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53話 スケルトンの作業は速いぞ
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盛夏、森の夏はじめじめしていて嫌な季節だ。
しかし、不快な季節にも関わらず、里の中は人の出入りが増え活気づいていた。
「ではこちらの食物と染料を衣類と交換していただけますか?」
「ああ、また育てられそうな作物があったら持ってきてくれよ」
今回、里を訪れたのはシカ人の隊商だ。
シカ人は獣にかなり近いタイプのようでシカにそっくりな外見をしている。
彼らは今回はじめての訪問だったが、ヌー人隊商からリサーチをしていたらしく、俺たちの望むものを持ってきてくれた。
正直、人が増えすぎていて食糧が不安定なのでありがたい。
今回持ち込まれたモノの中で目立つのはウリとスイカだ。
春先に植えるそうだから育てるのは来年になるが、塩に浸けて保存食にもできるそうだから助かる。
「それじゃあ――ヘラルド。スイカとウリはイヌ人に任せた、これは里の食糧事情を左右する仕事だぞ。よく育て方を聞いて来年の春に育てるんだ。できるか?」
「はい! 里長さまの期待に応えてみせます!」
俺の言葉にイヌ人リーダーのヘラルドがかしこまって答える。
最近、イヌ人の扱い方が分かってきた。
彼らは簡単なことでも大袈裟に『大任だぞ』と伝えれば喜ぶところがある。
全体のために働くのが彼らの喜びなのだ。
「そしてこちらが移住を希望するドワーフだな、いまは大きな工事中だ。歓迎するぞ」
「へい、あっしら夫婦と息子です。こちらがストレイドワーフを探してると聞きやして」
彼らはストレイドワーフの夫婦(なんと兄妹らしい、ストレイドワーフの狭いコミュニティではまれにあるのだとか) で冬に子供が産まれたばかりだ。
ウチの里がドワーフを探してると聞き、子育てのために定住をと考えたそうだ。
「ウチにも子供が産まれそうなドワーフがいてな。いい友達になるだろ」
「ありがとうございます。あっしの名前はベアード、一通りの仕事はこなせますがチンケな細工が得意だ。女房はイビス、息子はテッド」
バーンとナイヨの家は鍛冶場にある。
彼らの家も近くに建ててやるのがいいだろう。
「早速ですが、工事の様子を見てきやす。見れば何人もドワーフがいるようで」
「ああ、あれは隣の里のドワーフだな」
里はいま大工事の真っ最中だ。
イヌ人の住居や畑の拡張が終了し、かねてより計画があった広間の建築が始まったのだ。
場所はやや離れた位置にある鍛冶場と里の中継地点とし、そこに食堂と避難所を兼ねた広間を造る。
これは井戸や防壁も備えた立派なものにする予定だ。
余裕があれば見張り櫓も造りたい。
「そうか、それじゃあ誰か――」
「ああ、私が行きますよ。瓦を焼きますし、ついでがありますから」
シカ人と交易品のチェックをしていたコナンが「少し待ってください」と声をかけていた。
「よろしければ私たちも見学しても?」
「もちろん構わない。一緒に行こうか」
シカ人たちも興味を示し、なんだかんだで皆で向かうことになった。
工事現場ではヘビ人の里から派遣されたドワーフたちと雑用のイヌ人が懸命に働いている。
広いスペースには何本も丸太の柱が立ち、その規模を示している。
ナイヨはお産が近く参加していないが、よく顔はだしているようだ。
「こ、これはスゴい」
「うーむ、大工仕事が得意な親方だな。見事なもんだ」
シカ人とベアードはそれぞれの言葉で感心し、ベアード夫婦はそのまま「工事に混ざってくるぜ」と現場に向かった。
広間は30人以上は入れるように考えてあるので、たしかに大きい。
「あれは? 溝をほっているようですが」
シカ人が少し先で行われている作業に気がついた。
そこではスケサンが指示するホネイチたちスケルトン部隊が堀をほっていた。
「ああ、あれは防壁のための土の用意と防御を兼ねた堀だ。溝があれば壁の高さが増すからな」
「これはスゴい、ここまでの防備は森の中ではなかったことです」
シカ人によれば大きな建物を造る種族はいても、ここまでガチガチに防御を固める里はないらしい。
これは鬼人の俺や軍人のスケサンが考えたものだからだろう。
「この防壁は里や鍛冶場にも伸ばすつもりだ」
「それはスゴい、そこまでの守りがあると安心して交易ができます。こちらに本拠地を移したいくらいだ」
シカ人に見せたのは「ごちゃ混ぜ里の守りは固いぞ」と噂を流してもらうためだ。
どうやら、いまは『さまざまな種族が暮らす豊かな里』というような話が先行しているらしく、地震で食い詰めたやつらが悪さをしにくる。
武張った話で襲撃者を遠ざけたい。
シカ人隊商を見送ったのち、俺もつるはしを持ってスケサンたちの方に向かう。
