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世界が変わっても人の心は変わらない
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どのくらいの時間が経ったんだろう?
「うっ うううう ん?」
俺たちは ガケの中間にあるテラスのように
鍾乳洞の石灰がせり出した洞窟の入り口に倒れていた。
あの高さから落ちてきたのか?
そうだ セレネは?どこにいるんだ?
「セレネ」
「う うううぅ。。オーレンス・・」
すぐ近くにセレネはうつぶせになって倒れていた。
崖から落ちたのに傷もないし 無事なようだ。
ありがとうサブロウ。
「ででぇ でで、でででぇチュ~~ 。。。」
おい サブロウ サブロウ??
サブロウは 頑張りすぎて目を回してダウンしてしまったようだった。
休んでいてくれ。
「私・・いかな・・くちゃ・・勝たなくちゃ」
「無理するなよ。あんな化け物と戦ったんだからこんな勝負やり直しだって。」
「ダメよ。勝負は勝負よ。勝たなきゃ、きっと後悔しちゃうの。
明日死んじゃうとしたら、今 ここでやらなきゃいけない・・・。
それでもダメなの?
ねえ オーレンス。聞いてほしいの私の子供の頃の話・・」
セレネは子供の頃、魔女の子供としては周囲からも期待をされていたし
セレネの母のサウレに至っては都に出向いてわざわざ「水の使い手」という二つ名を用意してくるくらいの力の入れようだったらしい。
だから みんなのためにも魔女にならなければいけないと子供心に使命感を持っていたのだとか。
「私ね・・ 宴のときに燃やされる小人の燃えた顔が悲しそうですごく怖かったの。
だからね 小人を攻撃できなかったの。
でも そしたら今度は自分が殺されちゃうって思うじゃない?
怖くて怖くてね。お漏らししちゃったのよ。
お漏らししたらお母さんが助けてくれたの。
何度も何度も助けてもらっているうちに、いつの間にかに魔女になれなくなっちゃったの。
でも そんな事、子供の私は知らなかったのよ。
急に誰からも見向きもしてもらえなくなって そして村娘として生きることになっちゃった」
「だから私ね。今よりいい自分になりたいの。
賢者スデーモ様との修行はメチャクチャだったけど
でもね 強くなれたわ!
だから 私はジェフラにも勝ちたいし
これから色んな事に勝てる人間になりたいのよ
だから 行かせてほしいの。私を勝たせてオーレンス!!」
ああ セレネいいこと言ってるわぁ~ 気持ちもわかるし、
メチャクチャな修行をこなしたりとかこの子偉いよな。
でも 「死出のネックレス」がなんで死出のネックレスと呼ばれるのかわかった気がする。
一つの感情を増幅させてしまう効果があるのか。
ただ 自分で選んだ人生ならともかくネックレスのような外側からの力で捻じ曲げられているなら
止めなきゃいけない!
こんな時の 神様、サブロウ様だな。
俺はサブロウに呼びかけてみた。
サブロウ・・サブロウ・・・ダメだ・・。
頼りのサブロウも今は伸びちゃってるし やるしかないのか?
誰の力でも助言でもなく、俺の言葉でセレネを説得するしかない。
地球で死んじゃった俺だけど、俺の人生でセレネに話しかけてやる!
「なあ セレネ。努力して努力して努力してどんどん良くなったとしてさ
セレネは何がしたいんだい?
魔女や賢者になりたいのかい?お金持ちになりたいのかい?
恋人がほしいのかい?どうしたいって思っているんだい?」
「ふふふふ そんなの全部よ。オーレンスの質問が悪いんだからね。
よくなればなるほどいいに決まってるじゃない?」
「なるほど。じゃぁ ちょっと強引な例えだけど、お母さんのサウレと賢者スデーモと
イケメンの戦士マクアを足して一人の人間を作ったとしたらどうだろう?
そんな人にホントになりたいのかい?」
「ふふふふ くっくくく。笑わせないでよ。うちのお母さんと賢者スデーモが合体したら
そんなの最悪じゃない?
それこそニーマン復活だわよ。この世が滅んじゃうぅ~。 クスクスクス。
しかも あのナルシストの戦士マクアみたいな喋り方なんてしだしたら クスクスクス モーダメ。
ごめん ごめん。お腹痛いわ・・ 辛い 横っ腹がどうにかなっちゃいそうよ・・・」
「俺はまじめに話しているのに酷いなぁ~ なーんてね。けどさ
もし完璧と思っている人が現実に実在したとしたらどうだろう?
完璧な面ばかり出てしまって逆に何にも成し遂げられないんじゃないかな?
