101 / 132
98話 冒険者サンドラ14
しおりを挟む
「まったく! ロクな働きもなかったくせに口だけは一丁前だね!」
「まったくでやんす! オイラたちの活躍をやっかんでるんでやんすよ!」
プルミエの街、都市衛兵の詰所前で大声を張り上げる冒険者がいた。
サンドラたちである。
にわかに起きた大規模暴走事件。
壊滅したダンジョン地区から多くの住民を救ったサンドラたちだが、これが思わぬ結果を招いてしまった。
なんと都市の衛兵から『みだりに騒乱を拡大させた』などと難癖をつけられ拘束されたのだ。
いや、これはまだマシな方で『ダンジョンよりモンスターを引き込んだ』『住民を扇動し暴動を引き起こした』などとデタラメを言いつのる者までいた。
要は、大きく被害を出したプルミエの衛兵隊としては『モンスター相手に大敗』では体裁が悪いのだ。
塩の洞穴から湧き出たゴーレムを迎撃したダンジョン地区の衛兵隊長が敗死し、城壁や城門まで破壊された。
ダンジョンのコントロールをして繁栄を続けてきた都市には致命的な失態である。
誰かしらのテロ活動の方が都合ががよかったわけだ。
上から責められた衛兵隊は無理筋でも『犯人』を仕立て上げて責任転嫁を試みた……よくあること言えばよくあることである。
しかし、手当たり次第に検挙した中にサンドラがいたのは悪手だった。
衛兵隊は『高レベルでありながらゴーレムの迎撃に参加しなかったのは不審である』としてサンドラたちに目をつけたのだが、これにダンジョン地区の住民や冒険者ギルドが猛抗議。
これにより面倒ごとを嫌った衛兵隊はサンドラたちを釈放したのだ。
「おいおい、滅多なことを言わないでくれ。また違う嫌疑で引っ張られるぞ」
サンドラたちの身元を引き取りに来たギルドの職員が苦笑し、たしなめる。
ギルドに最後まで残っていた職員だが、無事だったようだ。
「まったくいまいましいねっ。アンタらが詐術やら扇動やらのスキルをもってるからややこしくなんだよ!」
「そうは言ってもなあ。あの状況でつかなかったオマエさんやリンが不思議なくらいだがね」
サンドラの言葉を聞き流しながらドアーティが肩をすくめる。
隣のオグマはブスッと不機嫌そうな顔を崩さない。
スキルの習得はわりと理不尽なところがあり、同じ行動をしても習得したりしなかったりは曖昧だ。
また、今回のようにネガティブなイメージのものがついてしまうと社会的に信用されなくなるようなデメリットも多いのである。
「まあまあ、オイラたちは解散の予定はないでやんす。 しこたま稼いで引退すれば問題ないでやんすよ」
「そうは言うがな、引退後に商売するにしても――」
リンの言葉にもドアーティの言葉にも一理ある。
スキルと人格は別物であり、人となりを知っているのであれば問題はない。
だが、初対面の者からすれば『過去の行動』そのものであるスキルは判断材料になるだろう。
「それはそうとよ、オマエさんたち。このまま街を出ろ」
ギルド職員は雰囲気を変え、真面目なトーンで告げた。
どうやら冗談のたぐいではないらしい。
「……ふん、衛兵なんてのはどこも変わらん。さっさと離れるか」
オグマがいかにも『嫌な話を聞いた』とばかりに吐き捨てた。
(ああ、たしかオグマは過去に罪を問われたと言っていたか。衛兵とも悶着があったのかもしれないな)
今回のサンドラたちは拘束されたと言っても拷問や嫌なことをされたわけではない。
これはかなりギルドや住民の圧力により『配慮』された扱いだったのだろう。
そうでなかった過去のオグマが受けた扱いは察してあまりある。
「向こうは誰でもいいから引っ張って罪をおっかぶせたいんだ。下手すりゃパーティーメンバーの誰かが再逮捕とかありえるぜ」
「ひえっ、そいつは詐術がある俺が食らいそうだな。勘弁してくれよ」
ギルド職員の言葉にドアーティが大げさに肩をすくめるが、話の内容は冗談ではすまされないものだ。
「8階まで進んだ試練の塔は惜しいが……まあ、潮時だね。いい機会だし塩の洞穴へ向かうとしようか」
「そうでやんすね。オイラは賛成でやんすよ」
もともと身軽な冒険者。
こうなれば職場を移すだけである。
「む、そうか。そうするしかないだろう」
「ひひっ、オイラたちも強くなったし、ヤクザドワーフもなんとかなるでやんすよ」
ためらいを見せるオグマをリンがからかい、オグマは「何も問題はない」と露骨に慍色を見せた。
「よし、そうと決まれば宿から荷物を取ってきたらそのまま離れるぞ」
「そうだね、そうしよう」
ドアーティの言葉に皆が頷き、方針が決まる。
もたもたしていては事態は悪化する一方なのだ。
「ありがとう、世話になったね。助けてくれた地区の顔役にもよろしく伝えといてくれよ」
「ん、ああ……恩に着てくれるなら頼みがある。ローガン……オマエさんたちが住民の誘導に使った冒険者だがな。あれも連れて行ってくれると助かる」
たしかにサンドラたちが姿を消せば次に拘束されるのは彼……ローガンとやらだろう。
冒険者ギルドは冒険者の互助団体だ。
目に見えて危険にさらされる冒険者を助けるために動いたのだろう。
「事情は分かるけど、ローガンとやらのレベルはいくつだい? あまり差があったら互いのためにならないよ」
「いや、パーティーを組んでほしいとかじゃねえんだ。アイツは地生えの冒険者でな、キャリアも浅いし他を知らねえんだよ。ちょいと次の土地まで同行させてやってくれねえか」
この言葉にサンドラは「わかったよ」と二つ返事で応じた。
これにはドアーティが「オイオイ」と驚きを見せる。
「よく考えろよ。あまり他の世話を焼く状況じゃないぞ」
「ま、パーティーを組まなくていいなら次のギルドに面通しするまでさ。あそこまで巻き込んで放り出すのもね」
このサンドラの言葉にはドアーティも苦笑いだ。
騒動に巻き込んだ自覚はあるらしい。
(それにしても思い出すね、この街から旅立った隊商を……アタシが世話を焼く番になったってことかね)
かつてのサンドラも隊商の護衛で先達の教えを受けて運を拓いた。
受けた恩は返すのが冒険者の仁義である。
他の冒険者を助けることで直接的ではないにせよ、あの日に受けた恩を返したいとサンドラは考えたのだ。
自己満足に過ぎないのはサンドラも理解しているが、ここでローガンとやらを助ければ、また彼が他を助けることもあるだろう。
そうした好循環を自分のところで断ち切ることはしたくなかった。
「じゃあ、荷物をとってくる間にギルドに呼んどいてくれ。さすがに出発は遅らせないよ」
「ああ、モタついたら捨ててくれてかまわねえぜ」
ギルド職員と短いやりとりをし、サンドラたちは宿へ向かう。
隠れるように廃墟を進む姿は英雄的な働きをした冒険者とは思えない姿だ。
「ふん、この街に再び来ることはないだろう」
「まあね、少なくとも当分は」
オグマが吐き捨てるように悪態をつき、サンドラも応じる。
やはり皆が思うところはあるのだ。
こうして、サンドラたちは開拓村に向かう。
火災と暴走でメチャクチャになった地区はすでに復旧工事が始まっていた。
「まったくでやんす! オイラたちの活躍をやっかんでるんでやんすよ!」
プルミエの街、都市衛兵の詰所前で大声を張り上げる冒険者がいた。
サンドラたちである。
にわかに起きた大規模暴走事件。
壊滅したダンジョン地区から多くの住民を救ったサンドラたちだが、これが思わぬ結果を招いてしまった。
なんと都市の衛兵から『みだりに騒乱を拡大させた』などと難癖をつけられ拘束されたのだ。
いや、これはまだマシな方で『ダンジョンよりモンスターを引き込んだ』『住民を扇動し暴動を引き起こした』などとデタラメを言いつのる者までいた。
要は、大きく被害を出したプルミエの衛兵隊としては『モンスター相手に大敗』では体裁が悪いのだ。
塩の洞穴から湧き出たゴーレムを迎撃したダンジョン地区の衛兵隊長が敗死し、城壁や城門まで破壊された。
ダンジョンのコントロールをして繁栄を続けてきた都市には致命的な失態である。
誰かしらのテロ活動の方が都合ががよかったわけだ。
上から責められた衛兵隊は無理筋でも『犯人』を仕立て上げて責任転嫁を試みた……よくあること言えばよくあることである。
しかし、手当たり次第に検挙した中にサンドラがいたのは悪手だった。
衛兵隊は『高レベルでありながらゴーレムの迎撃に参加しなかったのは不審である』としてサンドラたちに目をつけたのだが、これにダンジョン地区の住民や冒険者ギルドが猛抗議。
これにより面倒ごとを嫌った衛兵隊はサンドラたちを釈放したのだ。
「おいおい、滅多なことを言わないでくれ。また違う嫌疑で引っ張られるぞ」
サンドラたちの身元を引き取りに来たギルドの職員が苦笑し、たしなめる。
ギルドに最後まで残っていた職員だが、無事だったようだ。
「まったくいまいましいねっ。アンタらが詐術やら扇動やらのスキルをもってるからややこしくなんだよ!」
「そうは言ってもなあ。あの状況でつかなかったオマエさんやリンが不思議なくらいだがね」
サンドラの言葉を聞き流しながらドアーティが肩をすくめる。
隣のオグマはブスッと不機嫌そうな顔を崩さない。
スキルの習得はわりと理不尽なところがあり、同じ行動をしても習得したりしなかったりは曖昧だ。
また、今回のようにネガティブなイメージのものがついてしまうと社会的に信用されなくなるようなデメリットも多いのである。
「まあまあ、オイラたちは解散の予定はないでやんす。 しこたま稼いで引退すれば問題ないでやんすよ」
「そうは言うがな、引退後に商売するにしても――」
リンの言葉にもドアーティの言葉にも一理ある。
スキルと人格は別物であり、人となりを知っているのであれば問題はない。
だが、初対面の者からすれば『過去の行動』そのものであるスキルは判断材料になるだろう。
「それはそうとよ、オマエさんたち。このまま街を出ろ」
ギルド職員は雰囲気を変え、真面目なトーンで告げた。
どうやら冗談のたぐいではないらしい。
「……ふん、衛兵なんてのはどこも変わらん。さっさと離れるか」
オグマがいかにも『嫌な話を聞いた』とばかりに吐き捨てた。
(ああ、たしかオグマは過去に罪を問われたと言っていたか。衛兵とも悶着があったのかもしれないな)
今回のサンドラたちは拘束されたと言っても拷問や嫌なことをされたわけではない。
これはかなりギルドや住民の圧力により『配慮』された扱いだったのだろう。
そうでなかった過去のオグマが受けた扱いは察してあまりある。
「向こうは誰でもいいから引っ張って罪をおっかぶせたいんだ。下手すりゃパーティーメンバーの誰かが再逮捕とかありえるぜ」
「ひえっ、そいつは詐術がある俺が食らいそうだな。勘弁してくれよ」
ギルド職員の言葉にドアーティが大げさに肩をすくめるが、話の内容は冗談ではすまされないものだ。
「8階まで進んだ試練の塔は惜しいが……まあ、潮時だね。いい機会だし塩の洞穴へ向かうとしようか」
「そうでやんすね。オイラは賛成でやんすよ」
もともと身軽な冒険者。
こうなれば職場を移すだけである。
「む、そうか。そうするしかないだろう」
「ひひっ、オイラたちも強くなったし、ヤクザドワーフもなんとかなるでやんすよ」
ためらいを見せるオグマをリンがからかい、オグマは「何も問題はない」と露骨に慍色を見せた。
「よし、そうと決まれば宿から荷物を取ってきたらそのまま離れるぞ」
「そうだね、そうしよう」
ドアーティの言葉に皆が頷き、方針が決まる。
もたもたしていては事態は悪化する一方なのだ。
「ありがとう、世話になったね。助けてくれた地区の顔役にもよろしく伝えといてくれよ」
「ん、ああ……恩に着てくれるなら頼みがある。ローガン……オマエさんたちが住民の誘導に使った冒険者だがな。あれも連れて行ってくれると助かる」
たしかにサンドラたちが姿を消せば次に拘束されるのは彼……ローガンとやらだろう。
冒険者ギルドは冒険者の互助団体だ。
目に見えて危険にさらされる冒険者を助けるために動いたのだろう。
「事情は分かるけど、ローガンとやらのレベルはいくつだい? あまり差があったら互いのためにならないよ」
「いや、パーティーを組んでほしいとかじゃねえんだ。アイツは地生えの冒険者でな、キャリアも浅いし他を知らねえんだよ。ちょいと次の土地まで同行させてやってくれねえか」
この言葉にサンドラは「わかったよ」と二つ返事で応じた。
これにはドアーティが「オイオイ」と驚きを見せる。
「よく考えろよ。あまり他の世話を焼く状況じゃないぞ」
「ま、パーティーを組まなくていいなら次のギルドに面通しするまでさ。あそこまで巻き込んで放り出すのもね」
このサンドラの言葉にはドアーティも苦笑いだ。
騒動に巻き込んだ自覚はあるらしい。
(それにしても思い出すね、この街から旅立った隊商を……アタシが世話を焼く番になったってことかね)
かつてのサンドラも隊商の護衛で先達の教えを受けて運を拓いた。
受けた恩は返すのが冒険者の仁義である。
他の冒険者を助けることで直接的ではないにせよ、あの日に受けた恩を返したいとサンドラは考えたのだ。
自己満足に過ぎないのはサンドラも理解しているが、ここでローガンとやらを助ければ、また彼が他を助けることもあるだろう。
そうした好循環を自分のところで断ち切ることはしたくなかった。
「じゃあ、荷物をとってくる間にギルドに呼んどいてくれ。さすがに出発は遅らせないよ」
「ああ、モタついたら捨ててくれてかまわねえぜ」
ギルド職員と短いやりとりをし、サンドラたちは宿へ向かう。
隠れるように廃墟を進む姿は英雄的な働きをした冒険者とは思えない姿だ。
「ふん、この街に再び来ることはないだろう」
「まあね、少なくとも当分は」
オグマが吐き捨てるように悪態をつき、サンドラも応じる。
やはり皆が思うところはあるのだ。
こうして、サンドラたちは開拓村に向かう。
火災と暴走でメチャクチャになった地区はすでに復旧工事が始まっていた。
0
お気に入りに追加
166
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
前代未聞のダンジョンメーカー
黛 ちまた
ファンタジー
七歳になったアシュリーが神から授けられたスキルは"テイマー"、"魔法"、"料理"、"ダンジョンメーカー"。
けれどどれも魔力が少ない為、イマイチ。
というか、"ダンジョンメーカー"って何ですか?え?亜空間を作り出せる能力?でも弱くて使えない?
そんなアシュリーがかろうじて使える料理で自立しようとする、のんびりお料理話です。
小説家になろうでも掲載しております。
S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日――
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる