13 / 79
例えどんな理不尽な世界だとしても
油断、じゃないと思うんだけど?
しおりを挟む
さて、かっこつけて第二ラウンドだ、などと言い放ったはいいものの、正直一緒に逃げればよかったのかなと思う。というか、今街に助けを呼びに行って、デッドリーパーに勝てる冒険者などいるのだろうか。
あー、しんどい。アンラッキーだ。帰ってこの重たい体を解放してあげたいと切に思う。
ハルトは前方の死神から意識をそらすことなく、仲間の様子を確認する。あまり動いていないにも関わらず、三人とも息が荒い。デッドリーパーの放つ威圧のせいだろう。
たぶん、元々の魔剣士の状態では恐れおののき、地面に膝を着いてしまっているのではないだろうか。理不尽すぎるパーティーバフが付与されているとはいえ、あまりにも素の実力に差がありすぎる。
怠惰を極めすぎたなと、遅ればせながら感じた。
だってしょうがないじゃん。このパーティーになってから、どの魔物もワンパンだったのだから。
眼前で悠々と漂うデッドリーパーは黒交じりの赤いオーラを身に纏っている。肌を刺すような感覚も、脳を激しく揺らす早鐘も、先ほどまでとは比べ物にならない。
刹那、本当に一瞬だけ目をそらした。コンマ一秒にも満たない、微弱な視線の動きだった。
「――ハルト、前!」
不意に鋭利な刃が首元へ迫る。喉元を切り裂く寸前のところで、反射的に体を後ろに反らして避ける。
数コンマかかってようやく理解する。デッドリーパーはハルトめがけて、鎌を思い切り投げつけていたのだ。
主の手を離れた大鎌は虚空を切り裂いて、そのまま宙を浮かぶ。
そして、当の死神の手には新たに二本目の鎌が存在していた。
「コピー魔法と操作魔法……どちらも高度な魔導士が覚える魔法を、しかも同時展開なんて……」
マナツの説明じみた発言でようやく仕組みを理解した。
焦るな、鎌が二つに増えただけだ。落ち着けば対処できる。
一瞬、四人は目配せを交わす。言葉は出さなくとも、事前に決めた通りの動きを瞬時に実行する。
ユキオが最前線を切り開き、ハルトはユキオのサポート、隙があれば剣で直接攻撃を仕掛ける。マナツとモミジは再度、魔方陣を展開した。
「どっせーいッ!」
独特の掛け声でデッドリーパーが振り下ろす鎌を受け止めるユキオ。やはり、先ほどよりも数段パワーアップしているのか、ユキオの体が沈む。なんとか受け止めた、というような具合であった。
ユキオの背後に宙を漂っていた鎌が迫りくる。
「させねーよ!」
ハルトはユキオと鎌の間に体を滑り込ませ、鎌を弾き飛ばす。思ったよりも軽い。どうやら、操作魔法で操っている方の鎌に関しては、さほど威力はなさそうだ。とはいっても、たぶんまともに喰らえば、人間の体など紙切れのごとく両断されるだろう。
弾かれた鎌は自我を持っているかのように、一度ハルトたちから距離を取り、スーッと怪しげに宙を漂う。
「くそ、敵が二人いるみたいだ」
何とか隙を見てユキオの加勢に行きたいところだ。ユキオはかなり押されている。猛烈に迫りくる鎌の連打を間一髪で弾いている状況だ。しかし、下手に今の距離感を崩してしまえば、今度は主無き鎌が魔法詠唱組に突っ込んでいくだろう。
ユキオを信じ、どちらにも動けるような中間にポジションを取る。
「魔法行くよ! 3、2、1――!」
パーティーを組んで幾度となく聞いた、マナツの独特な魔法を知らせる掛け声が聴こえてきた。
ハルトとユキオは迫りくる鎌をそれぞれ大きく弾き飛ばし、左右に避ける。
巨大な火球が地面を焦がしながらデッドリーパーに迫り、大きな爆音とともにデッドリーパーの目の前で爆発する。
土煙が晴れないうちに、デッドリーパーの足下に紫色の魔方陣が浮かび上がる。禍々しい、大きな魔人の手が魔方陣から飛び出し、デッドリーパーを鷲掴みして握りつぶす。
