181 / 312
一年生の二学期
🎉
しおりを挟む
すぐさま務が奈緒を奥のソファにエスコートしたので、彼女はワインセラーわきの席に着く。それと同時に彼は、隣にあったテーブルを寄せて一つに繋げた。少し間を開けて奈緒の隣に南が座り、杏奈が正面の椅子の背もたれに手をかけた。
「務君、ここ座って」杏奈が南の前の席を勧めてから、今度は春樹に、隣の椅子借りて座りましょう」と、務の左隣に座らせる。
席に着くなり、杏奈が奈緒に言った。
「奥にも部屋があるんだ」
「うん。パーティーする。わたしもあんまり入ったことない。少し薄暗くて いい感じ。小学 生 の時と 中 学 生 の時に、何度か 家族で お食事した。絵の“こんくろる”で入賞したから」
「ほんとだ。この間来たときは気がつかなかった」南が驚いて言った。
覗くようにみんなが見やると、透けた茶色のカーテンの奥に隠れた大きなテーブルを囲うように座った先客が食事を楽しんでいる。
「ランチ頼んで、いくつかサイドメニュー頼もうぜ」と春樹。
店員からランチメニューを受けとって眺めてから一つの提案をしたのに呼応して、杏奈がテーブルに設置されたメニューを開く。
「主役の成瀬さんはなに食べたい?」
「オムライスとコーヒー。あと、ショートケーキ」
「務君は?」
「どうしよう。とりあえず紅茶。先にみんな頼んでよ」
「じゃあ、わたしも紅茶にしよう」
そう言った杏奈が順々に注文を訊いていく。
南はグラタンとジンジャーツイストにショートケーキ。春樹が本日のカレーとアレキサンダー、そしてコーヒーを頼むと、務もカレーにしてセイロンティーとタルトポワールを選び、杏奈は魚介とトマトのスープパスタとセイロンティー、そしてガナッシュフランボウを頼んだ。
「務君、ここ座って」杏奈が南の前の席を勧めてから、今度は春樹に、隣の椅子借りて座りましょう」と、務の左隣に座らせる。
席に着くなり、杏奈が奈緒に言った。
「奥にも部屋があるんだ」
「うん。パーティーする。わたしもあんまり入ったことない。少し薄暗くて いい感じ。小学 生 の時と 中 学 生 の時に、何度か 家族で お食事した。絵の“こんくろる”で入賞したから」
「ほんとだ。この間来たときは気がつかなかった」南が驚いて言った。
覗くようにみんなが見やると、透けた茶色のカーテンの奥に隠れた大きなテーブルを囲うように座った先客が食事を楽しんでいる。
「ランチ頼んで、いくつかサイドメニュー頼もうぜ」と春樹。
店員からランチメニューを受けとって眺めてから一つの提案をしたのに呼応して、杏奈がテーブルに設置されたメニューを開く。
「主役の成瀬さんはなに食べたい?」
「オムライスとコーヒー。あと、ショートケーキ」
「務君は?」
「どうしよう。とりあえず紅茶。先にみんな頼んでよ」
「じゃあ、わたしも紅茶にしよう」
そう言った杏奈が順々に注文を訊いていく。
南はグラタンとジンジャーツイストにショートケーキ。春樹が本日のカレーとアレキサンダー、そしてコーヒーを頼むと、務もカレーにしてセイロンティーとタルトポワールを選び、杏奈は魚介とトマトのスープパスタとセイロンティー、そしてガナッシュフランボウを頼んだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
DEVIL FANGS
緒方宗谷
ファンタジー
下ネタ変態ファンタジー(こども向け)です。
主人公以外変態しか出てきません。
変態まみれのちん道中。
㊗️いつの間にか、キャラ文芸からファンタジーにジャンル変更されてたみたい。ーーてことは、キャラの濃さより内容が勝ったってこと?
ローゼ万歳、エミリアがっくし。
でも、自信をもって下ネタ変態小説を名乗ります。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる