46 / 71
至福の豆乳担々麺
045:魔族の群勢進行中、団体客の予感?
しおりを挟む
夕刻を知らせる鐘が鳴り終えたある日の夕暮れのこと――
とある群勢が担々麺専門店『魔勇家』を目的地に定め進行していた。
その群勢の数――150人。
「元魔王城が見えたぞ――!!!」
立派な王冠と王様が身につけるような高貴なマントを身につけているリーダー的存在の人物が、群勢を引き連れながら一人一人を鼓舞させるために叫んだ。
「「「WOOOOO――!!!!!」」」
群勢はリーダー的存在の人物の鼓舞に全力で応える。
その叫び声は空間を振動させるほど大きい。
――ドッドドドッ!!
その進行は地響きを起こすほど大きい。
群勢が起こした空間の振動と地響きは、担々麺専門店『魔勇家』にいる者たちにも届いていた。
「団体客の気配じゃぞ!」
胸を躍らせているのは女店主、看板娘、そしてまーちゃんこと――〝魔王〟だ。
空間の振動と地響きだけでなく群勢の気配も察知して、団体客が向かってきているのだと思考したのである。
「100人くらい――いや、150ちょうどか。これは一気に忙しくなるぞ!」
魔王と同じく胸を躍らせているのは男店主、ゆーくんこと――〝勇者〟だ。
「団体客嬉しいのじゃ! やったーなのじゃー!」
「だよな! だよな! 嬉しすぎるよなー!」
嬉しさのあまり魔王とハイタッチ、そしてハグまでしている。
彼らの夢は〝担々麺で世界征服をすること〟だ。
団体客はその夢にまた一歩近付ける機会でもある。だからこそのこの喜びようなのである。
「うふふっ。本当に仲がいいのね。思わず笑顔になってしまうわ」
幼い子、もしくは小動物を見て癒されているかのように微笑んでいるのは、店潰しの美食家の異名を持つ〝エルフ〟だ。
「ほ、微笑ましいですけど、本当に団体客ですか? なんだか嫌な予感がするんですけど……」
嫌な予感を感じているのは、キャリア三十年の情報屋の〝羊人〟だ。
羊人はエルフの正面、つまり同じテーブルで食事をしている。
ここ最近の二人は『魔勇家』に一緒に来店するようになっていた。
店で偶然あった場合などでも必ず相席するようになっている。
元々知人同士だったという理由もあるが、食事は一人よりも二人、二人よりもみんなで食べた方が美味しくなるという担々麺を優先に考慮した単純な理由が一番の理由である。
情報屋の羊人からしたら『魔勇家』の暗躍、すなわち戦争が起きるのではないか、ということを暴くという裏の目的もあるようだが、お気に入りの〝白光のチーズ担々麺〟を食べるたびにその裏の目的を忘れてしまうというオチがある。
そのため裏の目的は一向に進展しないのだ。
そして戦争が起きるのではないかという考えは、全て羊人の勘違いである。
さらにエルフと羊人の他にも来店客はいる。
「確かに羊人さんの予感は正しいかもしれない。杞憂ならいいのだが、我も何か嫌な予感を感じる……」
佩剣されている長剣の柄を握る女性は、元勇者パーティーの女剣士にして勇者の右腕――現国王軍〝軍団長〟だ。
彼女はもちろん一人ではない。
「わ、わわ、悪い、ま、魔族、とかでしたら……ど、ど、どうしましょう……」
ガタガタと震えながら不安を口にしている女性は、元勇者パーティー、そして現国王軍の女魔術師だ。
レンゲいっぱいに掬われていたはずのイカスミ担々麺のスープは、ガタガタ震える手のせいで全て溢れてしまっていた。
「向かってきているのは魔族じゃぞ? 悪い奴かどうかは知らんがな」
