345 / 700
chapter15 スーパーシャイボーイPart2
15
しおりを挟む
電話を切ったあと昼間作った
「竜馬さんとベッドでやりたいことリスト」
のファイルをジェニは笑いながら彼に転送した
このリストが完成するまで珍しく外回りをしないで
真剣な表情でパソコンに向かい
デスク仕事をしているジェニを見て
みんなはきっとジェニは難しい仕事をしているに違いないと
コーヒーを買ってきてくれたり
沢山気遣ってくれたものだ
早く帰ってきてほしい
二人で彼のお誕生日のお祝いをするのだ
サプライズもジェニは考えていた
キンコン♪と彼からの通知が届いた
ファイルを開くと
そこはグアムの美しい海と
「パシフィック・アイランド・
リゾート・ホテル・グアム」
の素敵なホテルが写っている写真だった
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
君の「やりたいことリスト」に
僕のアレンジを加えて今40項目に増やした
ここに部屋を取ったよ
今週末の旅行で全部やるぞ
君はパスポートの準備をしておくように
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
ジェニはハナと一緒に飛び上がった
こんなにも短い期間で誰かを
深く愛することができるなど
想像もしていなかった
竜馬はまるで昔からの知り合いのようにジェニを信頼し
秘めた思いや溢れる感情を隠そうともせず
本当の自分をさらけだしてくれていた
彼はまるで生まれる前から一緒にいたという風な
雰囲気を出していた
なのでジェニも自然に彼には何も飾らずに
接することが出来た
ジェニは竜馬の表情を
好きな食べ物を
集中すると引き締まる口元を
笑う直前に目尻に寄るシワを思った
感情に自制を利かせられるとこも
自分よりも弱い立場にいると
見なした人達に優しい所も
心や視野が狭い人には厳しい態度をとる所も
そしてジェニにはストレートに愛情を表現し
スキンシップを図り
強い欲望を体で示してくれた
二人は時には友達のように、恋人のように、
兄妹のようにふざけたり、からかったり
時には朝のまぶしい光の下
彼の顔を永遠に見れなくなるのではないかという
行為にふけったりした
しかし一度か二度二人の愛の行為に
遊び心がいっさい消えたことがあった
二人の呼吸と動きが一つになり
ジェニは何かの瀬戸際に
強烈な忘我の境地に連れて行かれた
その力強さに仰天したジェニは
自らあとずさりして勢いをくずした
まるで彼と魂まで溶け合ったかのような感覚だった
絶頂を迎え、荒い息を整え、あまりの強烈さに
ただ二人で目に涙をためてお互いをみつめるしかなかった
「あんたも子供を産むときが来たってことじゃない?」
ある午後
おなかを抱えた明美にそう言われた
「女の本能よ
体内時計がそうしなさいって言ってるんだよ」
ジェニは思った
今この時が人生における最高に幸せな一時かもしれない
もっともこれから先彼が一緒にいてくれたら
この先もずっと自分は幸せにいられる
彼にそっくりな男の子が欲しいと心から思う
魔法のような幸福な時間を過ごしてる
彼に出会えてよかった・・・・
彼が愛してくれてよかった・・・
彼を愛せてよかった・・・
ジェニはそう運命の神様に感謝した
まさに世界は二人を中心に回っていた
「竜馬さんとベッドでやりたいことリスト」
のファイルをジェニは笑いながら彼に転送した
このリストが完成するまで珍しく外回りをしないで
真剣な表情でパソコンに向かい
デスク仕事をしているジェニを見て
みんなはきっとジェニは難しい仕事をしているに違いないと
コーヒーを買ってきてくれたり
沢山気遣ってくれたものだ
早く帰ってきてほしい
二人で彼のお誕生日のお祝いをするのだ
サプライズもジェニは考えていた
キンコン♪と彼からの通知が届いた
ファイルを開くと
そこはグアムの美しい海と
「パシフィック・アイランド・
リゾート・ホテル・グアム」
の素敵なホテルが写っている写真だった
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
君の「やりたいことリスト」に
僕のアレンジを加えて今40項目に増やした
ここに部屋を取ったよ
今週末の旅行で全部やるぞ
君はパスポートの準備をしておくように
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
ジェニはハナと一緒に飛び上がった
こんなにも短い期間で誰かを
深く愛することができるなど
想像もしていなかった
竜馬はまるで昔からの知り合いのようにジェニを信頼し
秘めた思いや溢れる感情を隠そうともせず
本当の自分をさらけだしてくれていた
彼はまるで生まれる前から一緒にいたという風な
雰囲気を出していた
なのでジェニも自然に彼には何も飾らずに
接することが出来た
ジェニは竜馬の表情を
好きな食べ物を
集中すると引き締まる口元を
笑う直前に目尻に寄るシワを思った
感情に自制を利かせられるとこも
自分よりも弱い立場にいると
見なした人達に優しい所も
心や視野が狭い人には厳しい態度をとる所も
そしてジェニにはストレートに愛情を表現し
スキンシップを図り
強い欲望を体で示してくれた
二人は時には友達のように、恋人のように、
兄妹のようにふざけたり、からかったり
時には朝のまぶしい光の下
彼の顔を永遠に見れなくなるのではないかという
行為にふけったりした
しかし一度か二度二人の愛の行為に
遊び心がいっさい消えたことがあった
二人の呼吸と動きが一つになり
ジェニは何かの瀬戸際に
強烈な忘我の境地に連れて行かれた
その力強さに仰天したジェニは
自らあとずさりして勢いをくずした
まるで彼と魂まで溶け合ったかのような感覚だった
絶頂を迎え、荒い息を整え、あまりの強烈さに
ただ二人で目に涙をためてお互いをみつめるしかなかった
「あんたも子供を産むときが来たってことじゃない?」
ある午後
おなかを抱えた明美にそう言われた
「女の本能よ
体内時計がそうしなさいって言ってるんだよ」
ジェニは思った
今この時が人生における最高に幸せな一時かもしれない
もっともこれから先彼が一緒にいてくれたら
この先もずっと自分は幸せにいられる
彼にそっくりな男の子が欲しいと心から思う
魔法のような幸福な時間を過ごしてる
彼に出会えてよかった・・・・
彼が愛してくれてよかった・・・
彼を愛せてよかった・・・
ジェニはそう運命の神様に感謝した
まさに世界は二人を中心に回っていた
9
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
上司は初恋の幼馴染です~社内での秘め事は控えめに~
けもこ
恋愛
高辻綾香はホテルグループの秘書課で働いている。先輩の退職に伴って、その後の仕事を引き継ぎ、専務秘書となったが、その専務は自分の幼馴染だった。
秘めた思いを抱えながら、オフィスで毎日ドキドキしながら過ごしていると、彼がアメリカ時代に一緒に暮らしていたという女性が現れ、心中は穏やかではない。
グイグイと距離を縮めようとする幼馴染に自分の思いをどうしていいかわからない日々。
初恋こじらせオフィスラブ
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる