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田舎で出会ったお友達
見ると見えなくできるもの
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モモタは、山の裾野で動けなくなっていました。
実は、知らないカラスに追われて、怪我をしていたのです。
「えーん、痛いよー」
大声で泣きたいモモタでしたが、声を出せません。近くに知らないカラスがいましたから。
「大変だ!怪我をしているよ」
1匹の雨蛙が、声をかけてきました。
「知らないカラスにやられたんだ。
君も気をつけた方が良いよ」
「どうしてこうなったんだい?」
モモタは、しょんげりして言いました。
「あのね、田んぼでススキにじゃれて遊んでいたら、知らないカラスが話しかけてきたんだ。
向こうの山の中に行くと、もっとユレユレするススキがあるよって。
僕嬉しくなってついていったら、僕を捕まえて飛んでいこうとするんだ」
雨蛙は言いました。
「ダメだよ、知らないカラスについていったら。
楽しそうなことを言うから、つい一緒に行きたいって思うけど、行ったら最後、帰ってこれなくなっちゃうよ」
モモタは、擦り傷が治るまで、木の根本で休むことにしました。
ベロベロベローン、ベロベロベローン、雨蛙はあちこち飛び回りながら、ご飯をとってきてくれました。
「モモタには元気になってもらわないと、困るからね」
「どうして困るの?」
「みんな神隠しを怖がっているんだ。
でも、みんな目をつぶっているから、気が付いたら真っ暗なんだよ」
「怖いのを見たくないのは、当たり前だよ」
雨蛙は、真面目に言いました。
「でもそれじゃ、お友達も見れなくなっちゃうよ」
モモタはハッとしました。
もし、この雨蛙が僕を気にしくれていなかったら、僕はどうなっていたんだろうと。
実は、知らないカラスに追われて、怪我をしていたのです。
「えーん、痛いよー」
大声で泣きたいモモタでしたが、声を出せません。近くに知らないカラスがいましたから。
「大変だ!怪我をしているよ」
1匹の雨蛙が、声をかけてきました。
「知らないカラスにやられたんだ。
君も気をつけた方が良いよ」
「どうしてこうなったんだい?」
モモタは、しょんげりして言いました。
「あのね、田んぼでススキにじゃれて遊んでいたら、知らないカラスが話しかけてきたんだ。
向こうの山の中に行くと、もっとユレユレするススキがあるよって。
僕嬉しくなってついていったら、僕を捕まえて飛んでいこうとするんだ」
雨蛙は言いました。
「ダメだよ、知らないカラスについていったら。
楽しそうなことを言うから、つい一緒に行きたいって思うけど、行ったら最後、帰ってこれなくなっちゃうよ」
モモタは、擦り傷が治るまで、木の根本で休むことにしました。
ベロベロベローン、ベロベロベローン、雨蛙はあちこち飛び回りながら、ご飯をとってきてくれました。
「モモタには元気になってもらわないと、困るからね」
「どうして困るの?」
「みんな神隠しを怖がっているんだ。
でも、みんな目をつぶっているから、気が付いたら真っ暗なんだよ」
「怖いのを見たくないのは、当たり前だよ」
雨蛙は、真面目に言いました。
「でもそれじゃ、お友達も見れなくなっちゃうよ」
モモタはハッとしました。
もし、この雨蛙が僕を気にしくれていなかったら、僕はどうなっていたんだろうと。
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