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第5章:大戦争『抗う弱者編』

294 心の相棒 パート2

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「…………タ…………スタ……」

「ガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガ……」

 死の恐怖に呑み込まれてしまう寸前、暗闇に一筋の光が灯る。

「――マスター!!!!」

 ビエルネスの叫び声がマサキの耳に届いたのだ。

「ビ、エル……ネス……」

 停止していた思考が動き出す。その瞬間、自分が涙を、鼻水を流していたことに気付く。大量の汗やヨダレも全身からありとあらゆる水分が流れていることに気付く。
 しかしマサキは自分自身を情けないとは思っていない。仕方がない。怖いのだからと自分自身を慰めていた。
 そんなことを思いながら、自分を死の恐怖の暗闇から引っ張り出してくれたビエルネスに意識を集中する。これが最後の言葉になるかもしれない。そんな悲しい現実が頭に過ぎったからだ。

『よかった。やっと気付いてくれましたね』

『う、うん……ごめん……』

 念波というものなのだろうか。マサキとビエルネスはこの時、心の声で会話をしていた。
 二人は心の声で会話をしていることには気付いていない。いつもと違うという違和感すら全く感じていない。
 元からこうだったかのように自然に心の声で喋り続けている。

『私はもう耐えられません。マスターの苦しむ姿をこれ以上は見れません』

『ぁ……う、うん……ごめん。でもどうしたら? どうしたらいいのか……わからない……わからないよ』

『大丈夫ですよ。マスター。ちょっと乱暴なことしますが、許してくださいね』

『……乱暴なこと?』

『はい。マスターとルナ様を魔法で吹き飛ばして、そのままマスターを苦しめているミオレに攻撃します。不意打ちってやつです』

『ちょ、ちょっと待ってよ。何で俺とルナちゃんを吹き飛ばす必要があるんだよ』

『だって私の力じゃ抜け出せないんですもん。マスターが全然離してくれなくて』

『いや、だって、だって……離したらビエルネスが死んじゃう……から……』

『離さないとマスターが死んじゃうじゃないですか。こう見えても私はたくさん生きました。マスターの百倍以上も生きてるんですよ。だからもういいんです。私はマスターに会えたから、ルナ様に、ネージュ様に、皆様に会えたから……だからもういいんです。満足なんです』

『そ、そんな……そんな別れの言葉みたいなこと言うなよ。さっきも言ったけど、俺たちの夢を叶えるためには、ビエルネスが絶対に必要なんだって、だから――』

 マサキの唇に何かが触れた。小さな何か。柔らかく温かい。それでいて良い香りの何か。
 その何かが触れたことによってマサキは驚き、言葉が止まる。
 会話のキャッチボールではボールはまだマサキのところにあるにも関わらず、マサキが喋らなくなった事によって、ビエルネスが口を開く。

『私、ずーっと探してたんですよ。心がビビッと感じる人物を。それがマスターだったんです。ずっと、ずーっと探してた人物がマスターだったんですよ。嬉しかったんです。興奮もしました。たくさんたくさん嬉しくて嬉しくて興奮しました!』

『ビエルネス……』

 心の声だけでの会話なはずなのに、どうしてかマサキには正面にビエルネスがいるかのように見え始める。腕の中にいるはずのビエルネスが正面にいるのだ。
 その時、気付く。先ほど唇に触れた柔らかくて温かい何かは、ビエルネスの小さな小さな手のひらだった事に。

 ビエルネスの姿見えるようになってからマサキは気付く。膝をついて丸くなっていたはずの自分がなぜか立っているという事に。
 そして、白い空間――兎人族とじんぞくの元神様と出会った白い空間とはまた別の白い空間にいるという事にも気付く。この白い空間で、二人だけの空間でマサキとビエルネスは向き合っているのである。
 それをマサキは不思議だと、不自然だと、白い空間に気付いたときに刹那の一瞬だけ思ったが、それをかき消すくらいの衝撃が襲った。

