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第4章 チタン属性でざまぁ編
第176話 おっさん、知識を伝える4
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「色々な場所の砂を持って来ました」
あの、砂を頼んだ塩商人が帰って来た。
「ご苦労だったな」
「本当にこんなので良いのでしょうか」
「構わない。気に入った砂が決まったら使いを出す。その砂を今度はタルで頼む」
「はい」
チタンを砂から抽出に掛かる。
ほとんどの砂からはチタンは出なかった。
いくつか試し出たのは良いが。
うわ、微量だ。
一瓶から抽出して砂粒ぐらいの量しかない。
こりゃ鉄鉱石から抽出した方がいいかな。
まあいいさ。
保険だと思えば。
チタンが採れた砂を空気魔導士の居る村に送るよう手配する。
空気魔導士が抽出作業をしてくれるはずだ。
何日か経ち。
金属魔導士会からチタンが届いた。
アルミはない。
どうやらアルミの鉱石は鉄鉱石とは別の場所にあるらしい。
やはり砂より、鉄鉱石の方が早かったか。
チタンが手に入って、地球に帰るためのピースが一つ手に入った。
よし、ジャスミンの所に行こう。
久しぶりの知識伝授だ。
「今日のお題はホウ素だ」
「アニータ、今日は寝ないで頑張る」
「ホウ素ね。ホウ砂と関係あるのかしら」
「ホウ砂はホウ素を含んでいる」
「なら、劣化土魔導士ね」
「本当は半金属なんだがな。釉薬として使っているらしいじゃないか」
「釉薬って何?」
「アニータ、焼き物の染料だ」
「用途までは知らないけど、魔導士の試験にホウ砂も含まれているわ」
「ホウ素に注目しないのは脆いんだ。だから魔導の威力が出ない」
ホウ砂の硬度たったの2.5。
威力度数15だ。
「次に行くぞ。次は炭素だ。ダイヤモンドだな」
「これは分かり過ぎるぐらい知っているわ」
「アニータも知っているよ」
「よし、その次に行くぞ。窒素だ。この世界だと空気魔導士の属性だな」
「これも分かるわ」
「アニータも分かる」
「俺は亜硝酸ナトリウムを作ったが。これにも窒素が含まれる」
「化学式ってのが良く分からないのよね」
「原子と原子の結びつきを現している。分かればイメージしやすい」
「そういう物だと思っておくわ」
亜硝酸ナトリウムの硬度は百科事典には載ってなかった。
塩みたいな物だから、硬度は2ぐらいだな。
威力度数は15ぐらいか。
「次は酸素だ。この世界だと万物魔導士の属性だな。この物質の化合物は多い。物が燃えるのに必要だとか、呼吸に必要だとか、身近に関わる要素も多い」
「後でじっくり翻訳された辞典を見せてもらうわね」
「呼吸に必要って事は水の中に酸素はないの」
「アニータ賢いな。水の中に含まれる酸素は少ない。もしもだけど、呼吸に必要なだけあれば、水の中でも溺れない」
「ねぇねぇ、魚は?」
「魚は水の中の酸素を吸っている。そのためにエラがあるんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「次はフッ素だ。蛍石に含まれる」
「劣化宝石魔導士のうちの一つね」
「そうなんだ鉄より柔らかいので、これにも注目してない」
蛍石の硬度は4。
威力度数は36ぐらいだろう。
「不遇よね」
「従来の試験で分かるだけ恵まれているがな」
「蛍石は綺麗なの」
「ジャスミン、今度アニータにサンプルを見せてやってくれ」
「ええ、良いわよ」
「よし、次に行こう。次はネオンだ。電気を通すと綺麗なんだが。普通に気体だな。空気に含まれるから抽出は容易い」
「光っているのを見たいな」
「よし、魔力通販で買えるな。ネオン照明は昔チェックした記憶がある。今度、見せてやるよ」
「絶対だよ」
「約束する。次はナトリウムだ。塩魔導士の片割れだな。一応金属なんだが素手で触ると危険だ。抽出はしないように」
「塩魔導士も不遇ね」
「そうだな弱い奴らだ。次はマグネシウムだ。柔らかい金属で、火を点けると良く燃える。花火みたいで綺麗だ」
「見てみたい」
「これはすぐに実験できる。魔力通販」
マグネシウムリボンを一巻き買った。
ペンチで端を掴み火を点ける。
火花を出して明るい光を出して燃える。
「綺麗。凄ーい」
「粉にするともっと激しく燃える。ちょっと危ないがな」
「この金属、本当に柔らかいわね」
「鉛よりは堅いらしいが、ほとんど同じだな」
「燃える金属があるのね。金属もいろいろあるのね」
「今日の知識伝授は終わりだ。詳しくは辞典の翻訳にまとめておくから読んでくれ。そうだ、忘れるところだった。属性魔導のスキルオーブは手に入ったか」
