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chaputar18 ジャスティンの宝物

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「他にどんなことを覚えておくべき?
この土地で生きていくためには」


「そうだな・・・ 」




そう言って立ち上がった
ジャスティンの優雅な体つきに
竜馬は視線を走らせた



「女だ」



竜馬が驚きの目で見つめた



「女?」



ほほ笑みながら彼は言ったが
どうやらからかってるのではなさそうだった


「今週末ウェンライト三姉妹のパーティーに行こうぜ
末っ子のミリーがお前に熱をあげてるんだ
ずっとお前を紹介してほしいって言われている
お前ミリーとしゃべったことある?」




「・・・ううん・・・・ 」





竜馬の頬が赤くなった
話したことはなかったがミリーなら知っていた
ミリーは隣のクラスの女の子で
ウェンライト三姉妹は学校でも美人で
金持ちと有名で知らない生徒はいなかった



中でも末っ子のミリーは姉二人が迫力美人なら
ミリーは可愛いらしい感じの女の子だった

そして何より廊下ですれ違う時に
彼女は必ず竜馬に可愛く挨拶してくれる




最初は偶然何度も良く目が合う子だなと
思っていたら当然だった
竜馬が視線を感じて振り向くと
必ず彼女が竜馬を見ているのだから・・・・


そして最近では彼女と目が合うたび竜馬の心は
ポップコーンのように弾けるのだった



途端にドキドキし頬が赤くなった
ジャスティンがにやりと笑った



「・・なんだよ!
お前もまんざらでもないんだな 
安心しろミリーの姉ちゃん二人とはやったけど
ミリーは手を出していないぜ
俺にはちょっと子供っぽすぎるからな 」




竜馬は呆れてモノが言えなかったが
きっとミリーのお姉ちゃん達が誘ってきたのだろうと容易に想像がついた





女の子達がジャスティンを見る目つきは尋常じゃない
誰もがジャスティンとベッドを共にしたがっているのは
さすがのウブな竜馬も気が付いていた



チャンスがあれば彼は絶対逃がさず
遊びまくっていた
身体を重ねた女性は若いのも年増も含め数知れず
ただその中の誰ともつきあわなかっただけだった





「もう一回撃てよ
今度はもっと顎引いて 」





ジャステインが促すままに竜馬が射的位置に佇む





「違う違う
なるべく目の位置と同じ高さに持ってくるんだ
そうすると命中率が上がる 」





今度はジャスティンが竜馬を後ろから
包み込むように立った

竜馬はジャスティンにもたれ
背中と胸がぴったり合わさった



彼の熱い身体の熱と鼓動を背中に感じた




ジャスティンは銃を持って構えている竜馬の
手を自分の両手で包み込み
目とギリギリの位置の高さを整えた





「銃が弾け飛ばないように
腕に力を入れろ足を踏ん張れ」






ジャスティンの鼓動と
竜馬の呼吸が耳の奥でシンクロする







「よく狙って息を止めろ
目を閉じるな」






引き金が緊張で指の汗で滑る
時折り肩が上がるのでジャスティンに押さえられる





ジャスティンの声が
水の下のようにくぐもって聞こえる

竜馬は緊張からくるめまいをこらえ
ぐっと目の焦点を的に絞った








「撃て」








ズガ―――ンッ











その日
竜馬が百発百中になるまで
ジャスティンの指導は続いた








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