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俺たち最強、カウボーイハウスの仲間たちの話
敵がい心は気の持ち様
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カウボーイおじさんは、牛を飼ってはいません。
ですが、カウボーイの格好をしていたので、みんなからカウボーイおじさんと呼ばれています。
カウボーイおじさんが飼っているビーグルは10匹もいました。
1匹目から5匹目までは一郎、次郎、三郎、四郎、五郎と名付け、6匹目から六輔、七輔、八輔、九輔、テン輔と名付けられています。
10匹でひとつのビーグルチームです。
別に2つのチームに分けていなかったのですが、なぜか朗チームと輔チームに分かれてしまいました。
名前に朗とつく犬たちは、朗とつく犬同士、輔とつく犬たちは、輔と犬同士集まってしまったのです。
そうなるまでに時間はかからなかったので、カウボーイおじさんは、飼い始めた頃から、いつもみんなに言っていました。
「お前たちは10匹でひとつのチームなんだから、別々に行動しちゃいけないぞ。
みんなで協力し合わなければいけないぞ」
ですが、こうも考えました。朗チームと輔チームが競いあって獲物を捕ってくれれば、肉や毛皮の量が増えるかもしれないぞ、と。
でも効率はガタ落ち。挙句の果てにお互いの狩りのジャマをする始末です。
せっかく三郎が猪の足をかじろうとしても七輔が三郎の足をカジッて阻止。
たくさんのお肉と毛皮を持っていた狩人でしたが、日に日に冷蔵庫のお肉は減っていき、ついには今日食べるお肉にも事欠くようになりました。
毛皮も売り払ってしまって、一文無しです。怒ってはみたものの、改善されません。
どうしたものか、と考えあぐねたカウボーイおじさんは、ようやく妙案を思いつきました。
「ほら、今日からお前の名前は一太だ。それからお前は二太、お前は三太だ」
四太、五太、六太、七太、八太、九太、テン太。全部太のつく名前に統一したのです。
モモタは笑いました。
「なにそれー、変なのー」
急に名前を変えられたビーグルたちは戸惑います。
一郎改め一太が吠えました。
「あんまり笑うなよ、モモタ」
次郎改め二太ほ困り顔。
「でもこれからどうしよ、輔たちとおんなじ名前になって最悪だよな」
それを聞いたもと七輔は、怒ります。
「なんだと、それはそっちのセリフだ」
わんわんキャンキャン、ケンカを始めました。
一向に改善されない仲の悪さに呆れたカウボーイおじさんは、今度は大きなタライにお肉を入れてご飯に出すようにしました。
今までは、1匹ひとつのごはん皿がありましたから、もと朗チームともと輔チームのビーグルたちは、同じタライの飯なんか食えるか、とご主人様にもう抗議。
ですが、1日走り回って腹ペコビーグルたちは、晩ごはんを食べないわけにもいかずに、10匹みんなで食べました。
モモタは思いました。
「名前やお皿を一つにするって、大事な事なんだなぁ。
なんだかんだ言って、二つのチームには分かれてないもん」
ですが、カウボーイの格好をしていたので、みんなからカウボーイおじさんと呼ばれています。
カウボーイおじさんが飼っているビーグルは10匹もいました。
1匹目から5匹目までは一郎、次郎、三郎、四郎、五郎と名付け、6匹目から六輔、七輔、八輔、九輔、テン輔と名付けられています。
10匹でひとつのビーグルチームです。
別に2つのチームに分けていなかったのですが、なぜか朗チームと輔チームに分かれてしまいました。
名前に朗とつく犬たちは、朗とつく犬同士、輔とつく犬たちは、輔と犬同士集まってしまったのです。
そうなるまでに時間はかからなかったので、カウボーイおじさんは、飼い始めた頃から、いつもみんなに言っていました。
「お前たちは10匹でひとつのチームなんだから、別々に行動しちゃいけないぞ。
みんなで協力し合わなければいけないぞ」
ですが、こうも考えました。朗チームと輔チームが競いあって獲物を捕ってくれれば、肉や毛皮の量が増えるかもしれないぞ、と。
でも効率はガタ落ち。挙句の果てにお互いの狩りのジャマをする始末です。
せっかく三郎が猪の足をかじろうとしても七輔が三郎の足をカジッて阻止。
たくさんのお肉と毛皮を持っていた狩人でしたが、日に日に冷蔵庫のお肉は減っていき、ついには今日食べるお肉にも事欠くようになりました。
毛皮も売り払ってしまって、一文無しです。怒ってはみたものの、改善されません。
どうしたものか、と考えあぐねたカウボーイおじさんは、ようやく妙案を思いつきました。
「ほら、今日からお前の名前は一太だ。それからお前は二太、お前は三太だ」
四太、五太、六太、七太、八太、九太、テン太。全部太のつく名前に統一したのです。
モモタは笑いました。
「なにそれー、変なのー」
急に名前を変えられたビーグルたちは戸惑います。
一郎改め一太が吠えました。
「あんまり笑うなよ、モモタ」
次郎改め二太ほ困り顔。
「でもこれからどうしよ、輔たちとおんなじ名前になって最悪だよな」
それを聞いたもと七輔は、怒ります。
「なんだと、それはそっちのセリフだ」
わんわんキャンキャン、ケンカを始めました。
一向に改善されない仲の悪さに呆れたカウボーイおじさんは、今度は大きなタライにお肉を入れてご飯に出すようにしました。
今までは、1匹ひとつのごはん皿がありましたから、もと朗チームともと輔チームのビーグルたちは、同じタライの飯なんか食えるか、とご主人様にもう抗議。
ですが、1日走り回って腹ペコビーグルたちは、晩ごはんを食べないわけにもいかずに、10匹みんなで食べました。
モモタは思いました。
「名前やお皿を一つにするって、大事な事なんだなぁ。
なんだかんだ言って、二つのチームには分かれてないもん」
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