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side坂下耀亮
side坂下耀亮:一緒に迎えた朝
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――目覚めたら、半裸のイケメンに抱き締められている。え?全裸じゃないよね?って、布団の中を覗いて確認しようとしたが体勢的に厳しくて、なんとか自由になっている左足で新見のズボンの存在を確認をした。
下ばかり気にしていたら、ぎゅっと抱き込まれて頭の上から。
「んっ……。先輩のえっち。」
朝起きの掠れた声……エロ。押し倒したく……だめだめステイ俺。こんなに美形と密着して、この思考はあらぬところが危険。慌てて、昨日見た永瀬の恐ろしい視線を思い浮かべてクールダウンする。狂犬モードな永瀬さん効果は絶大だ。
「な……何で半裸?」
「僕、全裸派なんですけど、流石に先輩が嫌がるかと思って。話の途中に急に寝ちゃったし。」
「あ!今何時?出勤!」
「まだ余裕ありますよ。朝シャワーしてご飯食べる余裕もあります。」
「シャワーは別に……。」
起き上がった新見が髪をかきあげる、白いうなじとピンクの粒に思わず目がいく。ゆるっと落ちそうなズボンから見える腰のライン……を目にして、おさめた熱が一気に一ヶ所に集まる。
「や……やっぱりシャワー借りる。」
「はーい。僕、朝御飯準備しますね。」
俺の体の変化には気付かなかったようで、布団からささっと出て移動してくれてホッとした。
新見がキッチンに行った後に、少し前屈みのまま風呂に移動した。人の家で申し訳ないと思いつつ処理をしてクールダウン……イク瞬間に頭に浮かんだのが、さっき見た新見の半裸だったことにショックを受けた。
シャワー終わりにはきちんとした朝食が並んでいた。焼き鮭、豆腐とネギの味噌汁、べったら漬け、ほうれん草のごま和え。昨日に引き続き安心感のある大好きな和食メニューに朝から、うきうきと完食した。
食器洗いでもと申し出ようとしたら、新見がバタバタと何かを持ってくる。
「叔父の服なんですけどどうですかね?多分サイズは平気なはずです。昨日と同じ服よりは良いかと思うんです。」
新見の手にあるのは、センスの良いシックなブランドシャツとスラックス。
「そんな高そうなのは、ちょっと……。」
断ろうとしたが、叔父はもう太ってサイズアウトしているし自分は着られないので貰ってくれたら無駄にならないと言われ、受けとることにした。
流石のハイブランドで着心地は最高だ。そう伝えると、とても嬉しそうに叔父に送ると写真まで撮っていた。結局洗い物も手伝えず、手間ばかりかけたことを申し訳なく思う。
「悪い。次に何か埋め合わせする。」
「え?僕が好きでしたことですけど、先輩に何かしてもらえるなら……土曜の食事前に、ドライブに付き合ってもらいたいんですが……大丈夫ですか?」
「いいよ。お前の誕生日なのに運転お前で良いの?」
「僕、運転好きなので。行き先も内緒にしたいですし。」
新見と一緒に出社したら、朝から部長に呼ばれた。
「坂下、昨日はお泊まりか?セクハラとか言うなよ?いつもお前が着ないようなハイブランドの新作なんか着てたら気になるだろ?」
「新作?叔父さんのお下がりらしいですけど……。」
「あー。理解したよ。仕事以外にも困り事があったら相談してこい。仕事時間外も坂下きゅんだけ特別に受付してやるからな。」
頭を軽く撫でられ、ウィンクされる。
「部長いつもありがとうございます。」
やる気が漲り席に戻る。そんな俺の背中を部長が心配そうに見ていたことには俺は気づかなかった。
下ばかり気にしていたら、ぎゅっと抱き込まれて頭の上から。
「んっ……。先輩のえっち。」
朝起きの掠れた声……エロ。押し倒したく……だめだめステイ俺。こんなに美形と密着して、この思考はあらぬところが危険。慌てて、昨日見た永瀬の恐ろしい視線を思い浮かべてクールダウンする。狂犬モードな永瀬さん効果は絶大だ。
「な……何で半裸?」
「僕、全裸派なんですけど、流石に先輩が嫌がるかと思って。話の途中に急に寝ちゃったし。」
「あ!今何時?出勤!」
「まだ余裕ありますよ。朝シャワーしてご飯食べる余裕もあります。」
「シャワーは別に……。」
起き上がった新見が髪をかきあげる、白いうなじとピンクの粒に思わず目がいく。ゆるっと落ちそうなズボンから見える腰のライン……を目にして、おさめた熱が一気に一ヶ所に集まる。
「や……やっぱりシャワー借りる。」
「はーい。僕、朝御飯準備しますね。」
俺の体の変化には気付かなかったようで、布団からささっと出て移動してくれてホッとした。
新見がキッチンに行った後に、少し前屈みのまま風呂に移動した。人の家で申し訳ないと思いつつ処理をしてクールダウン……イク瞬間に頭に浮かんだのが、さっき見た新見の半裸だったことにショックを受けた。
シャワー終わりにはきちんとした朝食が並んでいた。焼き鮭、豆腐とネギの味噌汁、べったら漬け、ほうれん草のごま和え。昨日に引き続き安心感のある大好きな和食メニューに朝から、うきうきと完食した。
食器洗いでもと申し出ようとしたら、新見がバタバタと何かを持ってくる。
「叔父の服なんですけどどうですかね?多分サイズは平気なはずです。昨日と同じ服よりは良いかと思うんです。」
新見の手にあるのは、センスの良いシックなブランドシャツとスラックス。
「そんな高そうなのは、ちょっと……。」
断ろうとしたが、叔父はもう太ってサイズアウトしているし自分は着られないので貰ってくれたら無駄にならないと言われ、受けとることにした。
流石のハイブランドで着心地は最高だ。そう伝えると、とても嬉しそうに叔父に送ると写真まで撮っていた。結局洗い物も手伝えず、手間ばかりかけたことを申し訳なく思う。
「悪い。次に何か埋め合わせする。」
「え?僕が好きでしたことですけど、先輩に何かしてもらえるなら……土曜の食事前に、ドライブに付き合ってもらいたいんですが……大丈夫ですか?」
「いいよ。お前の誕生日なのに運転お前で良いの?」
「僕、運転好きなので。行き先も内緒にしたいですし。」
新見と一緒に出社したら、朝から部長に呼ばれた。
「坂下、昨日はお泊まりか?セクハラとか言うなよ?いつもお前が着ないようなハイブランドの新作なんか着てたら気になるだろ?」
「新作?叔父さんのお下がりらしいですけど……。」
「あー。理解したよ。仕事以外にも困り事があったら相談してこい。仕事時間外も坂下きゅんだけ特別に受付してやるからな。」
頭を軽く撫でられ、ウィンクされる。
「部長いつもありがとうございます。」
やる気が漲り席に戻る。そんな俺の背中を部長が心配そうに見ていたことには俺は気づかなかった。
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