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chapter11 I NEED YOU
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ある日季節外れの人事異動報告が
各部署にメール配信された
そして元神崎広告代理店は新しい部署名
(メビウスホールディングス・広告マーケティング部)
にも一人の人事移動報告が出た
さらに月曜日の朝「メビウス人事部長」が
ジェニ達のオフィスに連れて来た
その女性は小柄で可愛らしい女の子だった
中堅の小柄で丸い眼鏡をかけた人事部長はみんなに
「くいだおれ」と呼ばれ
くいだおれ部長がなよなよと力ない声で
朝のダジャレを言い
それを聞いた神崎のみんなは一斉にずっこけた
そしてくいだおれ部長は本題に入り
新しく配属された彼女を紹介した
「当社には
お客様と直接向き合って仕事をする営業職~・・
技術職とそれを支える事務職がありますが~・・
過去よりも、今よりも、
明日を良くしたいという思いはみな共通です
彼女にはマーケティング部の事務職全般を
お願いしたいと思います~・・ 」
くいだおれ部長の挨拶の後
ジェニと藤子達がパラパラと拍手した
そして彼女が一歩前に出てペコリと小さくお辞儀した
「伊藤アリスです
よろしくお願いします 」
ボソッ・・・・
「文也君が言ってたけど
彼女社長の婚約者だって・・・・ 」
藤子が真紀にコソッと耳打ちした
「どうしてそんな人がうちに? 」
真紀も藤子にコソッと話かける
「婚約者なら
第一秘書課とかに普通行かない?」
藤子も非難がましく付け足した
「どっちにしても事務仕事してくれたら助かるけどね」
「今までいなかったからね
でも使いにくい人が来たわね~・・・」
二人の会話を後ろで聞いていた
ジェニは誰にも気づかれないように
内側の頬を軽く噛んだ
どうしてそんな人が
うちにやってきたのだろう・・・・
ジェニの心は揺れていた
伊藤アリスさん・・・・・
竜馬さんの・・・・
婚約者・・・・・
各部署にメール配信された
そして元神崎広告代理店は新しい部署名
(メビウスホールディングス・広告マーケティング部)
にも一人の人事移動報告が出た
さらに月曜日の朝「メビウス人事部長」が
ジェニ達のオフィスに連れて来た
その女性は小柄で可愛らしい女の子だった
中堅の小柄で丸い眼鏡をかけた人事部長はみんなに
「くいだおれ」と呼ばれ
くいだおれ部長がなよなよと力ない声で
朝のダジャレを言い
それを聞いた神崎のみんなは一斉にずっこけた
そしてくいだおれ部長は本題に入り
新しく配属された彼女を紹介した
「当社には
お客様と直接向き合って仕事をする営業職~・・
技術職とそれを支える事務職がありますが~・・
過去よりも、今よりも、
明日を良くしたいという思いはみな共通です
彼女にはマーケティング部の事務職全般を
お願いしたいと思います~・・ 」
くいだおれ部長の挨拶の後
ジェニと藤子達がパラパラと拍手した
そして彼女が一歩前に出てペコリと小さくお辞儀した
「伊藤アリスです
よろしくお願いします 」
ボソッ・・・・
「文也君が言ってたけど
彼女社長の婚約者だって・・・・ 」
藤子が真紀にコソッと耳打ちした
「どうしてそんな人がうちに? 」
真紀も藤子にコソッと話かける
「婚約者なら
第一秘書課とかに普通行かない?」
藤子も非難がましく付け足した
「どっちにしても事務仕事してくれたら助かるけどね」
「今までいなかったからね
でも使いにくい人が来たわね~・・・」
二人の会話を後ろで聞いていた
ジェニは誰にも気づかれないように
内側の頬を軽く噛んだ
どうしてそんな人が
うちにやってきたのだろう・・・・
ジェニの心は揺れていた
伊藤アリスさん・・・・・
竜馬さんの・・・・
婚約者・・・・・
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