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chapter1処女の憂い

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あの後輩ナースの麻紀でさえ
ちゃんとした相手がいたのだ
しかも同じ職場で
いつの間に・・・・・





28歳・・・・・
男性経験ゼロ・・・・




男性と上手く話が出来ない桃子は
いつも付き合う手前で破綻してしまう

原因は男性とリラックスして上手く
しゃべれない桃子はいつも受け身で

彼らからはそれがつまらなく感じられ
どの男性ともいい線までいっても
いつも交際まで発展しなかった




しかし今夜は
何も経験しないままこのまま若さを
失っていくことに対する
焦りを振り払うことはできなかった





家に帰ると
愛に燃える目で見つめてくれる男性が
待っているのはどんな感じがするのだろう・・・


男らしい温かさと力強さでベッドを
満たしてくれる・・・・



お酒も入って桃子はこの体を
情熱で愛撫してくれる
男性の姿を思い描こうとした




だがそれはいつだって
桃子の想像では新藤医師が
浮かび上がってくるのだった




彼のゴツゴツした手・・・


白衣から覗かせている太い首
すっきり散髪された真っ黒の髪



背が高く見上げる形になるのだが
自分が話をするときは
かかんでこちらを見てくれる






胃のあたりを締め付けられるようだ
わたしが求めるのは彼だけ・・・・






でもそれは夜空の星を素手でつかむようなもの
新藤先生が私なんかを相手にしてくれる訳がない









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