「入ったわよ。値段はそうね。銅貨1枚で良いわ。そんなに手間は掛からなかったし」
これで地球に戻る為の準備は整った。
さて地球に帰るとしようか。
あの、砂を頼んだ塩商人が帰って来た。
「ご苦労だったな」
「本当にこんなので良いのでしょうか」
「構わない。気に入った砂が決まったら使いを出す。その砂を今度はタルで頼む」
「はい」
チタンを砂から抽出に掛かる。
ほとんどの砂からはチタンは出なかった。
いくつか試し出たのは良いが。
うわ、微量だ。
一瓶から抽出して砂粒ぐらいの量しかない。
こりゃ鉄鉱石から抽出した方がいいかな。
まあいいさ。
保険だと思えば。
チタンが採れた砂を空気魔導士の居る村に送るよう手配する。
空気魔導士が抽出作業をしてくれるはずだ。
何日か経ち。
金属魔導士会からチタンが届いた。
アルミはない。
どうやらアルミの鉱石は鉄鉱石とは別の場所にあるらしい。
やはり砂より、鉄鉱石の方が早かったか。
チタンが手に入って、地球に帰るためのピースが一つ手に入った。
よし、ジャスミンの所に行こう。
久しぶりの知識伝授だ。
「今日のお題はホウ素だ」
「アニータ、今日は寝ないで頑張る」
「ホウ素ね。ホウ砂と関係あるのかしら」
「ホウ砂はホウ素を含んでいる」
「なら、劣化土魔導士ね」
「本当は半金属なんだがな。釉薬として使っているらしいじゃないか」
「釉薬って何?」
「アニータ、焼き物の染料だ」
「用途までは知らないけど、魔導士の試験にホウ砂も含まれているわ」
「ホウ素に注目しないのは脆いんだ。だから魔導の威力が出ない」
ホウ砂の硬度たったの2.5。
威力度数15だ。
「次に行くぞ。次は炭素だ。ダイヤモンドだな」
「これは分かり過ぎるぐらい知っているわ」
「アニータも知っているよ」
「よし、その次に行くぞ。窒素だ。この世界だと空気魔導士の属性だな」
「これも分かるわ」
「アニータも分かる」
「俺は亜硝酸ナトリウムを作ったが。これにも窒素が含まれる」
「化学式ってのが良く分からないのよね」
「原子と原子の結びつきを現している。分かればイメージしやすい」
「そういう物だと思っておくわ」
亜硝酸ナトリウムの硬度は百科事典には載ってなかった。
塩みたいな物だから、硬度は2ぐらいだな。
威力度数は15ぐらいか。
「次は酸素だ。この世界だと万物魔導士の属性だな。この物質の化合物は多い。物が燃えるのに必要だとか、呼吸に必要だとか、身近に関わる要素も多い」
「後でじっくり翻訳された辞典を見せてもらうわね」
「呼吸に必要って事は水の中に酸素はないの」
「アニータ賢いな。水の中に含まれる酸素は少ない。もしもだけど、呼吸に必要なだけあれば、水の中でも溺れない」
「ねぇねぇ、魚は?」
「魚は水の中の酸素を吸っている。そのためにエラがあるんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「次はフッ素だ。蛍石に含まれる」
「劣化宝石魔導士のうちの一つね」
「そうなんだ鉄より柔らかいので、これにも注目してない」
蛍石の硬度は4。
威力度数は36ぐらいだろう。
「不遇よね」
「従来の試験で分かるだけ恵まれているがな」
「蛍石は綺麗なの」
「ジャスミン、今度アニータにサンプルを見せてやってくれ」
「ええ、良いわよ」
「よし、次に行こう。次はネオンだ。電気を通すと綺麗なんだが。普通に気体だな。空気に含まれるから抽出は容易い」
「光っているのを見たいな」
「よし、魔力通販で買えるな。ネオン照明は昔チェックした記憶がある。今度、見せてやるよ」
「絶対だよ」
「約束する。次はナトリウムだ。塩魔導士の片割れだな。一応金属なんだが素手で触ると危険だ。抽出はしないように」
「塩魔導士も不遇ね」
「そうだな弱い奴らだ。次はマグネシウムだ。柔らかい金属で、火を点けると良く燃える。花火みたいで綺麗だ」
「見てみたい」
「これはすぐに実験できる。魔力通販」
マグネシウムリボンを一巻き買った。
ペンチで端を掴み火を点ける。
火花を出して明るい光を出して燃える。
「綺麗。凄ーい」
「粉にするともっと激しく燃える。ちょっと危ないがな」
「この金属、本当に柔らかいわね」
「鉛よりは堅いらしいが、ほとんど同じだな」
「燃える金属があるのね。金属もいろいろあるのね」
「今日の知識伝授は終わりだ。詳しくは辞典の翻訳にまとめておくから読んでくれ。そうだ、忘れるところだった。属性魔導のスキルオーブは手に入ったか」
「入ったわよ。値段はそうね。銅貨1枚で良いわ。そんなに手間は掛からなかったし」
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