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酒場と包帯男
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ミリアとリフトが去ってから数日が経った・・。
バールは 仕事のダンジョンへ出かけてなかなか帰ってこないの。
そして 宿へ帰ってきたと思ったらボロボロの姿になっていて何も言わないまま、自室で眠ってしまうのよ。
鬼刀斬剣って 吸血する魔剣よね?
バール、あなたは剣に吸わせているのは血なの?それとも 何なの??
私もモコちゃんに乗って ミニイベントをこなしていったけど
優勝して どんなに周りから声援を送られてもあまりうれしい気持ちになれなかったの。
どうしてこうなってしまったのかしら?
メアリーの館に潜入したときに リフトは素直にミリアに捕まっていたわよね。
あああ わかんない! 「マインドフルネス!」でもいいけど
こんな時は 飲みたい気分よ。
本当は 私がメアリーに伝える情報を集めないといけないからなのよね。
だけど 実はちょっとだけ お酒のあるお店に入ってみたいの。
大きな二階建ての酒場で 前の方にはカウンターとバーテンダーがいて丸いテーブルでは
冒険者かしら? ゲームをやったり報酬を分けあったりしているわね。
二階は 個室になっているみたい。きっと お金のある人たちの専用の部屋なのね。
テーブルは 空いてなかったのでカウンターに座ったけど
私 お酒のあるお店に入るのは初めてなのよ。
緊張しちゃうわ。
「ギ二ール国が滅んだらしい!」
「ペルー国も 石の残骸が・・」
「山より大きい。化け物らしいぜ」
「メキストに 向かったりしてないだろうな?」
「モル小屋にいったか?最近 すげぇ~美人が優勝しまくってるって話だぜ」
「銀髪の女を見たんだ。あれはもしかして 聖女様じゃないか?」
ここへきて正解ね。
座っているだけで 古代の魔物の情報が手に入るわ。
魔物って話だったから ドラゴンのイメージだったけど 古代の魔物はそれよりもずっと大きいみたい。
まあ私は ドラゴンも見たことがないけどね。
バーテンダー「お客さん ご注文は?」
そうだったわ 酒場にきたのに注文をしてなかったわ。
でも どうしましょう・・。
右に進め・・ スースー
そんな 困っていたときに お酒のグラスが私の前までテーブルを滑って流れてきたの。
このお酒を私に?いったい誰かしら? レースで少し名前が知れ渡ってきたから私のファンかしら??
そう思って横を向いたら 座っていたのは右腕がなくて顔に包帯を巻いた男だったの。
そう、 メキストに来るときに助けてくれた人だったわ。
男は帽子を深くかぶりなおすと 包帯を見せたくないそぶりだった。
「お嬢ちゃんにはそれで十分。それを飲んで帰りな」
「あの助けてくれたのはあなたよね? あのときはありがとう。でも ご馳走してもらうわけにはいかないわ。私に何かお礼をさせてくれないかしら?」
「そうか?じゃぁ ミリア・・そう ミリアって名前だったか。あいつにかかわるな。あいつはスパイダーの娘だ」
ミリアとは別れたは 私のハートにグサリと音を立てて杭が撃ち込まれたような気持になったの。
「わかってるわよ、そんなの。それに もう私たちはバラバラよ。はぁ~どうしたらいいの。。」
「辛いか?そうか。辛いなら 今日明日中に魔導都市メキストを離れるんだ。とんでもない物がこちらへ向かっている。騒ぎになってからでは 都を出られなくなるぞ」
「古代の魔物でも来るって言うの? それはただの噂よ。人の心っていうのはね・・もう一人いるの。だから安心していいわよ。でも こんな噂ばっかりなのよね。笑っちゃうわ」
「もう一人か、、なら安心だ。もう会うこともないだろう。さらばだ」
珍しい人ね。何だったのかしら?
私は グラスのお酒を口に付けたわ
でも 実は私は本当はお酒が飲めないのよね
初めてのお酒。。いただきます
え? これはお酒じゃないわ。
私が飲んだのは リンゴ酢を割ったものだったの。どうしてわかったのかしら??
バールは 仕事のダンジョンへ出かけてなかなか帰ってこないの。
そして 宿へ帰ってきたと思ったらボロボロの姿になっていて何も言わないまま、自室で眠ってしまうのよ。
鬼刀斬剣って 吸血する魔剣よね?
バール、あなたは剣に吸わせているのは血なの?それとも 何なの??
私もモコちゃんに乗って ミニイベントをこなしていったけど
優勝して どんなに周りから声援を送られてもあまりうれしい気持ちになれなかったの。
どうしてこうなってしまったのかしら?
メアリーの館に潜入したときに リフトは素直にミリアに捕まっていたわよね。
あああ わかんない! 「マインドフルネス!」でもいいけど
こんな時は 飲みたい気分よ。
本当は 私がメアリーに伝える情報を集めないといけないからなのよね。
だけど 実はちょっとだけ お酒のあるお店に入ってみたいの。
大きな二階建ての酒場で 前の方にはカウンターとバーテンダーがいて丸いテーブルでは
冒険者かしら? ゲームをやったり報酬を分けあったりしているわね。
二階は 個室になっているみたい。きっと お金のある人たちの専用の部屋なのね。
テーブルは 空いてなかったのでカウンターに座ったけど
私 お酒のあるお店に入るのは初めてなのよ。
緊張しちゃうわ。
「ギ二ール国が滅んだらしい!」
「ペルー国も 石の残骸が・・」
「山より大きい。化け物らしいぜ」
「メキストに 向かったりしてないだろうな?」
「モル小屋にいったか?最近 すげぇ~美人が優勝しまくってるって話だぜ」
「銀髪の女を見たんだ。あれはもしかして 聖女様じゃないか?」
ここへきて正解ね。
座っているだけで 古代の魔物の情報が手に入るわ。
魔物って話だったから ドラゴンのイメージだったけど 古代の魔物はそれよりもずっと大きいみたい。
まあ私は ドラゴンも見たことがないけどね。
バーテンダー「お客さん ご注文は?」
そうだったわ 酒場にきたのに注文をしてなかったわ。
でも どうしましょう・・。
右に進め・・ スースー
そんな 困っていたときに お酒のグラスが私の前までテーブルを滑って流れてきたの。
このお酒を私に?いったい誰かしら? レースで少し名前が知れ渡ってきたから私のファンかしら??
そう思って横を向いたら 座っていたのは右腕がなくて顔に包帯を巻いた男だったの。
そう、 メキストに来るときに助けてくれた人だったわ。
男は帽子を深くかぶりなおすと 包帯を見せたくないそぶりだった。
「お嬢ちゃんにはそれで十分。それを飲んで帰りな」
「あの助けてくれたのはあなたよね? あのときはありがとう。でも ご馳走してもらうわけにはいかないわ。私に何かお礼をさせてくれないかしら?」
「そうか?じゃぁ ミリア・・そう ミリアって名前だったか。あいつにかかわるな。あいつはスパイダーの娘だ」
ミリアとは別れたは 私のハートにグサリと音を立てて杭が撃ち込まれたような気持になったの。
「わかってるわよ、そんなの。それに もう私たちはバラバラよ。はぁ~どうしたらいいの。。」
「辛いか?そうか。辛いなら 今日明日中に魔導都市メキストを離れるんだ。とんでもない物がこちらへ向かっている。騒ぎになってからでは 都を出られなくなるぞ」
「古代の魔物でも来るって言うの? それはただの噂よ。人の心っていうのはね・・もう一人いるの。だから安心していいわよ。でも こんな噂ばっかりなのよね。笑っちゃうわ」
「もう一人か、、なら安心だ。もう会うこともないだろう。さらばだ」
珍しい人ね。何だったのかしら?
私は グラスのお酒を口に付けたわ
でも 実は私は本当はお酒が飲めないのよね
初めてのお酒。。いただきます
え? これはお酒じゃないわ。
私が飲んだのは リンゴ酢を割ったものだったの。どうしてわかったのかしら??
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