魔王があたかも当たり前のように答えた。気配だけで魔族だと分かったのだ。
魔王ならこのくらいのことは当然朝飯前だろう。否、今は夕暮れ、夕飯前だろう。
しかし魔王を魔王と認識している人物はこの中で勇者しかいない。
よって、気配だけで魔族だと分かった魔王に疑いの目が向けられる。
「な、なんじゃ? 疑ってるのか? 向かってきてるのは魔族じゃろ。なっ、ゆーくん」
疑っているのは魔族かどうかではない。なぜいち料理屋の店主が魔族かどうかを気配だけで判別できるのかだ。
それなのに勘違いしている魔王は勇者に振った。
「魔族で間違いないな」
「そうじゃろ。そうじゃろ」
「それもスケルトンだな。まだ夕暮れなのに出現するなんて珍しいな」
「スケルトンキングもいるのぉ。何かあったんじゃろうか?」
ますます疑いの目が向けられる発言を連発の魔王と勇者。
もはや正体をバラしているのと同じ行為を無自覚でおこなっている。
「話の途中ですまない。お二人は気配だけで魔族だと、それも種族までもわかるのか?」
居ても立ってもいられなくなった女剣士が疑問を口にする。
「それくらい当然じゃろ?」
「ああ、普通だ」
再び当たり前のように応える魔王と勇者。
直後、なんとも言えない空気が『魔勇家』を包み込む。
女剣士は疑いの目を強め、女魔術師とエルフは視線を交差している。羊人はというとものすごい勢いでメモを取り始めていた。
そんな反応の悪さとなんとも言えない空気によって、ようやく自分たちが普通ではないおかしな発言をしている事に気づく。
「あ、あ、あれじゃよ。こ、こないだの偽魔王と偽勇者の件があったじゃろ。あれから妾たちは気配に敏感になったんじゃよ」
「そ、そうだよ。その通りだよ。まーちゃんの言う通り。俺たち敏感にね?」
「もう敏感も敏感。大敏感じゃ!」
「そう! 大敏感! だから気付いたんだよ」
苦し紛れの言い訳。そして下手くそな笑顔と何かを隠しているような挙動不審な動き。
いくら変装魔法で正体をバレないようにしていたとしても、今までの不可思議な行動や言動、そして今回の事、全ての点が結びつき線となって、最終的に正体がバレてしまうことになりかねないだろう。
「気配だけで種族までも判別できるのは……過去に魔王と勇者しかいませんよね。もしかして店主のお二人って……」
「そうね。長寿命の私も魔王と勇者以外聞いたことがないわね」
核心に迫る羊人。それを肯定するエルフ。
魔王と勇者の正体がバレるまであと一歩のところまで追い詰められた。
「あ、いや……そのだな……」
「そ、そのじゃな……」
苦し紛れの言い訳ももはや出てこない。
そんな時だった。
『余が二人に伝えた』
この場にいる全員の脳内で凛とした声が再生された。
その凛とした声の持ち主は――
「「「邪竜さん!!」」」
〝災厄で最凶〟と恐れられていた存在――そして『魔勇家』の常連客でもある邪竜だった。
脳内で声が再生成した直後、姿を見せた邪竜にこの場にいる全員が声を揃えて邪竜の名を呼んだのだ。
『余が伝えた外の状況を二人は自分たちが気付いたと勘違いしたんだろう。まあ、無理もない。思念伝達に慣れていなければ、自分たちの力だと勘違いしてしまうだろう』
邪竜はそれらしいことを言って魔王と勇者を庇った。
邪竜は――邪竜だけは女店主と男店主の正体に、すなわち二人が魔王と勇者だと気付いているのだ。
このままバラしてしまえば良かったのにも関わらず邪竜はなぜ二人を庇ったのか?
