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chapter6あなたへの愛だけが私の誇り
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しおりを挟む新藤をスタバに残し
渡されたゴールドカードを手に桃子は
下着売り場へ向かった
桃子の心がまたチクリと痛んだ
彼は女性の買い物を知り尽くしている・・・
そしてその買い物に付き合う時に
自分がどうふるまえばいいか
本当に熟知していた
しかたがない彼は大人の男性だ
女性の扱いも慣れている
無理もないけど彼の言葉や仕草の所々で
前の奥さんの影がついてまわる
それを垣間見るたび桃子の心に嫉妬の針が
ちくりと突き刺す
でも首を振ってその針を吹き飛ばした
数日前までは彼とこうして過ごせるなんて
考えられなかったんだもの
今は彼は私に大きな幸せを
与えてくれているのだから
素直にそれを受け入れよう
桃子は下着売り場のマネキンが着ている
白い繊細なレースのブラジャーと
トンガのセットを一目で気に
入ってしまった
さらにドラッグストアで化粧品や
シャンプーなどを次々に
購入できる喜びに浸った
沢山の買い物袋を下げて
息を荒がせて新藤の元に戻った時には
子供のように目を輝かせていた
新藤はショッピングバックを見て言った
「荷物が多いならば配達させようか?
今から晩メシも食いに行くだろう? 」
桃子は首を振り真顔で言った
「これと別れることに耐えられないわ
どれほど綺麗な下着かあなたにも
見て欲しいの 」
袋を開けてチラリと見せようとする桃子に
新藤が耳打ちをした
「あとでじっくり見せてもらうよ
それに僕はそれを着た君を
脱がせる方がいい・・・ 」
桃子は顏をしかめて言った
「ちゃんと隅々まで見て触ってから
脱がせてね 」
「君のために買い物をするのは
おもしろいな 」
新藤は笑った
言った言葉は本心だった
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