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草原の魔王と魔王の祖先7とエピローグ

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王の間の扉を突き飛ばした。
すると 大きな音を立てて 扉が開いた。

「牢の貴族たちは釈放された!お前たち!! ミーフ様のお言葉をきけ!」

お芝居が始まった。美しいドレスに身を包んだ ミーフが中に入って行く。
そして 王族派の貴族や家族たちがその後に続いてはいり、たち膝になった。

「この 王家の紋章を見よ!! 私はミーフ。ベーレ国の王よりこの手紙を預かってきた!!
魔王に殺されたと言われている貴族たちは王と共に 数日のうちにベーレ国に戻られる。
魔王の復活など でたらめ、即刻 メテオストライクを辞めるのだ!」

声量のあるミーフの声は王の間の壁に反響して鳴り響いた。
どこの誰だかわからないが 通った声に自信と信頼がある。
世界は広い、きっと王の知り合いなのだろう。
そして 後ろの牢にいたはずの貴族たちも 釈放されて連れてこられた。
だから何かしらのスジが通っているはずだ。
中立の立場に戻らなければいけないと 王の間にいた貴族たちは思った。

さて あとは大臣出てこい!
草原で暗殺した人たちは全員が生きていたわけだから 
どんな言い訳をするのか聞いてやろうじゃないか。
あと メテオストライクを空のかなたに飛ばしてもらわないとな。


でも やっと 終わったな。
今回の件でお城を救ったわけだから 当然、草原に教会くらい建つだろう。
その間は俺は女神とエレナを連れて温泉旅行に出かけるつもりだ。
女神にあれも見せたいし。


「石板は ここにある!! トシユキ 私を追いかけてみろ!!」

光った石板は 王の間の中央にある。
でも あいつ、大臣も石板を持っている!
大臣は 壁際にある布を引っ張りはがすと壁には通路が現れた。
脱出用の隠し通路だ。
貴族を 描き分けて進むわけにはいかない、だからジャンプした。
飛び越えて隠し通路に入るとそこには階段があると思ったら滑り台があった。
大臣は粘土で作られた滑り台を専用のトロッコのようなソリでスイスイと降りて行った。
俺も 走って追いかけるけどトンネルは狭いし、多分 大臣のほうが早い。

やられた。でも、石板が2枚あるなんて多分 ウソだ。
だけど 確証がないので追いかけるしかない!

「ザッブン!!」

水の音がする。
そして 滑り台のトンネルの出口が見えた。
外は城下町で通ったような水路のトンネルにつながっていた。

「遅いじゃぁ ない! 私に嫌われたくないだろ?だったら追いかけてこい!!」
 
大臣はエアーボードに乗って走り出した。
まさか 俺が来るまで待っていたのか?何のために?
俺は 大臣に嫌われたくないから追いかけているみたいになってるのか?どういうこと?
壁に掛けられているエアーボードを水の上に置いて走り出した。

エアーボードは街の水路で経験済みだ。
城壁から出ていた滝だって登れたし、今回は俺のほうに有利なようだ。
先に駆けだした大臣のエアーボードに どんどん追いついていった。
水路もまっすぐだし 追いつくのは簡単だ。
でも 走っているボートをどうやって捕まえる
体当たりする? どうする??

「はははー。追いつかれたって、絶対に捕まってたまるか!そんなに私が好きなのか?
そんなに抱きしめたいのか?
でも 捕まえられるものなら 石板はお前にやってもいい!無理だがな!ははは」

お望みどおりにしてやろう
俺は エアーボードを走らせて大臣のボードに突進した。
力の差があるから簡単に追いつける。
ただ このまま抱き着くと思ったら大間違いだ! ぶっ飛ばすに決まってるだろ!

「イノシシアタック!!」
肩でタックルをして吹き飛ばしてやる体制で突進した。
とらえていたと思ったけど だけど・・ボートはさらに加速して 逃げてしまった。
大臣のボードのバブルの噴射口が赤い光りを放っている。

「ひっどーい! でも 私は安い女じゃないのよ!私が欲しいなら全力出しなさいよ!!ははは」

あれか。最新の蒸気船に使われている何かをエアーボードに取り付けているのか。
ブースターって感じでもなさそうだし 最初から使えばよかったんじゃないか?
なんで俺って好かれてるのかわからん。
でも 加速できるのは大臣だけじゃない 俺にもできる。
俺の場合は 「ウォーターロケット!!」だけどな。

トシユキは お尻から水を噴射して一気に加速した!
「うりゃ!」
「ドン!」
「うわっぁぁ」

吹っ飛ばされた大臣は水路の壁にぶつかり石板が放り出された。
「ガシャン!」
トシユキは宙に浮いた石板を ジャンピングキャッチしてそのまま 壁に叩きつけて
石板を破壊することに成功した。
しかし そのまま水に落ちてしまいトシユキと大臣の二人は流されていった。

「助けて!流される。助けて。お願いします。助けてください」

大臣は 助けを求めている。
水路は整った造りなので 流れはスムーズで水流にも力があった。
大臣みたいな普通の人間では 流れにあらがうこともできないし、
土魔法で出来た水路は手をかける場所もないので このまま流されていくしかないだろう。
当然の結果だし自業自得だろう。


だけど トシユキは 重い水流をかき分けて溺れる大臣を助けてしまった。
助けると言っても水路に助かる場所はない。
だから 大臣を抱きかかえて溺れないように支えるだけ、
この先に進んでいけば きっと 水路から上がることのできる場所があるはずだった。

「やっと私を抱きしめられたな。嬉しいだろう?
ああぁ、愛が満たされていくわ。でも、もっと、もっと愛してチュ!!(*´ε`*)」

「チュウ!! そして グサ!!!」
トシユキは 足をナイフで刺されてしまった。
しかし 何かが変だ。 刺されただけなのに体がおかしい。。

「状態異常攻撃か??」
「見事。その通り、このナイフには石化の効果がある。
だが お前のように体力が高くて簡単に石化しないものにも
石化の前段階として麻痺に似た効果があるはずだ。
あーら、ピリピリとして気持ちよくなっちゃったね。目がトロリとしているわ。
そんな顔が見られるなんて、私は幸せよ」
 
トシユキは大臣を放そうとするが 大臣は抱き着いて離れない。
そのまま流されていくと 侵入者対策でいつもとは違う水門が開いていた。
「うわー」
「・・・。」

二人は 暗いトンネルの中へ吸い込まれていった・・・。


「ギュルルル」


ん? 何の音だ。
目を覚ますと 地面に横たわっている。
力が入らない。
水路に流されていたはずだが この場所はどこなのだろう?
背の高い植物が生い茂っている。
滝が流れる音と 薄暗い空間に太陽とは違う薄日が差していた。
あれは。。。 穴から光が入ってきているのか?
植物は 光を吸い込もうと必死に伸びている気がした。
俺は 城の中にいたはずだ。 
もしかして 水路の地下にこんなに広い空間があったのか??

そうだ 大臣はどこへ行ったんだ?
「大臣!!どこだ!」

「ぎゃぁーー」
大臣の声がする。
「ベッチャ!!!」
何かが 潰れたような音がした。

水路の出口のほうに 何かいるのか?
白い。
「ドスン! ドスン! ドスン!」
何かが いた!それは

ホワイトドラゴンが現れた!!
「ガォーオン ルルルル!!」

ドラゴンが叫んだ。すごい声量だ!
「スキル:威嚇」を受けたときのような重厚感のある重さを感じる。
重い・・・
出口を探して 逃げられないだろうか?
しかし 水路から出てくる水はドラゴンのほうへ流れている
トンネルの出口はドラゴンの後ろにあるのか。
やるしかないな

「エナジーランス!!」

トシユキは エナジーランスを出現させると ドラゴンへ投げつけた。
おそらく ドラゴンのうろこは固いだろう。
だけど エナジーランスが攻撃するのは 精神と魔力だ。
だから 多少の威力を軽減されたとしても ダメージが通るはずだ!!
しかし
「バチバチ! ジュポ・・」

ドラゴンの体が光ると エナジーランスが蒸発するように消えてしまった。
エナジーとは違うが、あれはドラゴンのエナジーなのか。
どうやら ドラゴンは特有のオーラをまとっているようだった。

「ガォーオン ルルルル!!」
ドラゴンが シッポでなぎ払いの攻撃をしてくる。
ぐるりと回転してシッポを振り回そうとしているのが はっきりわかる。
だけど この部屋は 広いといってもドラゴンの攻撃範囲だ
逃げ場がなかった。
「ドーン!」

トシユキは なぎ払われて天井に体を叩きつけられて、落ちた。
「砂漠のナイフ」の影響もあってなのか? 
体も重い。 何秒くらい起き上がれなかったのだろう。
体を起こして ドラゴンを見上げた時には もう遅かった。
首を持ちあがて 胸を膨らませた体制だ。
ブレスだ!!

「ヴォォォォンン!!!」
ドラゴンは ホーリーブレスを吐き出した。
トシユキは 全身にエナジーをまとった。
体は重いけど 出せるだけのエナジーを体からひねり出して・・なんとかブレスをしのぎ切った。


「ギュルルル!!」

何だこの音は? ドラゴンのお腹の音だったのか??
ドラゴンは お腹が鳴ると少し弱弱しくなったように見えた
そして 戦闘中にもかかわらず、わずかな太陽によって育った丈の長い草をムシャムシャと
食べ始めた。
「こいつは もしかして・・・エナジーランス!!」

「ギャーーオン!」
トシユキの放ったエナジーランスは ドラゴンのうろこを突き抜けてヒットした。

「やっぱり そうだ!」

トシユキは 体にエナジーをまとうと ドラゴンに突進をしていき
攻撃をよけながら ドラゴンを殴りつける。
ときには崩れた粘土の石の塊を 投げつけてドラゴンの嫌がる攻撃を仕掛けていった。

「ガャーオン ルルルル!!」
うるさい攻撃に 起こったドラゴンは鳴き声を上げると また首を持ち上げて
ブレスを吐こうとした。
でも そんなとき

「ギュルルル!!」

お腹の音が鳴ってドラゴンはブレスが吐き出せなくなった
チャンスが訪れた!それを待っていた。 

「今だ!  獣王拳!!!」
「ドッカン!!」
こん身の一撃が決まった。

トシユキは ドラゴンを倒した。
ドラゴンは 倒れて頭を地面につけた。
もう 水路を通って出ていくこともできるのだが トシユキは
ドラゴンに近づいて 話しかけた。

「お前 お腹空いてたんだろ? なあ よかったら草原で一緒に暮らさないか??
草原で一緒に 葡萄酒を飲もう!!」
トシユキは 微笑みかけた。
そして ドラゴンの鼻を優しくなでてやった。

「クンクン 」
すると ドラゴンは トシユキの臭いをかぎだした。
トシユキからは 畑仕事で染みついた土の匂いがする。 
この人間はウソは付いていないとすぐに分かった。

自分がずっと ずっと昔、まだ小柄なドラゴンだったころ 
勇者と一緒にこの魔王城に攻め込んだ。
だけど 魔王の罠にかかり、それで死んだと思われたのかもしれない、
でも 実は 魔王城の地下に閉じ込められていた。

それからは この部屋にわずかに生えている草を食べ
水路から時々流れてくる ご馳走の残りを食べて生き残ってきた。
誰も助けに来てくれないし、 自分の体もだんだんと大きくなって
食べる量も増えてきたので、絶望しかないと思った。
お城の壁を 何度 破壊しようと試みただろう、だけど 魔王のワナは完璧だったし
何者かが この部屋の結界をさらに 強いもの荷書き換えてしまったようだった。
そんなことをされて自分は 要らない存在なんだと思って落ち込んだ。
でも 自分にも やっと帰る場所が出来た。 


こうして 魔王騒動は幕を閉じた。
メテオストライクも 空のかなたへ飛んでいったし石板も破壊された。
元々スクロールをコピーしたものらしいので 不安定なものだったらしく
ベーレ国に隕石が落ちていても 不思議ではないという品物だったらしい。

そして 褒美を受け取り草原に教会が建つことになった。

エピローグ
・・・・
ベーレ国にて。

「お父様 お茶が入りました」
「おお ケローナ姫(ケロ子)すまぬな。 サリーちゃんも一緒に飲まぬか?」
「そうですね。では私の作った卵プリンを持ってきまきしょう」
ケロ子は 悪魔の魔法が解けて元の姿に戻りまた 王女さまとしてお城で暮らすことになった。
草原の教会には ベーレ国よりも立派なステンドグラスをプレゼントすると張り切っていた。

・・・・
一方 温泉の街 ミクロネーゼでは。


「洞窟温泉 楽しかったわね!がははは」
「そうね ハーパー。ふふふ」
「洞窟風呂は 1日おきに男湯と女湯が入れ替わるんだったよな。
明日はミーフとハーパーの入った風呂に 俺も挑戦できるぜ」

「この後は 個室の露天風呂に行きましょうよ!」
「そうか二人は露天風呂に行くのか。 じゃぁ 俺は部屋に戻るぜ」

マイクが部屋へ戻ろうとすると ハーパーが呼び止めてきた。

「何言ってるのよ、マイク! あなたも来るのよ!!」
「え!あの? 二人とも俺でいいのか?」

「私たちの国は 何人と結婚してもいい国なのよ!そうよねミーフ」
「ええ 一族の借金も返済できたわ。なので来るといいわ」
「マイク! 覚悟を決めなさい!!! がははは」

マイクのおかげで 草原の人口が二人増えた。
この分なら もっと 増えそうだ
・・・
「勇者! おらぬのか?」
「はひぃ 開いております 死神様」
「部屋には入らん。 それより早く支度しろ 行くぞ!」
「どこへ ですか?」
「個室露天風呂だ!!私の背中を流せ! 早くしろ」
「はひぃー 死神様」
二人の関係はよくわからない。だけど 二人がそれでいいのなら、いいと思う。

・・・
トシユキたちは 個室露天風呂に来ていた。

「ほーら エレナ ザブンだぞ!」
「キャキャキャ」
 露天風呂のお湯は乳白色なので エレナを抱えて
 エレナの入れる高さの場所に降ろしてやった。

「それにしても 女神が胸パットを使っていたなんて気が付かなかったよ」

「トシユキが神界に来たときに お胸ばかり見ていたのでバレているのではないかと ヒヤヒヤしました。
お胸が小さいと嫌われてきまいますか?Dカップですけど・・。」

「胸の事なんて気にしませんよ。だって俺たち 夫婦じゃないか。 あはは」

「そうですか では トシユキが大臣とキスした事も私は気にしません。
なぜなら私たちは 夫婦なのです。 クスクス」

「バレてたぁ!やっぱり神様ですね」
「神でなくても 好きな人の事はわかるのです」

「そうだ! 明日 鍛冶屋の様子を見に行きませんか?」
「鍛冶屋ですか?いいですが 何を見に行くのですか?」
「エレナも いく!」
「聖剣の欠片で 俺たちの結婚リングを作ってもらっています。
教会が完成したら最初の結婚式を俺と挙げてください。お願いします!!」

トシユキはお湯に顔を沈めるくらい深く頭を下げた。


ガラガラガラ

お風呂の扉があいてマリアが入ってきた。
「あの 本当に、ご一緒しても良かったのでしょうか?」

「ええ マリア、あなたを呼んだのは私です。
エレナが元気に育っているのは、あなたの力によるものなのです。
あなたも私たちの家族になりませんか?」

「はい 女神様。いえ お母さん・・・」

この後はみんなで お風呂を楽しんだ。
マリアは優しい子なので 俺の背中を流してくれた。
時々 オ〇パ〇が胸に当たったが気にしない だって俺たちは親子なのだから。
今日は俺に 子供好きの優しい娘ができました。
沢山の幸せに囲まれて、俺は幸せです。


。。。。。。。。。。
最後まで読んでいただきまして ありがとうございます。
ここまで書き進められたのは あなたが読んでくださったからです。
素晴らしいあなたに感謝を捧げまして この物語を閉じさせていただこうと思います。。。
。。。。。。。。。。
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