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chapter3I'll make love to you

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「力を抜くんだ
何も今すぐ襲いかかろうっていうんじゃない
そんなに飢えて見えるかい? 」



「すいません・・・・
なんだか落ち着かなくって・・・」






クックっクとなんとか笑いを抑え
新藤が近づいてきた




「あやまらなくていいよ
落ち着かなくて当然だ  
時間はたっぷりある
すぐベッドに入るつもりはないよ  」






背後から新藤に抱きしめられて
桃子は体の力が抜けた






そっか・・・
すぐするつもりはないんだ・・・





これほど不安でおびえているのに
新藤に触れられた途端
体が熱く反応する






「少し散歩しよう
外の景色も素晴らしいよ きっと 」






優しく首筋にキスをされた
やさしい声としびれるような感覚が
新藤にキスされた所から伝わってくる
このままグニャグニャのホースみたいに
新藤に寄りかかってしまいそうだ




二人でホテルの小道を手をつないで歩き
中庭に行くと夕日が沈みかけていた


中庭のプールは広くて蝶の形をしていて
夏にここで水遊びをするのもとても楽しいだろうと桃子は思っていた





「ここのベンチに座ってごらん」


「本当に綺麗な場所」





驚いたことに新藤はベンチに座り
後ろから桃子を両足で挟むように座り
すっぽりコートごと桃子を包んでしまった

新藤の顎が桃子の頭の頂点に
ちょこんと乗っている
おどろく桃子をよそに新藤が言った





「ほら・・・・
もうすぐだよ・・・
5・4・3・2・1・・・・ 」





目の前に幾千もの電球が輝き
このホテル一押しの
Xmasイルミネーションが
一斉に点灯した






あまりの美しさと眩しさに
感動で鳥肌が立った
桃子の顔が七色に反射される







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