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chapter13 スーパーシャイボーイ

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「竜馬さんとのことはそりゃぁ
最初は彼の事を誤解していたけど
少しずつお互いの事を知っていったの

彼はハイヒール野郎の事で惨めになっている
私を救ってくれたし
私達は沢山話をしたわ!
会社の従業員も彼のおかげで良い生活が出来てるし
本当は兄さんがやらなきゃいけないのに!
今日もエレベーター事故から助けてくれて
やっと告白してくれたのよ!
私達は真剣にお付き合いしているのっ!
決して体目当てなんかじゃないわ
まだヤってないけど!」




「愛してるよ!ジェニ!」




竜馬が唇を突き出して「チュッ」と
キスの音を立ててみせた


ジェニも唇を突き出した



ケッと豊が付き合ってられんとばかりにベットを蹴った
途端にいててっ・・・と足をさすった



それを明美が見てキャハハと笑う





もっとも体目当てじゃないと言ったのは嘘だけど・・・
チラリと彼を見る




ああ・・・
彼はバスタオル姿もなんて素敵なの

後で一人になった時に見返すために
動画に撮っておきたい

お願いもう少しそのバスタオルを下にずらして・・・




「よだれが出てるぞ!」




兄のつっこみにハッと我に返る


 

コホンッ
「とにかく私達の事を兄さんが
受け入れられないっていうんなら
それはそれで結構!
でも私の選択が気に入らないからって
彼にヤツあたりをするのはやめてよね!」





豊はしばらく竜馬とのことは一歩も引かない姿勢の
ジェニを睨みつけていたが




「もうこれ以上話したくない」と


お決まりの逃げ口上を吐いて
ドスドスと足を踏み鳴らし
自分の部屋に入っていった





ジェニはバスタオル姿で半裸で
壁にもたれている彼を申し訳ない気持ちで見つめた



彼はすぐに微笑みを返してくれた
それだけでジェニの心は温かくなった



それと同時に先ほど兄が現れる前の二人を思った



彼を眺め舌にはまだ彼のキスの味が残り
素肌には彼の手の感触が残っている
彼の硬くなった肉体の手触りを思い出して
手がうずうずした



彼がジェニを見つめる眼差しは
どんなハリウッドスターも顔負けなほどセクシーだ



ジェニは一歩彼に歩み寄った
彼もやっと壁からはがれて
一歩ジェニに歩み寄ってくれた




彼は身をかがめ
ジェニも上を向いて目を閉じた








「とりあえず あんた達何か着たら? 」








ぷぅーっ・・・パチンッと
明美がチューインガムを膨らませてから
顔一面に破裂させた




そうだコイツを忘れてた






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