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憧れ
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久しぶりに2人は龍神大吊り橋に行った。前日に真一の実家に泊まった雄太は、近くにある温泉宿で、父親と祖父の3人でお湯を楽しみ、祖母も加えた3人でお蕎麦を食べた。
その夜、大吊り橋の真ん中でバンジージャンプが行われている話を祖父がして、みのるは初めてバンジージャンプの存在を知った。橋は大きなダム湖の上にかかっていて、高さは100mある。三方を緑に囲まれていて、橋への入り口側は大きな駐車場と、木造の黒い店舗が並んでいる。
みのるの記憶に残っているのは1回だけだが、1歳の時から年に1,2回は連れて行ってもらっていたから、実際は何度も訪れたことのある場所だ。
訪れたのは午前であるから、客はまだ誰もいなかった。真一が車を止めると、すぐにみのるは外に出て、ダム湖の方に走って行く。駐車場の端っこまで行って見下ろす水面はずっと下の方あって、安全なアスファルトの上に立っていても、足がすくんで漏らしそうだ。
「お父さんは飛べるの?」
「どうだろうな、やったことないし、怖くてやりたくないな。
みのるは飛べそうかい?飛んでみるか?」
みのるは驚いてイヤイヤをした。でも、その眼には、父親の勇敢な姿を見てみたいという気持ちに溢れていた。
たまたま配送に訪れた男が、真一に近づいて言った。
「よう、井上、久しぶりだな」
真一の小中学時代の幼馴染だ。
「お?飛ぶのか?お父さんはこんなのお茶の子さいさいだぞ。
1日に5回は飛べるやつだからな。
みのる君もお父さんが飛ぶとこ見たいだろう?すぐに飛ばさせてやるぞ、手続きしてきてやるからな」
「やめてくれよ、誰も飛ぶなんて言ってないから。
橋を渡って散策して、店が開いたらそこで食って、帰るんだ」
さらさら飛ぶ気の無い真一は、話題を変えようと今度飲みに行こうと提案するが、男は聞かない。
「息子にカッコイイところみせてやれよ、きっと見直すぜ。
今なら客もいないんだから、飛ばさせてもらえるって」
みのるはピョンピョン跳ねながら、真一を楽しそうに説得する。こんなに駄々をこねる事など久しく無かった。これは良い思い出になるぞと思った真一は、黒い建物にある受付に向かって歩いて行った。
本来HP上で予約を取らなければいけないのだが、午前中に体験予約が無かった事もあり、すぐにその場で予約を取って一瞬にして飛べることになった。重々しい装備を身に着けた真一は、タブレットで色々な確認事項を読まされ、荷物をロッカーに預けて体重を測る。
ヘルメットをつけて幾つもの金属がぶら下がった姿が、みのるにはよほど格好よく見えたのか、とてもキラキラした目で父親を見ている。
ここに来て恐怖に襲われ始めた真一は、上半身が揺さぶられるほど激しく足が震えていた。男はそれに気が付いていたし、みのるも気が付いていたが、彼のプライドを傷つけまいと黙っている。
こういう時はいらぬ心配をしてしまうものだ。ロープが切れたらどうしようという思いが頭をよぎり、想像が映像となる度に吐き気をもよおした。みのるも見学するために装備を付けて、ヘルメットをかぶる。飛ぶわけでもないのに、橋の上を歩くだけで、足がすくみそうだ。
橋の真ん中あたりに、下のバンジースペースに下りる階段がある。インストラクターに連れられて下に降りると、金網に囲まれた狭い部屋に通された。足元も網だったから、湖面が見えて、2人共吐きそうだ。
茨城から出たことのないみのるは、こんなに高い場所に来たことは無い。初めて訪れる高所だ。もし真一と一緒でなければ、橋を渡る事すらする気にならなかっただろう。インストラクターから、飛び降りた後の動作をレクチャーされる真一の隣で、彼の膝を掴んで、黙って見上げていた。
飛んだらお終いというわけではないようだ。飛んだ後に自分で金具を外して、上に合図を送らなければならない。そうしなければ、上に引き戻してもらえないらしい。
みのるは、真一がちゃんとそれをこなせるか心配になってきた。大人にとっては簡単な動作であるが、彼にとってはとても難しい手順に思えた。
「やめる?ねえ、やめる?」
急に、父親が死んでしまったらどうしようという不安に苛まれたみのるは、真一を止めようとしたが、真一はみのるをなだめた。心の中では、飛ぶのをやめてしまいたかったが、何万円も払っていたし、ここまで来て退き戻るなんて体面が保てない。
「飛ぶときは、前に飛び出さない方が良いですか?」
前に飛び出すと振り子のようになって、首にゴムが絡むのではないかと、真一は心配していた。
「どちらでも良いですよ」
前に飛び出そうが、真下に飛び降りようが関係ないようだ。つま先を網の外に出した時に恐怖は最高潮に達し、心臓が口から飛び出そうになる。しかし、怯んでは本当に飛べなくなってしまう。気持ちが飛ぼうとか飛ばないとか判断する前に、何も考えずにつま先の力だけで、空に飛び出した。
あぁ!お父さん!!と言う叫び声が聞こえたかと思うと、一気に加速してGが全身にかかる。湖面は一向に近づいてこないが、山の緑が足の方に流れているのが分かる。Gがかかっていたのは2,3秒だけだった。ゴムが伸び始めると緩やかに減速し出して、急に木の葉のように宙を舞う。
TVで見たバンジーに対する芸人のリアクションは、大げさだと思っていた。一時期罰ゲームで青汁を飲むシーンが度々放送されたが、あんなリアクションをするほどまずい青汁は飲んだことは無い。
CMでとても有名になった青汁は、確かにとても青臭かったし、呼吸するとその匂いが胃から上がってくるように感じられた。トイレに行くと緑色のものが出てくるし、匂いも飲んだ時のままだ。
青臭さは強烈で、まずいかうまいかと問われれば、まずいと答えただろうが、優しいまずさだ。ピーマンとかしし唐の苦さを心地よく感じるように、慣れれば青汁のまずさも心地よく感じられる。一番まずいと思えたのは、飲む直前だった。
バンジージャンプも同じで、飛ぶ直前が一番恐ろしく感じられた。バンジーそのものに対してではなく、それに関連して飛び降り自殺を連想してしまったからだ。
ビルの屋上から落ちる真一は、地面に激突する。まだ生き足りなかった。やりたい事があった。色々な後悔が噴出してしまって、安全なバンジーに死をつなぎ合わせて、恐怖していたのだ。
両手で大きな丸を描いた真一は、ゆっくりと引き上げられていく。その過程で、もっと高い所からバンジーしてみたいという思いに駆られた。ここが日本一高いバンジー台だから、海外に行かねばならない。
少し興奮気味の真一は、何気なく女性インストラクターに質問してみた。
「もし、ゴム無しで飛んだらどうなるんですか?飛びたがる人はいますか?」
「恐ろしいこと言いますね」
「でも、下はダム湖なんだから、大丈夫でしょう?」
真一の質問に、女性は首を振って答えた。
「以前来た2人組の大学生が計算したんですけど、この高さから飛び降りると、水はコンクリートと同じくらい硬くなるらしいんです。
もし、ゴム無しで飛び降りたら、バラバラになっちゃいますよ」
それを聞いた真一は、我に返った。飛び降り自殺の想像が甦ってきて、心が締め付けられる。だが、足は震えなかった。もし、もっと高い所から飛ぶ機会があれば、やってみても良いと思えている。
お昼をここで食べていく予定だったが、真一の雄姿を早くおじいちゃん達に伝えたいとみのるにせがまれて、すぐに実家へ戻る事にした。
みのるは、父親の格好いい姿を見たことは無い。朝起きるといつもいなかったし、夜寝る事には、まだ帰ってきていない。土日に出かけると、自分が遊んでいるのを見ているだけ。それが、今日はどうだ。まさかあんなに高い所から飛び降りることが出来るなんて、信じられない。
今日ほど父親を尊敬した日は、今までになかった。
その夜、大吊り橋の真ん中でバンジージャンプが行われている話を祖父がして、みのるは初めてバンジージャンプの存在を知った。橋は大きなダム湖の上にかかっていて、高さは100mある。三方を緑に囲まれていて、橋への入り口側は大きな駐車場と、木造の黒い店舗が並んでいる。
みのるの記憶に残っているのは1回だけだが、1歳の時から年に1,2回は連れて行ってもらっていたから、実際は何度も訪れたことのある場所だ。
訪れたのは午前であるから、客はまだ誰もいなかった。真一が車を止めると、すぐにみのるは外に出て、ダム湖の方に走って行く。駐車場の端っこまで行って見下ろす水面はずっと下の方あって、安全なアスファルトの上に立っていても、足がすくんで漏らしそうだ。
「お父さんは飛べるの?」
「どうだろうな、やったことないし、怖くてやりたくないな。
みのるは飛べそうかい?飛んでみるか?」
みのるは驚いてイヤイヤをした。でも、その眼には、父親の勇敢な姿を見てみたいという気持ちに溢れていた。
たまたま配送に訪れた男が、真一に近づいて言った。
「よう、井上、久しぶりだな」
真一の小中学時代の幼馴染だ。
「お?飛ぶのか?お父さんはこんなのお茶の子さいさいだぞ。
1日に5回は飛べるやつだからな。
みのる君もお父さんが飛ぶとこ見たいだろう?すぐに飛ばさせてやるぞ、手続きしてきてやるからな」
「やめてくれよ、誰も飛ぶなんて言ってないから。
橋を渡って散策して、店が開いたらそこで食って、帰るんだ」
さらさら飛ぶ気の無い真一は、話題を変えようと今度飲みに行こうと提案するが、男は聞かない。
「息子にカッコイイところみせてやれよ、きっと見直すぜ。
今なら客もいないんだから、飛ばさせてもらえるって」
みのるはピョンピョン跳ねながら、真一を楽しそうに説得する。こんなに駄々をこねる事など久しく無かった。これは良い思い出になるぞと思った真一は、黒い建物にある受付に向かって歩いて行った。
本来HP上で予約を取らなければいけないのだが、午前中に体験予約が無かった事もあり、すぐにその場で予約を取って一瞬にして飛べることになった。重々しい装備を身に着けた真一は、タブレットで色々な確認事項を読まされ、荷物をロッカーに預けて体重を測る。
ヘルメットをつけて幾つもの金属がぶら下がった姿が、みのるにはよほど格好よく見えたのか、とてもキラキラした目で父親を見ている。
ここに来て恐怖に襲われ始めた真一は、上半身が揺さぶられるほど激しく足が震えていた。男はそれに気が付いていたし、みのるも気が付いていたが、彼のプライドを傷つけまいと黙っている。
こういう時はいらぬ心配をしてしまうものだ。ロープが切れたらどうしようという思いが頭をよぎり、想像が映像となる度に吐き気をもよおした。みのるも見学するために装備を付けて、ヘルメットをかぶる。飛ぶわけでもないのに、橋の上を歩くだけで、足がすくみそうだ。
橋の真ん中あたりに、下のバンジースペースに下りる階段がある。インストラクターに連れられて下に降りると、金網に囲まれた狭い部屋に通された。足元も網だったから、湖面が見えて、2人共吐きそうだ。
茨城から出たことのないみのるは、こんなに高い場所に来たことは無い。初めて訪れる高所だ。もし真一と一緒でなければ、橋を渡る事すらする気にならなかっただろう。インストラクターから、飛び降りた後の動作をレクチャーされる真一の隣で、彼の膝を掴んで、黙って見上げていた。
飛んだらお終いというわけではないようだ。飛んだ後に自分で金具を外して、上に合図を送らなければならない。そうしなければ、上に引き戻してもらえないらしい。
みのるは、真一がちゃんとそれをこなせるか心配になってきた。大人にとっては簡単な動作であるが、彼にとってはとても難しい手順に思えた。
「やめる?ねえ、やめる?」
急に、父親が死んでしまったらどうしようという不安に苛まれたみのるは、真一を止めようとしたが、真一はみのるをなだめた。心の中では、飛ぶのをやめてしまいたかったが、何万円も払っていたし、ここまで来て退き戻るなんて体面が保てない。
「飛ぶときは、前に飛び出さない方が良いですか?」
前に飛び出すと振り子のようになって、首にゴムが絡むのではないかと、真一は心配していた。
「どちらでも良いですよ」
前に飛び出そうが、真下に飛び降りようが関係ないようだ。つま先を網の外に出した時に恐怖は最高潮に達し、心臓が口から飛び出そうになる。しかし、怯んでは本当に飛べなくなってしまう。気持ちが飛ぼうとか飛ばないとか判断する前に、何も考えずにつま先の力だけで、空に飛び出した。
あぁ!お父さん!!と言う叫び声が聞こえたかと思うと、一気に加速してGが全身にかかる。湖面は一向に近づいてこないが、山の緑が足の方に流れているのが分かる。Gがかかっていたのは2,3秒だけだった。ゴムが伸び始めると緩やかに減速し出して、急に木の葉のように宙を舞う。
TVで見たバンジーに対する芸人のリアクションは、大げさだと思っていた。一時期罰ゲームで青汁を飲むシーンが度々放送されたが、あんなリアクションをするほどまずい青汁は飲んだことは無い。
CMでとても有名になった青汁は、確かにとても青臭かったし、呼吸するとその匂いが胃から上がってくるように感じられた。トイレに行くと緑色のものが出てくるし、匂いも飲んだ時のままだ。
青臭さは強烈で、まずいかうまいかと問われれば、まずいと答えただろうが、優しいまずさだ。ピーマンとかしし唐の苦さを心地よく感じるように、慣れれば青汁のまずさも心地よく感じられる。一番まずいと思えたのは、飲む直前だった。
バンジージャンプも同じで、飛ぶ直前が一番恐ろしく感じられた。バンジーそのものに対してではなく、それに関連して飛び降り自殺を連想してしまったからだ。
ビルの屋上から落ちる真一は、地面に激突する。まだ生き足りなかった。やりたい事があった。色々な後悔が噴出してしまって、安全なバンジーに死をつなぎ合わせて、恐怖していたのだ。
両手で大きな丸を描いた真一は、ゆっくりと引き上げられていく。その過程で、もっと高い所からバンジーしてみたいという思いに駆られた。ここが日本一高いバンジー台だから、海外に行かねばならない。
少し興奮気味の真一は、何気なく女性インストラクターに質問してみた。
「もし、ゴム無しで飛んだらどうなるんですか?飛びたがる人はいますか?」
「恐ろしいこと言いますね」
「でも、下はダム湖なんだから、大丈夫でしょう?」
真一の質問に、女性は首を振って答えた。
「以前来た2人組の大学生が計算したんですけど、この高さから飛び降りると、水はコンクリートと同じくらい硬くなるらしいんです。
もし、ゴム無しで飛び降りたら、バラバラになっちゃいますよ」
それを聞いた真一は、我に返った。飛び降り自殺の想像が甦ってきて、心が締め付けられる。だが、足は震えなかった。もし、もっと高い所から飛ぶ機会があれば、やってみても良いと思えている。
お昼をここで食べていく予定だったが、真一の雄姿を早くおじいちゃん達に伝えたいとみのるにせがまれて、すぐに実家へ戻る事にした。
みのるは、父親の格好いい姿を見たことは無い。朝起きるといつもいなかったし、夜寝る事には、まだ帰ってきていない。土日に出かけると、自分が遊んでいるのを見ているだけ。それが、今日はどうだ。まさかあんなに高い所から飛び降りることが出来るなんて、信じられない。
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