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1章 青年期
閑話 ギネスへの依頼 下
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17番通り。
ここは華やかなファロンの大通りとは違い裏路地である。
スラムよりは大分とましだが、人がやっとすれ違える程度の路地に小便のような臭いが立ち込めている。
あまり暗い時間に歩きたい場所ではない。
……野ネズミ亭、ここか。野ネズミってより、ドブネズミじゃねえか。
ギネスは内心毒づきながらドアをくぐる。
中には愛想の無さそうな店主と、いかにも常連といった風情の男たちがいる。
もちろん酌婦などという洒落た者はいない。
「一見さんか……冒険者かい?」
40才前後の店主が話しかけてきた。デールだろうか、顔面に大きな刀痕が二つ残り、ちょっと凄い面構えをしている。
「ああ、人探しをしてるんだ。ドリスとチャス……」
そこまでギネスが口にすると、デールはドンッとカウンターから身を乗り出して凄んだ……迫力がある。
冒険者が引退後に小なりとはいえ店を経営しているのだ、デールはなかなかの冒険者だったに違いない。
「若えの、悪いことは言わねえ、帰んな。」
「そういう訳にゃいかねえよ、わかんだろ? デールさん。」
ギネスの突っ張った答えを聞き、デールは顎をしゃくりドアを示した。
表に出ろと言うのだ。同時に常連らしき男が二人立ち上がった。
…………
……3人か。
表に出たギネスは3人の男たちと対峙した。全員が棒やナイフを手にしている。
細い路地では包囲はできないだろう。いざとなれば逃げることも可能だ。
ギネスは鞘ごと剣を外し、身構える。
すると声もかけず、いきなり男がナイフで突き掛かってきた。
……いきなりかよっ!
ギネスは大きく後ろに飛び、身を躱わす。
……やけくそだぜ!
ギネスは雄叫びをあげて鞘ごと剣を振り回した。
…………
「ぜー……ぜー……はあーっ……はあっ。」
荒い息でギネスは3人の男を見下ろしていた。
ギネスはいいのを何発か貰ったが、なんとか3人をやっつけることができたのだ。
「てめっ、汚ねえぞ……その鞘っ!」
デールがギネスに悪態をついた。
ギネスの剣の鞘は鉄鐺(てつこじり)といくつかの鉄環(てつかん)で念入りに補強された特別製だ。
この鞘で殴られれば骨に響くような衝撃を受けることになる……いわばメイスに近い武器なのだ。
「うるせえよ、そっちが勝手に油断しただけだろ。」
ギネスはデールの泣き言など取り合わない。
「なあ、あんたデールさんだろ? 改めてドリスさんとチャスの居場所を聞きてえ。」
しゃがみこんでデールと視線を合わせながらギネスは尋ねた。
「……ぺっ、誰が言うかよ……!」
デールは唾を吐きながらギネスを睨み付けた。
「勘違いすんな。ブレアさんは二人を連れ戻そうとは考えちゃいない。」
ギネスの言葉にデールは怪訝そうな顔をした。
「ブレアさんは病気だ。腹のなかに腫れ物ができてどんどんデカくなってる。最近は血を吐くようになった。医者の見立てじゃ……半年は保たねえらしい。」
デールは「なっ」と小さく声を上げた。
これはギネスの嘘だ。
身を呈して弟を庇うデールには、情に訴えるのが効果的だとギネスは考えたのだ……ギネスという男は、この手の小才が利く。
「最期に娘に会いてえ、駄目なら様子だけでもってんで俺に依頼したんだ。実際、俺はドリスさんを連れ戻せとは依頼されてねえ。遠くから様子を見たら帰るさ。」
ギネスの言葉にデールはすっかり黙り込んでしまった。
「それとも、居場所が言えねえのか? チャスはドリスさんを娼館にでも売っ払っちまったのか?」
「そんなわけねえっ!」
デールが大きな声を上げた。
「弟はなあ……チャスは、本気で惚れたんだ。冒険者も辞めて、畑を耕してる。」
ぽつり、ぽつりとデールが事情を話はじめた。
チャスとドリスが本気で好き合ったこと。
ブレアが話も聞かずに別れさせようとしたこと。
ドリスとの縁談が12も年の離れた大商人のどら息子だったこと。
チャスはドリスと駆け落ちしてから真面目に畑を耕し、堅気の生活をしていること。
子供が二人も産まれたこと。
ギネスは黙って聞いていた。
どちらか片方の言い分に肩入れすることは無い。
ギネスの仕事はドリスの居場所を割り出すことだけだ。
「頼むよ、そっとしておいてやってくれ……。」
デールが憐(あわ)れっぽく、ギネスに語る。
もはや強面の元冒険者の姿は何処にもない。
ただ、弟を心配する兄の姿がそこにあった。
「俺が無理矢理ドリスさんを連れ帰らないか心配なんだろ? なんなら、一緒に行ってもいいぜ。俺が無茶しないか見張ればいい。」
このギネスの提案にはデールも目を剥いた。
………………
翌日
ギネスとデールはファロン郊外の農村部にいた。
「こんなに近くにいたのかよ……。」
「ああ、ファロンはとにかく人の出入りが多い。木を隠すなら森ってわけだ。」
ギネスの驚きに、デールが答えた。
「なるほどねえ」とギネスが呟く。
自由都市ファロンは周辺部も合わせて2万3千戸以上あるという。全てを把握するなど不可能ではある。
しかも人の出入りが多い分、余所者に対する警戒心も低い。
下手に田舎に隠れるよりも見つかりづらいのかもしれない。
「……あそこだ。」
デールは慎ましい農家を指で示した。
男女が仲睦まじそうに野良仕事をしている。
女の背には赤子の姿もみえた。
「子供は二人だ。上の子は……あの子だ。」
ギネスが目を向けると、4才くらいの女の子が棒を振り回しているのが目に入った。こちらに気がついたのか、手を振っている。
野良仕事をしている男女も手を止め、振り向いた。
「おー、兄貴か! 今日はどうした!?」
男が声を張り上げながら近づいてくる。
「ありがとよ。十分だ。」
ギネスはデールに声を掛け、振り返って歩き出す。
「お、おい……」
驚いたデールがギネスに声を掛ける。
「言ったろ、俺の仕事はここまで。後のことは知らねえ。」
ギネスは振り向かず歩く。
この報告を聞いて、ブレアがどうするかは分からない。
ただ、見たままを報告すれば良い。
それが依頼なのだから。
雪が、ちらついてきた。
もう冬が来る。
………………
ブレアに結果の報告に行くと、目を丸くして驚いていた。
まさかギネスが2日で依頼を達成するとは思わなかったのだろう。
ギネスからドリスの様子を聞き、ブレアは何やら思い詰めた様子であった。
……後のことは、知らねえさ。
ギネスは報酬を受けとると金額を手早く確認し、ブレアの店を辞去した。
…………
いつもの酒場の前まで行くと、何やら人だかりが出来ている。
……喧嘩か。
荒っぽい冒険者が集まる酒場だ。喧嘩など珍しくもない。
ギネスは「ほいほい、ご免なさいよ」と人混みを掻き分けて酒場に向かう。
そして、目に入ってきたのは意外な光景であった。
なんと喧嘩の片方は兄貴分のクリフだ。
若い冒険者3人に容赦の無い鉄拳を食らわしている。
「も、もう勘弁……」
若い冒険者が泣き声を上げた。その口にクリフのバックラーがめり込み、歯が砕け散る。
「「うおーっ」」と観客が歓声を上げた。
……こりゃあ、いけねえ。
ギネスは慌てて止めに入った。
「兄貴っ! 死んじまいやすよっ! ここまでで!!」
クリフは「ぺっ」と唾を吐いて店に戻る。
「あれが猟犬クリフか……」
「凄えもんだ。」
「おっかねえなあ。」
「おお、東部で一番ってのは本当だぜ!」
がやがやと観客が散っていく。
……ああ、兄貴(こっち)も何とかしなくちゃな……。
ギネスは「はあっ」と溜め息をついた。
