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chapter2 メビウスと猟奇的なキス
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「・・・・
お前を見てたら僕も小腹が空いたな
少し何か食おうか」
調味料一つない無機質なL字型の
アイランドキッチンに向かい
シルバーの海外製の両開きの冷蔵庫から
冷凍食品のランチを出してレンヂに放り込む
「コース料理ってのは少しづつ出てくるから
その時は腹いっぱいになるけど
ドミノぐらいの大きさのヒラメと
レンゲ一杯分ぐらいのリゾットじゃ~な・・・ 」
そうハナに話しかける
ハナが鼻をヒクヒクさせる
冷凍食品のレモンが添えられたローストチキンと
五穀米のプラスチックのトレーを手にして
黒くて皮ばりの長く大きなソファーにドカッと座る
すかさずその横にハナが飛び乗ってくる
赤ワインをグラスに継ぎ
熱々の冷凍食品をフォークで口に運び
さきほど宅配ボックスから取って来た小包みを開封する
そこにはドラゴンボールの悟空のフィギアが
神々しく輝いていた
竜馬は360度見回し
髪の毛一つ正確に作られている悟空を確認し
フフンとニヤついた
「これを競り落とすのに苦労したんだ」
とハナに自慢気に見せる
ハナはクンクンとゴム臭いフィギアの匂いを嗅ぐ
そして寝室の隣の部屋に行き
自分の背丈ほどもあるガラスの
コレクターショーケースに厳かに飾り
腕を組んで満足のため息をついた
ガラス棚に飾られているので
すべてのフィギュアが下からのライトに
照らされて浮いて見える
竜馬のコレクションにまた新しい新参者が加わった
その横には天井まで高さがある
本棚に少年コミック漫画が
びっしりと詰まっている
お前を見てたら僕も小腹が空いたな
少し何か食おうか」
調味料一つない無機質なL字型の
アイランドキッチンに向かい
シルバーの海外製の両開きの冷蔵庫から
冷凍食品のランチを出してレンヂに放り込む
「コース料理ってのは少しづつ出てくるから
その時は腹いっぱいになるけど
ドミノぐらいの大きさのヒラメと
レンゲ一杯分ぐらいのリゾットじゃ~な・・・ 」
そうハナに話しかける
ハナが鼻をヒクヒクさせる
冷凍食品のレモンが添えられたローストチキンと
五穀米のプラスチックのトレーを手にして
黒くて皮ばりの長く大きなソファーにドカッと座る
すかさずその横にハナが飛び乗ってくる
赤ワインをグラスに継ぎ
熱々の冷凍食品をフォークで口に運び
さきほど宅配ボックスから取って来た小包みを開封する
そこにはドラゴンボールの悟空のフィギアが
神々しく輝いていた
竜馬は360度見回し
髪の毛一つ正確に作られている悟空を確認し
フフンとニヤついた
「これを競り落とすのに苦労したんだ」
とハナに自慢気に見せる
ハナはクンクンとゴム臭いフィギアの匂いを嗅ぐ
そして寝室の隣の部屋に行き
自分の背丈ほどもあるガラスの
コレクターショーケースに厳かに飾り
腕を組んで満足のため息をついた
ガラス棚に飾られているので
すべてのフィギュアが下からのライトに
照らされて浮いて見える
竜馬のコレクションにまた新しい新参者が加わった
その横には天井まで高さがある
本棚に少年コミック漫画が
びっしりと詰まっている
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