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第25話 ならず者の街ロイヤル
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キャラバンもこれで終わる。
鉄に囲まれたこの街の門をくぐって
短い間でも旅を共にした一座の人たちと別れを告げた
「私たちは街のショーをやっていますのでどこかで会うかもしれませんね。
ならず者の街ロイヤルは童貞をこじらせて流れ着いた者も多いと聞きます。
奇麗なお嬢さんを3人もお連れなのですから十分に気を付けてください。
それでは また 会いましょう」
ならず者の街と聞いていたからてっきり荒野に野蛮人たちがかっ歩する街じゃないかと
思っていたけど所々に建つ建物は立派で金属で囲まれていたりもする。
防犯はバッチリといった感じだろうか。
奥の方には 巨大なアルマジェロのような形の重厚感のある建物も見えている。
ただ それに比べて道には水たまりやゴミが多くてスラムっぽい感じもするし
ボロボロの服にガリガリの人もちらほらいるようだった。
何の手がかりもないが宿も探さなければいけないし研究所のような怪しい場所がないかも
調べておきたいので探索をするという話になった。
アケミは指をさす
「まずは あの大きなアルマジェロのような建物を目指して歩いてみない?」
街の入り口を抜けて少し入ると今度は大理石だろうか?
折れた大理石の柱が以前 門でもあったかのように地面から突き出ていた
それにしても ゴミが散らかっているな。
「ここは思ったよりも人気がないな。道を間違えたか?」
そうミリーが口を開いた時に後ろから声がした。
「お前たち旅の奴らか?
違うならプレートを見せてみろ?
無いのか?
ははぁ~ん やはり旅人だな。がははは
こんなところに女を連れて迷い込むなんてバカな奴だ。
今日は密書も盗めたし夜はハーレムまでできるってか?ひゃっほい」
プレート?
何を言っているのかわからないが男は魔方陣を展開してモンスターを召喚した。
以前に戦った炎の魔物フレイムマンだ。
「まずはお前を黒焦げにしてやるぜ がははは」
ミリーが前に出てきた。
「フレイムマンには以前の借りがある。今度こそ、その炎を切裂いてやる!」
カッコよく抜刀したが俺はミリーの肩に手を置く
「いいや 俺がやる。こいつは雑魚だ」
男は怒り出した。
「俺が 雑魚だと?こう見えてもCランクのプレートを持ちだ。
俺はな、実体を持たない特殊な魔物の力でCランクまで上り詰めた男なんだ!
減らず口を叩く暇があったらかかって来いよ。まる焦げにしてやるぜ がははは」
俺は肩をグルグルと回した。
準備を終えるとフレイムマンに近づく。
そして バブルクラッシュを撃ち込んだ。
「オナラ玉!!!」
ドッカン!
バブルクラッシュを受けたフレイムマンの腕は爆発を起こして吹き飛び
それを見ていた男はどき間を抜かす。
「ひひぇぇ~」
今度は足や 次は腕と順番に吹き飛ばしていった。
「とどめはその首だ! オナラ玉!!!」
ドッカン!
首を吹き飛ばされたフレイムマンは燃え尽きるように消えた。
男は震えだす。
失禁をしながら後づさりをした。
「ポッポー♪」
一羽のハトが男と俺の間に割って入ってこちらを見ていたようだが
男が安心をする間もなくハトは向きを変えると飛び立っていった。
「ひぇぇ~ 何て強さだ!あんた何者だ? た・・助けてくれぇ~~」
男には聞きたい事がある。
プレートとはこの街のギルドで発行しているランクを示すものらしく
難しい依頼をこなせる者ほど高いランクになれることから
この街ではプレートのおかげで無駄ないざこざが避けられているのだという。
「プレートを持たないのは よほどの金持ちかあんたのような何も知らない奴らさ。
プレートもつけづに街の奥にまで入ってきたあんたらにだって責任はあるんだぜ。
ひっひぃぃぃ~ そんな目で見ないでってばぁ・・へへへ」
リーファが手に火球を作り始めた。
「男 死にたくなかったら そのプレートよこせ」
「こ・このプレートは その人だけの固有の魔法アイテムってやつだ。無理だ!ムリムリ。助けて~!」
そのとき!
シャリン!
金属のこすれる音がした。
まったく明後日の方向から殺気のような威圧感を感じる。
ミリーを見ると顔が怖い顔付きになっていて
右利きのミリーが なぜか左手をゆっくりとそっと
剣に忍ばせようと動かした。
「そこまでだ!!」
声の方を振り向くとそこには尖った耳の剣を持った人物
太陽の光を柔らかく跳ね返す光沢のある肌は毛に覆われ、
柔らかそうな毛を胸元までたどるとたわわに実った
ふくらみを三角の布がはち切れそうなヒモのように支えていた。
剣は刀だ。
うるしぬりの刀は腰に巻かれた腰布に刺されていた。
猫耳娘ではなく、獣人はスラスラと歩いてくるとミリーを剣を素通りして、
何事もなかったかのようにそのまま男のところへ行く
男のアゴを手で乱暴に持ち上げた。
「お前で間違いないようだ。密書をよこすのニャ」
「は・はい・・」
俺が獣人に声をかけるとしゃがんでいた獣人はこちらへ振り返り
猫らしい笑顔をした。
「ワタシの名前はラムネ。獣人族のラムネだニャ。
それより 男を倒したのはお前たちか?
よくCランクを倒せたな。
コイツは極悪人。私の獲物だニャ。
用が済んだなら渡してもらうよ」
そう言うとお辞儀の代わりなのか猫が顔を洗うようなしぐさをしてから
男を縛り上げた。
「報酬を渡したいにゃ でも 見ての通りラムネはすっぽんぽん。。
じゃなくて すっからかんだニャ。
ギルドまで付いてきてくれるならすぐに報酬を渡せるけどどうする?」
俺たちは同行をさせてもらう事にした。
鉄に囲まれたこの街の門をくぐって
短い間でも旅を共にした一座の人たちと別れを告げた
「私たちは街のショーをやっていますのでどこかで会うかもしれませんね。
ならず者の街ロイヤルは童貞をこじらせて流れ着いた者も多いと聞きます。
奇麗なお嬢さんを3人もお連れなのですから十分に気を付けてください。
それでは また 会いましょう」
ならず者の街と聞いていたからてっきり荒野に野蛮人たちがかっ歩する街じゃないかと
思っていたけど所々に建つ建物は立派で金属で囲まれていたりもする。
防犯はバッチリといった感じだろうか。
奥の方には 巨大なアルマジェロのような形の重厚感のある建物も見えている。
ただ それに比べて道には水たまりやゴミが多くてスラムっぽい感じもするし
ボロボロの服にガリガリの人もちらほらいるようだった。
何の手がかりもないが宿も探さなければいけないし研究所のような怪しい場所がないかも
調べておきたいので探索をするという話になった。
アケミは指をさす
「まずは あの大きなアルマジェロのような建物を目指して歩いてみない?」
街の入り口を抜けて少し入ると今度は大理石だろうか?
折れた大理石の柱が以前 門でもあったかのように地面から突き出ていた
それにしても ゴミが散らかっているな。
「ここは思ったよりも人気がないな。道を間違えたか?」
そうミリーが口を開いた時に後ろから声がした。
「お前たち旅の奴らか?
違うならプレートを見せてみろ?
無いのか?
ははぁ~ん やはり旅人だな。がははは
こんなところに女を連れて迷い込むなんてバカな奴だ。
今日は密書も盗めたし夜はハーレムまでできるってか?ひゃっほい」
プレート?
何を言っているのかわからないが男は魔方陣を展開してモンスターを召喚した。
以前に戦った炎の魔物フレイムマンだ。
「まずはお前を黒焦げにしてやるぜ がははは」
ミリーが前に出てきた。
「フレイムマンには以前の借りがある。今度こそ、その炎を切裂いてやる!」
カッコよく抜刀したが俺はミリーの肩に手を置く
「いいや 俺がやる。こいつは雑魚だ」
男は怒り出した。
「俺が 雑魚だと?こう見えてもCランクのプレートを持ちだ。
俺はな、実体を持たない特殊な魔物の力でCランクまで上り詰めた男なんだ!
減らず口を叩く暇があったらかかって来いよ。まる焦げにしてやるぜ がははは」
俺は肩をグルグルと回した。
準備を終えるとフレイムマンに近づく。
そして バブルクラッシュを撃ち込んだ。
「オナラ玉!!!」
ドッカン!
バブルクラッシュを受けたフレイムマンの腕は爆発を起こして吹き飛び
それを見ていた男はどき間を抜かす。
「ひひぇぇ~」
今度は足や 次は腕と順番に吹き飛ばしていった。
「とどめはその首だ! オナラ玉!!!」
ドッカン!
首を吹き飛ばされたフレイムマンは燃え尽きるように消えた。
男は震えだす。
失禁をしながら後づさりをした。
「ポッポー♪」
一羽のハトが男と俺の間に割って入ってこちらを見ていたようだが
男が安心をする間もなくハトは向きを変えると飛び立っていった。
「ひぇぇ~ 何て強さだ!あんた何者だ? た・・助けてくれぇ~~」
男には聞きたい事がある。
プレートとはこの街のギルドで発行しているランクを示すものらしく
難しい依頼をこなせる者ほど高いランクになれることから
この街ではプレートのおかげで無駄ないざこざが避けられているのだという。
「プレートを持たないのは よほどの金持ちかあんたのような何も知らない奴らさ。
プレートもつけづに街の奥にまで入ってきたあんたらにだって責任はあるんだぜ。
ひっひぃぃぃ~ そんな目で見ないでってばぁ・・へへへ」
リーファが手に火球を作り始めた。
「男 死にたくなかったら そのプレートよこせ」
「こ・このプレートは その人だけの固有の魔法アイテムってやつだ。無理だ!ムリムリ。助けて~!」
そのとき!
シャリン!
金属のこすれる音がした。
まったく明後日の方向から殺気のような威圧感を感じる。
ミリーを見ると顔が怖い顔付きになっていて
右利きのミリーが なぜか左手をゆっくりとそっと
剣に忍ばせようと動かした。
「そこまでだ!!」
声の方を振り向くとそこには尖った耳の剣を持った人物
太陽の光を柔らかく跳ね返す光沢のある肌は毛に覆われ、
柔らかそうな毛を胸元までたどるとたわわに実った
ふくらみを三角の布がはち切れそうなヒモのように支えていた。
剣は刀だ。
うるしぬりの刀は腰に巻かれた腰布に刺されていた。
猫耳娘ではなく、獣人はスラスラと歩いてくるとミリーを剣を素通りして、
何事もなかったかのようにそのまま男のところへ行く
男のアゴを手で乱暴に持ち上げた。
「お前で間違いないようだ。密書をよこすのニャ」
「は・はい・・」
俺が獣人に声をかけるとしゃがんでいた獣人はこちらへ振り返り
猫らしい笑顔をした。
「ワタシの名前はラムネ。獣人族のラムネだニャ。
それより 男を倒したのはお前たちか?
よくCランクを倒せたな。
コイツは極悪人。私の獲物だニャ。
用が済んだなら渡してもらうよ」
そう言うとお辞儀の代わりなのか猫が顔を洗うようなしぐさをしてから
男を縛り上げた。
「報酬を渡したいにゃ でも 見ての通りラムネはすっぽんぽん。。
じゃなくて すっからかんだニャ。
ギルドまで付いてきてくれるならすぐに報酬を渡せるけどどうする?」
俺たちは同行をさせてもらう事にした。
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