「どうだ? 収穫はあったか?」
「うん、食べ物を多めにもらったよ。スイカとウリはウチでも作れそうだ」
いまはバーンとフィルがそれぞれにイヌ人を連れて狩りを行い、食糧としている。
イヌ人たちの川漁はまだまだ不安定だし、今までの畑の規模では消費に追いつかないのだ。
これからしばらくは交易で食糧の輸入が増えるだろう。
「しかし、休みなく働くホネイチたちの仕事は早いなあ。俺が排水溝を掘ったときはかなり時間がかかったもんだが」
「うむ、道具が揃ったのも大きいだろうが、やはり分担ができるからな」
単純な作業しかできないホネジとホネゾウはひたすら地をほり、ホネイチは土砂をかき出している。
スケサンは土砂をまとめて防壁に使えるようにしているようだ。
「ドワーフに枠を作ってもらい、出た土砂は灰を混ぜて突き固める。それを土台にして上に木柵を備えるのだ」
「土壁と木柵の2段か……かなりの高さが出せるな」
堀、土壁、木柵、これに櫓を備えれば立派な要塞だ。
外から見ればかなりの圧力を感じるだろう。
「掘にはイバラを這わせるつもりだ。イバラはトゲがあり、繁殖力が強い。堀を堅め、防備にもなる」
「イバラの堀か。それは厄介だな」
俺もホネイチたちと離れて作業を行う。
なにせここは森の中、木の伐採や伐根もあれば埋まっている岩を掘り出すこともある。
力仕事で工事を助けるのだ。
しばらく作業を進めていると、大騒ぎしながら走り寄ってくる人影がある。
アシュリンだ。
「べ、ベルクっ! スケサンっ! た、たいへんだっ!」
「なにが大変なんだ?」
アシュリンは「も、もうっ、なんで分からないんだ!」って怒るが分かるはずがない。
スケサンも首をかしげている。
「産まれたんだ! あ、赤ちゃん! ナイヨの!」
「うむ、それはなによりだ。ナイヨと子供は無事かね?」
スケサンが訊ねると、アシュリンは「わからない、聞いてくる」と走り去ってしまった。
「やれやれ、アシュリンは変わらぬな」
「まあ、変に落ち着かれても困るけどな」
俺とスケサンは顔を見合わせて苦笑する。
ナイヨに子供が産まれ、また住民が増えた。
このところ加速度的に住民が増え続けている。
このまま里がふくらみ続ければどうなるのだろう?
俺には全く予想できない。
■■■■
防壁
ごちゃ混ぜ里の防壁は、土に砂利や灰などを混ぜこんで突き固めた『版築』と呼ばれる工法。
版築は非常に強度があり、建造物のみならず道路などに用いられた。
日本でも石垣の土台などで使用されている。
現代でも用いられており、非常に優れた工法といえる。
しかし、不快な季節にも関わらず、里の中は人の出入りが増え活気づいていた。
「ではこちらの食物と染料を衣類と交換していただけますか?」
「ああ、また育てられそうな作物があったら持ってきてくれよ」
今回、里を訪れたのはシカ人の隊商だ。
シカ人は獣にかなり近いタイプのようでシカにそっくりな外見をしている。
彼らは今回はじめての訪問だったが、ヌー人隊商からリサーチをしていたらしく、俺たちの望むものを持ってきてくれた。
正直、人が増えすぎていて食糧が不安定なのでありがたい。
今回持ち込まれたモノの中で目立つのはウリとスイカだ。
春先に植えるそうだから育てるのは来年になるが、塩に浸けて保存食にもできるそうだから助かる。
「それじゃあ――ヘラルド。スイカとウリはイヌ人に任せた、これは里の食糧事情を左右する仕事だぞ。よく育て方を聞いて来年の春に育てるんだ。できるか?」
「はい! 里長さまの期待に応えてみせます!」
俺の言葉にイヌ人リーダーのヘラルドがかしこまって答える。
最近、イヌ人の扱い方が分かってきた。
彼らは簡単なことでも大袈裟に『大任だぞ』と伝えれば喜ぶところがある。
全体のために働くのが彼らの喜びなのだ。
「そしてこちらが移住を希望するドワーフだな、いまは大きな工事中だ。歓迎するぞ」
「へい、あっしら夫婦と息子です。こちらがストレイドワーフを探してると聞きやして」
彼らはストレイドワーフの夫婦(なんと兄妹らしい、ストレイドワーフの狭いコミュニティではまれにあるのだとか) で冬に子供が産まれたばかりだ。
ウチの里がドワーフを探してると聞き、子育てのために定住をと考えたそうだ。
「ウチにも子供が産まれそうなドワーフがいてな。いい友達になるだろ」
「ありがとうございます。あっしの名前はベアード、一通りの仕事はこなせますがチンケな細工が得意だ。女房はイビス、息子はテッド」
バーンとナイヨの家は鍛冶場にある。
彼らの家も近くに建ててやるのがいいだろう。
「早速ですが、工事の様子を見てきやす。見れば何人もドワーフがいるようで」
「ああ、あれは隣の里のドワーフだな」
里はいま大工事の真っ最中だ。
イヌ人の住居や畑の拡張が終了し、かねてより計画があった広間の建築が始まったのだ。
場所はやや離れた位置にある鍛冶場と里の中継地点とし、そこに食堂と避難所を兼ねた広間を造る。
これは井戸や防壁も備えた立派なものにする予定だ。
余裕があれば見張り櫓も造りたい。
「そうか、それじゃあ誰か――」
「ああ、私が行きますよ。瓦を焼きますし、ついでがありますから」
シカ人と交易品のチェックをしていたコナンが「少し待ってください」と声をかけていた。
「よろしければ私たちも見学しても?」
「もちろん構わない。一緒に行こうか」
シカ人たちも興味を示し、なんだかんだで皆で向かうことになった。
工事現場ではヘビ人の里から派遣されたドワーフたちと雑用のイヌ人が懸命に働いている。
広いスペースには何本も丸太の柱が立ち、その規模を示している。
ナイヨはお産が近く参加していないが、よく顔はだしているようだ。
「こ、これはスゴい」
「うーむ、大工仕事が得意な親方だな。見事なもんだ」
シカ人とベアードはそれぞれの言葉で感心し、ベアード夫婦はそのまま「工事に混ざってくるぜ」と現場に向かった。
広間は30人以上は入れるように考えてあるので、たしかに大きい。
「あれは? 溝をほっているようですが」
シカ人が少し先で行われている作業に気がついた。
そこではスケサンが指示するホネイチたちスケルトン部隊が堀をほっていた。
「ああ、あれは防壁のための土の用意と防御を兼ねた堀だ。溝があれば壁の高さが増すからな」
「これはスゴい、ここまでの防備は森の中ではなかったことです」
シカ人によれば大きな建物を造る種族はいても、ここまでガチガチに防御を固める里はないらしい。
これは鬼人の俺や軍人のスケサンが考えたものだからだろう。
「この防壁は里や鍛冶場にも伸ばすつもりだ」
「それはスゴい、そこまでの守りがあると安心して交易ができます。こちらに本拠地を移したいくらいだ」
シカ人に見せたのは「ごちゃ混ぜ里の守りは固いぞ」と噂を流してもらうためだ。
どうやら、いまは『さまざまな種族が暮らす豊かな里』というような話が先行しているらしく、地震で食い詰めたやつらが悪さをしにくる。
武張った話で襲撃者を遠ざけたい。
シカ人隊商を見送ったのち、俺もつるはしを持ってスケサンたちの方に向かう。
「どうだ? 収穫はあったか?」
「うん、食べ物を多めにもらったよ。スイカとウリはウチでも作れそうだ」
いまはバーンとフィルがそれぞれにイヌ人を連れて狩りを行い、食糧としている。
イヌ人たちの川漁はまだまだ不安定だし、今までの畑の規模では消費に追いつかないのだ。
これからしばらくは交易で食糧の輸入が増えるだろう。
「しかし、休みなく働くホネイチたちの仕事は早いなあ。俺が排水溝を掘ったときはかなり時間がかかったもんだが」
「うむ、道具が揃ったのも大きいだろうが、やはり分担ができるからな」
単純な作業しかできないホネジとホネゾウはひたすら地をほり、ホネイチは土砂をかき出している。
スケサンは土砂をまとめて防壁に使えるようにしているようだ。
「ドワーフに枠を作ってもらい、出た土砂は灰を混ぜて突き固める。それを土台にして上に木柵を備えるのだ」
「土壁と木柵の2段か……かなりの高さが出せるな」
堀、土壁、木柵、これに櫓を備えれば立派な要塞だ。
外から見ればかなりの圧力を感じるだろう。
「掘にはイバラを這わせるつもりだ。イバラはトゲがあり、繁殖力が強い。堀を堅め、防備にもなる」
「イバラの堀か。それは厄介だな」
俺もホネイチたちと離れて作業を行う。
なにせここは森の中、木の伐採や伐根もあれば埋まっている岩を掘り出すこともある。
力仕事で工事を助けるのだ。
しばらく作業を進めていると、大騒ぎしながら走り寄ってくる人影がある。
アシュリンだ。
「べ、ベルクっ! スケサンっ! た、たいへんだっ!」
「なにが大変なんだ?」
アシュリンは「も、もうっ、なんで分からないんだ!」って怒るが分かるはずがない。
スケサンも首をかしげている。
「産まれたんだ! あ、赤ちゃん! ナイヨの!」
「うむ、それはなによりだ。ナイヨと子供は無事かね?」
スケサンが訊ねると、アシュリンは「わからない、聞いてくる」と走り去ってしまった。
「やれやれ、アシュリンは変わらぬな」
「まあ、変に落ち着かれても困るけどな」
俺とスケサンは顔を見合わせて苦笑する。
ナイヨに子供が産まれ、また住民が増えた。
このところ加速度的に住民が増え続けている。
このまま里がふくらみ続ければどうなるのだろう?
俺には全く予想できない。
■■■■
防壁
ごちゃ混ぜ里の防壁は、土に砂利や灰などを混ぜこんで突き固めた『版築』と呼ばれる工法。
版築は非常に強度があり、建造物のみならず道路などに用いられた。
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