307 / 336
第五章
売られるリュード2
しおりを挟む
「早くしな!」
誰も出てこないので女はイラついて鉄格子を強く叩きつける。
目立ちたくないので後ろの方でついて行こうと思っていたリュードだったが、このままでは埒があかないのでため息をついて立ち上がる。
人攫いをイラつかせてもいいことはない。
リュードが牢屋を出ても何もないことを見て他の男たちもおずおずと出てくる。
最後に出てきたやつは遅いと棒で殴りつけられていたので結果的に先に出てよかった。
「ついてこい!」
人攫いの女性の後をついて歩いていく。
同様に黒い布で顔を隠した女性たちが何人かいて、促されるままで進むとステージの上に出た。
これまで窓もない薄暗いところにいたので窓があって明るい光差し込んできていて目が軽くくらむ。
目が慣れてきて周りが見え始めるとリュードたちがいるのは劇場のような場所にあるステージの上であったことが分かった。
長いこと人が使っていなさそうで古ぼけてガタがきている古い劇場のように見える。
まだ牢屋の方が新しく見えた。
牢屋の方が新しく作られたのかもしれないとぼんやりリュードは考えていた。
「並べ!」
リュードたちはステージの上で横一列に並ばせられる。
劇場の客席には人が座っている。
ステージを見下ろす人々は様々な仮面をつけていて顔は分からないがほとんどが女性であった。
どの人も高そうなドレスに身を包んでいて、高い身分であることを窺わせる。
リュードはそれを見て顔をしかめる。
思いの外問題は簡単ではなさそうだと思った。
「これは奴隷の売買……いや競売か?」
一列に並ばされた男たちを品定めするような視線で観客たちが眺めている。
自分に多くの視線が止まっていることを感じてリュードは非常に気分がよろしくなかった。
確かに並んだ男たちを見るとリュードは引き締まった体をしていて顔も良い。
でもあんな風にものを見るように見られては嬉しくもなかった。
「それでは始めましょう! 一番はこの彼です!」
リュードとは逆側の端の男性が背中を押されて前に出る。
見て分かるような簡単な見た目の特徴を説明して何かが始まった。
それはオークションだった。
最初に男の最低価格が提示されて客席に座る女性たちが何か札をあげると少しずつ男の値段が上がっていく。
人の値段としては安すぎるぐらいの価格でリュードは顔をしかめた。
多少値段は上がったものの今だに安い価格でコールは止まって男は落札された。
「なんてことを……」
次々に男たちが商品として売られていく。
途中トーイも誰かに落札され、リュードは苛立ちに似た感情を覚えていた。
「前に出ろ!」
別に優しく言えばいいのに棒で小突いてリュードを前に押し出す。
渋々リュードが前に出て、視線が再びリュードに集中する。
「最後はこちら、獣人族の男性です! えー……何の獣人かは分かりませんが体つきは他の人と比べてもお分かりになりますようにかなりがっしりとしております。
その上顔も相当良い……うーん多少生意気そうな目をしていますがそれもまた良いのではないでしょうか! それではスタートです!」
こんなにはっきりと獣人族として扱われるのも商品として扱われるのも初めてだ。
強い不快感に見舞われながら段々とコールされてリュードの値段が上がっていく。
「白熱していますね!」
値段をつけられるという行為に複雑な思いを抱える。
リュードの値段が上がるにつれて一人、また一人と値段競争から脱落していく。
残ったのは二人。
一際派手な蝶のような仮面をつけた女性と赤い地味目な仮面をつけた女性の競り合いとなった。
大きくは上がらないが競り合って少しずつまだ値が上がる。
「もし、そこの蝶の方」
二人の席は近く、派手な女性は地味な女性の斜め前に座っていた。
地味な女性が派手な女性に声をかける。
「何ですか、赤い仮面のお方?」
「以前の約束、忘れたわけではありませんよね?」
「う……それは…………」
「どうですか、あの方は私にお譲りいただけませんか?」
「……分かりました」
「十一番の方が下りられましたので七番の方がご落札となります!」
どうやら地味な女性がリュードの落札者ということになるらしい。
どちらがいいということはないが見た目が派手な人よりは地味な方がリュード的には性格も穏やかそうでよかったと感じた。
「ふん、買ってくれる人がいてよかったな。こっちに来るんだ!」
一々扱いが雑だと舌打ちしたくなる。
抵抗してもいないのに棒で背中を突かれて移動をする。
劇場の出演者の控え室だった部屋に入るとすでに地味な女性が待っていた。
部屋には何とトーイもいた。
何の運命なのかトーイも同じ人に落札されたみたいである。
逃げ出せないかと考えていたのでトーイの落札者まで見ていなかったのだ。
地味な女性がお金の入った袋を人攫いに渡して、代わりにカギのようなものを受け取った。
「一つ言っておくわ。これはあなたの首についている首輪のカギよ。これがなきゃあなたたちは一生魔法が使えないまま。だから私には逆らわないこと。分かったかしら?」
あの広いステージ上で聞いていたらよく分からなかったけれどこうして間近で聞いてみると思っていたよりも声が若く感じる。
リュードは地味な女性の言葉に大人しくうなずいておく。
まだ行動を起こすには早すぎると思った。
あのカギがあれば首輪が外せる。
そうすれば魔法も使えるし逃げ出すことができる。
「また会いましたね、リュードさん……」
売られてしまった。
その事実にトーイはガックリと肩を落として項垂れていた。
「……久しぶりだな」
牢屋ぶりだからそんなに久しぶりでもない。
必要なことはたくさんある。
まずは自分の置かれた状況の把握が必要だ。
「ルフォンたちは無事だろうか……」
自分の今後も心配だがリュードは残されたルフォンとラストたちのことも心配だった。
リュードが意識を失う前に二人ももう気を失っていた。
人攫いがルフォンたちをどうしたのか分からないが、一緒にいないのなら放っておかれているはずだと前向きに考える。
荷物盗まれたりしたらかなり困ったことになっているだろうし、気を失っている間に魔物などに襲われたらひとたまりもない。
とりあえず自分の命はある。
生きている以上は諦めなければどうとでもなる。
ルフォンとラストが無事であることを願うばかりであった。
誰も出てこないので女はイラついて鉄格子を強く叩きつける。
目立ちたくないので後ろの方でついて行こうと思っていたリュードだったが、このままでは埒があかないのでため息をついて立ち上がる。
人攫いをイラつかせてもいいことはない。
リュードが牢屋を出ても何もないことを見て他の男たちもおずおずと出てくる。
最後に出てきたやつは遅いと棒で殴りつけられていたので結果的に先に出てよかった。
「ついてこい!」
人攫いの女性の後をついて歩いていく。
同様に黒い布で顔を隠した女性たちが何人かいて、促されるままで進むとステージの上に出た。
これまで窓もない薄暗いところにいたので窓があって明るい光差し込んできていて目が軽くくらむ。
目が慣れてきて周りが見え始めるとリュードたちがいるのは劇場のような場所にあるステージの上であったことが分かった。
長いこと人が使っていなさそうで古ぼけてガタがきている古い劇場のように見える。
まだ牢屋の方が新しく見えた。
牢屋の方が新しく作られたのかもしれないとぼんやりリュードは考えていた。
「並べ!」
リュードたちはステージの上で横一列に並ばせられる。
劇場の客席には人が座っている。
ステージを見下ろす人々は様々な仮面をつけていて顔は分からないがほとんどが女性であった。
どの人も高そうなドレスに身を包んでいて、高い身分であることを窺わせる。
リュードはそれを見て顔をしかめる。
思いの外問題は簡単ではなさそうだと思った。
「これは奴隷の売買……いや競売か?」
一列に並ばされた男たちを品定めするような視線で観客たちが眺めている。
自分に多くの視線が止まっていることを感じてリュードは非常に気分がよろしくなかった。
確かに並んだ男たちを見るとリュードは引き締まった体をしていて顔も良い。
でもあんな風にものを見るように見られては嬉しくもなかった。
「それでは始めましょう! 一番はこの彼です!」
リュードとは逆側の端の男性が背中を押されて前に出る。
見て分かるような簡単な見た目の特徴を説明して何かが始まった。
それはオークションだった。
最初に男の最低価格が提示されて客席に座る女性たちが何か札をあげると少しずつ男の値段が上がっていく。
人の値段としては安すぎるぐらいの価格でリュードは顔をしかめた。
多少値段は上がったものの今だに安い価格でコールは止まって男は落札された。
「なんてことを……」
次々に男たちが商品として売られていく。
途中トーイも誰かに落札され、リュードは苛立ちに似た感情を覚えていた。
「前に出ろ!」
別に優しく言えばいいのに棒で小突いてリュードを前に押し出す。
渋々リュードが前に出て、視線が再びリュードに集中する。
「最後はこちら、獣人族の男性です! えー……何の獣人かは分かりませんが体つきは他の人と比べてもお分かりになりますようにかなりがっしりとしております。
その上顔も相当良い……うーん多少生意気そうな目をしていますがそれもまた良いのではないでしょうか! それではスタートです!」
こんなにはっきりと獣人族として扱われるのも商品として扱われるのも初めてだ。
強い不快感に見舞われながら段々とコールされてリュードの値段が上がっていく。
「白熱していますね!」
値段をつけられるという行為に複雑な思いを抱える。
リュードの値段が上がるにつれて一人、また一人と値段競争から脱落していく。
残ったのは二人。
一際派手な蝶のような仮面をつけた女性と赤い地味目な仮面をつけた女性の競り合いとなった。
大きくは上がらないが競り合って少しずつまだ値が上がる。
「もし、そこの蝶の方」
二人の席は近く、派手な女性は地味な女性の斜め前に座っていた。
地味な女性が派手な女性に声をかける。
「何ですか、赤い仮面のお方?」
「以前の約束、忘れたわけではありませんよね?」
「う……それは…………」
「どうですか、あの方は私にお譲りいただけませんか?」
「……分かりました」
「十一番の方が下りられましたので七番の方がご落札となります!」
どうやら地味な女性がリュードの落札者ということになるらしい。
どちらがいいということはないが見た目が派手な人よりは地味な方がリュード的には性格も穏やかそうでよかったと感じた。
「ふん、買ってくれる人がいてよかったな。こっちに来るんだ!」
一々扱いが雑だと舌打ちしたくなる。
抵抗してもいないのに棒で背中を突かれて移動をする。
劇場の出演者の控え室だった部屋に入るとすでに地味な女性が待っていた。
部屋には何とトーイもいた。
何の運命なのかトーイも同じ人に落札されたみたいである。
逃げ出せないかと考えていたのでトーイの落札者まで見ていなかったのだ。
地味な女性がお金の入った袋を人攫いに渡して、代わりにカギのようなものを受け取った。
「一つ言っておくわ。これはあなたの首についている首輪のカギよ。これがなきゃあなたたちは一生魔法が使えないまま。だから私には逆らわないこと。分かったかしら?」
あの広いステージ上で聞いていたらよく分からなかったけれどこうして間近で聞いてみると思っていたよりも声が若く感じる。
リュードは地味な女性の言葉に大人しくうなずいておく。
まだ行動を起こすには早すぎると思った。
あのカギがあれば首輪が外せる。
そうすれば魔法も使えるし逃げ出すことができる。
「また会いましたね、リュードさん……」
売られてしまった。
その事実にトーイはガックリと肩を落として項垂れていた。
「……久しぶりだな」
牢屋ぶりだからそんなに久しぶりでもない。
必要なことはたくさんある。
まずは自分の置かれた状況の把握が必要だ。
「ルフォンたちは無事だろうか……」
自分の今後も心配だがリュードは残されたルフォンとラストたちのことも心配だった。
リュードが意識を失う前に二人ももう気を失っていた。
人攫いがルフォンたちをどうしたのか分からないが、一緒にいないのなら放っておかれているはずだと前向きに考える。
荷物盗まれたりしたらかなり困ったことになっているだろうし、気を失っている間に魔物などに襲われたらひとたまりもない。
とりあえず自分の命はある。
生きている以上は諦めなければどうとでもなる。
ルフォンとラストが無事であることを願うばかりであった。
0
お気に入りに追加
407
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる