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番外編
【水樹、二十歳の誕生日編(八)】俺/僕は。(三)(R18)
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彼方の話によると、水樹を抱きかかえながら逃げ続け、近場のラブホテルにチェックインしたらしい。遊佐家へ走っても良かったが、追っ手に住所バレする危険がある。肝心な鍵もリュックの中だ。
「鍵なんて、勝手に取って……良かった……のにっ」
「ダーメ。あれは水樹の大切な鍵だ」
「俺……俺だって彼方ん家の……」
「あれは合鍵だからね。急を要する事態だったけど、やっぱり水樹の家を知られたら大変だ。綺麗で可愛くてこんなにも愛らしい番にストーカーがついたら……ね。僕以外に襲われてもいいの?」
耳朶を歯型がつかない程度に噛まれ、ちゅちゅとキスされる。右耳は唾液塗れだ。
「襲われたくないっ。意地悪言わな、ああっ、彼方、またでちゃ……!!」
「いいよ。イッて?」
昨夜の妄想通りで、現実か妄想か区別つかない。頭がおかしくなる。
体を震わせ、彼方が握り締めるオナホールに精を吐いた。
「頑張ったね。偉い、偉い」
こめかみや目尻に唇を押すようにキスされ、何度も褒められるが。
「もう三……回目……。ひ、やだ……、俺の身体、おかしくて怖い……っ」
目覚めた最初の方は良かったが、ヒートの熱は身体の芯に残ったままだ。少しでも治まればいい、と大人のおもちゃを使用したが体が沸騰したように熱くて、骨の髄まで溶けそうになる。
(あっ、まただ……。俺、やっぱり変態……なん、だ……。彼方がすぐ隣にいて、じっと見てる……)
ぶるりとしたのは興奮だろうか。
どんなに射精しようが、疲労を感じていようが、また勝手に腰が動いてしまう。彼方は玩具を持つ手を微動だにしないのに。
「座ってるのがきついなら仰向けになる?」
彼方の手が汗ばむ背中から離れ、首を急いで振る。
「手、離さ……ないで。このままがいい……」
擦り寄って彼方の肩に頭を置いた。酸っぱい香りと頭がふわふわする匂いが濃くなり、深く息をつく。
「もう少しだけ……。もう、少し……」
オナニーをするところを見られるのが恥ずかしくて堪らないのに、一番近くにいて欲しい。
「それ……反則だよ」
「はんそ、んんっ……!」
低い声に反応して顔を上げてみたら、唇を奪われた。熱くて熱くて、蕩ける。
(唇取れちゃう……。あっ、硬くなった乳首で彼方の胸板擦った……ぁ!)
──ビュルルッ!
留めと言わんばかりに四度目の射精をし、二人でベッドに倒れ込んだ。
当然だが頻繁に抑制剤は飲めない。それに、副作用の眠たくなる成分のせいでもう夜だ。一日があと数時間で終わる。
(彼方、いつ帰っちゃうのかな。ヒートの間に帰るのかな?)
怖くて聞けない。あんなにも会いたくて会えたからか、別れがとても寂しい。
「んっくう……んっ、あ、え……?」
水樹に覆い被さっていた彼方が突如起き上がる。離れていく一抹の寂しさを感じていると、オナホを抜かれた。赤く敏感な性器は見るに耐えられない状態になっており、透明な液体を先端からトロトロ垂れ流していた。
(俺は……なんて、ことを……)
膝小僧を擦ったのは、似たような液体が零れそうだったからだ。
彼方はピンク色の玩具を掲げ、んべ、っと艶やかな赤い舌を出す。
(え、何を……。ま、まさか……)
溜まりに溜まった、もしくは吐き出されたそれを躊躇なく逆さまに。慌てて起き上がるが、喉仏が上下に動いた後だ。
「ぺ……、ペってして彼方……!!」
肩を揺らすが、恍惚とした表情でたった一言。
「……うまっ」
口の端に残った液体も綺麗に舐め取った。
ビクビクと背筋を駆ける快感。これを快感としていいのか、罪悪感と訂正した方がいいのか。
(どっちにしたって、俺のを、彼方が……!)
言葉が見つからず、溶けてぐちゃぐちゃする頭がさらに混乱する。全然言葉にならない。
ぽすん、と倒れた二人を柔らかなベッドが受け止める。
「フェロモンを嗅ぎ分ける力はまだ戻っていないけど、僕は今、水樹に欲情してるよ」
細めた目の奥で、ギラりと光ったものがあった。心臓を射抜くような眼光が。
「だから水樹、少しの間だけ我慢してね。大丈夫、絶対にまだ孕ませたりはしない」
湿った髪ごとわしゃっと頭を撫でられ、彼方は下半身の方へ降りていく。
(今、なんて…………)
「ふっ、あっ!?」
つぷり、と解れたアナルへ侵入する指。彼方のだ。ナカを傷付けないようするためか慎重に進み、前立腺がある内側をとんとんとノックされる。おかげで腰と一緒に尻が浮き、ベッドが軋む。
──ぱくっ。
「ひえあっ!?」
尻でイカされるのかと思いきや、突き出した先端を口に含まれる。いっぱいキスをした唇より奥、さっき精液を飲んだ口の中へ。とても熱く火傷しそうな温度だ。
「ダメだって……ダメ……!」
種明かしされていないが、大体の予想はつく。答え合わせは早かった。
じゅぽじゅぽと水音を立て、彼方は陰茎を咥えた口を懸命に動かす。吸引力は凄まじく、しかも唾液たっぷりにじっくり竿を舐めるせいで、またすぐ硬さを取り戻していく。
漏れる愛液はローション要らずだ。滑りが良くなったのをいいことに、二本、三本とアナルに指を増やされた。違和感なく飲み込んでしまう食いしん坊なのが辛い。
「あっ、あっあっああ……!」
上からも下からも激しく責められる。こんなの初めてだ。ときどきカリを舌でぐりぐりされ、睾丸を揉まれると、太腿で彼方を挟んでしまう。
本来のオメガ性と彼方に開発されて雄を受け入れやすくなった身体。生物学的上、雄に間違いない身体。その両方を一気に目覚めさせられたら。
「身体、おかしく……なるっ! あっ、ああ! 変なの上がってきちゃ……っ!」
シーツを掴み、適当にあった枕を強く抱き締める。気持ち良すぎて怖い。迫りに迫った快感が怖い。
チラリと彼方を見たら、角度を変えたり喉の奥へやったりして屹立を咥え込んでいる。熱気のある鼻息で呼吸し、集中するように目を閉じて。頬も真っ赤だ。
フェロモンを嗅ぎ分けられなくても、彼方にはアルファの血が流れている。欲情と話していたが、やはり水樹が抑えきれず放つオメガフェロモンに充てられるのだろうか。
(彼方の方が苦しいよね。俺なんかより、全然……っ)
「んぶっ……けほ……」
「彼方、も、もういいか……らっ!」
自分ばかり結局気持ち良い思いして、典型的な淫乱オメガだ。
「冗談じゃなく……って! 俺の誕生日だからって、そこまでしなくてもいい……っ」
流れる涙も無視し、噎せ続ける恋人に近付こうと起き上がる。下腹部に異物感はあるが、ビクともしなかった。
彼方が、笑顔になるまでは。
「水樹の……全部、甘みがあって美味しい」
艶やかで、愛おしむような笑み。学生の時からたびたび魅せてくる笑い方。
彼方は限界が近い肉棒にキスをし、指の間まで汚す愛液を残こさず舐める。
「もっと味わいたい、飲み干したいんだ。玩具なんかより、僕に全部頂戴?」
彼方はまた、ぱくり、つぷりと奉仕を再開した。広がる谷の光景から嬉しそうな彼方と目が合い、生唾を飲む前に喘ぎ声が漏れる。
「あぁっ、あや……ひゃううっ!!」
──どくん、どくんどくん、どくっ。
自分が発する高い声と、心臓の音が聴覚を支配する。
(美味しい……って、俺の汚い液体を全部美味しい……って!)
鏡の天井には、水樹の瞳まで確認することができない。けれど、確認せずともハートになっているのだろう。
爪先立ちでブリッジのような体勢のまま、眼前がバチバチと弾けた。
──ぷしゃっ。
──ぷしゅっ。
潮を吹いた音と同時に、彼方の喉元が締まる。「ごくん」と飲む音が、少し遠いところから聞こえた気がした。
白黒点滅する視界がだんだんと濃い黒に染まっていく。
(嫌だ。今日……彼方と全然話せてないっ!)
誕生日なのに。
二十歳になって最初の日を、彼方と迎えられたのに。
必死に目を開けようとしたら、頭を撫でる手があった。
「き、……す、み。ま……、ね」
(なん……っ)
朧気な言葉に返せないまま意識が沈む。完全に消えるまで、彼方の子供体温がずっと頭上にあった。
「鍵なんて、勝手に取って……良かった……のにっ」
「ダーメ。あれは水樹の大切な鍵だ」
「俺……俺だって彼方ん家の……」
「あれは合鍵だからね。急を要する事態だったけど、やっぱり水樹の家を知られたら大変だ。綺麗で可愛くてこんなにも愛らしい番にストーカーがついたら……ね。僕以外に襲われてもいいの?」
耳朶を歯型がつかない程度に噛まれ、ちゅちゅとキスされる。右耳は唾液塗れだ。
「襲われたくないっ。意地悪言わな、ああっ、彼方、またでちゃ……!!」
「いいよ。イッて?」
昨夜の妄想通りで、現実か妄想か区別つかない。頭がおかしくなる。
体を震わせ、彼方が握り締めるオナホールに精を吐いた。
「頑張ったね。偉い、偉い」
こめかみや目尻に唇を押すようにキスされ、何度も褒められるが。
「もう三……回目……。ひ、やだ……、俺の身体、おかしくて怖い……っ」
目覚めた最初の方は良かったが、ヒートの熱は身体の芯に残ったままだ。少しでも治まればいい、と大人のおもちゃを使用したが体が沸騰したように熱くて、骨の髄まで溶けそうになる。
(あっ、まただ……。俺、やっぱり変態……なん、だ……。彼方がすぐ隣にいて、じっと見てる……)
ぶるりとしたのは興奮だろうか。
どんなに射精しようが、疲労を感じていようが、また勝手に腰が動いてしまう。彼方は玩具を持つ手を微動だにしないのに。
「座ってるのがきついなら仰向けになる?」
彼方の手が汗ばむ背中から離れ、首を急いで振る。
「手、離さ……ないで。このままがいい……」
擦り寄って彼方の肩に頭を置いた。酸っぱい香りと頭がふわふわする匂いが濃くなり、深く息をつく。
「もう少しだけ……。もう、少し……」
オナニーをするところを見られるのが恥ずかしくて堪らないのに、一番近くにいて欲しい。
「それ……反則だよ」
「はんそ、んんっ……!」
低い声に反応して顔を上げてみたら、唇を奪われた。熱くて熱くて、蕩ける。
(唇取れちゃう……。あっ、硬くなった乳首で彼方の胸板擦った……ぁ!)
──ビュルルッ!
留めと言わんばかりに四度目の射精をし、二人でベッドに倒れ込んだ。
当然だが頻繁に抑制剤は飲めない。それに、副作用の眠たくなる成分のせいでもう夜だ。一日があと数時間で終わる。
(彼方、いつ帰っちゃうのかな。ヒートの間に帰るのかな?)
怖くて聞けない。あんなにも会いたくて会えたからか、別れがとても寂しい。
「んっくう……んっ、あ、え……?」
水樹に覆い被さっていた彼方が突如起き上がる。離れていく一抹の寂しさを感じていると、オナホを抜かれた。赤く敏感な性器は見るに耐えられない状態になっており、透明な液体を先端からトロトロ垂れ流していた。
(俺は……なんて、ことを……)
膝小僧を擦ったのは、似たような液体が零れそうだったからだ。
彼方はピンク色の玩具を掲げ、んべ、っと艶やかな赤い舌を出す。
(え、何を……。ま、まさか……)
溜まりに溜まった、もしくは吐き出されたそれを躊躇なく逆さまに。慌てて起き上がるが、喉仏が上下に動いた後だ。
「ぺ……、ペってして彼方……!!」
肩を揺らすが、恍惚とした表情でたった一言。
「……うまっ」
口の端に残った液体も綺麗に舐め取った。
ビクビクと背筋を駆ける快感。これを快感としていいのか、罪悪感と訂正した方がいいのか。
(どっちにしたって、俺のを、彼方が……!)
言葉が見つからず、溶けてぐちゃぐちゃする頭がさらに混乱する。全然言葉にならない。
ぽすん、と倒れた二人を柔らかなベッドが受け止める。
「フェロモンを嗅ぎ分ける力はまだ戻っていないけど、僕は今、水樹に欲情してるよ」
細めた目の奥で、ギラりと光ったものがあった。心臓を射抜くような眼光が。
「だから水樹、少しの間だけ我慢してね。大丈夫、絶対にまだ孕ませたりはしない」
湿った髪ごとわしゃっと頭を撫でられ、彼方は下半身の方へ降りていく。
(今、なんて…………)
「ふっ、あっ!?」
つぷり、と解れたアナルへ侵入する指。彼方のだ。ナカを傷付けないようするためか慎重に進み、前立腺がある内側をとんとんとノックされる。おかげで腰と一緒に尻が浮き、ベッドが軋む。
──ぱくっ。
「ひえあっ!?」
尻でイカされるのかと思いきや、突き出した先端を口に含まれる。いっぱいキスをした唇より奥、さっき精液を飲んだ口の中へ。とても熱く火傷しそうな温度だ。
「ダメだって……ダメ……!」
種明かしされていないが、大体の予想はつく。答え合わせは早かった。
じゅぽじゅぽと水音を立て、彼方は陰茎を咥えた口を懸命に動かす。吸引力は凄まじく、しかも唾液たっぷりにじっくり竿を舐めるせいで、またすぐ硬さを取り戻していく。
漏れる愛液はローション要らずだ。滑りが良くなったのをいいことに、二本、三本とアナルに指を増やされた。違和感なく飲み込んでしまう食いしん坊なのが辛い。
「あっ、あっあっああ……!」
上からも下からも激しく責められる。こんなの初めてだ。ときどきカリを舌でぐりぐりされ、睾丸を揉まれると、太腿で彼方を挟んでしまう。
本来のオメガ性と彼方に開発されて雄を受け入れやすくなった身体。生物学的上、雄に間違いない身体。その両方を一気に目覚めさせられたら。
「身体、おかしく……なるっ! あっ、ああ! 変なの上がってきちゃ……っ!」
シーツを掴み、適当にあった枕を強く抱き締める。気持ち良すぎて怖い。迫りに迫った快感が怖い。
チラリと彼方を見たら、角度を変えたり喉の奥へやったりして屹立を咥え込んでいる。熱気のある鼻息で呼吸し、集中するように目を閉じて。頬も真っ赤だ。
フェロモンを嗅ぎ分けられなくても、彼方にはアルファの血が流れている。欲情と話していたが、やはり水樹が抑えきれず放つオメガフェロモンに充てられるのだろうか。
(彼方の方が苦しいよね。俺なんかより、全然……っ)
「んぶっ……けほ……」
「彼方、も、もういいか……らっ!」
自分ばかり結局気持ち良い思いして、典型的な淫乱オメガだ。
「冗談じゃなく……って! 俺の誕生日だからって、そこまでしなくてもいい……っ」
流れる涙も無視し、噎せ続ける恋人に近付こうと起き上がる。下腹部に異物感はあるが、ビクともしなかった。
彼方が、笑顔になるまでは。
「水樹の……全部、甘みがあって美味しい」
艶やかで、愛おしむような笑み。学生の時からたびたび魅せてくる笑い方。
彼方は限界が近い肉棒にキスをし、指の間まで汚す愛液を残こさず舐める。
「もっと味わいたい、飲み干したいんだ。玩具なんかより、僕に全部頂戴?」
彼方はまた、ぱくり、つぷりと奉仕を再開した。広がる谷の光景から嬉しそうな彼方と目が合い、生唾を飲む前に喘ぎ声が漏れる。
「あぁっ、あや……ひゃううっ!!」
──どくん、どくんどくん、どくっ。
自分が発する高い声と、心臓の音が聴覚を支配する。
(美味しい……って、俺の汚い液体を全部美味しい……って!)
鏡の天井には、水樹の瞳まで確認することができない。けれど、確認せずともハートになっているのだろう。
爪先立ちでブリッジのような体勢のまま、眼前がバチバチと弾けた。
──ぷしゃっ。
──ぷしゅっ。
潮を吹いた音と同時に、彼方の喉元が締まる。「ごくん」と飲む音が、少し遠いところから聞こえた気がした。
白黒点滅する視界がだんだんと濃い黒に染まっていく。
(嫌だ。今日……彼方と全然話せてないっ!)
誕生日なのに。
二十歳になって最初の日を、彼方と迎えられたのに。
必死に目を開けようとしたら、頭を撫でる手があった。
「き、……す、み。ま……、ね」
(なん……っ)
朧気な言葉に返せないまま意識が沈む。完全に消えるまで、彼方の子供体温がずっと頭上にあった。
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