426 / 500
モモタとママと虹の架け橋
第七十三話 嵐の後の新たな出会い
しおりを挟む
モモタは、意識がもうろうとする中で、鳥のさえずりを聞きました。はたと気がついて見上げると、梢の間から朝日が射しています。疲労困憊しきっていて、何も考えられません。
フラフラしながら水のないところまで行って胸を見ると、疲れ切ったアゲハちゃんが眠っています。モモタの心に唯一浮かんだのは、無事でよかった、という想いだけでした。
とても安心したのでしょう。そう思えた瞬間、モモタは、全身の力が抜けてぐったりと水辺に横になり、そのまま気を失ってしまいました。
ちょうどその頃です。嵐が過ぎた海で、モモタたちを連れてやってきたクジラたちは、朝ごはんにお魚を食べていました。
そこに通りかかったペリカンが、クジラたちを見つけて話しかけました。
「ここら辺では見ない家族だね」
シトが答えます。
「北の方から来たんだ。何でもママに会いたくて、虹の雫を集めている猫がいるんだけれど、彼をここまで連れてきてあげたんだ」
ペリカンがびっくりした様子で叫びました。
「何だって? 虹の雫だって? どこにいるの?」
「あの島だよ」シトが崩れた大きな木が生える島を見やります。
ペリカンはお礼を言って、猫の様子を見に行くことにしました。
嵐の直撃を受けた島は大惨事でした。そこら中が冠水していて、木々は根から倒されています。太い幹の木ですら、真ん中辺から折れていました。それだけ大きな嵐だったのです。
ペリカンは、すぐにモモタを見つけました。緑とこげ茶色の大地で、モモタのオレンジめいた茶トラ模様はとても目立ったからです。ペリカンは慌ててモモタのもとに飛来して降り立ちました。モモタは、川に後ろ足を浸した状態でグッタリとしていたからです。
雨宿りにでも失敗して流されたのか、と思ったペリカンが様子を窺います。周りを見渡すと、坂の下のほうに、オオタカとネズミも倒れているのが見えました。
この辺では見かけないお友だちだったので、このモモタっていう猫の連れだろう、と思ったペリカンは、くわえて猫のそばに置いて、看病してやることにしました。口に真水をいっぱい貯めて、アゲハちゃんにかからないようにモモタを洗ってやります。キキとチュウ太も洗ってやりました。
しばらくすると、たくさんのツマベニチョウがやってきました。モモタたちが嵐で大変な目にあっていないか、と心配して探しに来たようです。
みんなでモモタたちにとまって覆い、看病を始めました。濡れていると風邪をひくと思った蝶々たちは、濡れた毛や羽の水分を吸ったり絞ったりして乾かします。
全身至るところを打っているようでしたし、擦り傷もたくさんあったので、傷、打撲、捻挫に効くと伝わる樹液や、葉っぱを嚙んで作ったお薬を塗ってモミモミしてあげます。
アゲハちゃんの翅もだいぶ湿っていたので、丁寧に乾かしてあげました。そして、みんなの鱗粉を少しずつ集めて塗ってあげます。
お昼過ぎになって目を覚ましたモモタたちに、ペリカンが魚を取ってきてあげました。アゲハちゃんには、ツマベニチョウたちがお花を摘み取ってきてあげます。
モモタたちはみんな疲れていたので、人間の男の人ほども大きいペリカンを目の当たりにしても、驚くことすらできません。しばらくして、カンタンと名乗ったペリカンが訊きました。
「君たち、虹の雫を集めているんだってね」
その瞬間、アゲハちゃんが叫びました。
「そうだわ! 青い雫! どこいったかしら!」
アゲハちゃんはフラフラしながら飛ぼうとしますが、まだ飛べません。バランスを崩してへたり込みます。
他の雫は、千夏お姉ちゃんがくれた巾着袋に入っていて、モモタの首輪にぶら下がっていますが、青い雫はアゲハちゃんが貰った物なので、アゲハちゃんが大事そうに持っていたのです。一晩添い寝した後モモタにあげるつもりでいたのですが、昨夜の嵐で失くしてしまったようです。
「どうしよう、モモちゃん」
アゲハちゃんは、申し訳なさそうにモモタを見ます。
「いいよ。あんな嵐だもん。失くしたってしょうがないよ」モモタは優しく言いました。「僕たちが最初いたところから、この下までの小川のどこかにあるはずだよ」
「でも、探すの大変よ。出てくるかしら」
モモタが笑います。
「僕たちどれだけ広い範囲を探して冒険してきたの? こんなところわけないよ。それに、お魚もおいしいし、蜜も樹液も美味しいんでしょ? 当分ここにいたっていいじゃない」
すると、それを聞いていたツマベニチョウの女の子たちが言いました。
「わたしたちも一緒に探すわ。さっちゃんを助けてくれた恩蝶々ですもの。手伝わせて」
モモタたちが訊くと、さっちゃんのお姉ちゃんたちと、同じくらいに生まれたお友だちたちでした。
「エイエイオー」と元気にはしゃぐ子供たちに引き寄せられて、お母さんやお父さんたちもやってきて言います。
「わたしたちも手伝うわ。だから、アゲハちゃんたちは休んでいてちょうだい」
「ほんとー? ありがとう」とアゲハちゃん。
その会話が終わるや否や、遠くから嫌味な若者の声が聞こえます。
「失くした青い石探せだとよ。迷惑なやつらだぜ。俺らは家がなくなって大変だって時に何で石なんて」
「本当だよな。あのオチビだけで迷惑だったのによ」
「どうする?」と焼けたような声が最初の二匹に訊きます。
最初の声が「帰ろうぜ」と言いました。
子供たちとお母さんたちがつらそうにしています。お父さんたちは「気にするな」と言いました。
「あら、帰るの?」とアゲハちゃんが、ぶっきらぼうな男たちに言いました。
「ああ、悪いか?」嫌味な若者が答えます。「お前らが勝手に失くしたんだ。無理に手伝わせる権利なんてないだろ」
「そうね。でも手伝った方がいいわよ。そうしないと大変なことになるんだから」
「なんでだよ」
「だってまた屋久杉みたいな木が生まれたらどうするの? この島大惨事よ。その時わたしたちいないかもしれないじゃない。だって、わたしたちを乗せてくれているクジラはずっとここに留まってくれるわけではないんだから」
「っ――」嫌味な若者が何か言おうとします。
アゲハちゃんは、それを遮って言いました。
「見つからなかった時、探してくれたみんなは思うでしょうね。あいつらが手伝ってくれなかったから見つからなかったんだって。みんなで協力すべき時にしなかったあなたたちは、一生後ろ指さされるでしょうね」
嫌味な若者は、「うぐぐぐぐ」と唸りました。
彼と一緒にいた蝶たちが言いました。
「やばいよ。森が燃えたらさ。青いのと赤いのとで違うけど、天の宝物殿だっけ? 何だか分かんないけど、そんなところにあったものだから、絶対何か起こると思うぜ」
仕方がないので、嫌味な若者たちは、虹の雫捜索隊に加わります。
アゲハちゃんの話を聞いていた多くの蝶々が加わりました。それ以外の虫たちもです。もしかしたら、何も言わずに手伝わずに帰ろうとしたツマベニチョウもいたかもしれません。関係ない虫たちは見ていただけかもしれません。ですが、アゲハちゃんの話のおかげで、みんな手伝ってくれました。一生後ろ指虫生なんてまっぴらです。
みんなで大捜索しているのを見ながら、チュウ太が言いました。
「虹の雫って大変なものだったんだな。森を燃やしちゃうなんてさ」
すると、アゲハちゃんが言いました。
「燃えないわよ」
「なんで言い切れるんだよ」
「だって、燃える石は虹の雫じゃないもの」
「何で分かるのさ」
「だって、それが虹の雫だったのなら、そこら中が大慌てよ。だって他に六つもあるんですもの。燃えるかどうかは別にして、とんでもないことになっているんじゃないかしら」
「え? でも大変なことになるって思ったから、嫌味なやつにけしかけたんだろ」
「あら、そんなことしていないわよ。わたしは、屋久杉と同じような木が生まれたらって話をしただけよ。彼らがかってに燃える石と虹の雫がおんなじだって信じていたから探しに行ったのよ」
チュウ太絶句です。
ちなみに、案外早く青い雫は見つかりました。
フラフラしながら水のないところまで行って胸を見ると、疲れ切ったアゲハちゃんが眠っています。モモタの心に唯一浮かんだのは、無事でよかった、という想いだけでした。
とても安心したのでしょう。そう思えた瞬間、モモタは、全身の力が抜けてぐったりと水辺に横になり、そのまま気を失ってしまいました。
ちょうどその頃です。嵐が過ぎた海で、モモタたちを連れてやってきたクジラたちは、朝ごはんにお魚を食べていました。
そこに通りかかったペリカンが、クジラたちを見つけて話しかけました。
「ここら辺では見ない家族だね」
シトが答えます。
「北の方から来たんだ。何でもママに会いたくて、虹の雫を集めている猫がいるんだけれど、彼をここまで連れてきてあげたんだ」
ペリカンがびっくりした様子で叫びました。
「何だって? 虹の雫だって? どこにいるの?」
「あの島だよ」シトが崩れた大きな木が生える島を見やります。
ペリカンはお礼を言って、猫の様子を見に行くことにしました。
嵐の直撃を受けた島は大惨事でした。そこら中が冠水していて、木々は根から倒されています。太い幹の木ですら、真ん中辺から折れていました。それだけ大きな嵐だったのです。
ペリカンは、すぐにモモタを見つけました。緑とこげ茶色の大地で、モモタのオレンジめいた茶トラ模様はとても目立ったからです。ペリカンは慌ててモモタのもとに飛来して降り立ちました。モモタは、川に後ろ足を浸した状態でグッタリとしていたからです。
雨宿りにでも失敗して流されたのか、と思ったペリカンが様子を窺います。周りを見渡すと、坂の下のほうに、オオタカとネズミも倒れているのが見えました。
この辺では見かけないお友だちだったので、このモモタっていう猫の連れだろう、と思ったペリカンは、くわえて猫のそばに置いて、看病してやることにしました。口に真水をいっぱい貯めて、アゲハちゃんにかからないようにモモタを洗ってやります。キキとチュウ太も洗ってやりました。
しばらくすると、たくさんのツマベニチョウがやってきました。モモタたちが嵐で大変な目にあっていないか、と心配して探しに来たようです。
みんなでモモタたちにとまって覆い、看病を始めました。濡れていると風邪をひくと思った蝶々たちは、濡れた毛や羽の水分を吸ったり絞ったりして乾かします。
全身至るところを打っているようでしたし、擦り傷もたくさんあったので、傷、打撲、捻挫に効くと伝わる樹液や、葉っぱを嚙んで作ったお薬を塗ってモミモミしてあげます。
アゲハちゃんの翅もだいぶ湿っていたので、丁寧に乾かしてあげました。そして、みんなの鱗粉を少しずつ集めて塗ってあげます。
お昼過ぎになって目を覚ましたモモタたちに、ペリカンが魚を取ってきてあげました。アゲハちゃんには、ツマベニチョウたちがお花を摘み取ってきてあげます。
モモタたちはみんな疲れていたので、人間の男の人ほども大きいペリカンを目の当たりにしても、驚くことすらできません。しばらくして、カンタンと名乗ったペリカンが訊きました。
「君たち、虹の雫を集めているんだってね」
その瞬間、アゲハちゃんが叫びました。
「そうだわ! 青い雫! どこいったかしら!」
アゲハちゃんはフラフラしながら飛ぼうとしますが、まだ飛べません。バランスを崩してへたり込みます。
他の雫は、千夏お姉ちゃんがくれた巾着袋に入っていて、モモタの首輪にぶら下がっていますが、青い雫はアゲハちゃんが貰った物なので、アゲハちゃんが大事そうに持っていたのです。一晩添い寝した後モモタにあげるつもりでいたのですが、昨夜の嵐で失くしてしまったようです。
「どうしよう、モモちゃん」
アゲハちゃんは、申し訳なさそうにモモタを見ます。
「いいよ。あんな嵐だもん。失くしたってしょうがないよ」モモタは優しく言いました。「僕たちが最初いたところから、この下までの小川のどこかにあるはずだよ」
