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第三章
祖父譲りの正義感5
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「この屋敷、地下がありまして、そこに閉じ込められているはずです。奥の部屋に階段がありまして、そこから地下に行けまして、そこの地下の部屋にいると、思います」
地下に閉じ込められているとは厄介な話だなとリュードは顔をしかめた。
どこかの部屋ならこっそりと助け出せる可能性もあるが、地下にいるなら見つからずに助け出すのはまず不可能だ。
言葉すら怪しくなってきた男はかなりうつろな目をしている。
「中には何人ぐらいいる?」
「3、40人ほど……」
段々と男の反応が悪くなっていく。
限界が近い。
「分かった。もう行け。治療の当てがあるなら早くするんだな」
「ありがとうございます」
これ以上付き合わせると本当に目の前で死んでしまう。
このまま仲間に知らせに行く可能性もあるが拠点場所までバラしている男は裏切り者になる。
リュードたちを上手く片付けられたとしてもその後責任は追求されることになる。
そうなったら男はタダではすまない。
きっと戻ることなどないと踏んで逃してやる。
運が良く生き延びられてたならどこかに逃げ去るはずである。
片腕もなければ大それた犯罪ももうできやしない。
屋敷の様子をうかがいながらリュードは考える。
40人がいっぺんに襲いかかってきたら無傷で切り抜けるのは難しい。
多少のケガを覚悟しなきゃいけないし、リュードとルフォンはともかくアリアセンの無事は保証出来ない。
洋館の中の1ヶ所に固まっているとは考えにくいが一人一人別々に洋館の中にいるとも考えにくい。
よほど運良く上手くやらないと結局集まってきてしまうことになる。
集まってくるだけならいいが問題は誘拐された人たちである。
人質にされたり、証拠隠滅を図って皆殺しや火を放たれるなんてことがあるとリュードたちでは対応しきれなくなる。
被害を出さないようにしながら奴隷商たちを屋敷から追い出す方法はないかと考える。
アリアセンとルフォンも頭をひねってくれればいいのに、どうにも考えるのが苦手なのか2人はリュードからいい考えが出てくるのを待っている。
「うーん……本当はこんなことのために使うもんじゃないんだけどな」
作戦は思いついた。
この場で考えたにしては悪くない作戦だと思う。
リュードが作戦を2人に伝える。
ルフォンがリュードの発言に対して珍しく渋い顔をした。
ダメとか不可能な作戦ではない。
ならどうしてルフォンが嫌な顔をするのか。
リュードはそれを荷物から取り出してニヤリと笑う。
「まあ、使える時に使う、それが1番の使い道だからな」
ーーーーー
人が来るだなんて考えてもいない連中は見張りを立てることもしない。
攻略する側としてはありがたい話なのだが不用心すぎる。
あるいは40人もいてそんな役割の人がいないわけもないので、見張りをサボっているのかもしれない。
3人はそれぞれ分かれて洋館に接近していた。
気配を消して窓から中を覗き人がいないことを確認する。
そして中に人がいなければ鍵もかかっていない窓を開けて、それを投げ入れる。
窓はちゃんと閉めてグルリと1周3人で手分けして投げ入れられるところ全てに同じく投げ入れた。
玄関には太い木の枝を取手に挟み込んで開かないようにしておいた。
効果はすぐに出始めた。
玄関のドアを叩く音と何かしらの怒号が聞こえてくる。
やがて玄関が開かないと分かると玄関から出ることを諦める。
別に鍵もかかってないから開けりゃいいのに窓から椅子が飛び出してくる。
そうして開けた窓から男たちが我先にと飛び出してきた。
涙目で酷く咳き込み、慌てて新鮮な空気を求めて大きく息を吸う。
リュードたちが家の中に投げ込んでいたのは村を出る時に村長に貰った魔物避けの臭い玉だった。
何もしなくても普段から強烈な臭いを放っている魔物避けであるが、火をつけて煙を出してやるとより効果的に魔物を遠ざけることができる。
火をつけて臭いをより拡散させると広い範囲で魔物が逃げ出す代物を閉鎖的な家の中に何個も火をつけて放り込んだのだ。
魔物が逃げ出す臭いと銘打っているけれど普通に人でも裸足で逃げ出したくなる臭いがしている。
ただただ臭い。
1個使えば結構な範囲が数日大丈夫になるぐらいなものをいくつも洋館の中に投げ込んだ。
あっという間に臭い玉の強烈な臭いが洋館の中に充満して、たまらず男たちは家の中から飛び出してきたのである。
「行くぞ」
顔に布を巻いてリュードたちは洋館から出てきた男たちに襲いかかる。
顔に布を巻いたのは何も顔を隠すためだけではない。
少しでも臭いを防ぎたい、そんな考えの方が強かった。
特に臭いに敏感なルフォンはリュードがポーション作りなどの時になんかに使うゴーグルまで付けている。
まずは洋館に向かって左側から飛び出してきた男たちを相手取る。
半泣きで前もよく見えていない男たちには武器すら持っていない者もいる。
「な、なんだ!」
先に武器を持った者から倒していき、瞬く間に男たちはリュードたちに倒されてしまった。
この騒ぎなのだ、多少叫ばれたところで他の連中は気づかない。
これで7人を倒した。
次は洋館の後ろに回り込む。
後ろも同様の状態で2階から飛び降りたのか足をひねってしまっている者もいた。
地下に閉じ込められているとは厄介な話だなとリュードは顔をしかめた。
どこかの部屋ならこっそりと助け出せる可能性もあるが、地下にいるなら見つからずに助け出すのはまず不可能だ。
言葉すら怪しくなってきた男はかなりうつろな目をしている。
「中には何人ぐらいいる?」
「3、40人ほど……」
段々と男の反応が悪くなっていく。
限界が近い。
「分かった。もう行け。治療の当てがあるなら早くするんだな」
「ありがとうございます」
これ以上付き合わせると本当に目の前で死んでしまう。
このまま仲間に知らせに行く可能性もあるが拠点場所までバラしている男は裏切り者になる。
リュードたちを上手く片付けられたとしてもその後責任は追求されることになる。
そうなったら男はタダではすまない。
きっと戻ることなどないと踏んで逃してやる。
運が良く生き延びられてたならどこかに逃げ去るはずである。
片腕もなければ大それた犯罪ももうできやしない。
屋敷の様子をうかがいながらリュードは考える。
40人がいっぺんに襲いかかってきたら無傷で切り抜けるのは難しい。
多少のケガを覚悟しなきゃいけないし、リュードとルフォンはともかくアリアセンの無事は保証出来ない。
洋館の中の1ヶ所に固まっているとは考えにくいが一人一人別々に洋館の中にいるとも考えにくい。
よほど運良く上手くやらないと結局集まってきてしまうことになる。
集まってくるだけならいいが問題は誘拐された人たちである。
人質にされたり、証拠隠滅を図って皆殺しや火を放たれるなんてことがあるとリュードたちでは対応しきれなくなる。
被害を出さないようにしながら奴隷商たちを屋敷から追い出す方法はないかと考える。
アリアセンとルフォンも頭をひねってくれればいいのに、どうにも考えるのが苦手なのか2人はリュードからいい考えが出てくるのを待っている。
「うーん……本当はこんなことのために使うもんじゃないんだけどな」
作戦は思いついた。
この場で考えたにしては悪くない作戦だと思う。
リュードが作戦を2人に伝える。
ルフォンがリュードの発言に対して珍しく渋い顔をした。
ダメとか不可能な作戦ではない。
ならどうしてルフォンが嫌な顔をするのか。
リュードはそれを荷物から取り出してニヤリと笑う。
「まあ、使える時に使う、それが1番の使い道だからな」
ーーーーー
人が来るだなんて考えてもいない連中は見張りを立てることもしない。
攻略する側としてはありがたい話なのだが不用心すぎる。
あるいは40人もいてそんな役割の人がいないわけもないので、見張りをサボっているのかもしれない。
3人はそれぞれ分かれて洋館に接近していた。
気配を消して窓から中を覗き人がいないことを確認する。
そして中に人がいなければ鍵もかかっていない窓を開けて、それを投げ入れる。
窓はちゃんと閉めてグルリと1周3人で手分けして投げ入れられるところ全てに同じく投げ入れた。
玄関には太い木の枝を取手に挟み込んで開かないようにしておいた。
効果はすぐに出始めた。
玄関のドアを叩く音と何かしらの怒号が聞こえてくる。
やがて玄関が開かないと分かると玄関から出ることを諦める。
別に鍵もかかってないから開けりゃいいのに窓から椅子が飛び出してくる。
そうして開けた窓から男たちが我先にと飛び出してきた。
涙目で酷く咳き込み、慌てて新鮮な空気を求めて大きく息を吸う。
リュードたちが家の中に投げ込んでいたのは村を出る時に村長に貰った魔物避けの臭い玉だった。
何もしなくても普段から強烈な臭いを放っている魔物避けであるが、火をつけて煙を出してやるとより効果的に魔物を遠ざけることができる。
火をつけて臭いをより拡散させると広い範囲で魔物が逃げ出す代物を閉鎖的な家の中に何個も火をつけて放り込んだのだ。
魔物が逃げ出す臭いと銘打っているけれど普通に人でも裸足で逃げ出したくなる臭いがしている。
ただただ臭い。
1個使えば結構な範囲が数日大丈夫になるぐらいなものをいくつも洋館の中に投げ込んだ。
あっという間に臭い玉の強烈な臭いが洋館の中に充満して、たまらず男たちは家の中から飛び出してきたのである。
「行くぞ」
顔に布を巻いてリュードたちは洋館から出てきた男たちに襲いかかる。
顔に布を巻いたのは何も顔を隠すためだけではない。
少しでも臭いを防ぎたい、そんな考えの方が強かった。
特に臭いに敏感なルフォンはリュードがポーション作りなどの時になんかに使うゴーグルまで付けている。
まずは洋館に向かって左側から飛び出してきた男たちを相手取る。
半泣きで前もよく見えていない男たちには武器すら持っていない者もいる。
「な、なんだ!」
先に武器を持った者から倒していき、瞬く間に男たちはリュードたちに倒されてしまった。
この騒ぎなのだ、多少叫ばれたところで他の連中は気づかない。
これで7人を倒した。
次は洋館の後ろに回り込む。
後ろも同様の状態で2階から飛び降りたのか足をひねってしまっている者もいた。
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