63 / 101
13話 黒きアヌス
1 黒いアヌスの男
しおりを挟む
レーレの出産(?)後、俺たちは闇雲に進んだ街道から戻る形でアレンタの町にたどり着いた。
アレンタの町は大都市サルガドよりほど近く、衛星都市のような扱いを受けるが5000人近くの人口がある立派な城郭都市だ。
今は新年を迎えるために町全体がお祭りムードであり、どこか浮わついた雰囲気が漂っている。
「ひへっ、へへへ」
となりでシェイラが奇声を発しているがあまり気にしてはいけない。難しい年頃なのだ。
「嬉しそうだねーシェイラ」
「うんっ、森人も新年のお祭りはな、た、大切な人と過ごすんだ」
シェイラが俺の腕に絡み付きながら「大切な人は家族とか恋人だぞっ」と嬉しそうにしている。
レーレは「ひえー、急接近だねー」と適当な感じでシェイラの相手をしている。
「でもさー、大切な人とどうやって過ごすの?」
「あ、愛を語ったり、き、き、キスするんだっ! ……たぶん」
レーレは「えー、その後はー?」などとからかい、シェイラは耳まで真っ赤にしている。
……まあ、賑やかでいいんじゃないの?
俺は2人のかしましい様子に苦笑しながら冒険者ギルドに向かい歩を進める。
新しい町に着いたらとりあえずはギルド。これが冒険者の心得である。
「ギルドに行ったら町でも歩くか。お菓子でも買ってやろう」
この言葉にシェイラが小躍りして喜びを表現している。密着した体勢で実に器用だ。
「それでー、その後はー?」
「そりゃ、シェイラの言うとおり愛を語ったり、恋をささやいたりしてからキスして一緒に寝るんだよ」
レーレが「ひゃー!」と喜び、シェイラが「そんなこと言ってないぞ!」と真っ赤になって抗議の声を上げる。
「ん? したくないのか?」
「そんな言い方はズルいぞっ!」
シェイラが「ばかばか」と俺を小突いてくる。じゃれてるだけなので痛くも何ともない。
イチャイチャしながら町を歩く俺たちは、端から見れば立派なバカップルだろう。
……ま、たまにはいいさ。
新年のお祭りはハレの日なのだ。こんな日くらいは浮かれてもいい。
「予定変更。今日はギルドに行かずにデートしよう」
気まぐれに俺が告げると、シェイラの顔はパッと明るくなり、ピョンと俺に抱きついた。
新年のお祭りの間は仕事をやりたがるものがおらず依頼料が割増になるので、本当は仕事をする予定だったのだが……こんな姿を見たらそうも言ってられない。
それに先日のキスから何となく、お互いの距離感が変わったのは俺も感じていた(12話参照)。
「ま、いいんじゃないの?」
俺がシェイラをぐりぐりと撫でると、周囲から舌打ちが聞こえた気がした。
――――――
「うーん、シェイラの帽子とコートなら何色がいいかな?」
「そうだなあ、やはり目立たない色がいいだろうな」
バザーのようにテントがひしめき並ぶ新年の市場は大変な賑わいだ。
レーレと俺がシェイラの防寒具の生地を選んでいると、不意に男が近づいてきた。
「そこの冒険者! 魔族狩りのエステバンとお見受けした!」
男は白い髪に紫色の瞳のイケメンだ。
耳が長いところを見ると森人で間違いないだろう。
……だけど、面倒くさそうなヤツだなあ。
森人の男は20代の若者に見えるが、彼らの年齢は見た目ではわからない。
優男だが弓ではなく剣を持っているところを見るに剣士だろうか。
「聞いているのかっ!? 魔族狩りのエステバン!」
「えっ、私ですか? 人違いですけど」
俺は軽くスルーをしてイケメンに背を向けた。
イケメンは「えっ? すいません」と素直に謝る。わりと良いヤツかもしれない。
「なーなー、エステバン、本当に良いのか? あの人用事があるんじゃないのか?」
「そんなワケないだろ? 俺は魔族狩りなんてしたことないぞ。たまたま名前が似てるだけさ」
シェイラは「そっかー、やっぱりエステバンは頭良いな!」とニコニコしている。
「おかしい、エステバンって名前で、森人といて……やっぱり魔族狩りのエステバンじゃないのか!? 森人を連れた冒険者なんて他には見たことがないぞ!」
なんかイケメンが騒ぎだしたが危ないヤツかもしれない。
俺は見ないことにした。
「客じゃねえのか? なら店の前で騒ぐんじゃねえよ、衛兵呼んでもいいんだぜ?」
「あ、すいません。後ろで待ってます」
店主に叱られてスゴスゴと引き下がるイケメン。
しかし、『後ろで待ってます』ってことは、後で絡んでくる気まんまんである。
……うわ、面倒くさいな。
少し名前が売れるとこの手合いが増える。
バカは面倒くさい上に何をするかわからないのが怖い。
新年のお祭りを楽しみにしていたシェイラには悪いが、町を離れる必要があるかもしれない。
俺はまだしも、シェイラやレーレに何かあってからでは遅いのだ。
「やれやれ、さっきから何の用だ? 言っておくが、魔族狩りなんかしてないぞ」
買い物を終えた俺は、荷物をシェイラに預け、ゆっくりと振り返った。
当然、剣はいつでも抜ける体勢である。
「やはりオマエがエステバンか! 我が名はクロイアヌス、谷の勇士だ!」
イケメンの名乗りに俺は驚きを禁じ得ない。
……黒いアヌスだと!? 何を言ってるんだコイツは……!
ただ者ではない、俺の直感が告げる。
「ふふ、我が名に聞き覚えがあるようだな?」
「いや、それはない」
俺はシェイラに「知ってるやつか?」と尋ねるが、彼女も首を振るのみだ。
「で、黒いアヌスが何の用件だ?」
俺の言葉に反応したイケメン……いや、黒いアヌスは待ってましたとばかりにポーズを決め、ビシッとこちらを指差してきた。
いちいち面倒くさいな。
「エステバン、貴様は森人の姫君を拐かしたそうだな! そのような非道は許せぬ!」
この言葉に俺とシェイラは顔を見合わせた。
「エステバン、私以外の森人といたのか?」
シェイラが怪訝そうな顔でこちらを窺うが、やましいことなど何もない。シェイラの世話だけでも大変なのに、ぽんこつを何人も養う財力は俺にはない。
「そんなワケあるか。お前さんだけだよ」
「わ、私だけかっ! そうか、私だけかっ!」
どうしよう……シェイラのピントのズレた喜びがうっとうしい。
森人とはこんなのばっかりなのだろうか。
「アヌスさんとやら、事情は良くわからんが――」
「問答無用っ! 谷の氏族に適齢期の女性はいないのだ! やっと見つけた森人を人間にかっさらわれてたまるかっ!」
アヌスは本音を隠そうともせず剣を抜き放ち「臆したか! 抜けっ!」などと喚いている。
「え、エステバン! 私のために戦わないでくれっ!」
シェイラもなんだか盛り上がってきたらしいがスルーで。
どこに見ず知らずのヤツとチャンバラする必要があるのか。
……バカなんだろうな。二人とも。
俺は森人どもを無視し、口に魔力を込め、叫ぶ。
「人殺し!! 人殺しだー!!」
バトルクライと呼ばれる『声を大きくするだけ』の魔法。
だが、人の多い市場で使えば――
「うわっ? 人殺しだってよ!?」
「剣を抜いてるっ!?」
「ヤバイぞアイツ!」
「衛兵さん、こっちです!」
――こうなるわけだ。
当たり前だが、アレンタのような都市で武器を振り回せば衛兵がすっとんでくる。
市内には司法もあれば警察力もあるのだ。
すでにアヌスは衛兵に取り囲まれ剣を取り上げられている。
「ちがうんだ! あの男にハメられ――」
「うるさいっ! 言いたいことがあれば詰所で聞いてやる!」
引きずられるようにして連行されるアヌス。
衛兵は対人戦闘の訓練をしたプロでもある。数に差があれば抵抗できるはずがないのだ。
俺も衛兵から事情を聞かれたが「あの男が家内に無理やり……ええ、家内はもちろん断ったのですが逆上して」など、しっかり状況は伝えておいた。
ぶっちゃけ、今回の件に関してはアヌスが全面的に悪い。
事実を並べれば、いきなり現れた彼がシェイラに目をつけて絡んできただけだ。 こちらは100%の被害者である。
先ほどの店主も証人になってくれたので、俺たちはその場ですぐに解放された。
お礼もかねて証人になってくれた店主から追加で色々と買ったが安いものだ。
「エステバンが私を奥さんって呼んでくれたんだ。『シェイラは渡さない』って守ってくれたんだ」
「よかったねー、愛されてるねー」
シェイラとレーレがキャッキャとはしゃいでいるが、アヌスはすぐに釈放されるだろう。
彼は剣を抜いただけで人も傷つけてなければ、物も壊していない。微罪なのだ。
逆恨みをされてはたまらない。
ここは町を離れた方が無難だろう。
■■■■
新年のお祭り
文字通り新年を祝うイベントである。
アイマール王国の人々は3~6日くらいお祭りムードの中を過ごす。
雰囲気的にはクリスマスに近く、恋人たちの性夜になるのも同様。シェイラもわりと頑張ってエステバンの気を引いている。
ちなみにエステバンはここ数年はお祭り期間内は「割りがいいから」と仕事をしていたらしい。意外と記念日的な催しには淡白なタイプなのだ。
アレンタの町は大都市サルガドよりほど近く、衛星都市のような扱いを受けるが5000人近くの人口がある立派な城郭都市だ。
今は新年を迎えるために町全体がお祭りムードであり、どこか浮わついた雰囲気が漂っている。
「ひへっ、へへへ」
となりでシェイラが奇声を発しているがあまり気にしてはいけない。難しい年頃なのだ。
「嬉しそうだねーシェイラ」
「うんっ、森人も新年のお祭りはな、た、大切な人と過ごすんだ」
シェイラが俺の腕に絡み付きながら「大切な人は家族とか恋人だぞっ」と嬉しそうにしている。
レーレは「ひえー、急接近だねー」と適当な感じでシェイラの相手をしている。
「でもさー、大切な人とどうやって過ごすの?」
「あ、愛を語ったり、き、き、キスするんだっ! ……たぶん」
レーレは「えー、その後はー?」などとからかい、シェイラは耳まで真っ赤にしている。
……まあ、賑やかでいいんじゃないの?