「でも、探すの大変よ。出てくるかしら」
モモタが笑います。
「僕たちどれだけ広い範囲を探して冒険してきたの? こんなところわけないよ。それに、お魚もおいしいし、蜜も樹液も美味しいんでしょ? 当分ここにいたっていいじゃない」
すると、それを聞いていたツマベニチョウの女の子たちが言いました。
「わたしたちも一緒に探すわ。さっちゃんを助けてくれた恩蝶々ですもの。手伝わせて」
モモタたちが訊くと、さっちゃんのお姉ちゃんたちと、同じくらいに生まれたお友だちたちでした。
「エイエイオー」と元気にはしゃぐ子供たちに引き寄せられて、お母さんやお父さんたちもやってきて言います。
「わたしたちも手伝うわ。だから、アゲハちゃんたちは休んでいてちょうだい」
「ほんとー? ありがとう」とアゲハちゃん。
その会話が終わるや否や、遠くから嫌味な若者の声が聞こえます。
「失くした青い石探せだとよ。迷惑なやつらだぜ。俺らは家がなくなって大変だって時に何で石なんて」
「本当だよな。あのオチビだけで迷惑だったのによ」
「どうする?」と焼けたような声が最初の二匹に訊きます。
最初の声が「帰ろうぜ」と言いました。
子供たちとお母さんたちがつらそうにしています。お父さんたちは「気にするな」と言いました。
「あら、帰るの?」とアゲハちゃんが、ぶっきらぼうな男たちに言いました。
「ああ、悪いか?」嫌味な若者が答えます。「お前らが勝手に失くしたんだ。無理に手伝わせる権利なんてないだろ」
「そうね。でも手伝った方がいいわよ。そうしないと大変なことになるんだから」
「なんでだよ」
「だってまた屋久杉みたいな木が生まれたらどうするの? この島大惨事よ。その時わたしたちいないかもしれないじゃない。だって、わたしたちを乗せてくれているクジラはずっとここに留まってくれるわけではないんだから」
「っ――」嫌味な若者が何か言おうとします。
アゲハちゃんは、それを遮って言いました。
「見つからなかった時、探してくれたみんなは思うでしょうね。あいつらが手伝ってくれなかったから見つからなかったんだって。みんなで協力すべき時にしなかったあなたたちは、一生後ろ指さされるでしょうね」
嫌味な若者は、「うぐぐぐぐ」と唸りました。
彼と一緒にいた蝶たちが言いました。
「やばいよ。森が燃えたらさ。青いのと赤いのとで違うけど、天の宝物殿だっけ? 何だか分かんないけど、そんなところにあったものだから、絶対何か起こると思うぜ」
仕方がないので、嫌味な若者たちは、虹の雫捜索隊に加わります。
アゲハちゃんの話を聞いていた多くの蝶々が加わりました。それ以外の虫たちもです。もしかしたら、何も言わずに手伝わずに帰ろうとしたツマベニチョウもいたかもしれません。関係ない虫たちは見ていただけかもしれません。ですが、アゲハちゃんの話のおかげで、みんな手伝ってくれました。一生後ろ指虫生なんてまっぴらです。
みんなで大捜索しているのを見ながら、チュウ太が言いました。
「虹の雫って大変なものだったんだな。森を燃やしちゃうなんてさ」
すると、アゲハちゃんが言いました。
「燃えないわよ」
「なんで言い切れるんだよ」
「だって、燃える石は虹の雫じゃないもの」
「何で分かるのさ」
「だって、それが虹の雫だったのなら、そこら中が大慌てよ。だって他に六つもあるんですもの。燃えるかどうかは別にして、とんでもないことになっているんじゃないかしら」
「え? でも大変なことになるって思ったから、嫌味なやつにけしかけたんだろ」
「あら、そんなことしていないわよ。わたしは、屋久杉と同じような木が生まれたらって話をしただけよ。彼らがかってに燃える石と虹の雫がおんなじだって信じていたから探しに行ったのよ」
チュウ太絶句です。
ちなみに、案外早く青い雫は見つかりました。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる