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ウジ
勘違いでも満足満足
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それからしばらくしたある日、ウジたちは、もとの水ウンチに帰ってきていました。
みんなでモモタに群がってやろう、という計画が、ウジ三兄弟の間で持ち上がりました。
それを聞いたハエたちは手を叩いて、「やろう、やろう」と話に乗ってくれました。
ウジ光が言いました。
「そうして、泣き出したモモタに、僕たちのお友達にならせてください、って言わせるんだ。
そしたら三匹で、はい、いやです、って断るの。
そんでもってお友達になってあげるの」
みんなは笑いました。こらしめるにはいいイタズラです。
ハエのみんなが帰った後、ウジ松が思い出し笑いをしました。
「モモタの申し出を断るって案、笑えたなぁ。
そうだよな、そのくらいしてやらなきゃ、気が済まないよな」
ウジ光が答えます。
「俺たちのことを怖いって思わせて、一生友達として裏切れないようにしてやるんだ。
うんこの外の世界でうろうろしていないと生きていけない弱い猫なんて、俺たちから逃げ回ることすら許されないって、知らせてやらないと」
末ウジが、ビチャビチャ、と水うんちの中で笑い転げました。
「げはげはげは、猫なんか、この樹海じゃ、一番下だもんな。
本来、1匹じゃ生きていけないよ。
どうせ、俺たちを嫌いな理由は怖いからなんだろうけど、弱いやつは嫌いになることも許してあげない。
無理やりうんこ食わせてやろうぜ。
もうカリコリごはんなんて、食べさせてやらないんだ」
ウジ松が繰り返しうなづきます。
「毎日俺たちのためにうんこさせるんだ、毎日新居生活してやろう。
俺たちが今までに受けた仕打ちからしてみれば、可愛いものだろ?
俺たち優しいからよ。これくらいで子分にしてやろう」
そんなヒドイことをもくろんでいるとは露知らず、次の日、ハエたちがウジ三兄弟のことろに集まって、会議を開きました。
隣のけもの道に、モモタは近づかなくなっていましたから、いつもモモタが通る開けた道でやろう、ということになりました。
ちょうど開けた道の片隅の木陰に、モモタのうんちが落ちていたので、今度はモモタのうんちにお引越しです。
そこに、モモタがやってきました。
みんなは目くばせをします。モモタは気がついていないようです。
見んなでモモタに群がって、ウジ三兄弟のひそむうんちに連れていくのです。
モモタがやってきました。ハエたちは、木々から、草の上から、息をひそめながらタイミングを計るために、みんなに視線を投げ合います。
ですがみんなは、計りかねていました。
なんとモモタは、一直線にウジ三兄弟のいるうんちに向かってきていたからです。
そのまま、うんちのそばを通り抜けたモモタは、そばの木陰にうんちをしました。
そして、すぐに遊びに出かけていきました。
ウジたちは、それを見ただけで大満足です。ウジ松が言いました。
「まあ、泣き入れてきたんなら、今回は許してやるか」
弟たちは、「うん、うん」とうなづきます。
モモタは、自分のうんちだったから逃げなかっただけですし、ここがおトイレだから来ただけなのですが、彼らにとって、真実の理由は関係ないのでしょう。
みんなでモモタに群がってやろう、という計画が、ウジ三兄弟の間で持ち上がりました。
それを聞いたハエたちは手を叩いて、「やろう、やろう」と話に乗ってくれました。
ウジ光が言いました。
「そうして、泣き出したモモタに、僕たちのお友達にならせてください、って言わせるんだ。
そしたら三匹で、はい、いやです、って断るの。
そんでもってお友達になってあげるの」
みんなは笑いました。こらしめるにはいいイタズラです。
ハエのみんなが帰った後、ウジ松が思い出し笑いをしました。
「モモタの申し出を断るって案、笑えたなぁ。
そうだよな、そのくらいしてやらなきゃ、気が済まないよな」
ウジ光が答えます。
「俺たちのことを怖いって思わせて、一生友達として裏切れないようにしてやるんだ。
うんこの外の世界でうろうろしていないと生きていけない弱い猫なんて、俺たちから逃げ回ることすら許されないって、知らせてやらないと」
末ウジが、ビチャビチャ、と水うんちの中で笑い転げました。
「げはげはげは、猫なんか、この樹海じゃ、一番下だもんな。
本来、1匹じゃ生きていけないよ。
どうせ、俺たちを嫌いな理由は怖いからなんだろうけど、弱いやつは嫌いになることも許してあげない。
無理やりうんこ食わせてやろうぜ。
もうカリコリごはんなんて、食べさせてやらないんだ」
ウジ松が繰り返しうなづきます。
「毎日俺たちのためにうんこさせるんだ、毎日新居生活してやろう。
俺たちが今までに受けた仕打ちからしてみれば、可愛いものだろ?
俺たち優しいからよ。これくらいで子分にしてやろう」
そんなヒドイことをもくろんでいるとは露知らず、次の日、ハエたちがウジ三兄弟のことろに集まって、会議を開きました。
隣のけもの道に、モモタは近づかなくなっていましたから、いつもモモタが通る開けた道でやろう、ということになりました。
ちょうど開けた道の片隅の木陰に、モモタのうんちが落ちていたので、今度はモモタのうんちにお引越しです。
そこに、モモタがやってきました。
みんなは目くばせをします。モモタは気がついていないようです。
見んなでモモタに群がって、ウジ三兄弟のひそむうんちに連れていくのです。
モモタがやってきました。ハエたちは、木々から、草の上から、息をひそめながらタイミングを計るために、みんなに視線を投げ合います。
ですがみんなは、計りかねていました。
なんとモモタは、一直線にウジ三兄弟のいるうんちに向かってきていたからです。
そのまま、うんちのそばを通り抜けたモモタは、そばの木陰にうんちをしました。
そして、すぐに遊びに出かけていきました。
ウジたちは、それを見ただけで大満足です。ウジ松が言いました。
「まあ、泣き入れてきたんなら、今回は許してやるか」
弟たちは、「うん、うん」とうなづきます。
モモタは、自分のうんちだったから逃げなかっただけですし、ここがおトイレだから来ただけなのですが、彼らにとって、真実の理由は関係ないのでしょう。
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