セレネが笑っちゃっているのがいい証拠じゃないか(笑)」
セレネは浮かべた涙を拭きながら訪ねてきた。
「でもね じゃぁ どうしたらいいのかしら?」
「セレネにはジェフラがいるだろ? 仲良く力を合わせればいい。
ヨーゼンたちみたいな付き合い方はできないのかい?」
「でもね ジェフラは元町娘でお金持ちだし、あの子は幸せになれるわ。
ヨーゼンは興奮すると頭から角が生えちゃうし、
さっき一緒にいたスニークもそんな感じなの。
そして私は魔女になれなかった村娘なのよ。ジェフラとは全然違うわ。」
オーレンスはセレネに言葉にはできないが、何かを感じた。
そしてよくわからないままセレネにお願いをした。
「セレネ 両手を広げてお椀の形を作ってごらん」
「こうかしら??」
セレネは胸元にお椀の形を作ったので俺は両手をセレネの手に添えた。
そして「このお椀がセレネが持てる幸せの大きさね」
手を二回上下にさすってから
「ある日セレネは魔女になりました。さーて♪このお椀にどんな幸せを入れたいかな?
家族は? 友達は? 遊びはどうなる?」
といって手をさらに二回上下にさすって
ある日セレネはお金持ちになりました。・・・・
ある日セレネはモテモテになりましたぁ・・・・
と時には不真面目な質問も交えながら次々と質問をしていきました。
「さーて♪、さーて♪ 今のセレネは同じことがいくつできるかな?
さあ、考えて?
セレネは家族を笑顔にできないのかな?
友達と仲良く出来ないのかな?
そんなことないよね?
きっとできるよ。
文明が進歩しても立場が変わっても人の根っこは変わらない。
だから 今を生きているセレネが今を選べばいい。
きっとできるよ。っと はい。おしまい♪」
はぁはぁ、、やってしまった。
思いつく限りのことを言葉にしてしまった。こんなんじゃうまくいくはずがない・・。
「ジェフラじゃないけどぉ~! ねえねえ これなぁ~に??
こんなんじゃ。女の子のハートには響かないわよ。ふふふ」
後半は中途半端にカッコよくしようとしてしまったからな・・なんだか恥ずかしい・・。
「うん わからない。なんとなくかな、、だけど よかったら心の片隅に残しておいてくれ」
「オーレンスは個性的な人なのかもね。でも 嫌いじゃないわよ。
私は心が広いから、だから片隅にだったら残してあげる。ありがとう、
私なりにもう少し考えてみるわ、、クスクス。
あれ? 意識が・・」
セレネがよろけて倒れてしまった。
「ブシャーー」と体から黒い霧が出てネックレスへ戻っていった。
失敗したと思ったけど、セレネが元に戻ったのか?
なんでだ? 「残してあげる」・・・そうか!セレネっていい子なんだ!
だから自分の力で・・!
「ち・・違うでチュ・・ そ・・それはオーレンスとセレネが似ていたからでチュ・・
今は、それよりもネックレスからいい匂いがするでチュ・・早くドームの中に入れるでチュよ・・」
「うっ うううう ん?」
俺たちは ガケの中間にあるテラスのように
鍾乳洞の石灰がせり出した洞窟の入り口に倒れていた。
あの高さから落ちてきたのか?
そうだ セレネは?どこにいるんだ?
「セレネ」
「う うううぅ。。オーレンス・・」
すぐ近くにセレネはうつぶせになって倒れていた。
崖から落ちたのに傷もないし 無事なようだ。
ありがとうサブロウ。
「ででぇ でで、でででぇチュ~~ 。。。」
おい サブロウ サブロウ??
サブロウは 頑張りすぎて目を回してダウンしてしまったようだった。
休んでいてくれ。
「私・・いかな・・くちゃ・・勝たなくちゃ」
「無理するなよ。あんな化け物と戦ったんだからこんな勝負やり直しだって。」
「ダメよ。勝負は勝負よ。勝たなきゃ、きっと後悔しちゃうの。
明日死んじゃうとしたら、今 ここでやらなきゃいけない・・・。
それでもダメなの?
ねえ オーレンス。聞いてほしいの私の子供の頃の話・・」
セレネは子供の頃、魔女の子供としては周囲からも期待をされていたし
セレネの母のサウレに至っては都に出向いてわざわざ「水の使い手」という二つ名を用意してくるくらいの力の入れようだったらしい。
だから みんなのためにも魔女にならなければいけないと子供心に使命感を持っていたのだとか。
「私ね・・ 宴のときに燃やされる小人の燃えた顔が悲しそうですごく怖かったの。
だからね 小人を攻撃できなかったの。
でも そしたら今度は自分が殺されちゃうって思うじゃない?
怖くて怖くてね。お漏らししちゃったのよ。
お漏らししたらお母さんが助けてくれたの。
何度も何度も助けてもらっているうちに、いつの間にかに魔女になれなくなっちゃったの。
でも そんな事、子供の私は知らなかったのよ。
急に誰からも見向きもしてもらえなくなって そして村娘として生きることになっちゃった」
「だから私ね。今よりいい自分になりたいの。
賢者スデーモ様との修行はメチャクチャだったけど
でもね 強くなれたわ!
だから 私はジェフラにも勝ちたいし
これから色んな事に勝てる人間になりたいのよ
だから 行かせてほしいの。私を勝たせてオーレンス!!」
ああ セレネいいこと言ってるわぁ~ 気持ちもわかるし、
メチャクチャな修行をこなしたりとかこの子偉いよな。
でも 「死出のネックレス」がなんで死出のネックレスと呼ばれるのかわかった気がする。
一つの感情を増幅させてしまう効果があるのか。
ただ 自分で選んだ人生ならともかくネックレスのような外側からの力で捻じ曲げられているなら
止めなきゃいけない!
こんな時の 神様、サブロウ様だな。
俺はサブロウに呼びかけてみた。
サブロウ・・サブロウ・・・ダメだ・・。
頼りのサブロウも今は伸びちゃってるし やるしかないのか?
誰の力でも助言でもなく、俺の言葉でセレネを説得するしかない。
地球で死んじゃった俺だけど、俺の人生でセレネに話しかけてやる!
「なあ セレネ。努力して努力して努力してどんどん良くなったとしてさ
セレネは何がしたいんだい?
魔女や賢者になりたいのかい?お金持ちになりたいのかい?
恋人がほしいのかい?どうしたいって思っているんだい?」
「ふふふふ そんなの全部よ。オーレンスの質問が悪いんだからね。
よくなればなるほどいいに決まってるじゃない?」
「なるほど。じゃぁ ちょっと強引な例えだけど、お母さんのサウレと賢者スデーモと
イケメンの戦士マクアを足して一人の人間を作ったとしたらどうだろう?
そんな人にホントになりたいのかい?」
「ふふふふ くっくくく。笑わせないでよ。うちのお母さんと賢者スデーモが合体したら
そんなの最悪じゃない?
それこそニーマン復活だわよ。この世が滅んじゃうぅ~。 クスクスクス。
しかも あのナルシストの戦士マクアみたいな喋り方なんてしだしたら クスクスクス モーダメ。
ごめん ごめん。お腹痛いわ・・ 辛い 横っ腹がどうにかなっちゃいそうよ・・・」
「俺はまじめに話しているのに酷いなぁ~ なーんてね。けどさ
もし完璧と思っている人が現実に実在したとしたらどうだろう?
完璧な面ばかり出てしまって逆に何にも成し遂げられないんじゃないかな?
セレネが笑っちゃっているのがいい証拠じゃないか(笑)」
セレネは浮かべた涙を拭きながら訪ねてきた。
「でもね じゃぁ どうしたらいいのかしら?」
「セレネにはジェフラがいるだろ? 仲良く力を合わせればいい。
ヨーゼンたちみたいな付き合い方はできないのかい?」
「でもね ジェフラは元町娘でお金持ちだし、あの子は幸せになれるわ。
ヨーゼンは興奮すると頭から角が生えちゃうし、
さっき一緒にいたスニークもそんな感じなの。
そして私は魔女になれなかった村娘なのよ。ジェフラとは全然違うわ。」
オーレンスはセレネに言葉にはできないが、何かを感じた。
そしてよくわからないままセレネにお願いをした。
「セレネ 両手を広げてお椀の形を作ってごらん」
「こうかしら??」
セレネは胸元にお椀の形を作ったので俺は両手をセレネの手に添えた。
そして「このお椀がセレネが持てる幸せの大きさね」
手を二回上下にさすってから
「ある日セレネは魔女になりました。さーて♪このお椀にどんな幸せを入れたいかな?
家族は? 友達は? 遊びはどうなる?」
といって手をさらに二回上下にさすって
ある日セレネはお金持ちになりました。・・・・
ある日セレネはモテモテになりましたぁ・・・・
と時には不真面目な質問も交えながら次々と質問をしていきました。
「さーて♪、さーて♪ 今のセレネは同じことがいくつできるかな?
さあ、考えて?
セレネは家族を笑顔にできないのかな?
友達と仲良く出来ないのかな?
そんなことないよね?
きっとできるよ。
文明が進歩しても立場が変わっても人の根っこは変わらない。
だから 今を生きているセレネが今を選べばいい。
きっとできるよ。っと はい。おしまい♪」
はぁはぁ、、やってしまった。
思いつく限りのことを言葉にしてしまった。こんなんじゃうまくいくはずがない・・。
「ジェフラじゃないけどぉ~! ねえねえ これなぁ~に??
こんなんじゃ。女の子のハートには響かないわよ。ふふふ」
後半は中途半端にカッコよくしようとしてしまったからな・・なんだか恥ずかしい・・。
「うん わからない。なんとなくかな、、だけど よかったら心の片隅に残しておいてくれ」
「オーレンスは個性的な人なのかもね。でも 嫌いじゃないわよ。
私は心が広いから、だから片隅にだったら残してあげる。ありがとう、
私なりにもう少し考えてみるわ、、クスクス。
あれ? 意識が・・」
セレネがよろけて倒れてしまった。
「ブシャーー」と体から黒い霧が出てネックレスへ戻っていった。
失敗したと思ったけど、セレネが元に戻ったのか?
なんでだ? 「残してあげる」・・・そうか!セレネっていい子なんだ!
だから自分の力で・・!
「ち・・違うでチュ・・ そ・・それはオーレンスとセレネが似ていたからでチュ・・
今は、それよりもネックレスからいい匂いがするでチュ・・早くドームの中に入れるでチュよ・・」
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