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朝の日差し
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いきなりで申し訳ない、オレの名前は蓮、ボッチなフリーターだ。
今日も今日とて、コンビニに飯を買いに行く。
徒歩3分、そんなところにオレの最寄りのコンビニがある。
皆は迷わないのかもしれないが、自転車で行こうか徒歩で行こうか。
基本動かないオレにとってはすごい悩む距離だ。
いつも通りコンビニでお茶とおにぎり、そして小さいサラダを買う。
栄養は気にしなくちゃな。
ちなみに今日のおにぎりの具はツナマヨ、鮭、イクラ。
それとお茶は麦茶。この組み合わせがやっぱ一番だ。
コンビニから出ようとした瞬間、結構な大雨が降ってきた。
さっきまで大分いい天気だったから、傘はいらないかと思っていたのに、まぁまぁ予想外だった。
なんなら日差しが良すぎるぐらいだった。晴天ってわけではなく、ごくごく普通の晴れ。
蓮「アァもう、自転車だったのに…」
あそこで悩んでいたオレは、結局自転車で来ていた。まぁこれが大層な間違いで、押して行くにも曲がるときに苦労しそうで、乗っていくにも滑って事故を起こしそうで。かと言って、オレは早く帰りたい。
結局、ゆっくり漕いで帰ることにした。
いつもの道だと人通りが多すぎるから、今日は普段通らない道を通っていく。
住宅街からは離れていて、静かなところ。道はちょうどよく広いので、実はサイクリングに持って来いだったりする。
ゆっくりと、ゆっくりと、雷雨の中一人で道を進む。
アニメや漫画などではなにかが起こるような雰囲気で、内心ワクワクしていた。
だが現実は少し違った。
ふと下を向くと、箱もなしに放られている可愛らしい子猫がいるじゃあありませんか。
蓮「怪我が酷いな…」
一度抱えあげ見てみると、傷口がぐちょぐちょになっている。
少し怖くて落としそうになったのは秘密。
病院はまだ開いておらず、外で待たせるのも酷だ。
少しの間ならオーナーにもバレないだろうか…
ネコ「ヌニャア」
その時、微かな声で鳴いた。
オレにはネコが何言ってるかは分からない。ただ、外でいいって言った気がした。
自己満かもしれない。でもオレはこう返した。
蓮「外で待ってたら悪化するぞ、全く…」
自転車の籠に入れて、勢いよくこぎ出した。
ピカッ
蓮「あぁ…光ってんなぁ…」
さっさと一度帰ろう、と自転車の漕ぐスピードを上げる。
家まであと少し、というところで
ズシャァアアン
雷が自身に落ちた。勢いで自転車はひっくり返り、飛び出た子猫はとっさに抱きかかえ。
蓮「大丈夫か!?」
びっくりしてこうはなったものの、オレは雷などの電気が効かない。
ただ雷の範囲が広く、子猫にまで当たっていた。
ネコ「イテテ…びっくりしたニャア」
弱々しくも、そんな声が聞こえた。
その時、一気に空が晴れていく。
蓮「…は?」
驚いて、目が丸くなった。
今日も今日とて、コンビニに飯を買いに行く。
徒歩3分、そんなところにオレの最寄りのコンビニがある。
皆は迷わないのかもしれないが、自転車で行こうか徒歩で行こうか。
基本動かないオレにとってはすごい悩む距離だ。
いつも通りコンビニでお茶とおにぎり、そして小さいサラダを買う。
栄養は気にしなくちゃな。
ちなみに今日のおにぎりの具はツナマヨ、鮭、イクラ。
それとお茶は麦茶。この組み合わせがやっぱ一番だ。
コンビニから出ようとした瞬間、結構な大雨が降ってきた。
さっきまで大分いい天気だったから、傘はいらないかと思っていたのに、まぁまぁ予想外だった。
なんなら日差しが良すぎるぐらいだった。晴天ってわけではなく、ごくごく普通の晴れ。
蓮「アァもう、自転車だったのに…」
あそこで悩んでいたオレは、結局自転車で来ていた。まぁこれが大層な間違いで、押して行くにも曲がるときに苦労しそうで、乗っていくにも滑って事故を起こしそうで。かと言って、オレは早く帰りたい。
結局、ゆっくり漕いで帰ることにした。
いつもの道だと人通りが多すぎるから、今日は普段通らない道を通っていく。
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ふと下を向くと、箱もなしに放られている可愛らしい子猫がいるじゃあありませんか。
蓮「怪我が酷いな…」
一度抱えあげ見てみると、傷口がぐちょぐちょになっている。
少し怖くて落としそうになったのは秘密。
病院はまだ開いておらず、外で待たせるのも酷だ。
少しの間ならオーナーにもバレないだろうか…
ネコ「ヌニャア」
その時、微かな声で鳴いた。
オレにはネコが何言ってるかは分からない。ただ、外でいいって言った気がした。
自己満かもしれない。でもオレはこう返した。
蓮「外で待ってたら悪化するぞ、全く…」
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ピカッ
蓮「あぁ…光ってんなぁ…」
さっさと一度帰ろう、と自転車の漕ぐスピードを上げる。
家まであと少し、というところで
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蓮「大丈夫か!?」
びっくりしてこうはなったものの、オレは雷などの電気が効かない。
ただ雷の範囲が広く、子猫にまで当たっていた。
ネコ「イテテ…びっくりしたニャア」
弱々しくも、そんな声が聞こえた。
その時、一気に空が晴れていく。
蓮「…は?」
驚いて、目が丸くなった。
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