「――チェンジ!」
すかさずハルトは叫んだ。ユキオとハルトは後方に下がり、魔法を詠唱。マナツとモミジが前線に変わり、鎌と対峙する。このチェンジにより、魔法のクールダウンを待たずしてすぐさま次の魔法に繋げることができる。前衛も後衛もできる魔剣士パーティーだからできる戦術だ。
ハルトは剣を地面に突き刺し、目を閉じる。魔法は精神の集中が必要。詠唱中は無防備になってしまう。そのため、仲間の絶大な信頼が無ければ戦闘中に目をつぶって集中など、できたものじゃない。
頭の中でひたすら術式を羅列する。体の奥底がじんわりと熱くなるのを感じた。その熱は徐々に火力を増し、身が内側から焦げるのではないかと思うくらい、ひたすらに熱くなる。
そして、魔法の詠唱が完了した。最後の一単語を脳内でつぶやいた瞬間、灼熱に火照った体から魔力を開放する。
「魔法いくぞ!」
宙に巨大な魔方陣が展開され、眩いほどの光の刃が射出される。文字通り光速で発射された刃はデッドリーパーに直撃し、その体を光の縄でがんじがらめにする。
攻撃と束縛の両方を備えた光魔法――『ラストレルスカージ』だ。
一拍遅れて、ユキオの魔法が炸裂する。ユキオの足元の地面が隆起し、そのまま前方に波打つ。速度は速くはないが、デッドリーパーはハルトの魔法によって身動きが取れない。そして、デッドリーパーの足元の地面がボコっと膨らみ、地面からマグマの剣が勢いよくデッドリーパーを貫いた。
灼熱魔法――『トリッドランジ』。命中率こそ低いものの、すさまじい破壊力を秘めた魔法だ。
「――チェンジ!」
ハルトは叫ぶ。無我夢中だった。でも、微かに勝てそうな気がした。気のせいかもしれない程度の本当に微かなものではあったが、その希望が体を動かした。
再びユキオとハルトが前線に踊り立つ。モミジとマナツは既に目を閉じて魔法の詠唱を始めている。
宙を漂い、隙あらばユキオの背中を狙い飛び込んでくる鎌をハルトが叩き落す。ユキオは相も変わらずデッドリーパーと刃を交えている。しかし、先ほどよりも辛くなさそうだ。というか、デッドリーパーの方が押され始め、ユキオの剣が浅くではあるがデッドリーパーの身を削り始めた。
A級魔導士の魔法に匹敵する魔法を四発叩き込んだのだ。普通であれば魔法のクールタイムなどを加味して、二人のA級魔導士のいるパーティーで二十分かかるところを、ハルトたちはスワップによって十分で行った。
準災害級以上の魔物は自動再生能力が著しく高いため、時間をかければかけるほど回復されてしまう。つまり、魔剣士パーティーの効率的な魔法のローテーションは今までのどのパーティーよりも魔物を苦しめるものであった。
目に見えてデッドリーパーの動きが鈍っている。ローブは所々破れ、不気味に浮かび上がる深紫の眼光が弱まる。
これは、行けるのでは……?
油断ではない。現実的に状況を見ての感想だ。無意識に感じていたこと。おそらく、他の三人も感じているだろう。確かな手ごたえというのだろうか。なんとなく感じる冒険者特有の感覚。
ユキオに背を向ける形で、目の前に迫りくる鎌を叩き落とす。
そして、不意に身を貫く殺気と歪む視界。
後方で魔法を詠唱するモミジの背後に、そいつは忍び寄っていた。
視界がスローモーションになる。息が詰まり、声が出ない。いや、出したとしてももう遅い。地獄の刃は既に振り下ろされている。
意識を置き去りにして体が動き出す。何のスキルを使ったのかわからない。視界が薄暗い森を置き去りにする。
それでも、鎌の方が早い。
どうして――?
なんで……。
どうしてもう一体いるんだよッ!
無我夢中でモミジを押しのける。
間に合ったのかもわからない。
視界が揺れる。――涙?