〝翡翠のバジリコ担々麺〟という最上級の料理を食べさせてもらった恩義。それこそが邪竜が二人を庇ったたった一つの理由だ。
『それ余は魔王と勇者のことをよく知っている。元勇者パーティーのお主らもそうだろ? だったらわかるはずだ。店主たちは魔王と勇者ではないということを』
とどめの一言。
この一言によって女剣士は深く頭を垂れた。
「疑ってしまってすまない。確かにそうだな。邪竜さんが思念伝達をしていたのなら辻褄が合う。本当にすまなかった」
「す、すすす、すいませんでした……」
女魔術師も女剣士に合わせて謝罪する。
エルフも羊人も同じように頭を垂れた。
そこまでしなくてもいいと思う光景だが、彼女らには担々麺を食べさせてもらっているという恩義がある。
だからこそ心からの謝罪が偽りなく自然と出てしまい、このような光景を生んでしまったのである。
「わ、分かったのじゃ。頭を上げるのじゃ」
「そ、そうだよ。頭を上げてくれ。俺たちも勘違いしてたんだしさ……」
魔王と勇者も邪竜のそれらしい話に合わせた。
そうするしかなかったからだ。
その後、四人が頭を上げた。
先ほどまでの重たい空気はもうどこにもない。いつもの『魔勇家』に戻っていた。
否、いつも以上にほのぼのとした『魔勇家』になっていた。
「このこの~、邪竜め~、思念伝達め~、このこのなのじゃ~」
「ここか? ここが邪竜さんの弱点か? ここなのかー? ここが弱点なのかー?」
魔王と勇者は邪竜が窮地を救ってくれたことが嬉しくて小動物のように愛で始めた。
『や、やめるんだ! く、くすっぐたい! くすぐったいぞー! グハッ、グハッ、グハッハッハッハー! く、首と腹はダメー! ダメだー! グッハッハッハッー!』
邪竜もまた、くすぐったさと気持ちよさの狭間を彷徨い声を上げ続けたのだった。
とある群勢が担々麺専門店『魔勇家』を目的地に定め進行していた。
その群勢の数――150人。
「元魔王城が見えたぞ――!!!」
立派な王冠と王様が身につけるような高貴なマントを身につけているリーダー的存在の人物が、群勢を引き連れながら一人一人を鼓舞させるために叫んだ。
「「「WOOOOO――!!!!!」」」
群勢はリーダー的存在の人物の鼓舞に全力で応える。
その叫び声は空間を振動させるほど大きい。
――ドッドドドッ!!
その進行は地響きを起こすほど大きい。
群勢が起こした空間の振動と地響きは、担々麺専門店『魔勇家』にいる者たちにも届いていた。
「団体客の気配じゃぞ!」
胸を躍らせているのは女店主、看板娘、そしてまーちゃんこと――〝魔王〟だ。
空間の振動と地響きだけでなく群勢の気配も察知して、団体客が向かってきているのだと思考したのである。
「100人くらい――いや、150ちょうどか。これは一気に忙しくなるぞ!」
魔王と同じく胸を躍らせているのは男店主、ゆーくんこと――〝勇者〟だ。
「団体客嬉しいのじゃ! やったーなのじゃー!」
「だよな! だよな! 嬉しすぎるよなー!」
嬉しさのあまり魔王とハイタッチ、そしてハグまでしている。
彼らの夢は〝担々麺で世界征服をすること〟だ。
団体客はその夢にまた一歩近付ける機会でもある。だからこそのこの喜びようなのである。
「うふふっ。本当に仲がいいのね。思わず笑顔になってしまうわ」
幼い子、もしくは小動物を見て癒されているかのように微笑んでいるのは、店潰しの美食家の異名を持つ〝エルフ〟だ。
「ほ、微笑ましいですけど、本当に団体客ですか? なんだか嫌な予感がするんですけど……」
嫌な予感を感じているのは、キャリア三十年の情報屋の〝羊人〟だ。
羊人はエルフの正面、つまり同じテーブルで食事をしている。
ここ最近の二人は『魔勇家』に一緒に来店するようになっていた。
店で偶然あった場合などでも必ず相席するようになっている。
元々知人同士だったという理由もあるが、食事は一人よりも二人、二人よりもみんなで食べた方が美味しくなるという担々麺を優先に考慮した単純な理由が一番の理由である。
情報屋の羊人からしたら『魔勇家』の暗躍、すなわち戦争が起きるのではないか、ということを暴くという裏の目的もあるようだが、お気に入りの〝白光のチーズ担々麺〟を食べるたびにその裏の目的を忘れてしまうというオチがある。
そのため裏の目的は一向に進展しないのだ。
そして戦争が起きるのではないかという考えは、全て羊人の勘違いである。
さらにエルフと羊人の他にも来店客はいる。
「確かに羊人さんの予感は正しいかもしれない。杞憂ならいいのだが、我も何か嫌な予感を感じる……」
佩剣されている長剣の柄を握る女性は、元勇者パーティーの女剣士にして勇者の右腕――現国王軍〝軍団長〟だ。
彼女はもちろん一人ではない。
「わ、わわ、悪い、ま、魔族、とかでしたら……ど、ど、どうしましょう……」
ガタガタと震えながら不安を口にしている女性は、元勇者パーティー、そして現国王軍の女魔術師だ。
レンゲいっぱいに掬われていたはずのイカスミ担々麺のスープは、ガタガタ震える手のせいで全て溢れてしまっていた。
「向かってきているのは魔族じゃぞ? 悪い奴かどうかは知らんがな」
魔王があたかも当たり前のように答えた。気配だけで魔族だと分かったのだ。
魔王ならこのくらいのことは当然朝飯前だろう。否、今は夕暮れ、夕飯前だろう。
しかし魔王を魔王と認識している人物はこの中で勇者しかいない。
よって、気配だけで魔族だと分かった魔王に疑いの目が向けられる。
「な、なんじゃ? 疑ってるのか? 向かってきてるのは魔族じゃろ。なっ、ゆーくん」
疑っているのは魔族かどうかではない。なぜいち料理屋の店主が魔族かどうかを気配だけで判別できるのかだ。
それなのに勘違いしている魔王は勇者に振った。
「魔族で間違いないな」
「そうじゃろ。そうじゃろ」
「それもスケルトンだな。まだ夕暮れなのに出現するなんて珍しいな」
「スケルトンキングもいるのぉ。何かあったんじゃろうか?」
ますます疑いの目が向けられる発言を連発の魔王と勇者。
もはや正体をバラしているのと同じ行為を無自覚でおこなっている。
「話の途中ですまない。お二人は気配だけで魔族だと、それも種族までもわかるのか?」
居ても立ってもいられなくなった女剣士が疑問を口にする。
「それくらい当然じゃろ?」
「ああ、普通だ」
再び当たり前のように応える魔王と勇者。
直後、なんとも言えない空気が『魔勇家』を包み込む。
女剣士は疑いの目を強め、女魔術師とエルフは視線を交差している。羊人はというとものすごい勢いでメモを取り始めていた。
そんな反応の悪さとなんとも言えない空気によって、ようやく自分たちが普通ではないおかしな発言をしている事に気づく。
「あ、あ、あれじゃよ。こ、こないだの偽魔王と偽勇者の件があったじゃろ。あれから妾たちは気配に敏感になったんじゃよ」
「そ、そうだよ。その通りだよ。まーちゃんの言う通り。俺たち敏感にね?」
「もう敏感も敏感。大敏感じゃ!」
「そう! 大敏感! だから気付いたんだよ」
苦し紛れの言い訳。そして下手くそな笑顔と何かを隠しているような挙動不審な動き。
いくら変装魔法で正体をバレないようにしていたとしても、今までの不可思議な行動や言動、そして今回の事、全ての点が結びつき線となって、最終的に正体がバレてしまうことになりかねないだろう。
「気配だけで種族までも判別できるのは……過去に魔王と勇者しかいませんよね。もしかして店主のお二人って……」
「そうね。長寿命の私も魔王と勇者以外聞いたことがないわね」
核心に迫る羊人。それを肯定するエルフ。
魔王と勇者の正体がバレるまであと一歩のところまで追い詰められた。
「あ、いや……そのだな……」
「そ、そのじゃな……」
苦し紛れの言い訳ももはや出てこない。
そんな時だった。
『余が二人に伝えた』
この場にいる全員の脳内で凛とした声が再生された。
その凛とした声の持ち主は――
「「「邪竜さん!!」」」
〝災厄で最凶〟と恐れられていた存在――そして『魔勇家』の常連客でもある邪竜だった。
脳内で声が再生成した直後、姿を見せた邪竜にこの場にいる全員が声を揃えて邪竜の名を呼んだのだ。
『余が伝えた外の状況を二人は自分たちが気付いたと勘違いしたんだろう。まあ、無理もない。思念伝達に慣れていなければ、自分たちの力だと勘違いしてしまうだろう』
邪竜はそれらしいことを言って魔王と勇者を庇った。
邪竜は――邪竜だけは女店主と男店主の正体に、すなわち二人が魔王と勇者だと気付いているのだ。
このままバラしてしまえば良かったのにも関わらず邪竜はなぜ二人を庇ったのか?
〝翡翠のバジリコ担々麺〟という最上級の料理を食べさせてもらった恩義。それこそが邪竜が二人を庇ったたった一つの理由だ。
『それ余は魔王と勇者のことをよく知っている。元勇者パーティーのお主らもそうだろ? だったらわかるはずだ。店主たちは魔王と勇者ではないということを』
とどめの一言。
この一言によって女剣士は深く頭を垂れた。
「疑ってしまってすまない。確かにそうだな。邪竜さんが思念伝達をしていたのなら辻褄が合う。本当にすまなかった」
「す、すすす、すいませんでした……」
女魔術師も女剣士に合わせて謝罪する。
エルフも羊人も同じように頭を垂れた。
そこまでしなくてもいいと思う光景だが、彼女らには担々麺を食べさせてもらっているという恩義がある。
だからこそ心からの謝罪が偽りなく自然と出てしまい、このような光景を生んでしまったのである。
「わ、分かったのじゃ。頭を上げるのじゃ」
「そ、そうだよ。頭を上げてくれ。俺たちも勘違いしてたんだしさ……」
魔王と勇者も邪竜のそれらしい話に合わせた。
そうするしかなかったからだ。
その後、四人が頭を上げた。
先ほどまでの重たい空気はもうどこにもない。いつもの『魔勇家』に戻っていた。
否、いつも以上にほのぼのとした『魔勇家』になっていた。
「このこの~、邪竜め~、思念伝達め~、このこのなのじゃ~」
「ここか? ここが邪竜さんの弱点か? ここなのかー? ここが弱点なのかー?」
魔王と勇者は邪竜が窮地を救ってくれたことが嬉しくて小動物のように愛で始めた。
『や、やめるんだ! く、くすっぐたい! くすぐったいぞー! グハッ、グハッ、グハッハッハッハー! く、首と腹はダメー! ダメだー! グッハッハッハッー!』
邪竜もまた、くすぐったさと気持ちよさの狭間を彷徨い声を上げ続けたのだった。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~
あおいろ
ファンタジー
その少女の名前はサーラ。前世の記憶を持っている。
今から百年近くも昔の事だ。家族の様に親しい使用人達や子供達との、楽しい日々と美味しい料理の思い出だった。
月日は遥か遠く流れて過ぎさり、ー
現代も果てない困難が待ち受けるものの、ー
彼らの思い出の続きは、人知れずに紡がれていく。
鬼神の刃──かつて世を震撼させた殺人鬼は、スキルが全ての世界で『無能者』へと転生させられるが、前世の記憶を使ってスキル無しで無双する──
ノリオ
ファンタジー
かつて、刀技だけで世界を破滅寸前まで追い込んだ、史上最悪にして最強の殺人鬼がいた。
魔法も特異体質も数多く存在したその世界で、彼は刀1つで数多の強敵たちと渡り合い、何百何千…………何万何十万と屍の山を築いてきた。
その凶悪で残虐な所業は、正に『鬼』。
その超絶で無双の強さは、正に『神』。
だからこそ、後に人々は彼を『鬼神』と呼び、恐怖に支配されながら生きてきた。
しかし、
そんな彼でも、当時の英雄と呼ばれる人間たちに殺され、この世を去ることになる。
………………コレは、そんな男が、前世の記憶を持ったまま、異世界へと転生した物語。
当初は『無能者』として不遇な毎日を送るも、死に間際に前世の記憶を思い出した男が、神と世界に向けて、革命と戦乱を巻き起こす復讐譚────。
いずれ男が『魔王』として魔物たちの王に君臨する────『人類殲滅記』である。
異世界ラーメン
さいとう みさき
ファンタジー
その噂は酒場でささやかれていた。
迷宮の奥深くに、森の奥深くに、そして遺跡の奥深くにその屋台店はあると言う。
異世界人がこの世界に召喚され、何故かそんな辺鄙な所で屋台店を開いていると言う。
しかし、その屋台店に数々の冒険者は救われ、そしてそこで食べた「らーめん」なる摩訶不思議なシチューに長細い何かが入った食べ物に魅了される。
「もう一度あの味を!」
そう言って冒険者たちはまたその屋台店を探して冒険に出るのだった。
外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます
蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜
誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。
スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。
そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。
「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。
スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。
また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる