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予兆。災害級の魔物たち
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「なんだって! 魔王が!そりゃ ホントにかい??」
魔導通信機の水晶の光がいつもになく慌ただしい光を放っていたある日、メアリーの元にある連絡が届いた。
魔王が勇者に倒されたらしい。
そして天国に旅立った魔王は 輪廻転生を繰り返すために早くても15年ほどの時を不在にすることになった。
バール「あちゃちゃ・・ 魔王、負けちゃったか」
メアリー「魔王は、始めこそ有利に戦っていたが 結果的に3対1になって負けてしまったらしいよ」
リフト「前回は魔王が勝ちましたから 今回は勇者が勝つと思っていました。」
バール「え?リフト お前も魔王派だろ?」
リフト「私は・・強いほうの味方です」
バール「わかってないな。応援する事にだな 意味があるんだ がはは」
朝からバールたちがもめていたの。
メアリーが言うには 魔王が死んで輪廻転生の旅に行ってしまったそうなのよ。
そうなると今後の残った勇者の動向が気になるらしいわ。
人を超える力とスキルを身に着けたものが 勝利の後にどれだけのハメを外すのか。
次の戦争までの15年間は天国になるか地獄になるかは神のみぞ知るところなのよ。
そこで 昔神様たちは 勝利をした勇者や魔王たちに褒美を授けることにしたの。
例えば 「魔王を倒した勇者は女神様と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」
なんてシナリオ。
そう シナリオの一つは私の事なの。
勇者の奥さんになるはずの私はすでに違う男に連れ去られてしまったのよ。
取り返しに来たりするのかしら?
でもね 1,000年もほっといて 今更 色気づきましたので「迎えに来ました」って言われても
もう遅いのよ。笑っちゃうわ
私はメアリーに頼まれたの。
勇者が勝ったことで 世の中がどう変わるのかを見てきてほしいって。
魔導都市メキストは 魔族も人族も済む都だけど一番多いのはハーフの亜人なの。
だから 世界の縮図ともいえるわ。
私は魔導都市メキストでレースに参加するついでに 魔導通信機で情報を送ることになった。
メアリー「私の代わりに トモちゃんの目で世界を見てきておくれ」
そうね みんなも一緒に来てくれるし行きましょう。
頑張るわよ モコちゃん!
「プイプイ」
私は「マリアの笛」を吹いたわ。
魔法がかかっていると信じれば・・・きっと魔法は本物になるわ!
ピロリロリ♪
マリア「コスチュームチェンジですね!」
私は 目をつむって着替えやすいように両手を広げたの。
さあ 今度はどんなコスチュームかしら??
「プイプイ」
「もこちゃん。。可愛い」
「強そうじゃねぇか がはは」
え? 目を開けるとモコちゃんがトラの着ぐるみを着ていたわ。早そうね。
「プイプイ」
私が手を広げているのを勘違いしてモコちゃんが スリスリしに来てくれたの。
可愛いからいいけど 期待していただけに私もちょっとだけ着替えたかったわ。
魔導都市メキストが近づくにつれて 徐々に魔物の出現が多くなってきたの。
以前のキビー村で見たような クマみたいな魔物じゃなくて見た目もグロテスクだったり殺意を感じるフォルムをしているわ。
バール「鬼刀斬剣!!うりゃ!」
リフト「ファイアボール!」
ギュルルル・・・
「よっしゃ! 見えてきたぜ」
進んでいくと キャラバン隊の足跡を見つけることが出来たわ。
隊の後ろを付いて行けば 魔物の襲撃も少ないはず。
運よく合流出来て同行させてもらえれば 馬車なんかに乗せてもらって のんびり進めるかもしれないわね。
それにしても 魔石を集めれば魔物が寄ってきてしまうのにどうして人間は魔石を集めようとするのかしら?
魔導都市メキストならともかく 大国ともなれば魔物のために丈夫な城壁や沢山の兵士たちを用意するわけよね
まるで 神の意思に逆らっているみたい・・って私神様だったわ。記憶はないけど・・。
リフト「それだけ人の力はすごいと言うことです」
バール「その昔 人は天界まで届く塔を建てて神の怒りに触れたことがあるらしいぜ。勇者と魔王が生まれたのもそのときだったと言われている」
神と人間の関係も 複雑なのかもしれない。
モコちゃんが 私に何かを知らせてきたのよ。
「プイプイ!」
どうしたのかしら?
「お姉ちゃん。。ミリア 怖い・・」
どうしたの ミリア?
ミリアは 砂嵐のような道のずっと先を眺めて怯えだしたわ。
そのうち 遠くからぼんやりとだけど黒い点がこっちに向かってきたの。
前にはトカゲに乗った人たち そしてその後ろを大きな黒い恐竜が走って追いかけてきていたわ。
バール「アイツらは「逃げ奴隷」だ」
「逃げ奴隷」ですって?あの魔物を引き連れて逃げている人たちは手に何かを持っているわ。
もしかして 魔石をもって走っているの?
誰かを助けるためじゃなくて 奴隷だから魔石を振り回して走っているの?酷い! ひどす過ぎるわ!
「モコちゃん 行くわよ!!」
「プイプイ」
私が モコちゃんに乗り込むと火の玉が飛んできたの。
「ファイアボール!!」
え! リフト??
リフト「行かせません。あのモンスターは飛びこそしませんが、黒龍の末裔ですよ。それが3匹もいます。伝説の勇者や魔王ならともかく、私たち人の力など無力なのです。」
トモちゃん「なによ! さっきは 人の力はすごいっていってたじゃないの!」
目頭が熱いわ。 叫んだからかしら?
どうして涙が出そうなの? リフトが反対したから?? 一緒にやろうって言ってくれなかったから?
無理意地なんてできるわけないじゃないのよ! わたしってば!
バール「じゃぁ トモちゃんはどうするつもりだ?聞かせてくれ」
二人が勝てないって言っているような敵を倒すのはおそらく無理。
じゃぁ 無理って事かしら?
いいえ 助けられるわ!
「モルモットならトカゲよりも速く走れるわ!あの人たちから魔石を受け取って 私が魔物を振り切って見せる!! 」
私はモコちゃんに乗って走り出すと 「逃げ奴隷」たちのところに走り寄ったわ。
「魔石を 私に!!」
一人目・・二人目・・と魔石を集めていったそのとき三人目の子がトカゲ事、襲われそうになったの。
キャー
「鬼刀斬剣!! トモちゃん ほら 魔石だ!!」
バールは まさか 走ってモコちゃんの後ろを付いてきてくれたの?
「俺の足じゃ ここが限界だ! 」
そういうと 「逃げ奴隷」の子を抱えて剣技を使いながら 離脱していったわ。
そして 先回りしたリフトは「二手に分かれて逃げてください! ファイアーウォール!!!」という新魔法を使って魔物の前に障害物を作って 残りの「逃げ奴隷」を逃がしてくれたの。
あとは 私!
「プイプイ」
3つの大きな魔石を持って 魔物の前を走ったわ。
きっと 地形的にアレがあると信じて走ったの。
岩でも山でもガケでも 何でもいいのよ!!
あったわ!
目の前にあったのはガケ! 私たちは運がいい!!
「ガケ沿いに ポップコーンジャンプよ!!」
「プイプイ」
ズズズーと地面をこする音を立てて モコちゃんはガケのギリギリを走行したの。
魔物は曲がり切れずにガケの下へ落ちていったの。
ふぅ 助かったわ。
モコちゃんから降りて ガケの下を確認しようとしたの。
そしたが
ギュルルル!!!!
きゃー!
三匹目の魔物がガケにへばり付いてついていたのね。
私に襲い掛かってきたわ。
足場が崩れて 私も魔物も崖の下に・・。
もうダメ!!
・・・。
・・。
・。
ドッカン!!
爆風の後で私は気が付くと トカゲに乗った誰かに抱えられたまま走ったの。
ドサ!! いたたぁ・・・。
トカゲに乗った人は 私を助けてくれたのに 地面に放り出して逃げて行ってしまったのよ。
いったい 何だったのかしら?
でも あの人の右腕。。無かったわね。
顔も 確り見たわけじゃないけど包帯でグルグル巻きだったわね。
私は 興奮が冷めずにみんなのところまで帰ったわ。
バールとリフトにも謝らなくっちゃいけない。 でも あの人たちが助かってよかった。。
バールたちと合流すると「逃げ奴隷」の人たちがお礼を言ってくれたの
「トビーといいます。さっきはありがとう」
「私ターシャ。 こわかった。。です。ごめんなさい」
「助けていただいてありがとうございます。私は犬の亜人のラブと申します。。」
鳥の亜人だったり白猫の亜人だったり、ラブさんはモコちゃんよりも少し薄い茶色の毛並みの美しい女性ね。
みんな助かってよかった
「契約 ターシャと契約して」
「僕も お姉ちゃんと契約したい」
「わがままを言ってはいけません。ですが 私たちは捨てられた奴隷。主がいなければ生きていけないのです。どうかご慈悲をください。」
困ったわね。どうして自分の生き方を自分で決められないの?はぁ いいわ。
決めた!
「ねえ あなたたち、さっきの魔石だけどお姉ちゃんに売ってくれないかしら?そしてこのお金でこの先にある精霊の農園という場所に行ってほしいの。そこには ヤギールという執事がいるからそこで仕事を貰って生きていくといいわ」
三人は銀貨を受け取ると トカゲに乗って精霊の農園を目指したの。
リフト「トモちゃんは すっかり 経営者ですね」
「え? 私が経営者ですって? 笑っちゃうわ」
バール「いいや トモちゃんは 昔、俺を拾ってくれた騎士団長と、同じ顔をしていたぜ。思い出してみれば怖い隊長だったぜ、がはは」
「それって どういういみよ!怒るわよ ふふふ」
こうして私たちは魔導都市メキストに着いたの。
だけど どうして黒龍の末裔と言われるほどの魔物がやってきたのかしら?
その答えは ある事件をきっかけに不安になった貴族たちが魔石を集め出したことが原因らしいの。
その事件とは・・ハイマリー大国が跡形もなく 魔物の群れに滅ぼされてしまったということだったの。
魔導通信機の水晶の光がいつもになく慌ただしい光を放っていたある日、メアリーの元にある連絡が届いた。
魔王が勇者に倒されたらしい。
そして天国に旅立った魔王は 輪廻転生を繰り返すために早くても15年ほどの時を不在にすることになった。
バール「あちゃちゃ・・ 魔王、負けちゃったか」
メアリー「魔王は、始めこそ有利に戦っていたが 結果的に3対1になって負けてしまったらしいよ」
リフト「前回は魔王が勝ちましたから 今回は勇者が勝つと思っていました。」
バール「え?リフト お前も魔王派だろ?」
リフト「私は・・強いほうの味方です」
バール「わかってないな。応援する事にだな 意味があるんだ がはは」
朝からバールたちがもめていたの。
メアリーが言うには 魔王が死んで輪廻転生の旅に行ってしまったそうなのよ。
そうなると今後の残った勇者の動向が気になるらしいわ。
人を超える力とスキルを身に着けたものが 勝利の後にどれだけのハメを外すのか。
次の戦争までの15年間は天国になるか地獄になるかは神のみぞ知るところなのよ。
そこで 昔神様たちは 勝利をした勇者や魔王たちに褒美を授けることにしたの。
例えば 「魔王を倒した勇者は女神様と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」
なんてシナリオ。
そう シナリオの一つは私の事なの。
勇者の奥さんになるはずの私はすでに違う男に連れ去られてしまったのよ。
取り返しに来たりするのかしら?
でもね 1,000年もほっといて 今更 色気づきましたので「迎えに来ました」って言われても
もう遅いのよ。笑っちゃうわ
私はメアリーに頼まれたの。
勇者が勝ったことで 世の中がどう変わるのかを見てきてほしいって。
魔導都市メキストは 魔族も人族も済む都だけど一番多いのはハーフの亜人なの。
だから 世界の縮図ともいえるわ。
私は魔導都市メキストでレースに参加するついでに 魔導通信機で情報を送ることになった。
メアリー「私の代わりに トモちゃんの目で世界を見てきておくれ」
そうね みんなも一緒に来てくれるし行きましょう。
頑張るわよ モコちゃん!
「プイプイ」
私は「マリアの笛」を吹いたわ。
魔法がかかっていると信じれば・・・きっと魔法は本物になるわ!
ピロリロリ♪
マリア「コスチュームチェンジですね!」
私は 目をつむって着替えやすいように両手を広げたの。
さあ 今度はどんなコスチュームかしら??
「プイプイ」
「もこちゃん。。可愛い」
「強そうじゃねぇか がはは」
え? 目を開けるとモコちゃんがトラの着ぐるみを着ていたわ。早そうね。
「プイプイ」
私が手を広げているのを勘違いしてモコちゃんが スリスリしに来てくれたの。
可愛いからいいけど 期待していただけに私もちょっとだけ着替えたかったわ。
魔導都市メキストが近づくにつれて 徐々に魔物の出現が多くなってきたの。
以前のキビー村で見たような クマみたいな魔物じゃなくて見た目もグロテスクだったり殺意を感じるフォルムをしているわ。
バール「鬼刀斬剣!!うりゃ!」
リフト「ファイアボール!」
ギュルルル・・・
「よっしゃ! 見えてきたぜ」
進んでいくと キャラバン隊の足跡を見つけることが出来たわ。
隊の後ろを付いて行けば 魔物の襲撃も少ないはず。
運よく合流出来て同行させてもらえれば 馬車なんかに乗せてもらって のんびり進めるかもしれないわね。
それにしても 魔石を集めれば魔物が寄ってきてしまうのにどうして人間は魔石を集めようとするのかしら?
魔導都市メキストならともかく 大国ともなれば魔物のために丈夫な城壁や沢山の兵士たちを用意するわけよね
まるで 神の意思に逆らっているみたい・・って私神様だったわ。記憶はないけど・・。
リフト「それだけ人の力はすごいと言うことです」
バール「その昔 人は天界まで届く塔を建てて神の怒りに触れたことがあるらしいぜ。勇者と魔王が生まれたのもそのときだったと言われている」
神と人間の関係も 複雑なのかもしれない。
モコちゃんが 私に何かを知らせてきたのよ。
「プイプイ!」
どうしたのかしら?
「お姉ちゃん。。ミリア 怖い・・」
どうしたの ミリア?
ミリアは 砂嵐のような道のずっと先を眺めて怯えだしたわ。
そのうち 遠くからぼんやりとだけど黒い点がこっちに向かってきたの。
前にはトカゲに乗った人たち そしてその後ろを大きな黒い恐竜が走って追いかけてきていたわ。
バール「アイツらは「逃げ奴隷」だ」
「逃げ奴隷」ですって?あの魔物を引き連れて逃げている人たちは手に何かを持っているわ。
もしかして 魔石をもって走っているの?
誰かを助けるためじゃなくて 奴隷だから魔石を振り回して走っているの?酷い! ひどす過ぎるわ!
「モコちゃん 行くわよ!!」
「プイプイ」
私が モコちゃんに乗り込むと火の玉が飛んできたの。
「ファイアボール!!」
え! リフト??
リフト「行かせません。あのモンスターは飛びこそしませんが、黒龍の末裔ですよ。それが3匹もいます。伝説の勇者や魔王ならともかく、私たち人の力など無力なのです。」
トモちゃん「なによ! さっきは 人の力はすごいっていってたじゃないの!」
目頭が熱いわ。 叫んだからかしら?
どうして涙が出そうなの? リフトが反対したから?? 一緒にやろうって言ってくれなかったから?
無理意地なんてできるわけないじゃないのよ! わたしってば!
バール「じゃぁ トモちゃんはどうするつもりだ?聞かせてくれ」
二人が勝てないって言っているような敵を倒すのはおそらく無理。
じゃぁ 無理って事かしら?
いいえ 助けられるわ!
「モルモットならトカゲよりも速く走れるわ!あの人たちから魔石を受け取って 私が魔物を振り切って見せる!! 」
私はモコちゃんに乗って走り出すと 「逃げ奴隷」たちのところに走り寄ったわ。
「魔石を 私に!!」
一人目・・二人目・・と魔石を集めていったそのとき三人目の子がトカゲ事、襲われそうになったの。
キャー
「鬼刀斬剣!! トモちゃん ほら 魔石だ!!」
バールは まさか 走ってモコちゃんの後ろを付いてきてくれたの?
「俺の足じゃ ここが限界だ! 」
そういうと 「逃げ奴隷」の子を抱えて剣技を使いながら 離脱していったわ。
そして 先回りしたリフトは「二手に分かれて逃げてください! ファイアーウォール!!!」という新魔法を使って魔物の前に障害物を作って 残りの「逃げ奴隷」を逃がしてくれたの。
あとは 私!
「プイプイ」
3つの大きな魔石を持って 魔物の前を走ったわ。
きっと 地形的にアレがあると信じて走ったの。
岩でも山でもガケでも 何でもいいのよ!!
あったわ!
目の前にあったのはガケ! 私たちは運がいい!!
「ガケ沿いに ポップコーンジャンプよ!!」
「プイプイ」
ズズズーと地面をこする音を立てて モコちゃんはガケのギリギリを走行したの。
魔物は曲がり切れずにガケの下へ落ちていったの。
ふぅ 助かったわ。
モコちゃんから降りて ガケの下を確認しようとしたの。
そしたが
ギュルルル!!!!
きゃー!
三匹目の魔物がガケにへばり付いてついていたのね。
私に襲い掛かってきたわ。
足場が崩れて 私も魔物も崖の下に・・。
もうダメ!!
・・・。
・・。
・。
ドッカン!!
爆風の後で私は気が付くと トカゲに乗った誰かに抱えられたまま走ったの。
ドサ!! いたたぁ・・・。
トカゲに乗った人は 私を助けてくれたのに 地面に放り出して逃げて行ってしまったのよ。
いったい 何だったのかしら?
でも あの人の右腕。。無かったわね。
顔も 確り見たわけじゃないけど包帯でグルグル巻きだったわね。
私は 興奮が冷めずにみんなのところまで帰ったわ。
バールとリフトにも謝らなくっちゃいけない。 でも あの人たちが助かってよかった。。
バールたちと合流すると「逃げ奴隷」の人たちがお礼を言ってくれたの
「トビーといいます。さっきはありがとう」
「私ターシャ。 こわかった。。です。ごめんなさい」
「助けていただいてありがとうございます。私は犬の亜人のラブと申します。。」
鳥の亜人だったり白猫の亜人だったり、ラブさんはモコちゃんよりも少し薄い茶色の毛並みの美しい女性ね。
みんな助かってよかった
「契約 ターシャと契約して」
「僕も お姉ちゃんと契約したい」
「わがままを言ってはいけません。ですが 私たちは捨てられた奴隷。主がいなければ生きていけないのです。どうかご慈悲をください。」
困ったわね。どうして自分の生き方を自分で決められないの?はぁ いいわ。
決めた!
「ねえ あなたたち、さっきの魔石だけどお姉ちゃんに売ってくれないかしら?そしてこのお金でこの先にある精霊の農園という場所に行ってほしいの。そこには ヤギールという執事がいるからそこで仕事を貰って生きていくといいわ」
三人は銀貨を受け取ると トカゲに乗って精霊の農園を目指したの。
リフト「トモちゃんは すっかり 経営者ですね」
「え? 私が経営者ですって? 笑っちゃうわ」
バール「いいや トモちゃんは 昔、俺を拾ってくれた騎士団長と、同じ顔をしていたぜ。思い出してみれば怖い隊長だったぜ、がはは」
「それって どういういみよ!怒るわよ ふふふ」
こうして私たちは魔導都市メキストに着いたの。
だけど どうして黒龍の末裔と言われるほどの魔物がやってきたのかしら?
その答えは ある事件をきっかけに不安になった貴族たちが魔石を集め出したことが原因らしいの。
その事件とは・・ハイマリー大国が跡形もなく 魔物の群れに滅ぼされてしまったということだったの。
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