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目には目を歯には歯を! ロシアンブルーの話
みんな、自分のことだって分かってないよ
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車の上は、猫たちの憧れの場所です。
モモタはマイちゃんと一緒に日向ぼっこをしながら過ごしていると、どっしり猫がやって来てきました。
そして、いつものように寒くて困っている、と言いながら気弱猫にどいてくれるように頼みます。
気弱猫は渋々場所を譲って、どこかに去っていきました。
十分温まったモモタは、放っておけばいい、と言うマイちゃんの言うことを聞かずに、気弱猫を探しに行きました。
見つけた弱気猫は、猫がいない日向ぼっこに適した場所が見つからずに、日陰で丸まってぶるぶる震えています。
それを見つけたモモタは、気弱猫を温めてやろうと、寄り添って隣で丸まります。
反対側で丸まったマイちゃんが、気弱猫に言いました。
「あの猫凍えてなんていないわよ。
君がどくだろうって分かっているから、言ってきたのよ」
「そんなことないよ」ぶるぶる。「他の猫が何も言いに来ないのに、わざわざ言ってくるなんて、やっぱり寒い証拠だよ」ぶるぶる。
「それは、君がわたしたちと一緒にいるからよ。
他の猫はわたしたちの前では言えないもの。
でもあのどっしり猫は、君に譲れって言っても、わたしたちが何も言わないのを知っているから、言ってこられるのよ。
他の猫は、わたしたちが何も言わないってことを信じきれなくて、怖いのね」
マイちゃんの話を聞いた気弱猫は嫌な顔をしましたが、その嫌な表情とは裏腹に気弱な声で言いました。
「頼まれたら聞いてあげるべきじゃない?
それが良い猫ってものだよ」
「良い猫って何?
みんなが言う良い猫って、思い通りになる猫のことを言うのよ。
みんなが言う悪い猫って、自分の思い通りにならないから悪い猫なのよ」
「でも、断ったらせっかく頼ってくれた猫に嫌な思いをさせちゃうじゃない?
それよりも、2匹はそう思っているのにどけられる僕を見て、どっしり猫に何も言わないって、君たちひどくない?」
マイちゃんは、ニッコリと笑います。
「君が言う良い猫がだんだん見えてきたわ。
君の言う良い猫は、猫に嫌われるの嫌なだけで、良い猫なんかじゃないわ。
相手に嫌な思いをさせないために自分が嫌な思いをするの?
それに、断って怒る猫は、断らなかったときに感謝もしないんじゃないかしら?
うまく言分が通って喜ぶだけよ。
その喜んだ姿を感謝した姿と勘違いしているだけ。
ということは、押し付けられなくて失望した姿を自分に怒っていると勘違いしているだけ」
「でも断ると、相手に怒るのは間違いでないしょう?」
「それは本人も勘違いしているの。
思い通りにならなかったことに怒っているのよ。
あなたが悪い猫だから怒ったのじゃないわ。
実際怒っているのかもしれないけれど、逆切れってやつね、褒められる怒り方じゃないわ」
なんだかんだ言って、モモタと一緒に弱気猫を温めてくれているマイちゃんは、ツンデレ猫ちゃんです。
モモタはマイちゃんと一緒に日向ぼっこをしながら過ごしていると、どっしり猫がやって来てきました。
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でもあのどっしり猫は、君に譲れって言っても、わたしたちが何も言わないのを知っているから、言ってこられるのよ。
他の猫は、わたしたちが何も言わないってことを信じきれなくて、怖いのね」
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「頼まれたら聞いてあげるべきじゃない?
それが良い猫ってものだよ」
「良い猫って何?
みんなが言う良い猫って、思い通りになる猫のことを言うのよ。
みんなが言う悪い猫って、自分の思い通りにならないから悪い猫なのよ」
「でも、断ったらせっかく頼ってくれた猫に嫌な思いをさせちゃうじゃない?
それよりも、2匹はそう思っているのにどけられる僕を見て、どっしり猫に何も言わないって、君たちひどくない?」
マイちゃんは、ニッコリと笑います。
「君が言う良い猫がだんだん見えてきたわ。
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「それは本人も勘違いしているの。
思い通りにならなかったことに怒っているのよ。
あなたが悪い猫だから怒ったのじゃないわ。
実際怒っているのかもしれないけれど、逆切れってやつね、褒められる怒り方じゃないわ」
なんだかんだ言って、モモタと一緒に弱気猫を温めてくれているマイちゃんは、ツンデレ猫ちゃんです。
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