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朝からうるさい亜栄ちゃん

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水華と二度目の挨拶を交わした後、
俺は静かにコーヒーをすすっていた。

今日はブルーマウンテンのブラックで飲む。

「マズ!」
…。

「マズイ!」
…。

「ぺっ!ぺっ!」 
「こんなマズイコーヒーを飲んだのは初めてです!」

「……そんなに俺の淹れたコーヒーまずかったすか?「
「まずいです!」

即答!
目から涙がポロリ。
悲しみもあるが疲れているんだろう。

今までこの淹れ方でやってきたのに、、
てか、
この前、新聞社の記者にコーヒー出しちゃったんだけど…?
記者さん、「美味しいですね」って言ってたよ?

「所詮お世辞ですよ。」
「……お前さん、どんどん言葉が辛辣しんらつになってない?」
「気のせいです。」

朝はいつも静かだったが、こうゆう会話も弾みがあって良い。
一人では、話せないからな。

普段とは違う朝に喜びを感じていると、
ガチャリと玄関の開ける音がした。

ん?鍵は閉めておいたはずだよ?

「あっ閉め忘れてました。」
水華。あんたかーい!

「今度から閉めておいてね?まじで」
「何でですか?」

いや、
もはや、日常化している、
常に常識的なが来るからだよ?
ほら。

バタン!とリビングの扉を叩きつけるように開けて入ってくるのは…。

「おっはようさーん♪朝ですよー♪」

「知ってっます♪    (棒読み)
うっるさいです♪ (棒読み)」

るんちゃん登場!!!

「あっ!水華ちゃーん!」
「おはようございます。」
水華はめちゃくちゃ落ち着いている。

ん?
水華のことは知っているだろうけど、
なぜ水華がここにいることに疑問を持たない!?

(“覚え込み”をしているので大丈夫です。)
水華が頭の中に話しかけてきた。
そ、そんなこともできるんですねー。
って!
ドラ●もんじゃないっすか!

りょう~起きて~、、って珍しい!起きてる!」
いつも言うけど、
起きてるからね?…そのセリフ何回目?

「昨日は大丈夫だった?」
「あ、うん、大丈夫。」
「本当?」
「うん。大丈夫。」

嘘、身体的にも精神的にもダメです。

「ふふ、」
水華が吹き出す。
いや、
まじで笑えないから、、

何でこんなに俺をいじめるの?
楽しい?

(結構楽しいです。特に混乱している時が一番。)
随分楽しんでいらっしゃった。

まあ、一人で(水華曰く)不味いコーヒーすすってるよりはマシか。

今日は何をしようかな?
学校もないし音ゲーの練習でも行こうかな?

水華、音ゲー練習いく?
と心の中で聞く。
(はい、行きたいです。)
早速行こうと思ったのだが、こいつるんをどうしようか迷う。

てか、
心での直接会話、
なんて便利なんだろうか?
ラ●ンより便利だ。

———しばらく考えたのだが、なかなかいい案が出てこない。
そしたら、いきなり、、

「え?練習!?るんも行く!」
ドタバタと音を立てて、るんは大きな声で飛びかかって来た。

え?怖い、何でわかったの?
というか、水華も驚いている。
と言うことは…、水華の仕業ではなさそうだ。
本当に怖いんですけど……。

「な、なんでわかったのかな?」
「顔がそう言ってる。」
「へ?」

長年の付き合いってのは怖いもんだ。

———仕方ない、てか、しょうがない。
いい相手になってくれそうなので連れて行くとするか。

俺は早速、準備を始めるのであった。


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