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chapter4すれ違い
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しおりを挟む二人は見つめ合った
ここ数日二人の周りは絶えずざわつき
人の出入りが絶えることがなかった
いつも誰かと一緒にいて新藤は
桃子と親しく話が出来なかった
こちらを見て微笑んでいる桃子は
本当に美しくなった
新藤は今すぐ手を差し出し
彼女を引き寄せ熱いキスをし
胸の感触を楽しみたい衝動にかられた
何を考えているんだ
これじゃセクハラじゃないかっっ!
かろうじて自分を押しとどめた
週末の件はあれっきりの事で忘れるんだ!
ぐっと顎をひきしめ
何か事務的な事を話そうとした時
「よぉ!外来は終わったかい?」
「あら 桧山先生!」
後ろのカーテンを揺らして
内科の桧山が入ってきた
「なぁ 新藤先生 ちょっと・・・ 」
と言って桧山は不意に言葉を切り
桃子を見つめた
「あれ?そこにいる美人は高山君かい?」
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