『私をありがとうございます』

 ビエルネスは大粒の涙を流しながらマサキに感謝を告げたのだ。
 その姿にマサキは言葉を失う。どんな言葉をかけたら正解なのかわからない。
 『こちらこそありがとう』なんて言葉を返してしまうと、ビエルネスが何処かへ消えてしまう気がしてならない。だから返す言葉が見つからない。見つけたくもないのだ。

 静寂な白い空間に再びビエルネスの声が響く。

『私の不意打ちなら、全てを込めた不意打ちなら、油断しているミオレを倒せるかもしれないんです。だから信じてください。私がマスターを守ります。ルナ様を守ります。ネージュ様を……皆様を私が守ります。守らせてください』

『ビエルネス……』

 それでも言葉が見つからないマサキは手を伸ばす。愛おしい恋しい妖精族に向かって両手を差し伸ばした。
 マサキの両の手のひらに吸い込まれるようにビエルネスは止まった。そしてマサキの手のひらの上で脚を崩して座り羽を休め始める。
 そのままビエルネスは、己の小さな手のひらをマサキの手のひらに重ね合わせながら言葉を続ける。

『マスターなら大丈夫ですよ。私がいなくても夢を叶えられます。だって私はマスターの心の中にずっと、ずーっと居続けますから。私はマスターのなんですから』

『そんなこと……そんなこと言わないでくれ。どこにも行かないでくれ。ほら、いつもみたいにさ。変な顔してさ、息を荒げてさ、それで……それで、俺を困らせてくれよ』

『マスターの困ってる顔。すごくゾクゾクします』

『な、なら、一緒に逃げよう。もう勝てない。無理だよ。ビエルネスの魔法でも無理だよ。無理なものは無理なんだよ……いくら努力しても……足掻いても……勝てないものは勝てないんだよ』

 ビエルネスを失う恐怖からマサキは塞ぎ込んでしまう。勝てない、無理なんだと諦めモードに入ってしまう。
 だから逃げることを選択する。それでしか生き残る術を知らないから。

『どこまでも逃げよう。逃げ続けよう』

 逃げたとしても死の恐怖が迫ってくるのならば、その時にまた対処すればいい。そんな風にマサキは考えている。考えてしまっているのだ。
 これがマサキの心に染み付き剥がれることのない得意のネガティブ思考なのだから。

『マスター。ごめんなさい。そろそろ時間です』

『時間? 時間って何の時間だよ』

『時間は時間です。いいですかマスター。しっかりとルナちゃんを抱きしめていてくださいね。それで私のことは気にせずに走ってください』

 マサキの手のひらで脚を崩していたビエルネスは立ち上がった。そして半透明の羽をパタパタと羽ばたかせ、マサキの手のひらの上から離れていく。

『ちょ、ちょっと待ってよ。話はまだ終わっ――』

 終わっていないと、言おうとしたマサキの意識は、白い空間から現実世界へと引き戻された。

 砂が舞っていて煙たい砂埃の世界。
 砂埃が舞っているのにミルク石鹸の香りが腕の中にいるルナから漂う世界。
 涙と鼻水が止まらない悲しい恐怖の世界。
 そして逆さまに映る世界。

「――爆龍風ストームブラスト!!」

 マサキの鼓膜に詠唱するビエルネスの声が届いた。
 風が龍の形と成し敵襲う、風属性最大の魔法『爆龍風ストームブラスト』だ。

 逆さまで吹き飛ぶマサキの視界には、ビエルネスの姿もミオレの姿も映っていない。

(浮いてる!?)

