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一心不乱のハツカネズミの話
没頭しすぎて落とした大切なものに気付いてる?
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「がははははー、ぐるぐるー、ぐるぐるー」
「あなた、いい加減ぐるぐるハシゴで遊ぶのは、よしてくださいな」
「こんな楽しいの、止められるか!」
真っ白なハツカネズミの家族が飼われていたので、モモタはゲージの中を覗きこんでいました。
「猫ちゃんも言ってください、遊んでばかりいると食べちゃいますよって」
そこで、モモタは言いました。
「このフタ鍵がかかっていないから、僕でも開けられそうだよ。
パパさんのこと食べちゃおうかな」
すると、ハツカパパは叫びます。
「僕は風になるんだ!白い風になるんだ!」
とても興奮している様です。モモタはちょいちょいとフタのノブをいじくり、引っ掛かっていた金具を外しました。
「猫ちゃんすごいわね、私、ちょっとお散歩に行ってくるから、子供たちのこと、お願いできるかしら?」
「うん、良いよ。
でも、必ず戻って来てね」
モモタは、ゲージから出ようとする子供達をくわえては巣に戻し、くわえては巣に戻しを繰り返していました。
ハツカママも子供たちも、お外に興味津々の様子ですが、ハツカパパだけは、ずっとぐるぐるハシゴをかけています。
ピーナッツをくわえて戻ってきたハツカママが言いました。
「うちの旦那は、ずいぶと前からああなのよ。
ずっとぐるぐるしていて、私のことを構ってくれないし、子供たちの面倒もみない。
あげくの果てに、ご飯も食べないのよ」
モモタはびっくりしました。
ハツカママの話を聞いている間に、ぐるぐるハシゴのガラガラという音が聞こえなくなったので見てみると、ハツカパパがグッタリしています。
「あなた、大丈夫!?」
1週間もご飯を食べずに走っていたので、体力が切れてしまったのです。モモタは言いました。
「もうやめなよ、死んじゃうよ」
「うーん、そうだな。
でも、走っていると気持ちが良いんだ」
しばらくしてモモタが見に来ると、やっぱり走っていました。
「あなた、いい加減ぐるぐるハシゴで遊ぶのは、よしてくださいな」
「こんな楽しいの、止められるか!」
真っ白なハツカネズミの家族が飼われていたので、モモタはゲージの中を覗きこんでいました。
「猫ちゃんも言ってください、遊んでばかりいると食べちゃいますよって」
そこで、モモタは言いました。
「このフタ鍵がかかっていないから、僕でも開けられそうだよ。
パパさんのこと食べちゃおうかな」
すると、ハツカパパは叫びます。
「僕は風になるんだ!白い風になるんだ!」
とても興奮している様です。モモタはちょいちょいとフタのノブをいじくり、引っ掛かっていた金具を外しました。
「猫ちゃんすごいわね、私、ちょっとお散歩に行ってくるから、子供たちのこと、お願いできるかしら?」
「うん、良いよ。
でも、必ず戻って来てね」
モモタは、ゲージから出ようとする子供達をくわえては巣に戻し、くわえては巣に戻しを繰り返していました。
ハツカママも子供たちも、お外に興味津々の様子ですが、ハツカパパだけは、ずっとぐるぐるハシゴをかけています。
ピーナッツをくわえて戻ってきたハツカママが言いました。
「うちの旦那は、ずいぶと前からああなのよ。
ずっとぐるぐるしていて、私のことを構ってくれないし、子供たちの面倒もみない。
あげくの果てに、ご飯も食べないのよ」
モモタはびっくりしました。
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でも、走っていると気持ちが良いんだ」
しばらくしてモモタが見に来ると、やっぱり走っていました。
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