一瞬、焦点が合う。
モミジと目が合った気がする。その体に傷は一つもない。
ああ、よかった。
――? どうしてモミジが泣くんだよ。
遅れてハルトの全身を燃えるような痛みが貫いた。
あー、しんどい。アンラッキーだ。帰ってこの重たい体を解放してあげたいと切に思う。
ハルトは前方の死神から意識をそらすことなく、仲間の様子を確認する。あまり動いていないにも関わらず、三人とも息が荒い。デッドリーパーの放つ威圧のせいだろう。
たぶん、元々の魔剣士の状態では恐れおののき、地面に膝を着いてしまっているのではないだろうか。理不尽すぎるパーティーバフが付与されているとはいえ、あまりにも素の実力に差がありすぎる。
怠惰を極めすぎたなと、遅ればせながら感じた。
だってしょうがないじゃん。このパーティーになってから、どの魔物もワンパンだったのだから。
眼前で悠々と漂うデッドリーパーは黒交じりの赤いオーラを身に纏っている。肌を刺すような感覚も、脳を激しく揺らす早鐘も、先ほどまでとは比べ物にならない。
刹那、本当に一瞬だけ目をそらした。コンマ一秒にも満たない、微弱な視線の動きだった。
「――ハルト、前!」
不意に鋭利な刃が首元へ迫る。喉元を切り裂く寸前のところで、反射的に体を後ろに反らして避ける。
数コンマかかってようやく理解する。デッドリーパーはハルトめがけて、鎌を思い切り投げつけていたのだ。
主の手を離れた大鎌は虚空を切り裂いて、そのまま宙を浮かぶ。
そして、当の死神の手には新たに二本目の鎌が存在していた。
「コピー魔法と操作魔法……どちらも高度な魔導士が覚える魔法を、しかも同時展開なんて……」
マナツの説明じみた発言でようやく仕組みを理解した。
焦るな、鎌が二つに増えただけだ。落ち着けば対処できる。
一瞬、四人は目配せを交わす。言葉は出さなくとも、事前に決めた通りの動きを瞬時に実行する。
ユキオが最前線を切り開き、ハルトはユキオのサポート、隙があれば剣で直接攻撃を仕掛ける。マナツとモミジは再度、魔方陣を展開した。
「どっせーいッ!」
独特の掛け声でデッドリーパーが振り下ろす鎌を受け止めるユキオ。やはり、先ほどよりも数段パワーアップしているのか、ユキオの体が沈む。なんとか受け止めた、というような具合であった。
ユキオの背後に宙を漂っていた鎌が迫りくる。
「させねーよ!」
ハルトはユキオと鎌の間に体を滑り込ませ、鎌を弾き飛ばす。思ったよりも軽い。どうやら、操作魔法で操っている方の鎌に関しては、さほど威力はなさそうだ。とはいっても、たぶんまともに喰らえば、人間の体など紙切れのごとく両断されるだろう。
弾かれた鎌は自我を持っているかのように、一度ハルトたちから距離を取り、スーッと怪しげに宙を漂う。
「くそ、敵が二人いるみたいだ」
何とか隙を見てユキオの加勢に行きたいところだ。ユキオはかなり押されている。猛烈に迫りくる鎌の連打を間一髪で弾いている状況だ。しかし、下手に今の距離感を崩してしまえば、今度は主無き鎌が魔法詠唱組に突っ込んでいくだろう。
ユキオを信じ、どちらにも動けるような中間にポジションを取る。
「魔法行くよ! 3、2、1――!」
パーティーを組んで幾度となく聞いた、マナツの独特な魔法を知らせる掛け声が聴こえてきた。
ハルトとユキオは迫りくる鎌をそれぞれ大きく弾き飛ばし、左右に避ける。
巨大な火球が地面を焦がしながらデッドリーパーに迫り、大きな爆音とともにデッドリーパーの目の前で爆発する。
土煙が晴れないうちに、デッドリーパーの足下に紫色の魔方陣が浮かび上がる。禍々しい、大きな魔人の手が魔方陣から飛び出し、デッドリーパーを鷲掴みして握りつぶす。
「――チェンジ!」
すかさずハルトは叫んだ。ユキオとハルトは後方に下がり、魔法を詠唱。マナツとモミジが前線に変わり、鎌と対峙する。このチェンジにより、魔法のクールダウンを待たずしてすぐさま次の魔法に繋げることができる。前衛も後衛もできる魔剣士パーティーだからできる戦術だ。
ハルトは剣を地面に突き刺し、目を閉じる。魔法は精神の集中が必要。詠唱中は無防備になってしまう。そのため、仲間の絶大な信頼が無ければ戦闘中に目をつぶって集中など、できたものじゃない。