後のことになるが、ブレアの塩問屋は人手に渡った。
ブレアはその余生をファロン郊外で過ごしたと言う。
ここは華やかなファロンの大通りとは違い裏路地である。
スラムよりは大分とましだが、人がやっとすれ違える程度の路地に小便のような臭いが立ち込めている。
あまり暗い時間に歩きたい場所ではない。
……野ネズミ亭、ここか。野ネズミってより、ドブネズミじゃねえか。
ギネスは内心毒づきながらドアをくぐる。
中には愛想の無さそうな店主と、いかにも常連といった風情の男たちがいる。
もちろん酌婦などという洒落た者はいない。
「一見さんか……冒険者かい?」
40才前後の店主が話しかけてきた。デールだろうか、顔面に大きな刀痕が二つ残り、ちょっと凄い面構えをしている。
「ああ、人探しをしてるんだ。ドリスとチャス……」
そこまでギネスが口にすると、デールはドンッとカウンターから身を乗り出して凄んだ……迫力がある。
冒険者が引退後に小なりとはいえ店を経営しているのだ、デールはなかなかの冒険者だったに違いない。
「若えの、悪いことは言わねえ、帰んな。」
「そういう訳にゃいかねえよ、わかんだろ? デールさん。」
ギネスの突っ張った答えを聞き、デールは顎をしゃくりドアを示した。
表に出ろと言うのだ。同時に常連らしき男が二人立ち上がった。
…………
……3人か。
表に出たギネスは3人の男たちと対峙した。全員が棒やナイフを手にしている。
細い路地では包囲はできないだろう。いざとなれば逃げることも可能だ。
ギネスは鞘ごと剣を外し、身構える。
すると声もかけず、いきなり男がナイフで突き掛かってきた。
……いきなりかよっ!
ギネスは大きく後ろに飛び、身を躱わす。
……やけくそだぜ!
ギネスは雄叫びをあげて鞘ごと剣を振り回した。
…………
「ぜー……ぜー……はあーっ……はあっ。」
荒い息でギネスは3人の男を見下ろしていた。
ギネスはいいのを何発か貰ったが、なんとか3人をやっつけることができたのだ。
「てめっ、汚ねえぞ……その鞘っ!」
デールがギネスに悪態をついた。
ギネスの剣の鞘は鉄鐺(てつこじり)といくつかの鉄環(てつかん)で念入りに補強された特別製だ。
この鞘で殴られれば骨に響くような衝撃を受けることになる……いわばメイスに近い武器なのだ。
「うるせえよ、そっちが勝手に油断しただけだろ。」
ギネスはデールの泣き言など取り合わない。
「なあ、あんたデールさんだろ? 改めてドリスさんとチャスの居場所を聞きてえ。」
しゃがみこんでデールと視線を合わせながらギネスは尋ねた。
「……ぺっ、誰が言うかよ……!」
デールは唾を吐きながらギネスを睨み付けた。
「勘違いすんな。ブレアさんは二人を連れ戻そうとは考えちゃいない。」
ギネスの言葉にデールは怪訝そうな顔をした。
「ブレアさんは病気だ。腹のなかに腫れ物ができてどんどんデカくなってる。最近は血を吐くようになった。医者の見立てじゃ……半年は保たねえらしい。」
デールは「なっ」と小さく声を上げた。
これはギネスの嘘だ。
身を呈して弟を庇うデールには、情に訴えるのが効果的だとギネスは考えたのだ……ギネスという男は、この手の小才が利く。
「最期に娘に会いてえ、駄目なら様子だけでもってんで俺に依頼したんだ。実際、俺はドリスさんを連れ戻せとは依頼されてねえ。遠くから様子を見たら帰るさ。」
ギネスの言葉にデールはすっかり黙り込んでしまった。
「それとも、居場所が言えねえのか? チャスはドリスさんを娼館にでも売っ払っちまったのか?」
「そんなわけねえっ!」
デールが大きな声を上げた。
「弟はなあ……チャスは、本気で惚れたんだ。冒険者も辞めて、畑を耕してる。」
ぽつり、ぽつりとデールが事情を話はじめた。
チャスとドリスが本気で好き合ったこと。
ブレアが話も聞かずに別れさせようとしたこと。
ドリスとの縁談が12も年の離れた大商人のどら息子だったこと。
チャスはドリスと駆け落ちしてから真面目に畑を耕し、堅気の生活をしていること。
子供が二人も産まれたこと。
ギネスは黙って聞いていた。
どちらか片方の言い分に肩入れすることは無い。
ギネスの仕事はドリスの居場所を割り出すことだけだ。
「頼むよ、そっとしておいてやってくれ……。」
デールが憐(あわ)れっぽく、ギネスに語る。
もはや強面の元冒険者の姿は何処にもない。
ただ、弟を心配する兄の姿がそこにあった。
「俺が無理矢理ドリスさんを連れ帰らないか心配なんだろ? なんなら、一緒に行ってもいいぜ。俺が無茶しないか見張ればいい。」
このギネスの提案にはデールも目を剥いた。
………………
翌日
ギネスとデールはファロン郊外の農村部にいた。
「こんなに近くにいたのかよ……。」
「ああ、ファロンはとにかく人の出入りが多い。木を隠すなら森ってわけだ。」
ギネスの驚きに、デールが答えた。
「なるほどねえ」とギネスが呟く。
自由都市ファロンは周辺部も合わせて2万3千戸以上あるという。全てを把握するなど不可能ではある。
しかも人の出入りが多い分、余所者に対する警戒心も低い。
下手に田舎に隠れるよりも見つかりづらいのかもしれない。
「……あそこだ。」
デールは慎ましい農家を指で示した。
男女が仲睦まじそうに野良仕事をしている。
女の背には赤子の姿もみえた。
「子供は二人だ。上の子は……あの子だ。」
ギネスが目を向けると、4才くらいの女の子が棒を振り回しているのが目に入った。こちらに気がついたのか、手を振っている。
野良仕事をしている男女も手を止め、振り向いた。
「おー、兄貴か! 今日はどうした!?」
男が声を張り上げながら近づいてくる。
「ありがとよ。十分だ。」
ギネスはデールに声を掛け、振り返って歩き出す。
「お、おい……」
驚いたデールがギネスに声を掛ける。
「言ったろ、俺の仕事はここまで。後のことは知らねえ。」
ギネスは振り向かず歩く。
この報告を聞いて、ブレアがどうするかは分からない。
ただ、見たままを報告すれば良い。
それが依頼なのだから。
雪が、ちらついてきた。
もう冬が来る。
………………
ブレアに結果の報告に行くと、目を丸くして驚いていた。
まさかギネスが2日で依頼を達成するとは思わなかったのだろう。
ギネスからドリスの様子を聞き、ブレアは何やら思い詰めた様子であった。
……後のことは、知らねえさ。
ギネスは報酬を受けとると金額を手早く確認し、ブレアの店を辞去した。
…………
いつもの酒場の前まで行くと、何やら人だかりが出来ている。
……喧嘩か。
荒っぽい冒険者が集まる酒場だ。喧嘩など珍しくもない。
ギネスは「ほいほい、ご免なさいよ」と人混みを掻き分けて酒場に向かう。
そして、目に入ってきたのは意外な光景であった。
なんと喧嘩の片方は兄貴分のクリフだ。
若い冒険者3人に容赦の無い鉄拳を食らわしている。
「も、もう勘弁……」
若い冒険者が泣き声を上げた。その口にクリフのバックラーがめり込み、歯が砕け散る。
「「うおーっ」」と観客が歓声を上げた。
……こりゃあ、いけねえ。
ギネスは慌てて止めに入った。
「兄貴っ! 死んじまいやすよっ! ここまでで!!」
クリフは「ぺっ」と唾を吐いて店に戻る。
「あれが猟犬クリフか……」
「凄えもんだ。」
「おっかねえなあ。」
「おお、東部で一番ってのは本当だぜ!」
がやがやと観客が散っていく。
……ああ、兄貴(こっち)も何とかしなくちゃな……。
ギネスは「はあっ」と溜め息をついた。
後のことになるが、ブレアの塩問屋は人手に渡った。
ブレアはその余生をファロン郊外で過ごしたと言う。
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