39 / 159
第2章 学園入学編
第4話 ピンチ!?
しおりを挟む
結論から言おう。
俺は盗賊相手に蹂躙出来なかった。俺の身に覚えは無いけど、この始まり方デジャブなのは何故だろうか。
俺たちの馬車は計画通り盗賊に遮られて停まった。そこまでは良かった。護衛に見えるのはウースとスラッシュの2人だけなので、油断しまくりの盗賊を、俺は魔法でサクッと無力化しようとした。
したけど、魔法が発動しなかったのだ。
原因は分かっている。かなりの確率でマップ上で白くマークされていた人物だ。今、目の前に居る。
「申し訳有りません。私、こんな事したく無いのですが、この首輪がある限り逆らえなくて・・・、ホントすみません」
ペコペコしながらそう言っているのはボサボサの黒髪でメガネをかけたオッサン。依頼主のゴメスさんより腰が低い。首には真っ黒な首輪をしている。噂に聞く、奴隷の首輪だろうか?
しかし、問題はそこじゃない。この人が着ている服はボロボロで原型をほぼ留めていないが、どこからどう見ても前世の世界のサラリーマンが着ていたようなスーツだ。よく考えたらメガネもこの世界に似つかわしくない作りだ。
慌てて【鑑定】したが、これも上手く発動しない。【マップ】で確認した時に、マークが赤じゃなかったから後回しにして【鑑定】しなかったけど、それが今となっては悔やまれる。
「ガッハッハ! どうだ? スキルが使えないだろう? コイツは数ヶ月前に森の中で行き倒れている所を拾ったんだが、近くに居るだけでスキルが使えなくなるんだ。
大人しく荷物を出しな。そしたら命だけは助けてやるぞ? 奴隷商人に売りつけるけどな。ガッハッハ!」
盗賊のカシラと思われる人物が説明してくれた。説明ゼリフありがとうございます。そしてどう見ても転移者です。これまた転移者特典みたいなスキルだろうか?
「ふんっ、お前らもスキルが使えなかったら条件は同じじゃないか?」
「ガッハッハ! そんな訳ないだろ? コイツに味方と認識させたらスキルは使える。何とも便利な奴だ」
「な、何だって!? 卑怯な!」
ウースと盗賊のカシラがやり合ってるけど、さてどうしたものか。この1年で更にレベルが上がった俺は「レベルを上げて物理で殴れば良い」を実行する事もできると思う。だけど何かスマートじゃないよね?
ん? そう言えば、常時かけている【身体強化】とかはかかったままだな・・・。あくまでも遮られるのはスキルの発動のみで、発動してしまったスキルは問題ないのか?
そうすると、1度この人のスキル? の射程外に出て魔法を使えばいいのかな? そうなると問題は射程か・・・。少しずつ遠ざかりながら確認するのも怪しいし、ここはストレートに聞いてみるか。
「《僕は貴方を助けたいのですが、そのスキルの射程がどのくらいか、教えて貰えますか?》」
俺は日本語で問いかける。
「《なっ! えっ? 君は・・・》」
「《いいから、早く!》」
「おい、何訳の分からない言葉を話してやがる!」
「《詳しく確認した事はないけど、多分20mくら・・・》」
「命令だ! 喋るな!」
途中で盗賊のカシラが止めてしまったが、必要な情報を引き出す事ができた。20m先から一気に全員を無力化となると、どうしようかな。
「何を話してたかは知らないが、そろそろ良いか? 抵抗せずに荷物をだしな!」
俺はゴメスさんに目配せする。数秒稼いでくれたら十分だ。
「わ、分かりました。抵抗はしません。荷物もすぐ出します。待ってください」
さすが優秀な捜査官? だ。俺の意図している事が伝わった。俺は余裕を取って25m程後ろに下がる。今のレベルと【身体強化】なら25mくらい1秒もかからない。我ながらヤバい身体能力だと思う。
既に余裕モードの盗賊達は、少し離れて警戒していた奴らも含めて全員出てきている。これなら一網打尽に出来そうだ。一瞬の事なので、まだ盗賊達は誰も反応していない。
どうするか少し迷ったけど、みんな眠ってもらう事にしよう。一瞬で魔力を練り上げ、広範囲に『誘眠』の魔法を発動する。この魔法は読んで字の如く、眠りに誘う魔法だ。本来なら成功率はそんなに高くない魔法であるが、そこはレベルと魔力ゴリ押し。
そして予想通り、範囲外からの魔法は問題無いようだ。離れた位置にいる盗賊達がバタバタと倒れていく。ゴメスさんともう1人の御者さん、そして冒険者の2人も倒れる。
あ、ウースさんが倒れた先に岩が。
あ、頭から突っ込んだ。・・・ごめんなさい。
と、兎に角、全員仲良くお昼寝したところで、俺はまた近づいて行く。
どうやら転移者のオッサンのスキルは睡眠中は発動しないようで、近づいても魔法が使えそうだ。
ウースさんにこっそり回復魔法をかけてから、味方を『覚醒』の魔法で起こす。この魔法は未知の能力が覚醒する! みたいなものではなく、単純に意識が覚醒する魔法だ。目覚まし魔法かな?
「おはようございます。すみません、広範囲の魔法で皆さんまで巻き込んでしまいました。とりあえず盗賊を縛り上げたいので手伝って下さい」
「あ、ああ・・・」
みんな広範囲の『誘眠』に驚愕しつつも、盗賊達をロープで縛り上げてくれた。そして丁度全部の盗賊を縛り終えた頃に兵士さん達がやってきた。
「すまない、待たせ・・・、え? 終わってる?」
「シン隊長、お疲れ様です。こちらの冒険者が一網打尽にしてくれましたよ」
どうやら、ゴメスさんとは知り合いのようだ。って同じ作戦に参加する仲間なら打ち合わせとかしてるか。
「この2人が・・・?」
「あ、いえ、この子です」
「はい?」
「えっと、この子が魔法でババーンと・・・」
「「・・・」」
あ、この沈黙久しぶり。
「と、とりあえず縛られている盗賊達を叩き起こせ! アジトの場所と他に仲間が居ないか聞き出すのだ」
隊長さん、考えるのを放棄して部下に指示を出し始めた。大丈夫、俺が逆の立場だったとしても信じられません。
「そこで一緒に寝てる奴隷の首輪をした男は?」
「ああ、盗賊に捕らえられてこき使われていたようなので、保護してもらえますか? ただ不思議なスキルを保有しているので気を付けて下さい」
このオッサンに詳しく話を聞きたいけど、この流れだとこのまま保護して連れて行かれてしまいそうだ。
とりあえず目覚める前に【鑑定】しておこう。
・基本情報
種族:人
名前:シュウジ・スズキ
年齢:42歳
レベル:3
鈴木さんらしい。因みにスキルも【鑑定】したが、レジェンドスキル【発動阻害】となっていた。スキルレベル1に付き5mの範囲までスキルの発動を阻害するスキルのようだ。どんなスキルも発動出来なくなる。レジェンドスキルだけあって破格の性能だ。
1度【鑑定】しておけば、【マップ】の範囲内なら居場所も分かる。どうやらこのまま盗賊達と共に王都に連れて行かれるようなので、また会う事も出来るだろう。その時に話をしよう。
特殊なスキルだからって、国に軟禁されたりとかしないよね?
俺は盗賊相手に蹂躙出来なかった。俺の身に覚えは無いけど、この始まり方デジャブなのは何故だろうか。
俺たちの馬車は計画通り盗賊に遮られて停まった。そこまでは良かった。護衛に見えるのはウースとスラッシュの2人だけなので、油断しまくりの盗賊を、俺は魔法でサクッと無力化しようとした。
したけど、魔法が発動しなかったのだ。
原因は分かっている。かなりの確率でマップ上で白くマークされていた人物だ。今、目の前に居る。
「申し訳有りません。私、こんな事したく無いのですが、この首輪がある限り逆らえなくて・・・、ホントすみません」
ペコペコしながらそう言っているのはボサボサの黒髪でメガネをかけたオッサン。依頼主のゴメスさんより腰が低い。首には真っ黒な首輪をしている。噂に聞く、奴隷の首輪だろうか?
しかし、問題はそこじゃない。この人が着ている服はボロボロで原型をほぼ留めていないが、どこからどう見ても前世の世界のサラリーマンが着ていたようなスーツだ。よく考えたらメガネもこの世界に似つかわしくない作りだ。
慌てて【鑑定】したが、これも上手く発動しない。【マップ】で確認した時に、マークが赤じゃなかったから後回しにして【鑑定】しなかったけど、それが今となっては悔やまれる。
「ガッハッハ! どうだ? スキルが使えないだろう? コイツは数ヶ月前に森の中で行き倒れている所を拾ったんだが、近くに居るだけでスキルが使えなくなるんだ。
大人しく荷物を出しな。そしたら命だけは助けてやるぞ? 奴隷商人に売りつけるけどな。ガッハッハ!」
盗賊のカシラと思われる人物が説明してくれた。説明ゼリフありがとうございます。そしてどう見ても転移者です。これまた転移者特典みたいなスキルだろうか?
「ふんっ、お前らもスキルが使えなかったら条件は同じじゃないか?」
「ガッハッハ! そんな訳ないだろ? コイツに味方と認識させたらスキルは使える。何とも便利な奴だ」
「な、何だって!? 卑怯な!」
ウースと盗賊のカシラがやり合ってるけど、さてどうしたものか。この1年で更にレベルが上がった俺は「レベルを上げて物理で殴れば良い」を実行する事もできると思う。だけど何かスマートじゃないよね?
ん? そう言えば、常時かけている【身体強化】とかはかかったままだな・・・。あくまでも遮られるのはスキルの発動のみで、発動してしまったスキルは問題ないのか?
そうすると、1度この人のスキル? の射程外に出て魔法を使えばいいのかな? そうなると問題は射程か・・・。少しずつ遠ざかりながら確認するのも怪しいし、ここはストレートに聞いてみるか。
「《僕は貴方を助けたいのですが、そのスキルの射程がどのくらいか、教えて貰えますか?》」
俺は日本語で問いかける。
「《なっ! えっ? 君は・・・》」
「《いいから、早く!》」
「おい、何訳の分からない言葉を話してやがる!」
「《詳しく確認した事はないけど、多分20mくら・・・》」
「命令だ! 喋るな!」
途中で盗賊のカシラが止めてしまったが、必要な情報を引き出す事ができた。20m先から一気に全員を無力化となると、どうしようかな。
「何を話してたかは知らないが、そろそろ良いか? 抵抗せずに荷物をだしな!」
俺はゴメスさんに目配せする。数秒稼いでくれたら十分だ。
「わ、分かりました。抵抗はしません。荷物もすぐ出します。待ってください」
さすが優秀な捜査官? だ。俺の意図している事が伝わった。俺は余裕を取って25m程後ろに下がる。今のレベルと【身体強化】なら25mくらい1秒もかからない。我ながらヤバい身体能力だと思う。
既に余裕モードの盗賊達は、少し離れて警戒していた奴らも含めて全員出てきている。これなら一網打尽に出来そうだ。一瞬の事なので、まだ盗賊達は誰も反応していない。
どうするか少し迷ったけど、みんな眠ってもらう事にしよう。一瞬で魔力を練り上げ、広範囲に『誘眠』の魔法を発動する。この魔法は読んで字の如く、眠りに誘う魔法だ。本来なら成功率はそんなに高くない魔法であるが、そこはレベルと魔力ゴリ押し。
そして予想通り、範囲外からの魔法は問題無いようだ。離れた位置にいる盗賊達がバタバタと倒れていく。ゴメスさんともう1人の御者さん、そして冒険者の2人も倒れる。
あ、ウースさんが倒れた先に岩が。
あ、頭から突っ込んだ。・・・ごめんなさい。
と、兎に角、全員仲良くお昼寝したところで、俺はまた近づいて行く。
どうやら転移者のオッサンのスキルは睡眠中は発動しないようで、近づいても魔法が使えそうだ。
ウースさんにこっそり回復魔法をかけてから、味方を『覚醒』の魔法で起こす。この魔法は未知の能力が覚醒する! みたいなものではなく、単純に意識が覚醒する魔法だ。目覚まし魔法かな?