頭の中でひたすら術式を羅列する。体の奥底がじんわりと熱くなるのを感じた。その熱は徐々に火力を増し、身が内側から焦げるのではないかと思うくらい、ひたすらに熱くなる。
そして、魔法の詠唱が完了した。最後の一単語を脳内でつぶやいた瞬間、灼熱に火照った体から魔力を開放する。
「魔法いくぞ!」
宙に巨大な魔方陣が展開され、眩いほどの光の刃が射出される。文字通り光速で発射された刃はデッドリーパーに直撃し、その体を光の縄でがんじがらめにする。
攻撃と束縛の両方を備えた光魔法――『ラストレルスカージ』だ。
一拍遅れて、ユキオの魔法が炸裂する。ユキオの足元の地面が隆起し、そのまま前方に波打つ。速度は速くはないが、デッドリーパーはハルトの魔法によって身動きが取れない。そして、デッドリーパーの足元の地面がボコっと膨らみ、地面からマグマの剣が勢いよくデッドリーパーを貫いた。
灼熱魔法――『トリッドランジ』。命中率こそ低いものの、すさまじい破壊力を秘めた魔法だ。
「――チェンジ!」
ハルトは叫ぶ。無我夢中だった。でも、微かに勝てそうな気がした。気のせいかもしれない程度の本当に微かなものではあったが、その希望が体を動かした。
再びユキオとハルトが前線に踊り立つ。モミジとマナツは既に目を閉じて魔法の詠唱を始めている。
宙を漂い、隙あらばユキオの背中を狙い飛び込んでくる鎌をハルトが叩き落す。ユキオは相も変わらずデッドリーパーと刃を交えている。しかし、先ほどよりも辛くなさそうだ。というか、デッドリーパーの方が押され始め、ユキオの剣が浅くではあるがデッドリーパーの身を削り始めた。
A級魔導士の魔法に匹敵する魔法を四発叩き込んだのだ。普通であれば魔法のクールタイムなどを加味して、二人のA級魔導士のいるパーティーで二十分かかるところを、ハルトたちはスワップによって十分で行った。
準災害級以上の魔物は自動再生能力が著しく高いため、時間をかければかけるほど回復されてしまう。つまり、魔剣士パーティーの効率的な魔法のローテーションは今までのどのパーティーよりも魔物を苦しめるものであった。
目に見えてデッドリーパーの動きが鈍っている。ローブは所々破れ、不気味に浮かび上がる深紫の眼光が弱まる。
これは、行けるのでは……?
油断ではない。現実的に状況を見ての感想だ。無意識に感じていたこと。おそらく、他の三人も感じているだろう。確かな手ごたえというのだろうか。なんとなく感じる冒険者特有の感覚。
ユキオに背を向ける形で、目の前に迫りくる鎌を叩き落とす。
そして、不意に身を貫く殺気と歪む視界。
後方で魔法を詠唱するモミジの背後に、そいつは忍び寄っていた。
視界がスローモーションになる。息が詰まり、声が出ない。いや、出したとしてももう遅い。地獄の刃は既に振り下ろされている。
意識を置き去りにして体が動き出す。何のスキルを使ったのかわからない。視界が薄暗い森を置き去りにする。
それでも、鎌の方が早い。
どうして――?
なんで……。
どうしてもう一体いるんだよッ!
無我夢中でモミジを押しのける。
間に合ったのかもわからない。
視界が揺れる。――涙?
一瞬、焦点が合う。
モミジと目が合った気がする。その体に傷は一つもない。
ああ、よかった。
――? どうしてモミジが泣くんだよ。
遅れてハルトの全身を燃えるような痛みが貫いた。
2
お気に入りに追加
1,729
あなたにおすすめの小説
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました
ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。
そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった……
失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。
その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。
※小説家になろうにも投稿しています。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる