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神社のそばのお友達
夢は熱望、未来の暗示
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モモタが赤金魚のところに行くと、赤金魚は、何度も何度も一生懸命水面の上に飛び跳ねています。
モモタに気がついた赤金魚が、所狭しと金魚鉢の中を泳ぎ回りながら言いました。
「僕、もう生まれたくってうずうずしちゃうよ。
幸い、僕の卵はもう上が割れてるから、生まれる前から飛ぶ練習ができるんだ」
モモタは、この赤金魚は面白いこと考えるなぁ、と思いましたが、黙って聞きました。
赤金魚は続けます。
「僕、最近、夢に見るんだ。ほら――」と言って、口先をお空の雲に向け、弾む声で言いました。
「あの雲のそばを泳いでいるんだ」
「雲は陸地なの?」モモタが訊います。
「そう。でも金魚も泳げるんだ。だってふわふわしているし、水でできてるんだもん」
モモタはびっくりです。どうしてそんなことを知っているのでしょう。
赤金魚は、自慢げに教えてくれました。
「だって、毎日夢に見るもん。僕が大空を飛んでいるところ。
それに、見たことあるんだよ。たくさんの雲がふわふわ落ちてくるところ」
モモタは訊きました。
「僕もお空に遊びに行けるかなぁ?」
「行けるよ。でも気を付けて。たまに怖そうな鳥が飛んでるから。
たぶん、大きな魚が大人になった姿だよ。ああいうのは金魚じゃないよ」
赤金魚は、自分で話す話で余計楽しくなっていく様子です。
心なしか、話す声はリズムに乗っているようでした。
「そうだ、僕が鳥になったら、背中に乗せて連れていってあげるよ。
猫は魚を食べるけど、僕くらい大きかったら、食べられないでしょ?」
この日から赤金魚は、毎日毎日飛び跳ねるようになりました。
夢を見るって、大事ですね。
モモタに気がついた赤金魚が、所狭しと金魚鉢の中を泳ぎ回りながら言いました。
「僕、もう生まれたくってうずうずしちゃうよ。
幸い、僕の卵はもう上が割れてるから、生まれる前から飛ぶ練習ができるんだ」
モモタは、この赤金魚は面白いこと考えるなぁ、と思いましたが、黙って聞きました。
赤金魚は続けます。
「僕、最近、夢に見るんだ。ほら――」と言って、口先をお空の雲に向け、弾む声で言いました。
「あの雲のそばを泳いでいるんだ」
「雲は陸地なの?」モモタが訊います。
「そう。でも金魚も泳げるんだ。だってふわふわしているし、水でできてるんだもん」
モモタはびっくりです。どうしてそんなことを知っているのでしょう。
赤金魚は、自慢げに教えてくれました。
「だって、毎日夢に見るもん。僕が大空を飛んでいるところ。
それに、見たことあるんだよ。たくさんの雲がふわふわ落ちてくるところ」
モモタは訊きました。
「僕もお空に遊びに行けるかなぁ?」
「行けるよ。でも気を付けて。たまに怖そうな鳥が飛んでるから。
たぶん、大きな魚が大人になった姿だよ。ああいうのは金魚じゃないよ」
赤金魚は、自分で話す話で余計楽しくなっていく様子です。
心なしか、話す声はリズムに乗っているようでした。
「そうだ、僕が鳥になったら、背中に乗せて連れていってあげるよ。
猫は魚を食べるけど、僕くらい大きかったら、食べられないでしょ?」
この日から赤金魚は、毎日毎日飛び跳ねるようになりました。
夢を見るって、大事ですね。
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