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第1部
【28】すごいんだよ
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「なるほどなぁ。そんな事情があったのか」
後日、ユズリアから今までの事を洗いざらい聞いた。
「本当にごめんなさい……」
目の前でしょんぼりと俯くユズリア。もう何度謝罪の言葉を受けたのか数えるのも億劫なくらいだ。
「だから気にするなって言ってるだろ? 大体、あれは俺が勝手に暴走しただけだから、ユズリアは何も悪くないんだよ」
「……でも、ロア苦しそうだった」
ため息が漏れる。全く、ユズリアは何も分かっていない。
「俺はユズリアに感謝しているんだ」
「えっ……?」
ようやく顔を上げたと思ったら、目が合った瞬間そらされてしまう。……嫌われたか。仕方のない話だ。助けたとはいえ、あんな姿を見られたのだから。
「父親のことを知れて良かったよ。ずっと誤解してた。それが間違いだって分かったんだ。だから、俺はユズリアにありがとうって言いたいよ」
今でも父親のことは整理しきれていない。しかし、少なからず前のような印象ではなくなった。
今度、墓でもつくるとしよう。せめてそれくらいはしないとな。なんせ、家族なんだから。
さっきからチラッ、チラッと俺を盗み見るユズリア。目すらそんなに合わせたくないって言うのか……あかん、泣ける。
「と、とにかく、ローリックには逃げられたけど、もう手出しはしてこないだろ。だから、無理して俺のことを伴侶にする必要もなくなったわけだ」
あの後、俺は彼女に止められ正気を取り戻したのも束の間、すぐに意識を失ってしまった。
彼女も立っているのがやっとだったらしく、結局ローリックには逃げられてしまった。出来ることなら、罪を認め、償わせたかった。
正直、悔しい。これじゃあ、誰も報われないじゃないか。
「そ、それは……」
もごもごと口を動かすユズリア。そんなに言いづらいことなのだろうか。俺を傷つけまいとするその優しさだけで十分だ。もう結構傷だらけだけどね。
「その通り。だから、これからお兄は私と毎日一緒に寝る」
肩にぽんとサナの手が乗る。
「いつの間に入って来たんだよ……」
「外で全部聞いてた。それよりお兄、アレ使ったの……?」
べきっと聞こえてはいけない音が肩から鳴った。
「痛てててっ! おい、折れるだろ!」
「折れたら、セイラが治す。それか泉に放り込めば大丈夫。だから、安心して」
「出来るか! 治す前提で話すんじゃねえ! ちょっ、痛ッ! あっ、いや、すいません……二度と使いません……」
駄目なくらい凹んでるって! これ、治癒魔法で元に戻るのか!?
「そう!」
急に前のめりで声をあげるユズリアに少々驚いた。
「な、なに……?」
さっきまでよそよそしかったのに、じっと真剣な眼差しで見つめてくるユズリア。
「あの魔法、もう二度と使わないで」
悲しそうな、それでいて怒っているような、なんとも読みにくい表情だ。
「……そうだよな。分かった、もう使わないよ。サナも、心配かけたな」
サナはふんっと鼻を鳴らす。
「心配はしてない。お兄がぶっ壊れたら、誰が私の世話をするの?」
「そう思うなら、もう少し普段から優しくしてくれよ……」
「それは無理。躾は大事だから」
そう言い残してサナは部屋を出て行った。
あいつ、俺のことを犬か何かと勘違いしていないか?
ユズリアが俺の手を強く握る。少しだけ、震えていた。悲し気な表情の彼女に罪悪感が零れた。
「本当にロアが壊れちゃうかと思ったの……。怖くて、そんなの嫌だって思ったら涙が出てきて……とにかく、あんな魔法は二度と使っちゃ駄目」
じわっとユズリアの瞳が潤んだ。
そうだ、泣かせてしまったんだ。また、母親の言いつけを守れなかった。
あんな魔法に頼るしかない俺はまだまだ弱いんだ。せめて、近くの大切な存在くらい、ちゃんと護れるようにならないと。
「俺、もっと強くなるよ。ユズリアも、もちろんここの皆も全員護れるくらい」
「私もロアが二度とあの魔法を使わなくていいくらい、強くなる。もっと、ロアにすごいって思ってもらえるように頑張る!」
ユズリアはようやく相好を崩した。
本当、彼女は何も分かっていない。
「ユズリアはもう十分すごいよ」
「どうして? 私、今回何も出来てないよ?」
俺は噛み締めるように首を横に振る。
「俺が戻ってこれたのはユズリアのおかげだ。あの声が、温もりが、俺をあの世界から引きずり出してくれたんだ。こんなこと、今まで一度も無かった。だから、ユズリアはすごいんだよ」
眼前の少女の頬が桜色に染まる。潤んだ瞳が細くなり、ツーっと一筋の涙が零れ落ちた。嫣然とほほ笑むその表情に、思わず胸が強く波打つ。
「ねっ、目閉じてよ」
「どうして?」
「いいから!」
言われた通りに目を閉じた。視界が黒く染まる。嫌いだった暗闇と沈黙が、少しだけ心地よく感じた。
不意に頬に柔らかな感触が伝った。すぐそばで聞こえる吐息と体温が混ざり合う。
目を開けるのと、頬から感覚が離れるのはほぼ同時だった。目の前には真っ赤になったユズリアが、照れたようにえへへっと笑う。
「私、これからは本気で落としに行くから。覚悟しといてよね!」
そんな堂々たる宣言を受けてしまった。
「そこにいるサナちゃんも、覚悟しといてね! あなたのお兄さん、私がもらうから!」
ドアが開き、サナがその前に立っていた。
まだ聞き耳立ててたのかよ……。
「残念ながら、ユズリアは敵じゃない」
「そう言ってられるのも今のうちよ!」
「一番の敵はドドリー。あれは危険」
「おい、待て! どうしてドドリーの名前が出てくるんだ!?」
ユズリアも「確かに……強敵ね」なんて言いながら頷いている。
共通認識になっているのおかしいだろ。
何にせよ、再びやかましい日常が戻って来た。
大きく伸びをして、深呼吸をした。
頭の中を漂う感情に、もう『固定』は必要なかった。
後日、ユズリアから今までの事を洗いざらい聞いた。
「本当にごめんなさい……」
目の前でしょんぼりと俯くユズリア。もう何度謝罪の言葉を受けたのか数えるのも億劫なくらいだ。
「だから気にするなって言ってるだろ? 大体、あれは俺が勝手に暴走しただけだから、ユズリアは何も悪くないんだよ」
「……でも、ロア苦しそうだった」
ため息が漏れる。全く、ユズリアは何も分かっていない。
「俺はユズリアに感謝しているんだ」
「えっ……?」
ようやく顔を上げたと思ったら、目が合った瞬間そらされてしまう。……嫌われたか。仕方のない話だ。助けたとはいえ、あんな姿を見られたのだから。
「父親のことを知れて良かったよ。ずっと誤解してた。それが間違いだって分かったんだ。だから、俺はユズリアにありがとうって言いたいよ」
今でも父親のことは整理しきれていない。しかし、少なからず前のような印象ではなくなった。
今度、墓でもつくるとしよう。せめてそれくらいはしないとな。なんせ、家族なんだから。
さっきからチラッ、チラッと俺を盗み見るユズリア。目すらそんなに合わせたくないって言うのか……あかん、泣ける。
「と、とにかく、ローリックには逃げられたけど、もう手出しはしてこないだろ。だから、無理して俺のことを伴侶にする必要もなくなったわけだ」
あの後、俺は彼女に止められ正気を取り戻したのも束の間、すぐに意識を失ってしまった。
彼女も立っているのがやっとだったらしく、結局ローリックには逃げられてしまった。出来ることなら、罪を認め、償わせたかった。
正直、悔しい。これじゃあ、誰も報われないじゃないか。
「そ、それは……」
もごもごと口を動かすユズリア。そんなに言いづらいことなのだろうか。俺を傷つけまいとするその優しさだけで十分だ。もう結構傷だらけだけどね。
「その通り。だから、これからお兄は私と毎日一緒に寝る」
肩にぽんとサナの手が乗る。
「いつの間に入って来たんだよ……」
「外で全部聞いてた。それよりお兄、アレ使ったの……?」
べきっと聞こえてはいけない音が肩から鳴った。
「痛てててっ! おい、折れるだろ!」
「折れたら、セイラが治す。それか泉に放り込めば大丈夫。だから、安心して」
「出来るか! 治す前提で話すんじゃねえ! ちょっ、痛ッ! あっ、いや、すいません……二度と使いません……」
駄目なくらい凹んでるって! これ、治癒魔法で元に戻るのか!?
「そう!」
急に前のめりで声をあげるユズリアに少々驚いた。
「な、なに……?」
さっきまでよそよそしかったのに、じっと真剣な眼差しで見つめてくるユズリア。
「あの魔法、もう二度と使わないで」
悲しそうな、それでいて怒っているような、なんとも読みにくい表情だ。
「……そうだよな。分かった、もう使わないよ。サナも、心配かけたな」
サナはふんっと鼻を鳴らす。
「心配はしてない。お兄がぶっ壊れたら、誰が私の世話をするの?」
「そう思うなら、もう少し普段から優しくしてくれよ……」
「それは無理。躾は大事だから」
そう言い残してサナは部屋を出て行った。
あいつ、俺のことを犬か何かと勘違いしていないか?
ユズリアが俺の手を強く握る。少しだけ、震えていた。悲し気な表情の彼女に罪悪感が零れた。
「本当にロアが壊れちゃうかと思ったの……。怖くて、そんなの嫌だって思ったら涙が出てきて……とにかく、あんな魔法は二度と使っちゃ駄目」
じわっとユズリアの瞳が潤んだ。
そうだ、泣かせてしまったんだ。また、母親の言いつけを守れなかった。
あんな魔法に頼るしかない俺はまだまだ弱いんだ。せめて、近くの大切な存在くらい、ちゃんと護れるようにならないと。
「俺、もっと強くなるよ。ユズリアも、もちろんここの皆も全員護れるくらい」
「私もロアが二度とあの魔法を使わなくていいくらい、強くなる。もっと、ロアにすごいって思ってもらえるように頑張る!」
ユズリアはようやく相好を崩した。
本当、彼女は何も分かっていない。
「ユズリアはもう十分すごいよ」
「どうして? 私、今回何も出来てないよ?」
俺は噛み締めるように首を横に振る。
「俺が戻ってこれたのはユズリアのおかげだ。あの声が、温もりが、俺をあの世界から引きずり出してくれたんだ。こんなこと、今まで一度も無かった。だから、ユズリアはすごいんだよ」
眼前の少女の頬が桜色に染まる。潤んだ瞳が細くなり、ツーっと一筋の涙が零れ落ちた。嫣然とほほ笑むその表情に、思わず胸が強く波打つ。
「ねっ、目閉じてよ」
「どうして?」
「いいから!」
言われた通りに目を閉じた。視界が黒く染まる。嫌いだった暗闇と沈黙が、少しだけ心地よく感じた。
不意に頬に柔らかな感触が伝った。すぐそばで聞こえる吐息と体温が混ざり合う。
目を開けるのと、頬から感覚が離れるのはほぼ同時だった。目の前には真っ赤になったユズリアが、照れたようにえへへっと笑う。
「私、これからは本気で落としに行くから。覚悟しといてよね!」
そんな堂々たる宣言を受けてしまった。
「そこにいるサナちゃんも、覚悟しといてね! あなたのお兄さん、私がもらうから!」
ドアが開き、サナがその前に立っていた。
まだ聞き耳立ててたのかよ……。
「残念ながら、ユズリアは敵じゃない」
「そう言ってられるのも今のうちよ!」
「一番の敵はドドリー。あれは危険」
「おい、待て! どうしてドドリーの名前が出てくるんだ!?」
ユズリアも「確かに……強敵ね」なんて言いながら頷いている。
共通認識になっているのおかしいだろ。
何にせよ、再びやかましい日常が戻って来た。
大きく伸びをして、深呼吸をした。
頭の中を漂う感情に、もう『固定』は必要なかった。
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