 吹き飛んでいるときに感じている浮遊感がビエルネスとの記憶の蓋を開ける。風属性の魔法で吹き飛ばされたりしていた時の記憶だ。
 いい記憶ではないものの愛おしく感じるのは、やはりビエルネスとの記憶だからであろう。

 そんなことを思考しながら三秒ほど宙に浮き、背中に衝撃を受けた。

「――ぐがはッ!!」

 マサキは背中から地面に落ちたのだ。
 その際、マサキの体は白い空間でビエルネスに言われた通り、しっかりとルナを抱きしめていた。
 マサキならビエルネスに言われずともルナを抱きしめいたであろう。そしてルナを地面に落下する衝撃から守っていたはずだ。
 それでもどこかビエルネスの言うことを聞いているような気がして自分が情けなく思ってしまう。
 このままビエルネスを失い自分だけ逃げてしまえばもっと情けなく、もっと惨めに感じてしまうだろう。

 一生残る後悔。一生刻まれた記憶。一生消えない傷。そんな最悪な形となってマサキを縛り付けるだろう。

(それだけは……ぞれだけは絶対に嫌だ!)

 情緒不安定なマサキの精神。浮き沈みの激しいマサキの心。
 先ほどまでどん底に沈んでいたのなら、今度は浮く番。這い上がる番だ。

 肺が押し潰されそうな激痛を感じながらマサキは立ち上がろうとする。ルナを抱きしめたまま器用に立ち上がる。その際、咳が勝手に出る。止まらない。止められない咳が。
 マサキは咳をしながら口に入った砂などの異物を唾液ともに乱暴に吐き出す。

 そして、ビエルネスの無事を確認するために顔を上げて戦闘が行われているであろう方を見る。

 まだビエルネスは無事だ。何度か見たことがある風の龍がビエルネスを守ってくれている。
 しかし、それも時間の問題。ミオレは爪や牙を巧みに使い風の竜の喉仏を引き裂こうとしている。
 その間、ビエルネスは風属性の魔法を何発も打ち込むもミオレは微動だにしなかった。

 マサキの黒瞳がビエルネスとミオレの戦闘を映してからわずか五秒。風の龍は姿を消した。
 標的を倒したミオレの紅色の鋭い眼光は、新たな標的を探す。そして瞬きをする間もなく新たな標的を視界に入れた。そう。風の龍を不意打ちで放ったビエルネスだ。

「まずはクソ虫からだァ!!!」

 ミオレの爪は一直線にビエルネスに向かっていく。
 そんなミオレに反応するビエルネスだったが、魔力と体力を激しく消耗していたため動くことが困難だった。

「死ねェェエエ!!!!」

 ミオレの容赦無く降り注ぐ叫びとは裏腹にミオレの体はビエルネスから離れていった。真横にズレていっているのだ。
 その瞬間、ミオレは驚きの表情を見せた。

「――なァ!?」

 驚きながらもミオレは理解する。己の体がなぜ横に飛ばされているのかを。

「クソ人間族ァ!?」

 ミオレの紅色の鋭い眼光には全身黒ジャージの青年の姿が間近に映っている。体を横に飛ばした正体はマサキだったのだ。
 マサキの腕の中にはチョコレートカラーのウサギはいない。マサキ一人でミオレに飛び込んだのだ。

「心の相棒がいなくなるってことはー!!!」

「!?」

「俺の心も消えるってことだろうがー!!!」

 マサキはミオレにしがみ付きながら叫んだのだ。
 その叫びはミオレに対するものではなく、自分とビエルネスに対するものだった。

 マサキは自分の大切なもののためならば、どんなことにも立ち向かえる人間だ。それをビエルネスが――心の相棒が教えてくれた。思い出させてくれたのだ。
 だからマサキは立ち向かった。『死ぬかもしれない』という恐怖よりも『失うかもしれない』という恐怖の方がずっとずっと怖いから。だから大切なものを――ビエルネスを失わないために立ち向かった。

「ビエルネスが死んだら俺も死ぬ! 俺が死んだらルナちゃんも死ぬ! みんな死んじゃうんだよ!! うぉぉおおおおおお!!! 死んでたまるかー!!!!」

 ミオレの体とマサキの体は、激しく地面を転がった。
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