俺は2人のかしましい様子に苦笑しながら冒険者ギルドに向かい歩を進める。
新しい町に着いたらとりあえずはギルド。これが冒険者の心得である。
「ギルドに行ったら町でも歩くか。お菓子でも買ってやろう」
この言葉にシェイラが小躍りして喜びを表現している。密着した体勢で実に器用だ。
「それでー、その後はー?」
「そりゃ、シェイラの言うとおり愛を語ったり、恋をささやいたりしてからキスして一緒に寝るんだよ」
レーレが「ひゃー!」と喜び、シェイラが「そんなこと言ってないぞ!」と真っ赤になって抗議の声を上げる。
「ん? したくないのか?」
「そんな言い方はズルいぞっ!」
シェイラが「ばかばか」と俺を小突いてくる。じゃれてるだけなので痛くも何ともない。
イチャイチャしながら町を歩く俺たちは、端から見れば立派なバカップルだろう。
……ま、たまにはいいさ。
新年のお祭りはハレの日なのだ。こんな日くらいは浮かれてもいい。
「予定変更。今日はギルドに行かずにデートしよう」
気まぐれに俺が告げると、シェイラの顔はパッと明るくなり、ピョンと俺に抱きついた。
新年のお祭りの間は仕事をやりたがるものがおらず依頼料が割増になるので、本当は仕事をする予定だったのだが……こんな姿を見たらそうも言ってられない。
それに先日のキスから何となく、お互いの距離感が変わったのは俺も感じていた(12話参照)。
「ま、いいんじゃないの?」
俺がシェイラをぐりぐりと撫でると、周囲から舌打ちが聞こえた気がした。
――――――
「うーん、シェイラの帽子とコートなら何色がいいかな?」
「そうだなあ、やはり目立たない色がいいだろうな」
バザーのようにテントがひしめき並ぶ新年の市場は大変な賑わいだ。
レーレと俺がシェイラの防寒具の生地を選んでいると、不意に男が近づいてきた。
「そこの冒険者! 魔族狩りのエステバンとお見受けした!」
男は白い髪に紫色の瞳のイケメンだ。
耳が長いところを見ると森人で間違いないだろう。
……だけど、面倒くさそうなヤツだなあ。
森人の男は20代の若者に見えるが、彼らの年齢は見た目ではわからない。
優男だが弓ではなく剣を持っているところを見るに剣士だろうか。
「聞いているのかっ!? 魔族狩りのエステバン!」
「えっ、私ですか? 人違いですけど」
俺は軽くスルーをしてイケメンに背を向けた。
イケメンは「えっ? すいません」と素直に謝る。わりと良いヤツかもしれない。
「なーなー、エステバン、本当に良いのか? あの人用事があるんじゃないのか?」
「そんなワケないだろ? 俺は魔族狩りなんてしたことないぞ。たまたま名前が似てるだけさ」
シェイラは「そっかー、やっぱりエステバンは頭良いな!」とニコニコしている。
「おかしい、エステバンって名前で、森人といて……やっぱり魔族狩りのエステバンじゃないのか!? 森人を連れた冒険者なんて他には見たことがないぞ!」
なんかイケメンが騒ぎだしたが危ないヤツかもしれない。
俺は見ないことにした。
「客じゃねえのか? なら店の前で騒ぐんじゃねえよ、衛兵呼んでもいいんだぜ?」
「あ、すいません。後ろで待ってます」
店主に叱られてスゴスゴと引き下がるイケメン。
しかし、『後ろで待ってます』ってことは、後で絡んでくる気まんまんである。
……うわ、面倒くさいな。
少し名前が売れるとこの手合いが増える。
バカは面倒くさい上に何をするかわからないのが怖い。
新年のお祭りを楽しみにしていたシェイラには悪いが、町を離れる必要があるかもしれない。
俺はまだしも、シェイラやレーレに何かあってからでは遅いのだ。
「やれやれ、さっきから何の用だ? 言っておくが、魔族狩りなんかしてないぞ」
買い物を終えた俺は、荷物をシェイラに預け、ゆっくりと振り返った。
当然、剣はいつでも抜ける体勢である。
「やはりオマエがエステバンか! 我が名はクロイアヌス、谷の勇士だ!」
イケメンの名乗りに俺は驚きを禁じ得ない。
……黒いアヌスだと!? 何を言ってるんだコイツは……!
ただ者ではない、俺の直感が告げる。
「ふふ、我が名に聞き覚えがあるようだな?」
「いや、それはない」
俺はシェイラに「知ってるやつか?」と尋ねるが、彼女も首を振るのみだ。
「で、黒いアヌスが何の用件だ?」
俺の言葉に反応したイケメン……いや、黒いアヌスは待ってましたとばかりにポーズを決め、ビシッとこちらを指差してきた。
いちいち面倒くさいな。
「エステバン、貴様は森人の姫君を拐かしたそうだな! そのような非道は許せぬ!」
この言葉に俺とシェイラは顔を見合わせた。
「エステバン、私以外の森人といたのか?」
シェイラが怪訝そうな顔でこちらを窺うが、やましいことなど何もない。シェイラの世話だけでも大変なのに、ぽんこつを何人も養う財力は俺にはない。
「そんなワケあるか。お前さんだけだよ」
「わ、私だけかっ! そうか、私だけかっ!」
どうしよう……シェイラのピントのズレた喜びがうっとうしい。
森人とはこんなのばっかりなのだろうか。
「アヌスさんとやら、事情は良くわからんが――」
「問答無用っ! 谷の氏族に適齢期の女性はいないのだ! やっと見つけた森人を人間にかっさらわれてたまるかっ!」
アヌスは本音を隠そうともせず剣を抜き放ち「臆したか! 抜けっ!」などと喚いている。
「え、エステバン! 私のために戦わないでくれっ!」
シェイラもなんだか盛り上がってきたらしいがスルーで。
どこに見ず知らずのヤツとチャンバラする必要があるのか。
……バカなんだろうな。二人とも。
俺は森人どもを無視し、口に魔力を込め、叫ぶ。
「人殺し!! 人殺しだー!!」
バトルクライと呼ばれる『声を大きくするだけ』の魔法。
だが、人の多い市場で使えば――
「うわっ? 人殺しだってよ!?」
「剣を抜いてるっ!?」
「ヤバイぞアイツ!」
「衛兵さん、こっちです!」
――こうなるわけだ。
当たり前だが、アレンタのような都市で武器を振り回せば衛兵がすっとんでくる。
市内には司法もあれば警察力もあるのだ。
すでにアヌスは衛兵に取り囲まれ剣を取り上げられている。
「ちがうんだ! あの男にハメられ――」
「うるさいっ! 言いたいことがあれば詰所で聞いてやる!」
引きずられるようにして連行されるアヌス。
衛兵は対人戦闘の訓練をしたプロでもある。数に差があれば抵抗できるはずがないのだ。
俺も衛兵から事情を聞かれたが「あの男が家内に無理やり……ええ、家内はもちろん断ったのですが逆上して」など、しっかり状況は伝えておいた。
ぶっちゃけ、今回の件に関してはアヌスが全面的に悪い。
事実を並べれば、いきなり現れた彼がシェイラに目をつけて絡んできただけだ。 こちらは100%の被害者である。
先ほどの店主も証人になってくれたので、俺たちはその場ですぐに解放された。
お礼もかねて証人になってくれた店主から追加で色々と買ったが安いものだ。
「エステバンが私を奥さんって呼んでくれたんだ。『シェイラは渡さない』って守ってくれたんだ」
「よかったねー、愛されてるねー」
シェイラとレーレがキャッキャとはしゃいでいるが、アヌスはすぐに釈放されるだろう。
彼は剣を抜いただけで人も傷つけてなければ、物も壊していない。微罪なのだ。
逆恨みをされてはたまらない。
ここは町を離れた方が無難だろう。
■■■■
新年のお祭り
文字通り新年を祝うイベントである。
アイマール王国の人々は3~6日くらいお祭りムードの中を過ごす。
雰囲気的にはクリスマスに近く、恋人たちの性夜になるのも同様。シェイラもわりと頑張ってエステバンの気を引いている。
ちなみにエステバンはここ数年はお祭り期間内は「割りがいいから」と仕事をしていたらしい。意外と記念日的な催しには淡白なタイプなのだ。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる