まりますが父母自身、そして家臣達もまた優秀な人材が揃っていると客観的に判断しております。
 中には多少能力が劣る者もおりますが、仕事に対する姿勢や人柄などで十分に補えており、私の許容範囲に収まっています。目くじらを立てる必要もなく、私もおおむね彼らの働きぶりには満足しております」

 ふむ、相変わらず他者を下に見る態度は変わらないが、これでも出会ったころに比べればはるかに軟化しているか。レニーアと一緒に働いている相手からすれば、主君の娘でなおかつ能力が極めて高いときて、厄介極まりない相手だろうけれども。
 にしても自分の労働環境を口にするとは、はて、これはいったい何を相談されるのだろうか。事前の想像とは異なる相談内容に私は心の中で首を捻っていた。それに現在の環境に不満がある口ぶりではない。ますます謎である。ふむん?

「聞いている限り、君がそこまで恐縮して私に相談する程の事とは思えないが、例えばそうだな、イリナが面倒ごとに巻き込まれたとかかい?
 それとも君と他の家臣の方々との関わりでなにか問題が? 同じ国に属する者同士とはいえ、家の内情を軽々しく語るものではないけれども、それは君も重々承知の上だとは思うが……」

 はてさて、ふむふむ。レニーアは何を悩んでいるのかな?

「もちろん、問題はありません。問題がない事が不満というのも違います。今回の相談に関しては、完全に私の我儘が理由でして」

「ほう、君の我儘とな? これは珍しい。それなら君がそこまで恐縮するのも納得だよ。それで君の我儘とはいったいどんなものなのかな? 言い難いかもしれないが、それを教えてもらわない事には話が始まらないからね。さ」

 レニーアはこの場に置いて少し躊躇う素振りを見せてから、薄い桜色の唇を動かして我儘を言葉にした。

「物足りないのです」

「物足りない?」

「はい。外連味けれんみが足りない、傾奇いた者達が居ない、あるいは薄味、誰にでも受けいれられる分、尖った者がいない、没個性と言い換えても良いかもしれません」

「んん? ふむ、ふむ、ふむ? つまりは君の家で働いている方々の能力や人柄自体に不満はないが、それはそれとしてこう強い個性を持った特殊な人材が欲しいということなのかな?」

「はい。不足があるのではありません。それに付け加えるナニカが足りないと痛切に感じているのです。ただし、私個人が勝手にという話でして。これは私の我儘以外のなにものでもないでしょう」

 まあ、伝え聞く限りアークレスト王国北部、北東部、東部を股にかける交通の要衝の一つであるレニーアの生家は健全かつ順調な領地内外の経営を行っている。
 人材不足の事態には陥っていないはずだし、レニーアもその点は承知の上で個性のある人材を欲するのは我儘と表現しているわけか。

「それでご両親は君の行動を承知しているのかい? 曲がりなりにも君から見て主君筋にあたる相手だ。親子だからと報告や連絡、相談を怠ってよい理由にはならないからね」

「その点はご安心ください。事前に私が福利厚生、給与その他、全て負担する形で人材を確保する旨、文書に認めた上で報告を済ませてあります。またドランさんにご相談する事も許可を得ております」

「ふむ、それならよかった。君の家ならば無縁とは思うが、私的に使える人材を集めるとなると、場合によっては親子間での謀反を疑われかねない事態だ。不和の種は、可能な限りまかないように努力するべきだからね」

 さてレニーアの事前の根回しが済んでいるとなると、私はどう対応するのが一番レニーアの為になり、ひいては彼女の家にとっても良い結果を齎せるか。
 でもな、私が口を出し過ぎてはレニーアの成長の為にもならんし、出来るとしても助言程度に留めておくべきだろう。

「それにしても君が人材を求めるようになるとは。全て自分で済ませたい性格だと思っていたよ」

「まったくもってその通りではありますが、それとは別に羨ましかったのです。お父様とその周囲が」

「ほう、私達が?」

「ええ。ベルン領にはお父様を筆頭にセリナ、クリスティーナ、ディアドラ、ドラミナ、リネット、ガンデウス、キルリンネと個性豊かであり能力の高い者達が揃っています。
 流石に彼女らほどの基準を求めはしませんが、それくらいの個性を持った面子を集めたいと思うようになりまして」

「確かにドラミナ達を基準にして人材を集めるとなると、これは至難の業だな。政務に限れば難易度はぐっと下がるが、高い戦闘能力を持ち、種族としての特性も活かせる人材が欲しいのだろう?」

「はい。お父様の二番煎じにはなりますし、これからの情勢で表立っての大きな戦が起きる可能性は小さいものですが、こう一度羨ましいと思うとムクムクとその気持ちが大きくなってしまいまして……」

 つまるところ、根っこにあるのは父親である私の真似をしたいという欲求なのか。子供が親の真似をしたがる姿を見るのは微笑ましく、真似される側としてはこそばゆさと嬉しさとがある。
 それに加えて家の事も考えているし、これは私も気合を入れて、かつ節度を守って協力しなければな。

「ふふ、レニーアの気持ちを否定はしないさ。では私はどんな形で君に協力できるかな? ベルンに集まっている色んな人材の紹介? それともベルン以外の場所での人材集めが出来る場所の紹介かな?」

「はい。どんな人材を集めるかは私自身の目で選び、集めたく思います。それで国内で人材を集めるにしても、あまり露骨にしては他家との要らぬ軋轢を招くでしょうし、冒険者ギルドを始めとしたギルド関係を頼れば、そちらからの介入が入るのは避けたく思います。
 それに外部から余計な干渉を繰り返されれば、私がその内に我慢の限界を超えてしまいそうなので」

 ふむ、レニーアも自分の性格を理解しているか。
 アークレスト王国では冒険者ギルドの力はあまり強くないし、順風満帆なレニーアの生家とかかわりが持てるとなれば、外部の組織は余計な欲をかいて悪手を打ちそうだし、それに対してレニーアが苛立ちを募らせる光景が瞼の裏に浮かぶようだ。
 私もレニーアの懸念には同意しかない。

「それなら遠く離れた場所で人材を集めてみようか。一風変わった人材を見つけられる可能性が高くなる。
 レニーアは競魔祭の活躍で周辺諸国に顔や名前、経歴などが知れ渡っているだろうが、ロマル帝国よりも更に西方かドラミナの出身地である南の大陸にまで足を伸ばせば、流石に君の素性は割れていないだろう。
 勧誘される側からすれば遠く離れた国に移るわけだから、渋るなり悩むなりする者も居るかもしれないが、そこはレニーアがどこまで良い条件を示せるか次第だ」

「極東にある八千代や風香の生まれ故郷や轟国、高羅斗はまだ休戦状態ですし、私が動き回っては少なくとも轟国にはバレるでしょう。まあ、名を変え、姿を変えればそれで済む話ですが、西方に目を向ければその一手間、二手間を省けますね。
 後はカラヴィス様の建立された塔の利用も考えたのですが、ドラグサキュバス達が監督しているとはいえ、内部には様々な宗教関係者や他国の諜報員も入り混じっているでしょうし、あまり私が暴れては思わぬ厄介ごとを招く懸念がございます」

 カラヴィスタワーか。あそこはまだまだ第一階層の調査も終わらぬ広大さだ。内部にはカラヴィスが適当に継ぎ接ぎにした神代の世界が混在し、多種多様という意味ではこの地上よりもはるかに上だろう。
 ドラグサキュバスのリリ達が内部を監視し、更に塔の外周をケイオスとマイラールの作り出した防壁で囲んで安全措置を取っているからこそ、私達も安心してアレを財を生む道具として利用できている。

「カラヴィスタワーの近辺はいまやベルン男爵領第二の都市として発展したが、宗教的な意味合いも強いからね。
 この領都以上に色んな諜報員が水面下で活動している。偽装する事は出来ても、七面倒くささにレニーアの苛立ちは募るだろうなあ。
 やはり名前も顔も隠さずに堂々と行動できるような場所の方がいいだろうね」

 それにレニーアは世に大邪神として知られているカラヴィスの子だ。なにかの拍子にカラヴィス所縁の存在と知られたなら、これはもうご両親を巻き込んでの大問題になる。
 そのくせ、カラヴィスの天敵であるマイラールやケイオスからはその存在を認められているのだから、何ともややこしい。いや、認められる分にはまったく構わないのだが。

「我ながら以前よりは自制が効くようになったとは思いますが、それでも人よりは随分と自制心や咄嗟の我慢が効かない性格だと自覚しておりますので。
やはりここは名前くらいしか伝わっていないような異国に渡るのが吉となりましょうや?」

「ふむ、ロマルの北西、暗黒の荒野から見て西部にはヤーハームと正面からやり合える皇帝の治める大国があると聞く。そこは魔族側の影も侵入しているだろうから、レニーアなら猶更避けた方がいいだろうね」

 魔王ヤーハームの名前が出てきた途端、レニーアの顔は渋面に変った。お酢をグラス一杯飲んだか、苦虫を口いっぱいに頬張ったような表情だ。自分に対して熱い求婚を重ねてくる魔王のことが、レニーアはあまり好きではない。

「アレとは二度と関りを持たなくてよい個人的には思っております。そうなると西の西、この大陸の西の果ての辺りにまで足を伸ばすのが良いかもしれませんね。
 はるか西方にある砂漠の国などはこの辺りには珍しいですから、まずはそこで一人か二人、私の目に適う人材を見つけられれば幸いです」

「ふふ、君の審美眼は厳しいからな。一つの国につき一人いればいい方だろう。それでどう向かうつもりだい? 君自身が赴くか君の分身のどちらかを送り出すものだと思っているけれど」

「はい。私自身は家に残り、普段の業務に取り組む予定です。西に向かうとして道中の状況を確認する為にも、航路と陸路の両方を使って向かおうかと」

「ロマルの情勢は大分落ち着いたが、あそこから西に掛けてはアークレスト王国もあまり干渉していないし情報も少ない。まあ、その分、先入観なしに物事を見られるだろう。君はそれだけの聡明さと観察力がある」

「お父様にそう言っていただけることは、私にとっては至上の誉れです」

 そう言って、レニーアは綻ぶように笑った。



 アークレスト王国南部にある港湾都市のひとつで外輪船に乗り、レニーアは国外へと旅立った。ドランと話していた通り本体は生家に残り、旅立ったのは精密に複製された分身体である。
 例え分身体でもレニーアの姿をした者が国外に出る姿を目撃されては面倒と、出立時には姿を偽る芸の細かさを見せている。そのまま偽名と偽の姿で船に乗り、ロマル帝国の更に西方にある国で下船してから、ようやく偽装魔法を解除してレニーア自身の姿へと戻る。

 レニーアが降り立ったのは砂と岩が国土の多くを占める灼熱の国だった。点在するオアシスを本拠地とする複数の部族同士の争いの歴史が長く続いており、国とはいうものの実際には領内に複数の小国が乱立しているような状態だ。
 天人文明の崩壊後に何度か統一国家が建国されたりもしたが、どの王朝も百年と持たずに崩壊しては分裂している。
 外部からの侵攻に際しては一致団結して立ち向かう暗黙の掟があるからこそ侵略を免れているが、内部ではオアシス全てを血で染めるような血生臭い政争と戦いが続いている国だ。

 住人の多くは砂漠の環境に適応した蜥蜴人や蜘蛛人、猫人、駱駝人が占めて、純粋な人間種は比較的少数だ。人間種以外の人間は生まれ持った甲殻や毛皮に包まれた体にゆったりとした衣装が目立つ。
 肉体的に亜人種ほど環境に適応できない純人間種は強烈な日差しや砂漠の照り返しから肌を守る為に、男女問わずほとんど肌の露出の無い衣服をまとっている。

 自国と他国の大小さまざまな船が停泊する港には、無数の交易品が山のように集められた、それらを売り買いする商人達の賑やかな声音や市井の人々の生活音が市内に所狭しと響き渡っている。
 珈琲豆の芳しい匂い、デーツを始めとした果物の甘い匂い、この砂漠の国の周囲で愛飲されている蒸留酒の豊潤な匂い、香木や香料が複雑に絡み合った匂いが熱い風に乗ってレニーアの鼻をくすぐっている。

 船を降り立ったレニーアはドラン達の見知っている愛らしい姿はそのままに、土地に合わせた丈の長いガウンのような服を調達し、ガウンと同じ揃いの黒いスカーフで頭部を陽射しと砂から守っている。
 他に荷物らしいものは肩から斜めに掛けた旅人用の頑丈な革の鞄一つという潔さ、というか心細いくらいの少なさである。

 港から市街の目抜き通りに向かえば、日干し煉瓦で作られた建物がずらりと並ぶ市街に入り、一つ路地を入れば建物の間に通したロープに洗濯物が干される光景や、小さな子供達が無邪気に遊び、あるいは井戸端会議や洗濯に勤しんでいる人々の姿がある。
 多くの種族で構成されるこの国の人々ばかりでなく、レニーアのように外国から訪れた人々の数もちらほらと見かけ、国際的な港湾都市らしい賑わいだ。

「ふん、ここがシャンドラか。名前とおおまかな情勢くらいしか王国には伝わっていなかったが、だからこそ都合が良い」

 大邪神によって生み出されたレニーアの魂は、およそ悪徳と呼ばれる行為や悪意の感情に敏感だ。レニーアはこの砂漠を渡る熱風に濃密な死と殺戮の気配を感じ取っていたのである。
 レニーアは余計な先入観を持たない為、ほとんど情報収集をしないままこのシャンドラという熱い風の国にやってきたが、どうやら血生臭い状況に置かれているようだ。

(ふふん、実にいい。そういう状況ならば普段は燻っているような使い手達も出てくるだろう。くっくっくっくっく。私の目に適う強者どもよ、首を洗って待っているがいい!!)

 ドランに告げた通り、流石にラミアの皮を被った別のナニカになっているセリナやバンパイア最強のドラミナレベルの逸材を求めてはいない。というかこの星には、三竜帝三龍皇を除けば他には居ないとレニーアも認めている。
 それでも自分で集めた自分の部下達──わたしのかんがえたさいきょーのぐんだんを作る第一歩に向けて、レニーアはワクワクとしている自分を抑えきれずにいた。
 今が上機嫌な分、それが不機嫌へと変わった場合の感情の爆発が、レニーアの場合あまりにも恐ろしいのだが、本人にその自覚があるはずもなかった。
 熱砂の国シャンドラは誰も知らぬままとんでもない爆弾をその内に抱え込んだのである。


*************

月に一、二回くらいのペースで更新したいです。
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