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第二十八話 初めてのジパング人
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ローゼたちの旅は順調に進んでいた。自治都市間は往来が盛んなので、貸馬屋が何軒もある。レンタル料は安くはないのだが、ローゼたちは新しく一頭借りなおして旅路を進むことにした。
緑が鮮やかな畑を有するなだらかな丘陵地帯。放牧された牛のベルに耳を傾けて進んでいくと、だんだんと起伏が緩やかになってきた。
気がつくと、いつの間にかだいぶ平坦になった草原を走る一本の道は、前を見ても後ろを見ても行商の馬車がいる。旅をする女性にとっては、何とも安心できる環境だ。
のんびりおしゃべりをしながら牧歌的な景色を楽しんでいると、遠くに町が見えた。クリオの町だ。自治都市カルデの手前の町に“伝説となったスリ師おつむがいる”とホロヴィッツから聞いていた二人は、このクリオの町を目指していた。
まあ、田舎町といった感じ。でも結構大きい。自治都市と自治都市の間にある町なのだから、たいしたことないかな、と思っていた二人は、ちょっと驚いた。
周りを高さ三メートル越えの鉄柵で囲ってある。出入り口に二人の門番が立っており、内側には彼らの詰所があって、ブロードソードを持った鎧を着ていない兵、五、六人が詰めている。大都市のように石造りの建造物が並んでいる、といった風ではないが、白い漆喰塗りの木造の建物が途切れることなく柵の中を埋め尽くしていた。道はそれほど太くないが、目抜き通りだけは敷石で舗装されている。
貸馬屋に馬を預けた二人は、休憩するべく宿屋を探した。なんとなく潮の香りのする方を探しにいく。しばらくすると、エミリアが喜びの声をあげた。坂を下っていった先に海が見える。港町のエルラダと違って、白い砂浜が広がっていた。
「時間があったら、海水浴をしましょうよ」とエミリア。喜びはしゃいでローゼに腕をからませておねだりし出す。今回はスリを引退したおじいちゃんの捜索だから簡単かもしんない、とローゼも乗り気。どんな水着を買うかの話で盛り上がった。
今日泊まる宿を決めてから、そばのエルロポリウム(定食屋)に入った。店内の壁には、とても立派なフレスコ画が所せましと描かれている。たくさんの家畜、実り豊かな果物、それを喜ぶ人々の絵。
だがローゼは、そのフレスコ画を鑑賞しながら料理を堪能するために、この店に入ったのではない。店の正面と側面にたくさんのアンボラ風の壺が並んでいたから、この店に決めたのだ。お酒が大量にあるのは明らかだ、と見取って。
ローゼはペペロンチーノ、エミリアはロッツォレーチェの国民食ナポリタン(名称の由来は不明)を頼んだ。それに加えてトリッパのトマト煮込み、季節野菜のグリルマリネ、数種類のソーセージを交互に注文。
徐にエミリアがその注文に付け加える。
「わたしのナポリタンはアルデンテのみで」
なんだ? “のみ”って。普通ナポリタンはペンコッティでは?
出てきたナポリタンは茹った周りがそぎ落とされて、半生の芯のみ。
難しい顔して「ほほう、そうきたか…」とエミリア。
どうきたんだよ。
「アルデンテって言葉はかっこいいけど、なるほど…あれですね」
あれってどれよ、分かんないよ。
「クソまずいッス」
だろうな。周りがあってこそのアルデンテだもんな。
「わたしのアルデンテは美味しいもん」と、ローゼは自分のを奪おうとするエミリアからペペロンチーノを死守してチュルチュルすする(お行儀が悪くない範囲で)。
最後に、チーズとイチジクのフォカッチャを食べながらビールとワイン数杯を飲んでようやく満足したローゼは、大きく背伸びをしてエルロポリウムを後にした。
エミリアが「よくそんなに飲めますね」と言う。「ここまでの道でも馬の背中に小さなビール樽を吊るして、それ飲んでたのに」
「ビールは別腹なの、はたちになったら分かるわよ」とローゼは教えてあげた。
本当にはたちまで飲んでいなかったのか、とエミリアは訝しげな顔をしてローゼに言う。ローゼは「あっはっはっ」と笑っただけだった。
だいぶ長いこと伝説のスリ師のことを町で聞いて回るが、全く情報を得られない。スリ師のおつむと聞けば、四、五人に一人は「聞いたことがあるよ」と言う人もいるが、それでおしまい。貴族の一行や裕福な商人からしか盗まない、という話を町の住人から聞いて、ローゼは初め義賊かと思ったのだが、そうでもなさそう。この町を支配する歴代の男爵家(バロン)も、掏られるのが儀式であるかのように金銀財宝を掏られてきたらしいが、奪われたそれらが貧しい人々に分け与えられた、という話は聞かない。
一体どこに消えたのだろうか。どうせ、変態に使ったんでしょ? とローゼは思ったが、口にはしなかった。
陽が暮れてきたので、場末の酒屋が開きだす。ローゼは、お昼を食べた料理屋戻ってそこにエミリアを残して酒屋に行き、そこにいた情報屋に金を握らせる。だが、ローゼが求めるような答えは返ってこない。ただ、この町に住んでいることだけは間違いないようだ。
進展がないまま一週間以上が過ぎたある日の朝。朝食にチーズをたっぷり乗っけて焼いた“もっさりチーズのアルピーノトーストと、生ハムたっぷりトマトのサラダにヨーグルトを食べて、ビール一杯嗜んでからすぐに捜索開始。しばらくして、エミリアが役所を見つけた。まさか役所に記録があるとも思えないが、一応役人に問い合わせてみる。すると、意外や意外。すぐに情報が出てきた。ローゼが元悪魔牙団だと言うと、役人は「ああ、田中宗治朗さんかも」と言って地図を持って来て、住所を指し示して教えてくれた。て言うか、盗賊団だったことが平然と認知されているって、どういうことだろう?
足を洗ったおつむの社会復帰を手助けしたのか、もと犯罪者だからもしものために所在を把握しているのか。とりあえずローゼたちは、教えてもらった自宅へと向かう。
ローゼは、「ほぇ~」と建物を見上げた。木造二階建て、集合住宅。もう建て替えた方が良いのでは? というほどオンボロだ。
「二階の真ん中の部屋ね」
そう言ってローゼが外階段を上ろうとすると、踏面が抜けそうなほどに軋む。明らかに木板が腐っている。恐る恐る上っていって、「ごめんくださーい」とノック。「おぇ~い」と声がしたので中を覗く。
不思議な匂いがするが、不快ではない。草(イグサ)の匂いだろうか。爽やかで落ち着いた香りだ。良い老紳士だったら良いな、と思いながら、ローゼは中に入る。けど中に入った瞬間ローゼがっかり。廊下の奥にある部屋の床に直接布団が敷いてあって、おむつ姿のジジイが座っていた。
ローゼは咄嗟に思った。(なっげーハゲ頭だな)
「なんか用かのぉ?」そして「まあ、とりあえず入ってくれ」と言う老人。続けて、「靴は脱いどくれよ。この部屋はジパング風じゃからな」と言った。
聞いたことはあるけれど、“ジパングでは家の中で靴を脱ぐ”という話は本当なのかも。
しかし、見渡す限りゴミの山。これ脱げねーだろ?
「わっ、ローゼさん、親指大のゴキちゃんが!」エミリア大慌て。
部屋も廊下もゴミ袋山積みだ。部屋の奥から玄関までの導線が一本あるのみ。キッチンも洗っていない食器で溢れている。「こんなところで靴脱げません」とローゼは堂々と土足のまま部屋に上がった。
老人が寝ている草のマットが敷いてある部屋には、三十代後半くらいの女性がいる。なんか意外。
「若いお嬢さんがおいでになるなんて、おむつちゃんも隅に置けないわね」
「がははははぅ~、大丈夫じゃぁ、わしゃぁグレタちゃん一筋じゃもん」
そう言って、大きな胸に顔を埋める。
エロジジイめ。女も女だ。その顔を抱きしめてやっていた。
グレタと言ったか? どんな理由でここにいるのだろう。少なくとも娘や孫には見えない。白地に薄い赤い花柄ワンピースを着ている。肌に密着するほどピチピチで、ぱっと見キャミソールに見えなくもない。なんかネグリジェを外着にした感じ? 胸の谷間がU字に大きく開いていて、スカート丈もだいぶ短い。とてもじゃないけれど、夜のお姉さんにしか見えない。
ローゼが恐る恐る訊く。
「あのー、田中……田中宗治朗さん――ですよね?」
「だれじゃそれ?」と言う田中に、ローゼ絶句。隣にいたグレタが「おむつちゃんのお名前よぉ」と教えてやる。
「おお、そうじゃった、そうじゃった。でもありゃ、役所が勝手につけた名前で、本名じゃないもん」
「へ? そうなんですか?」とローゼ。
エミリアが、「おつむさんって聞いてたんですけれど、おむつさんの間違いでしたね」と言うと、おむつさんが笑って言った。
「ああ、間違ってはおらんよ、ワシャ、昔、“伝説のスリ師おつむ”とあだ名された“おむつジジイ”じゃからな」
一瞬間がある。
「は? もう一度いいですか?」ローゼは混乱して訊き返す。
「じゃから、伝説のスリ師と異名を持つ、本名おむつジジイじゃ」
本名おむつジジイって。世間はゼッテー認めねー。そりゃ勝手に名前がつくはずだよ。
ローゼは、なんて迷惑な名前してんだジパング人。とジパング人に対して間違った認識を持った。
緑が鮮やかな畑を有するなだらかな丘陵地帯。放牧された牛のベルに耳を傾けて進んでいくと、だんだんと起伏が緩やかになってきた。
気がつくと、いつの間にかだいぶ平坦になった草原を走る一本の道は、前を見ても後ろを見ても行商の馬車がいる。旅をする女性にとっては、何とも安心できる環境だ。
のんびりおしゃべりをしながら牧歌的な景色を楽しんでいると、遠くに町が見えた。クリオの町だ。自治都市カルデの手前の町に“伝説となったスリ師おつむがいる”とホロヴィッツから聞いていた二人は、このクリオの町を目指していた。
まあ、田舎町といった感じ。でも結構大きい。自治都市と自治都市の間にある町なのだから、たいしたことないかな、と思っていた二人は、ちょっと驚いた。
周りを高さ三メートル越えの鉄柵で囲ってある。出入り口に二人の門番が立っており、内側には彼らの詰所があって、ブロードソードを持った鎧を着ていない兵、五、六人が詰めている。大都市のように石造りの建造物が並んでいる、といった風ではないが、白い漆喰塗りの木造の建物が途切れることなく柵の中を埋め尽くしていた。道はそれほど太くないが、目抜き通りだけは敷石で舗装されている。
貸馬屋に馬を預けた二人は、休憩するべく宿屋を探した。なんとなく潮の香りのする方を探しにいく。しばらくすると、エミリアが喜びの声をあげた。坂を下っていった先に海が見える。港町のエルラダと違って、白い砂浜が広がっていた。
「時間があったら、海水浴をしましょうよ」とエミリア。喜びはしゃいでローゼに腕をからませておねだりし出す。今回はスリを引退したおじいちゃんの捜索だから簡単かもしんない、とローゼも乗り気。どんな水着を買うかの話で盛り上がった。
今日泊まる宿を決めてから、そばのエルロポリウム(定食屋)に入った。店内の壁には、とても立派なフレスコ画が所せましと描かれている。たくさんの家畜、実り豊かな果物、それを喜ぶ人々の絵。
だがローゼは、そのフレスコ画を鑑賞しながら料理を堪能するために、この店に入ったのではない。店の正面と側面にたくさんのアンボラ風の壺が並んでいたから、この店に決めたのだ。お酒が大量にあるのは明らかだ、と見取って。
ローゼはペペロンチーノ、エミリアはロッツォレーチェの国民食ナポリタン(名称の由来は不明)を頼んだ。それに加えてトリッパのトマト煮込み、季節野菜のグリルマリネ、数種類のソーセージを交互に注文。
徐にエミリアがその注文に付け加える。
「わたしのナポリタンはアルデンテのみで」
なんだ? “のみ”って。普通ナポリタンはペンコッティでは?
出てきたナポリタンは茹った周りがそぎ落とされて、半生の芯のみ。
難しい顔して「ほほう、そうきたか…」とエミリア。
どうきたんだよ。
「アルデンテって言葉はかっこいいけど、なるほど…あれですね」
あれってどれよ、分かんないよ。
「クソまずいッス」
だろうな。周りがあってこそのアルデンテだもんな。
「わたしのアルデンテは美味しいもん」と、ローゼは自分のを奪おうとするエミリアからペペロンチーノを死守してチュルチュルすする(お行儀が悪くない範囲で)。
最後に、チーズとイチジクのフォカッチャを食べながらビールとワイン数杯を飲んでようやく満足したローゼは、大きく背伸びをしてエルロポリウムを後にした。
エミリアが「よくそんなに飲めますね」と言う。「ここまでの道でも馬の背中に小さなビール樽を吊るして、それ飲んでたのに」
「ビールは別腹なの、はたちになったら分かるわよ」とローゼは教えてあげた。
本当にはたちまで飲んでいなかったのか、とエミリアは訝しげな顔をしてローゼに言う。ローゼは「あっはっはっ」と笑っただけだった。
だいぶ長いこと伝説のスリ師のことを町で聞いて回るが、全く情報を得られない。スリ師のおつむと聞けば、四、五人に一人は「聞いたことがあるよ」と言う人もいるが、それでおしまい。貴族の一行や裕福な商人からしか盗まない、という話を町の住人から聞いて、ローゼは初め義賊かと思ったのだが、そうでもなさそう。この町を支配する歴代の男爵家(バロン)も、掏られるのが儀式であるかのように金銀財宝を掏られてきたらしいが、奪われたそれらが貧しい人々に分け与えられた、という話は聞かない。
一体どこに消えたのだろうか。どうせ、変態に使ったんでしょ? とローゼは思ったが、口にはしなかった。
陽が暮れてきたので、場末の酒屋が開きだす。ローゼは、お昼を食べた料理屋戻ってそこにエミリアを残して酒屋に行き、そこにいた情報屋に金を握らせる。だが、ローゼが求めるような答えは返ってこない。ただ、この町に住んでいることだけは間違いないようだ。
進展がないまま一週間以上が過ぎたある日の朝。朝食にチーズをたっぷり乗っけて焼いた“もっさりチーズのアルピーノトーストと、生ハムたっぷりトマトのサラダにヨーグルトを食べて、ビール一杯嗜んでからすぐに捜索開始。しばらくして、エミリアが役所を見つけた。まさか役所に記録があるとも思えないが、一応役人に問い合わせてみる。すると、意外や意外。すぐに情報が出てきた。ローゼが元悪魔牙団だと言うと、役人は「ああ、田中宗治朗さんかも」と言って地図を持って来て、住所を指し示して教えてくれた。て言うか、盗賊団だったことが平然と認知されているって、どういうことだろう?
足を洗ったおつむの社会復帰を手助けしたのか、もと犯罪者だからもしものために所在を把握しているのか。とりあえずローゼたちは、教えてもらった自宅へと向かう。
ローゼは、「ほぇ~」と建物を見上げた。木造二階建て、集合住宅。もう建て替えた方が良いのでは? というほどオンボロだ。
「二階の真ん中の部屋ね」
そう言ってローゼが外階段を上ろうとすると、踏面が抜けそうなほどに軋む。明らかに木板が腐っている。恐る恐る上っていって、「ごめんくださーい」とノック。「おぇ~い」と声がしたので中を覗く。
不思議な匂いがするが、不快ではない。草(イグサ)の匂いだろうか。爽やかで落ち着いた香りだ。良い老紳士だったら良いな、と思いながら、ローゼは中に入る。けど中に入った瞬間ローゼがっかり。廊下の奥にある部屋の床に直接布団が敷いてあって、おむつ姿のジジイが座っていた。
ローゼは咄嗟に思った。(なっげーハゲ頭だな)
「なんか用かのぉ?」そして「まあ、とりあえず入ってくれ」と言う老人。続けて、「靴は脱いどくれよ。この部屋はジパング風じゃからな」と言った。
聞いたことはあるけれど、“ジパングでは家の中で靴を脱ぐ”という話は本当なのかも。
しかし、見渡す限りゴミの山。これ脱げねーだろ?
「わっ、ローゼさん、親指大のゴキちゃんが!」エミリア大慌て。
部屋も廊下もゴミ袋山積みだ。部屋の奥から玄関までの導線が一本あるのみ。キッチンも洗っていない食器で溢れている。「こんなところで靴脱げません」とローゼは堂々と土足のまま部屋に上がった。
老人が寝ている草のマットが敷いてある部屋には、三十代後半くらいの女性がいる。なんか意外。
「若いお嬢さんがおいでになるなんて、おむつちゃんも隅に置けないわね」
「がははははぅ~、大丈夫じゃぁ、わしゃぁグレタちゃん一筋じゃもん」
そう言って、大きな胸に顔を埋める。
エロジジイめ。女も女だ。その顔を抱きしめてやっていた。
グレタと言ったか? どんな理由でここにいるのだろう。少なくとも娘や孫には見えない。白地に薄い赤い花柄ワンピースを着ている。肌に密着するほどピチピチで、ぱっと見キャミソールに見えなくもない。なんかネグリジェを外着にした感じ? 胸の谷間がU字に大きく開いていて、スカート丈もだいぶ短い。とてもじゃないけれど、夜のお姉さんにしか見えない。
ローゼが恐る恐る訊く。
「あのー、田中……田中宗治朗さん――ですよね?」
「だれじゃそれ?」と言う田中に、ローゼ絶句。隣にいたグレタが「おむつちゃんのお名前よぉ」と教えてやる。
「おお、そうじゃった、そうじゃった。でもありゃ、役所が勝手につけた名前で、本名じゃないもん」
「へ? そうなんですか?」とローゼ。
エミリアが、「おつむさんって聞いてたんですけれど、おむつさんの間違いでしたね」と言うと、おむつさんが笑って言った。
「ああ、間違ってはおらんよ、ワシャ、昔、“伝説のスリ師おつむ”とあだ名された“おむつジジイ”じゃからな」
一瞬間がある。
「は? もう一度いいですか?」ローゼは混乱して訊き返す。
「じゃから、伝説のスリ師と異名を持つ、本名おむつジジイじゃ」
本名おむつジジイって。世間はゼッテー認めねー。そりゃ勝手に名前がつくはずだよ。
ローゼは、なんて迷惑な名前してんだジパング人。とジパング人に対して間違った認識を持った。
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