「おはようございます。すみません、広範囲の魔法で皆さんまで巻き込んでしまいました。とりあえず盗賊を縛り上げたいので手伝って下さい」
「あ、ああ・・・」
みんな広範囲の『誘眠』に驚愕しつつも、盗賊達をロープで縛り上げてくれた。そして丁度全部の盗賊を縛り終えた頃に兵士さん達がやってきた。
「すまない、待たせ・・・、え? 終わってる?」
「シン隊長、お疲れ様です。こちらの冒険者が一網打尽にしてくれましたよ」
どうやら、ゴメスさんとは知り合いのようだ。って同じ作戦に参加する仲間なら打ち合わせとかしてるか。
「この2人が・・・?」
「あ、いえ、この子です」
「はい?」
「えっと、この子が魔法でババーンと・・・」
「「・・・」」
あ、この沈黙久しぶり。
「と、とりあえず縛られている盗賊達を叩き起こせ! アジトの場所と他に仲間が居ないか聞き出すのだ」
隊長さん、考えるのを放棄して部下に指示を出し始めた。大丈夫、俺が逆の立場だったとしても信じられません。
「そこで一緒に寝てる奴隷の首輪をした男は?」
「ああ、盗賊に捕らえられてこき使われていたようなので、保護してもらえますか? ただ不思議なスキルを保有しているので気を付けて下さい」
このオッサンに詳しく話を聞きたいけど、この流れだとこのまま保護して連れて行かれてしまいそうだ。
とりあえず目覚める前に【鑑定】しておこう。
・基本情報
種族:人
名前:シュウジ・スズキ
年齢:42歳
レベル:3
鈴木さんらしい。因みにスキルも【鑑定】したが、レジェンドスキル【発動阻害】となっていた。スキルレベル1に付き5mの範囲までスキルの発動を阻害するスキルのようだ。どんなスキルも発動出来なくなる。レジェンドスキルだけあって破格の性能だ。
1度【鑑定】しておけば、【マップ】の範囲内なら居場所も分かる。どうやらこのまま盗賊達と共に王都に連れて行かれるようなので、また会う事も出来るだろう。その時に話をしよう。
特殊なスキルだからって、国に軟禁されたりとかしないよね?
1
お気に入りに追加
3,782
あなたにおすすめの小説
追放されたテイマー半年後に従魔が最強になったのでまた冒険する
Miiya
ファンタジー
「テイマーって面白そうだったから入れてたけど使えんから出ていって。」と言われ1ヶ月間いたパーティーを追放されてしまったトーマ=タグス。仕方なく田舎にある実家に戻りそこで農作業と副業をしてなんとか稼いでいた。そんな暮らしも半年が経った後、たまたま飼っていたスライムと小鳥が最強になりもう一度冒険をすることにした。そしてテイマーとして覚醒した彼と追放したパーティーが出会い彼の本当の実力を知ることになる。
ヒロインの双子の姉に転生したので妹と一緒に自由を目指します!
星崎 杏
ファンタジー
妹に頼まれたアイスを買いにコンビニに行った帰りに、子供を庇って車に引かれたら、神様に謝罪され、妹が好きな乙女ゲームの世界に転生することになった。
ゲームに出てくることのない、ヒロインの双子の姉に転生した。
ヒロインの双子の姉に転生した私と妹の、のんびりスローライフが始まる?!
初めての作品となります。誤字脱字等がありましたら教えてもらえたら嬉しいです。
念のためR15にさせてもらっています。
主人公視点がなかったりしますが、女主人公です。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる